2014.02.18 Tue みんな纏めてヒーローになるようです やる夫過去編 第9話（最終話）
508 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/15(土) 20:29:02 ID:AylkqigE0
明日の投下を期待しての支援
ttp://i.imgur.com/8shaYMM.jpg
509 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/15(土) 20:31:09 ID:WQxHiZhU0
やる夫の背負ってるもの達って感じの力作だな……
510 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/15(土) 20:33:35 ID:HmEldBmg0
…コレ背負ってるやる夫が、銀ちゃんに冷たくされて（´・ω・｀）とかなるのか…（遠い目
511 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/15(土) 20:35:37 ID:.9ixdNUM0
くそかっけえ…
512 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/15(土) 20:37:49 ID:luaowL/Q0
何この…格好良さ…しみる…
513 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/15(土) 21:06:53 ID:s2HgRQwM0
吹きすさぶ風がよく似合うな
519 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/16(日) 21:15:43 ID:???0
>>508
ありがとうございます！
なにこれ超カッコイイｗｗｗ
アップのやる夫もですが、銀とアニキの横顔が素敵ですｗ
予定通り日曜。本日23：59位からやります。寝て下さいねｗ
523 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/16(日) 21:22:43 ID:sDbnVdtc0
よし、寝るかー明日の朝早起きしてみるから期待してる！
526 名前：名無しのやる夫だお[] 投稿日：2014/02/16(日) 23:27:34 ID:PGg9sJW60
ヒャッハー！
明日休みでよかったー！
527 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/16(日) 23:55:56 ID:???0
投下はしますがごめんなさい。もう少し時間下さい。
ちょこちょことした手直しと、後２、３レスくらい付け加えたい感じなのです。
529 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 00:04:30 ID:hWyn4Haw0
日曜日「達者でな―」
533 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 00:56:37 ID:K6qJtj/I0
まあ予想できてたｗ
542 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 01:29:57 ID:FQi8y1MI0
(手直しは)もうちょっとだけ続くんじゃ
544 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 02:37:01 ID:U2EjsRYY0
これは寝落ちですかねぇ
546 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 03:37:05 ID:???0
や、普通に書いてたりします。
ごめんなさい。ノリ過ぎてて時間忘れてました。まずい
547 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 04:03:54 ID:???0
すいません。納得行くものできあがりましたが、
204レス、ちょっと出勤までに投下し終わらない臭いので、16日（日曜）46：00頃に延期させて下さい。
現状トラブルでも泊まりがけの出勤とかありえないため、間違いなくやるッス。
549 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 04:06:45 ID:U2EjsRYY0
一日は46時間あったとは……たまげたなぁ
（今日の22時か……）
550 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 04:55:55 ID:tm/OIA5E0
楽しみだなぁ（最早今日が何日か忘れながら）
551 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 05:37:33 ID:t/snBGgM0
27時とか30時表現は見たことあるけど
46時と言いよるかwwww
555 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 10:34:40 ID:cHwVAqIg0
納期が金曜だが取引先が月曜朝まで確認しない時は
金曜80時提出というトリッキーな時間経過をすることがある
そんな不思議な世界
558 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 21:45:12 ID:???0
今帰宅しました。風呂飯済ませてきちゃうので、46：30位でよろしくお願いします。
560 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 21:56:50 ID:Ocb0CV3Y0
ｳﾎｯいい帰宅
日曜日の46時30分把握しました
561 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 21:58:21 ID:CLagg6S.0
30分後ってことで良いんですかねｗ
563 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:18:32 ID:B9zvebXQ0
もう何時だか分からねえｗｗｗ
564 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:29:18 ID:???0
行きましょう
565 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:29:36 ID:???0
もしそこに人がいれば、突風が砂塵を巻き上げたように見えたかもしれない。
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ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
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放り投げられた砂達が、いつもの事さと言わんばかりに、ゆったりと地面に戻っていく。
566 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:29:48 ID:???0
が、今荒々しく地面を蹴りあげたのは風ではなく、やる夫である。
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.ヽ(入___） 二 ￣￣＿＿＿ . /＿＿＿＿＿＿_/
` ー".-‐ ＜........ 三＿＿＿＿＿＿ _从
{ ｲ＼:::::: 二 ＿＿＿＿￣￣￣ ./ / _从＿＿
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| ! / ::／ `=､ 二￣￣￣￣￣
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＜http://www.youtube.com/watch?v=mNt4fPFSHmc＞
567 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:30:52 ID:???0
クーガーのチップを取り込み加速装置を手に入れたやる夫は、音速の壁を容易く突き抜けて、
文字通り目にもつかないスピードで001の元へ――
／＼ （￣Ｙ￣）
／ ＼ ｀i i´ __
○ , -―、、 /三ヽ ／ ＼. | i|Ｙ￣） |:|
ヽ＼,／ :::::/ ! /三三ヽ. ／ _＿＿＿_. ＼ i| i´Ｙ￣）. |:|
入 ＼ ::; ﾟ / |―--―||´￣ ￣￣｀|: i| . i| i´ |:|
, ﾟ ヽ ／ .／. ／|-i ||=-... -─=＝二三|:i| . i|. i| /∧
( _ _ ／ ／ヽ ￣| | - ―- 、 -─=＝二三|:i| . i|. i| ///∧
｀ー ´ ., ﾟ叭. , __´ ,--,. : : : :ヽ―=＝二三|:i| . i|. i|. /////∧
i￣￣￣￣￣￣ ／ | |/|/ / : : : : : ::::::ヽ／￣￣￣￣￣＼| ヽヽ || //
(|. ─=＝二三i,,,. |_∧_/ ...:::::::::::::::::::: ヾ:::::::::| ====== ＼. |￣￣|
___. |. ─=＝二, ´:::三三:: :::::::三三三三:::.... 〉:::::| ====== |＼. ＼. |￣￣|
＼＼. | ─_ - ¨i :::::三三/ ::::::三三三三〉:: /..:::::| == [] | | |:三三|￣￣|
ヾ￣ヽ |_ - ¨i _ - | ::三三/／＼ ::::::三三三/:: /..::::::::|. ＼| |┬┬┐. ￣|
i ￣￣::i _ - ¨i _ - ¨ 三 ヽ::::: ／::::::::/￣￣＼三=/￣￣｀.─ |__ []. i-―|￣￣￣|:￣|
. （| |¨i_ - ¨ |i. 三 ,, - ￣｀─. ＿ ＿. : : :::|=| | ﾐ | |:￣|
| ,-―|i _＿ ― ￣ |l|l| |l|l| : : :::| :|. [] | ﾐ |───┐,── 、
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ィ￣｀ﾞﾞ'''''^ﾞ..,! .| . !′/ .,,"| ".| /:::/ . ! .,,"| "│.,! .| . ./ .l| i .! l .| │.,! .| . !│.,! .| . !′/ .,,"│.,! .| . !│.,!
やる夫の身体を作り替えた、忌々しい建物。――ブラックゴーストの本拠地へと向かった。
568 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:31:02 ID:???0
ブラックゴーストも、やる夫の接近をただ眺めていただけではない。
人では目に追えずとも、Drワイリーの製作した数多のロボットなら、やる夫の存在を感知することができる。
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ブラックゴーストは持ちうる全てのロボットを差し向けて、やる夫の行く手を妨げようとした。
569 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:31:20 ID:???0
最終的にやる夫の前には10mを超えるであろう、龍を模した巨大ロボットまで現れる。
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メﾞヽ､＼￣"""￣--‐ ､ ＼ ／ゝ､＼
＝─‐＼＼‐ ／─'''''ニ二＼''' |レﾚゝゝ､＼
￣く<<く >, ﾞ､／＜三三二＼￣＼ゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､
＜<<<〈__入 ﾞ､く彡三三三二ヽくゝ＼メメメゝ､＿ゝ､＼
くく<<<<<< ﾞ､ ﾞ､ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,､ '（ ﾞ''ヽ､ヽ､
くくくくくく彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く く く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
二─二二彡彡､ﾞ､三三二==くメゝ／ ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ-､,,,,,,＿
‐'''"￣ ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/:: ＼''-､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ
､ ,,,,- ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::.... ＼>∠ﾚ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ
ﾞヽ､,,,-‐//_//／,,､ﾞ､三二= ﾞ､ ""''' ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__ /
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─ ﾞヽ. ／／-ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ
''" ,ｌ|"////ﾉ,､＼彡'''''‐-ニ,､ ::::::::::,,,,,,,,／／ ﾞヽﾌ/|/| ﾚ'
／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,-'"､─-,,,,,＿ ￣"'ﾉ
/メ / ﾚ／,''"へへへﾞ''─----￣-メヽ"ゝゝﾞゝヽ､ ＞---''"
/ﾍﾍ､|／／ヘヘヘﾍﾍﾍﾍﾍ,,-イ￣ |￣"'''-ニニニ二-''"
/ﾍﾍ∧/./ﾌヘﾍﾍﾍﾍﾍﾍ,／ｲ / / / ﾞﾉ＼､＼
/ゝゝ| / /メﾍﾍﾍﾍヘﾍ／'" | / ／ ／ ／ ＼＼
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／-"へへﾍﾍﾍﾍﾍ// |‐" ＼＿,,,,,,,,-‐'''" | |
へへへへﾍﾍﾍﾍ//ヽ ノ ﾞ, | |
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なんの用途でこんなものをと顔を歪めるやる夫に対し、
龍は無表情に空を飛び、火を噴き、やる夫を押し潰し、焼き尽くそうとした。
570 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:31:54 ID:???0
しかし、それらはすべからく、やる夫の障害にはならなかった。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
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:; . ;: ; ; '', ;' ' .;~' ', ;' 'ﾟ ". . ;; : ; : ; : ;: . ; :; ;~ ; :; ;~ ',
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／ ＼ ギュオッ！！
／ ＼ , , ／ 二 ￣￣＿＿＿
／ （●） （●） 三＿＿＿＿＿＿
| （__人__） 二 ＿＿＿＿￣￣￣
＼ ` ⌒ ´ ≡＝───────
/ ヽ.
/ /| i i ,ｨ
/ / | /| レ'/
≦廴ノ]二二フ .ｒ / 九 ,ﾚ.三二＝─────
ヽ ｜／ ヾ厂´二￣￣￣￣￣
>__ノ;:::......
感想としては、ありがとう。なんてものになるのだろうか？
加速装置の使い方――高機動な我が身の動かし方の、練習台にさせて貰った気さえする。
571 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:32:12 ID:???0
滅びを免れようと必死なブラックゴースト相手にマヌケな感想を抱く程、
加速された世界は圧倒的だった。
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／ ＼ ＿＿＿_ ,
（避けなきゃ） / ─ ─ ＼ ／ ＼ -
＿＿＿_ /（ ●） （ ●） ＼ ─ ─＼ ｀
／ ＼| （__人__） | （●） （●） ＼ （お？弾が飛んでくるお？）
‐ ─ ＼ ｀ ⌒´ ／ （__人__） |
（ （ ●） ＼ ー‐ ヽ ｀ ⌒´ ,／
(銀可愛い！) （人__） /// | ｀ ー‐ ＼
＿＿＿＿ ／
／ ＼ ＼
─ ─ ＼ ＼ ｒ'⌒'～'⌒'～'⌒'～ヽ
（あ、首傾げる位で .（●） （ ●） ＿＿＿＿ （ 18禁 ）
良かったか？？） | （_人__） ／ ＼ 丶～'⌒'〇'⌒'～'⌒'
＼｀ ⌒´/ ─ ─ ＼ o
/ ー /（ ●） （ ●） ＼ ＿＿＿_ 。
/ | （__人__） ／ ＼ ＿＿＿_. ,
＼ ｀ ⌒´ ／ ─ ─ ＼ ／ ＼ -
（チョット大げさに ./ ー‐ ／ （●） （●） ＼／ ─ ― ヽ ｀
避けすぎたお……） ./ | . /// （__人__）/// ／ .（ ●） （ ●）＼ （あれ、弾まだ遠い。
＼ ｀ ⌒´ | （__人__） | 避けるの早すぎたお）
ﾓﾝﾓﾝ＞ / ,r＼ ｀ ⌒´ ,／
（ ヽγ⌒) ／ ﾞｉ
／ ヘ (⌒γ,r' ）
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572 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:32:25 ID:???0
世界がスローモーションに見える感覚や、世界の中で自分だけが動いている感覚は、
ともすれば全能感に繋がっていたかもしれない。
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／ 二 ￣￣＿＿＿
／ 三＿＿＿＿＿＿ ／￣￣＼ i| |i
| 二 ＿＿＿＿￣￣￣ ＿￣￣ 二.:::::: ＼ i| |i
＼ ≡＝───────. ＿＿＿＿＿＿三.::::::: ＼ .i| |i
＼ ヽ ＼ ￣￣￣＿＿＿＿ 二:::::::: |,i| |i
// ,ノ .三二＝───── ＼::::... ／i| |i
/（ ノ 二￣￣￣￣￣ ────────＝≡￣ ヽi| |i
､（ 'ﾉ（ くヽ `ヽ､ ／:: /.:: , 丿 |i
／／` ＼＿＿＿_>＼＿＿.二＝── ─────＝二三::: /.:: / ／i| i|i
／／ ￣￣￣＿＿≡三/.::.. く ／i| i|i
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＿＿￣ 二 ／ ￣ `く) 丿 i|i
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( / ─＝≡ l ＼ ＼ i|i
二 i ─二 ! ＼ ＼ i|i
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障害を障害と認識できない程の力や、自分に敵意を持った相手を一方的に打ち倒していく快感は、
本来人を増長させるものかもしれない。
573 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:32:52 ID:???0
しかしやる夫の表情に高揚感は無く、
それどころか眉根と口元ひん曲げた、なんとも言えない顔つきで固まっている。
＿＿＿
／￣￣￣￣ヾ
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:./￣＼ ＿＿ ∧ ＞―-へ〈 .:::',
〈 | ／￣ ＼ /::.; :.;"｀７ ＼:.:/:
:.:.＞―:}＿＿＿＿__∧ .:;:.:∧ / ＼|＿＿＿＿
Ｖ＿r＜、: : : : : : : ::.|:.;.ヽ: : : : : : : .::＞､ -＜: : : : : : : ___」_./>: : : : : :: : :
:.:―＜￣＼: : : : : : : : `: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :
:.=:.:.ヾ:＞―:〉: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : ::
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／ ＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （●）三（●） ＼
| （__人__） |
＼ （ （ ／
／ ｀ー' ＼
574 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:33:09 ID:???0
加速装置が――002のチップが身体に馴染んで来るに従って、
クーガーの記憶と感情が、やる夫の中に流れ込んできた。
|｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i |
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!::::::::::::ノ .| r''"´ ,､ 入.フ｜ ､/ ／ /:::
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ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i!
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／ ＼
／ _ノ ヽへ＼
／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
すると日々を共に過ごしていたあの男が日々何を考えていたか。何を気にしていたか。
自分をどんな目で見ていたかが伝わってきて、やる夫の頬を固めるのだ。
575 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:33:18 ID:???0
やる夫はチップをインストールした時自分に起きる現象を、クーガーに伝えていなかった。
クーガーの大怪我に動転していい忘れていたのだが、
あの男はもしそれを知っていたら、やる夫にチップを渡しただろうか？
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|::::＼ ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ヽ::::::＼ ＼、: : : : : ミ､ゞヽ＼: : : : :Ｎ Ｍ/）: } ＼ 人人人人人人人人人人人人人人 ／
＼ﾊ:::::::＼ ｀ー-、: : : : : : : : :ヽ: : : : ＿,-,-{ﾉ ＜ ＞
:.:.:＼i::::::::::::｀-、 ミ ￣ﾄー-----､...ヽー､ ⌒ヽ、 ＜ いーーーやーーーだっ！！ ＞
:.:.:.:.:ヽ:::::::::::::::::::ー､__ヾ、 7'ー-､ ｀ﾆヽ; :｀ヽ、 ＜ ＞
:.:.:.:.:.:.:ヽ::::::::::::::::::::::::.:.｀,ﾌ /／´＼＼_/ﾉ ､ｙ'ｒ） ＼: :.ヽ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;;;（￣｀}:::..:l ｀ー' .:: ヽヽ ＼i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ }ヽ ｌヽ:.:{ .:::::::: |/ ＼ 人人人人人人人人人人人人人人 ／
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|;;＼ヽ__>-ヽー､ _ ､_ _|ｰ-, ＜ ＞
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|;;;;;;;;;ヽ::::::::::: ｌ ／(二ヽ,-' / ＜ 嫌だ！断る！断じてNOッ！！ ＞
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あの男らしく騒がしく、最後まで抵抗したように思えるのだ。
576 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:33:28 ID:???0
クーガーが絶対に口にしなかっただろう思いを知ってしまったやる夫は、
001がどうこうよりも、最後の戦いがどうこうよりも、照れくさくって仕方がない。
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577 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:33:42 ID:???0
やる夫も知っていた。いつものことなのだ。
あの男はとてつもなくお喋りで、耳がおかしくなるほど喧しい癖に、肝心な事に限って口にできない。
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お喋りな口下手という、厄介な性分を抱えた男なのだ。ストレイト・クーガーっていうヤツは。
580 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:34:23 ID:8QEnBeKE0
やる夫お前は愛されていたよ
578 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:33:59 ID:???0
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"';;,""''''ﾞﾞﾞﾞ"ﾞ''"“,:;" ;'::; ";:...;:.. ..,::'' "'':.:.:.. ,:.:､.::.;:.;.,.;:. .:; ..:;.'^ ,:; ... ､,; :.:; ._,:'.:;” . . ''
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ﾉ,:;riｯ'}} ヽ､,._;;:,::'';''"ﾞﾞ':,,:;'';,_
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ボソリと、やる夫が音とならぬ声で呟いた。
579 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:34:15 ID:???0
誰も聞いていないというのに、頬がみるみる内に熱くなってきて。
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／ ＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （●）三（●） ＼
| /// （__人__） ///. |
＼ （ （ ／
／ ｀ー' ＼
やる夫は、この言葉を生涯口にしない事を決めた。
581 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:35:15 ID:???0
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やる夫の時間が止まるようです 第９話「フラッシュマン」
r､＿ ＿__
| ＼｀Y´ヽ､ ／ ／
_＿__ 」 |. /ヽ／ ／
｀ヽ ｀ヽメ ＼rf辻x/Уノ)〃
＼＿＿ ≪{{麥}}≫ー‐一'フ
∠＿＿＞弌辷ﾗハ厂ｿ¨´
_〉'´｀二厂}Y⌒ヽ､
／ レ'´ ∨∧人＿_ ＼
/ ／ _∨厂,::::::::::｀ヽ.}
_,.../ / ,:´:::::/}/::;厂￣´-,.､
,.-‐''"｛ / ,'::::／} }／:.:.:＼､.:.:.:.:.:.:.:~"'‐-､
,.‐''"''''""~ ﾚ' ,'／ { { :::::::::::::::"'''''＼"''--､.:.:.ﾞ''‐.､
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582 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:35:34 ID:???0
┌───────────┐
│閲覧に関してご注意 .├─────────────────────────────────────
└───────────┘
_ , -―-､
, 'ﾆニﾆ､::::(0::::::::::ヽ、
￣￣ヽ'::::::::::::::: ヾ ・このお話は『サイボーグ００９』、『ロックマン２～Ｄｒ．ワイリーの野望～』、
）::: .... ＼ 『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を組み合わせた作者の妄想ストーリーです。
/ ::::::::::::::::::ヽ. 聞いて解る通りふもっふな設定になっています。
/ ::::::::::::::::::|
/ :::::::::::::::::::| 原作に思い入れが強く、設定改悪を受け入れられそうに無い。
／￣￣￣＼ ::::::::::::::::::::::::::| .そういう気持ちをお持ちの方は、そっとタブをお閉じ下さい。
─ ─ ＼::::::::::::::::::::::::|
（●） （ ●） ＼:::::::::::::::::::| ・展開予想が多いと、>>1が泣きます。
| （_人__） | :::::::::::::::::::| いい大人が泣くのは非常に見苦しいので、ご注意下さい。
＼｀ ⌒´ ／/::::::::::::::/::::|
|￣||￣￣￣￣ /:::::::::::::::/:::::| ・日曜間に合った！
.| || /:::::::::::::/::::::::|.
| || |:::::::::::::/::::::::/
──────────────────────────────────────────────────
583 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:35:47 ID:???0
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＿_r=ミ＿
／⌒ヽli川}￣｀ヽニノ⌒
//⌒ヽl|lil川{li}ﾉハ｀ヽﾉ⌒ヽ__
/ -====ニノ⌒ |l|liｌ/´}ミ三}lili} く⌒´
. {__／/二三ﾐ///ハ {//} {三ノハ}＿ﾉ⌒
／ニニﾆｱ/ { :::::::::::::/ ）⌒ヽ_ノ
/ 二二ﾌjﾉ / ::::::::::r‐'jﾉ´⌒´ 「……少し待て」
〈 -┬一' :〈 :::::::::__ｊ
{ イ ∧:::::::/ ノノ
},｡o＜´￣￣｀ヽ {li∧_/
／ ￣｀ヽ
/ ＼＿＿__
} ｀ヽ
}
足を組み、弛緩した身体をソファーに埋めながらやる夫を迎えた001は、
開いた本から視線を動かさず、手だけでやる夫を静止する。
584 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:36:03 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●）三（●） ＼
「お前だけか？」. | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
＿_r=ミ＿
／⌒ヽli川}￣｀ヽニノ⌒
//⌒ヽl|lil川{li}ﾉハ｀ヽﾉ⌒ヽ__
/ -====ニノ⌒ |l|liｌ/´}ミ三}lili} く⌒´
. {__／/二三ﾐ///ハ {//} {三ノハ}＿ﾉ⌒
／ニニﾆｱ/ { :::::::::::::/ ）⌒ヽ_ノ
/ 二二ﾌjﾉ / ::::::::::r‐'jﾉ´⌒´
〈 -┬一' :〈 :::::::::__ｊ
{ イ ∧:::::::/ 「…………あぁ」
},｡o＜´￣￣｀ヽ {li∧_/
／ ￣｀ヽ
/ ＼＿＿__
} ｀ヽ
}
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●）三（●） ＼
「ドクターワイリーは何処に行った」. | （__人__） |
＼ lr┬‐ ｌ ,／
／ ｀⌒´ .＼
DIOはやはり本に視線を落としたまま、面倒そうに腕を回して、自分の背後を指さした。
585 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:36:13 ID:???0
001の後方には、朱に染まった老人が、うつ伏せで床に張り付いている。
:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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'､ '｀''-.､:.: ｉ´￣｀ｉ |＿＿＿＿＿＿＿＿
ヾ=:'::"~:.: | |/
,､-‐'''~~~ﾞヾ:;=､;;､～:､;;::::.:.. | |´￣￣￣￣￣￣￣￣
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" '､ ﾞ;､,! ﾌ''=-､;;:::.: ,: ＿_r=ミ＿
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/ｨ,r''::::::::｀ヾ,ｰ'''~;;::::::~~''"' //⌒ヽl|lil川{li}ﾉハ｀ヽﾉ⌒ヽ__
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ﾞ-､;;;;;;;;;;;;;;ノ;;;;;;;::::: ／ニニﾆｱ/ { :::::::::::::/ ）⌒ヽ_ノ
/ 二二ﾌjﾉ / ::::::::::r‐'jﾉ´⌒´
〈 -┬一' :〈 :::::::::__ｊ
{ イ ∧:::::::/
},｡o＜´￣￣｀ヽ {li∧_/
／ ￣｀ヽ
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} ｀ヽ
}
驚愕と苦痛のまま固まった老人の顔だけが、物言わぬ目を001に向けており、
流れ出た夥しい量の血液は、縋りつくように001の足元へと伸びていた。
586 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:36:24 ID:???0
やる夫は視線を001に戻した。
001は靴裏が血で浸るのも気にせずに、黙々と読書を続けている。
＿＿＿ ｺｯﾁｺｯﾁｺｯﾁｺｯﾁ
_ _／///////＼_ _
八_/////////////∧_八
【三三三三三三三三三三三三】
|:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
|:|: : : |□□□□□□□|: : : |:|
|:|: : : |□／ ⅩⅡ ＼□|: : : |:| ／ ,/ ／ ／ _,..-''
|:|: : : |□ ┃ □|: : : |:| ／ / ／／/ 〃 ,r'',.-'" ／／ ／
|:|: : : |□Ⅸo ・ Ⅲ□|: : : |:| ,.ｨ <´ 〈,/〃／-／/-'"／ ／ ,／__,,..-／
|:|: : : |□ □|: : : |:| } } ,〉 //" ,r'´ノ ,r'′／／-''"二´‐'''~＿＿_ノ
|:|: : : |□＼ Ⅵ ／□|: : : |:| ,) Y ﾉ ／／ ,r''´‐''" -='"―-､彡"r'"￣´
|:|: : : |□□□□□□□|: : : |:| ,ｲ ﾘ ﾉ り ,=、、-ﾆ_~― ~''-=二 ∠"´
|:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:| ヾ,ヽ ､, , ﾉﾉ {.ﾄヾｰ-~ﾆ_-二 ― 二ニ＝=-‐''"
【三三三三三三三三三三三三】 ゝ ミｨｲｨ彡`ﾕ.|｀＼ヽ丶､‐ __ヽ'''三二,,,＿
〈 `ヾべ_{:::: 'ｩ) `8-､ ヽ‐ ､ヽ`''-_＝-
ゝ_ﾉ⌒ﾍ~" _”＼ ヽ!＼ヽ､'''ー-"ﾆ.._
〈 (._ |∠ｨ ,.ノ / __ﾊ_j! ＼
`‐''^ ,. -‐`ヾ__/ヽ. >,､く ＼
r;>-＝<´ 〈 ﾉ_,. ヽ ＼
(l》L -―''''"~´ ヽ ｀ 、
／ `、 `、 lヽ
/ ヽ. l ｜|
! ｀、 ! !｜
｀、 、 | } Ｖ,/
ヽ | ／ / 〃
＼ ﾍ_,. -''" / ,.ｲ′
＼ ヽ l / /
ｌ | |′,'
部屋の中ではコチコチと、古い時計だけが忙しなく身体を揺すっていた。
587 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:36:38 ID:???0
やる夫は一度、ギュっと目を瞑る。
蓋をしたいような光景は消え去ったが、代わりに生々しい血の臭いがやる夫の脳を抉る。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （ー）三（ー） ＼
. | （__人__） u .|
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
臭いが鼻を刺さないように、呼吸を止めて、眼を開く。
ペラリ、とページを捲る音が、やけに大きな音に聞こえた。
＿_r=ミ＿
／⌒ヽli川}￣｀ヽニノ⌒
//⌒ヽl|lil川{li}ﾉハ｀ヽﾉ⌒ヽ__
/ -====ニノ⌒ |l|liｌ/´}ミ三}lili} く⌒´
. {__／/二三ﾐ///ハ {//} {三ノハ}＿ﾉ⌒
／ニニﾆｱ/ { :::::::::::::/ ）⌒ヽ_ノ
/ 二二ﾌjﾉ / ::::::::::r‐'jﾉ´⌒´
〈 -┬一' :〈 :::::::::__ｊ
{ イ ∧:::::::/ 「…………」
},｡o＜´￣￣｀ヽ {li∧_/
／ ￣｀ヽ
/ ＼＿＿__
} ｀ヽ
}
588 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:37:04 ID:???0
やる夫はそれ以上声を掛けることをせず、メタルブレードを001に撃ち放った。
. `､'､ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ﾞ' !､ ＿＿＿_
. ｌヽ ／ ＼
ヽ.ヽ ／ ヽ、 _ノ ＼
ﾞ､ .ヽ ／ （●）三（●） ＼
'、 ヽ | （__人__） | /)/）／）
| .＼ ＼ .|i|||||||i| ／ 「//／／
! .＼ γ⌒. ｀ ー'´ ⌒￣￣'￣´ （___
′ ＼ i j _＿＿､＿_,ノ--ｰ'
iﾞ .,,- ＼ ヽ､ l /′
, iﾞ / ` ＼ /つゝ､,,! }
ヽ ′ ｌ ヽ.＼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＼-, i゛ ! ヽ ＼ '､ﾞ'‐ヽ
＼'-,,.＿／ .| ..ｌ. ..＼ ` i.-､′
.＼ l ! ＼ ヽ ＼
.`-、 ｌ ! ,_＼ 'i"―!、
`-、 .! .| ! `ｯ､、 ﾞ'.,i ,,..ヽ
｀'､、 .ｌ | ! .｀ぐ-、 ヽ ｀' !
＼. ..ｌ | .! ヽ . ＼ ' ＼ .ヽ
＼ . ヽ |. │ !、 ｀'-、 ｌ ｀´'､
｀'-,.ヽ、 .,i' .! l、 ,ﾆ､ |.｀'-､ ｌ
｀'-,ﾞ'''''" |. .ｌ / ﾞ' ､.、 iヽ, ｀ﾐ
＼ ｌ l ! ヽﾞ'-､ │ ｀'-、ﾞ，
ﾞ'-､ ｌ .! l .ヽ ｀'-､, / .ｰ､. ´､
｀'-､. .ヽ | ｌ ..ｌ ｀ﾆi..,、 / . ｌ. .＼ |
｀'-､ヽ / .ｌ ｌ ! ｀'./ ｰ ＿＿__/、ヾ ヽ. `､.゛
｀'' !_‐" ｌ l .! .＼ ゛ / .＼ .＼ ゝ
｀''-､ ヽ l .! .ヽ .| ＼ `-、 "
｀''-､, ヽ .! ! .ヽ | ヽ ｀ﾞi
001という男と語る事、何一つないと確信を持って。
589 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:37:15 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
590 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:37:28 ID:???0
――どんなに静かに思えていても、世界中から物音が消える事は無く、
いつだって僅かとはいえ、風は身体を撫で続けている。
─── ─ ──────────── ──── ── ────
三三三三三三三三三三三三≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡＝＝＝＝＝＝＝＝────────────────
────── ─ ────── ─ ─────── ─── ────── ─ ──────── ─ ─
__,,,.... -―''''"ﾞ
＿_,,,,,,.... --ｰ￢'''ﾞﾞﾞ´＿.....―‐'''"´
廴}ヽ ＿____,,,,,,,,,,............ ---一ｰ''''''''''^ﾞﾞ￣´ .__,,,.... --ｰ'''''‘ﾞ´
_ノ ミメ、 -=二"ﾞﾞﾞﾞﾞ￣￣ ＿__ --―''''''''ﾞﾞﾞ´
7＿_人_刈 .｀''ｰｘi ＿ 二＝─―- ＿て
´ -‐=彳′ ｀ﾞﾞ.''''―.
ノ 乂| __
Ｙ´ ノ ,.ｲ ., =7 /´ ＞ ,.イ
/l 从))ト _ ＿＿ ｨi( n | |／／ ´￣ ／_/
.ｲ==彡 / / 〉 } VＺ__ | ／ , =7 ,ｲ二.7 ／／
.′ 彡、 r‐ ｽ | |／／ ＿/ﾑ_ ／／ ,ｲ,ｲ ,ｲ
/ |i { ´ ＼ )--y′ |_,／ '──‐' |/ ﾚﾚ //
-‐=≦ ' ！ 〕iト≠ミ{ /'
/ 人 ノ 〉
Y 乂__ 彡､ ＿ノ /
.乂 } ＼ --=≦.ｲ
＼ ≧== ﾉ ≧￢才’
) {
＿＿ ノ
/////`7777彡ｲ
ｨ示示ﾒ//////ﾊ
────── ─ ────── ─ ─────── ─── ────── ─ ──────── ─ ─
三三三三三三三三三三三三≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡＝＝＝＝＝＝＝＝────────────────
─── ─ ──────────── ──── ── ────
感覚というものはいつでも手心加えてくれていて、
人間が気に障らない程度に、何もないという錯覚を創りだしてくれている。
591 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:37:53 ID:???0
そういう感覚の優しさに、その時気がついた。
その時感覚は途絶え、本当に何も無くなった。
+
+ +
┼ *
廴}ヽ ., ｒ‐ﾉ)-､'-､_
_ノ ミメ、 く_ヽヾ、__) )〈_ ┼
7＿_人_刈 7＞!ー' 〈
´ -‐=彳′ * `⌒¨′ . ,､ <ﾌ ,､ ./ 7 / 7
ノ 乂| <二､ﾆ> ／ / /_/ /_/
Ｙ´ ノ . <二､ ﾆ> <二_／ <> <>
/l 从))ト _ ＿＿ ｨi( n `┘
.ｲ==彡 / / 〉 } VＺ__
.′ 彡、 r‐ ｽ ＋
/ |i { ´ ＼ )--y′
-‐=≦ ' ！ 〕iト≠ミ{
/ 人 ノ 〉
Y 乂__ 彡､ ＿ノ /
.乂 } ＼ --=≦.ｲ
＼ ≧== ﾉ ≧￢才’ ＋
) {
＿＿ ノ
/////`7777彡ｲ
ｨ示示ﾒ//////ﾊ *
本当に何も聞こえない、本当に何も臭わない。
本当に何も感じないというのは強烈な違和感で、やる夫の全身が震えず震える。
592 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:38:08 ID:???0
そしてテレビカメラのように固定された視界の中、001だけが悠然と動き、
宙に浮かんだメタルブレードを摘んで、無造作に投げ捨てた。
＋
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ ＋
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
（ ( y' ,/从ヾj' _〕
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､ ┼
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. } 「少し待て、と言った。
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::| ……聞こえなかったとは言わせんぞ」
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ +
∨ ‘, !:::::::‘,三彡个ミ三三' ,:´￣￣ﾉ::::::::ﾊ::::::.:.／ ノｲ｀ー､:::`， +
∨/ ',_j::､:::::::｝三､..jﾐ､ヾ三ﾉ（::v‐´／／､::{ ゝ=､ 〃｀ヽ. }::;:::･ ┼
} ＼ ヾ､:}::ﾚ'ﾐﾆﾆ=八ニ三} ﾑ::/ー､ ::} ｀ヽ. ,ｨ_, ﾉ'j:::::::!
| ￣丶::::::ヾ}三､三ﾆ（三三＼}三ｳﾐ入＿_:j ヽ'=-､_ 〃::::::}
| 〈￣｀ヽ::::､）＼三三ﾊ三_ﾉ三三≦ﾉ） j ::y:" ::::::!
､ ｀ﾞ゛ヽ ゝ‐｀='ｰ`､,'⌒Y⌒',=＜)メｲ{＞．＿ （ :{ ﾞ:,′
ヽ ﾌ´::） ......::）::::::::ヽ⌒⌒ﾉ＜､:.ヾ､::､`ー-､｀ヽ ＼ ヽ }､ +
} { /´.::::::::::::::::::::}:､／＼ ｀ヾ＜≧::::::::〈_)ｲ） 辷､j: /ｲ *
､ j:::,ィテ‐ｨﾆ=､::Y＿ .:;ゞﾐｰ-．＿￣￣´/ ヽ;ﾆノ}､,､
V､ j;" /.:/.:/ ,=‐'´ ､_｀´ { ＼,..,｀ヽ::￣｀´〉 /`¨´ﾞ ｀ﾆﾏ
∨: {: {: :{ {゛ヽ. ﾆ=＜´｀ー'/ ｀ヽ::::;ﾍ 〈 ,ｨ=━'´｀´
＼:.:.ヾヾヾヽ ､ ヾｰ= ､ ￣二ﾆ)_ ｀¨`'ー､ ｰ､〉
`＾ー/:７¨ﾊﾐ ＜ _￣_．ィ{-j `::::::}
〈: /／ ヽ_､ ヽ__￣,ィﾌ¨´ _＿ }::::｝
{i ￣`ー‐‐´ ｀ヽ::::::}
593 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:38:28 ID:???0
働き者と評判の、時計さえも手を止めて、001の一人舞台に見入っている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿
_ _／///////＼_ _
八_/////////////∧_八
. 【三三三三三三三三三三三三】
|:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
|:|: : : |□□□□□□□|: : : |:|
+ |:|: : : |□／ ⅩⅡ ＼□|: : : |:|
|:|: : : |□ ┃ □|: : : |:| +
┼ |:|: : : |□Ⅸo ・ Ⅲ□|: : : |:| +
|:|: : : |□ □|: : : |:| ┼
|:|: : : |□＼ Ⅵ ／□|: : : |:|
|:|: : : |□□□□□□□|: : : |:|
|:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |:|
|:|: : : |￣￣￣冂￣￣￣|: : : |:|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
594 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:38:45 ID:???0
+
+ +
┼ ＿＿＿_
／ ＼ +
／ ヽ、 _ノ ＼
／ （●） （●） ＼ ｎ
「これがフラッシュタイムか」 | U （__人__） l^l.| | /） +
＼ |i||||||i| ／| U ﾚ'/／)
γ⌒ ｀ ー'´ ﾉ ／
+ i j ｒニ ﾉ
ヽ､ l !ヽ､_,__／
動いた自分の口元に驚き、思わず手をやった。
+
+ ＿＿＿_
┼ ／ ＼ て
／ _ノ ヽ__ .＼ （ +
／ （○）!i!i（○） ＼
| （__人__） u |
「……おっ！？」 .＼ ）t-ﾂ ／ ┼
/ ⌒´ ＼
＼＿（__） i＼(__)
| | +
依然何も聞こえない、依然何も感じない。
突如宇宙にでも放り出されたような違和感は、声が出るなんていう当たり前の事すら驚きに変えた。
595 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:39:11 ID:???0
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'tt_ｩ‐=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |ゞ'"ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 「ほう……なるほどな。
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)） お前はそうなるのか」
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /|
| | !､ .| |
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ |
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､
r‐-､ ,ｨ7
＿ ） 入⌒く__ノ''⌒ゞ‐ｧ
ｆ' <{ ｀ヽﾉ ノ ／ー‐三ミﾐヽ
,ｨ- { ∨Y⌒ヽ￣「 ￣￣￣匸ミﾐﾍ
イ 厂 人__ノ￣ ﾚ´二二二二¨ヽト､
｛ ヽﾉ ソ::::::::: ノ 彡＞x─/ハ ｻﾞ･ﾜｰﾙﾄﾞ
｀ヽ 乂:::::::::::::i ,;zｘZ斗ﾐﾌ ヽ 厂ヽﾊ 「004に “世界” が通じぬのは知っていた。
ノ Ｎト、:::::}H{/弋 帝ﾗ .、 ∨ 》 .〉ﾊ
{ 八//ﾘ::::::::‐ｭ :::::::: i .ﾉ ﾉﾍﾊ 004を取り込んだお前がどうなるかは
',:::::::::::≡-、.:::::: | |（９ ﾍﾊ .解らなかったのだが……
',:::::::::::ヽ ﾉ ::: | | ∧.ﾍﾊ
.,fスf⌒i ',:::::::::rｬ=-‐'イ i! / ∧ﾍﾊ 1秒か？2秒か？
fﾔ !. | ‘ ， ヽ-─‐'´ / ∨. ∧ どうやら限定的に効果を発揮するようだな」
|__',ﾉ',ノ‘， ‘， z７ ＿ У
.fﾍ|__ﾉ',__',__.‘f＾ヽr.-、 ‘，／/// ヽ／:::::::: ／//
', ） ', ', ｝. ＼ ＼ ヽ ////／ ﾉ ／/o//
{ ﾉ__＿}__}／f＾ヽ/.＼ ＼ .ノ//￣. ＿＿へ.／/Ο///
| ﾍ. ,ｨ＾ヽ ＼ .＼ ｀＞∠//////ﾆﾆﾆ二ヽヽ〇//／
| .ﾍ ／/＼ ＼/＼ノ＼ へ///｛三三三三 } ｝/／: :
〈 ｀ヽ| ＼ へ ＼ ＼ |. ﾉ///ヽ三三三__ﾉノ／: : : :
∠´ ＼ |＼ ＼ ｛. ﾍ | i! ∨////////////:／: : : : : :
/＿＿__＼ ヽ_＿///|￣ |￣ |//////////::／: : : : : : : :
∧. ／! | ヽ .＿//ノ| | |////////::／⌒ヽ: : : : : : :
596 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:39:41 ID:???0
いつの間にか、時計の音が耳に届いていた。
＿＿＿_
／ ＼
「ザ・ワールド……？ ／ ヽ、 _ノ ＼
／ （●） （●） ＼ ｎ
やる夫が今くらったのは、. .| U （__人__） l^l.| | /）
フラッシュタイムだお？」 ＼ |i||||||i| ／| U ﾚ'/／)
γ⌒ ｀ ー'´ ﾉ ／
i j ｒニ ﾉ
ヽ､ l !ヽ､_,__／
全身が一斉に弛緩し始めたのを悟られぬよう、やる夫は慌てて001の言葉に応じるが、
001はやる夫の様子など気にもとめず、生徒に講義でもするように、指を立てながら腕を組んだ。
__
_＿/ ￣ヽ.__
__∠ /／〉 /）ﾉ‐┐
l / ヽ { {／─<Ｔヽ
／/／/＾＼ｒヘ,へ,__ |_| ト､
|／ｌ ／{､_ {┴ ､_ノ､ﾉ ﾉﾐ}ヽl }､ 「フンッ……
ﾚ'|}／小V､._i /ィ_フ,l | / l
ヽ〈 }｀ｰｔ:ﾃミヽ 斤ｔﾃﾗｊﾉ / l これはフラッシュタイムなどと言う言葉で
ｒ┴ﾄ､ ＾￣i |-、￣ l/＾!／ 表現できる能力ではあるまいよ。
lﾍ、| ヽヽ' 、│ｆ/
ヽ〈 l. ー ==イ !ｲ| ｻﾞ･ﾜｰﾙﾄﾞ
|｀ｰ! ヽ--‐' ! | 名は、“世界”こそが相応しい」
│| ＼ _,. .,_ ／l l,l
| l 丶< _У l.リ､ ノﾌ!
／l |_,..-─.:::::￣::::.‐-.､|:::::l ＼___ /、/ __
／ ／´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::＼ ＼￣/､ /￣ ＼
/ /／:/::::::::::::::::::::::::::::::::::::_L::::::::::ヽ / i ＼
,.イ {:::_:::::--─:::::‐-:::::::::;::'´:::::::::::::::::::| ﾉ -┴‐┬--,-ｒ‐ヮ
,.ィ´ ￣￣￣￣ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::::::::::::::::::|//´ ー'二￣二二ワ
／ / /⌒ ､ ∧::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::/ ／ '´＿L --一'
./ / ／//⌒ ＼⌒ヽヘ:::::::＿__:::::::::::::|:::::::::::::::::::::/ ／ / ＼
/ ／／´￣ ヽ::::|::::「:| ヽ／｀丶、__＿／ ／ / ）
597 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:39:58 ID:???0
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u|
「……自分で名づけたのか？」 /,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
| ／￣ヽ _ ゝ､ V ! / ￣ ＿ ＿ ／ ｲ ﾉ
├ -､./ ／ ＼У { rｰ 彡 i ／ /
/ ヽ .ﾉ ,,;;;;; ／ `ｰ ヽ ,;;;｛彡" ノ r=≠ ＜
,;/ ／ ／≧/ ,;;;ヾ ;;;i i! i ｛ 彡! ,,,;;;;ノ
,,;/ （ i＼/,/ ,;;人 _Y⌒廴 _ _i;;,,, ＿ V/彡.// r＝;;/
,;;;/ `ヽ ;! i ヽ ;;{三jﾐ:i ）彡=)） Y彡／）,,;ノ
! _ __,, ﾊ j !ii 》.＼ V三 ＼_____,_<三 ／ ／￣ ｛ ﾉ
／ﾉ ii .}Y ,,,,） /;;,, ;; ..,,,..,;;::;;...／,_＿／_＿ z＜ rイ＜
/;;;;;;;;;;;;;;;;l人i! / 人≧;;｝ ノ;;;; ,,￣,,;;_zz彡{ミツ ｛ゝ 「そうだ。
<;;;;;;;;;;;;;;;;;（( ﾉj ／ヽ`ｰ'ﾐi;,,,i,i,＜_-zz≠三ニ Уｲ/ /}
/ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;| .￣'´ﾉ⌒ ii:::ミ. `┴'´／ / ソ 人 .世界を追い求めようというこのDIOに、
ヾ;;;;;;;;;;;/i;;;|......::::: /::.. ::::::::￣.￣ ..:/ノ ..ｲ / 相応しい力だとは思わんか？
);;;;;/ !;;|::::: / :::....... .::::: "./)）< j! .i!
i;;;;/:::::::i;;|' ､_ ヽ::.._,,;;; _ /⌒i! i! .ﾘ この、時間停止という能力は……」
／:::::::::::::} ヽ;,,,,,,,_.. ,, ` / /il / /:::
／::::::::::::::::ハ `;;,,,,,￣` =-''" ｲ .／::::|iV /::::::
⌒V/::::::::::::::::::::/:::::i / ''''''"´ ＜...イ:::::::::::|! /:::::::::
//::::::::::::::::::::/::::: ヽ :::.... ...:'::´::イ:::::::::::::::::::::ﾚ::::::::::/
.／::::::::::::::::::::/::::::::::::::::`:::.＿ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::ノ:::
:::::::::::::::`ヽ::: {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ /:::::::
598 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:40:20 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
「うっわぁー…… ／ （●） （●） ＼
006以上に話し辛ェ～……ポエミ～ | （__人__） u |
r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／
や、ジジイの死体の横で本読んでる時点で、 .ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
もうトンデモ系だって知ってたけどね？」 .＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ
ﾍ lノ `'ｿ ｲ | |
/´ / ./ | | |
＼. ｨ_ノ .| | |
| | |
＼ 人人人人人人人人人人人人人人 ／
/ | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉 ＜ ＞
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ! ＜ 貴様無礼にも限界があるぞ！ ＞
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ! .＜ ＞
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.', ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ 人人人人人人人人人人人 ／
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l } ＜ ＞
／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ! ＜ 006と比べるな006と！ ＞
| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ | ＜ ＞
└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.} ━━━━／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼━
｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ };;;;;;;;;ﾉ -‐ ､ ､. l
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /:: }/ V ゝヱf=､l r''ﾆﾆ' j
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／:::: |´;:} ｢'ゞ'‐ .;'
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼ . ﾄ l ..::;l
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´::::::::::::::::: ﾉ;;｢! fr､_ ‐,::':::::::::/
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;:: /::;;;l ｌ、 ｀ヾﾆﾆ ==ｯ:::,:' ｿｳﾃﾞｽｶ？
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣:::::::::: /::;;;;ﾉ!: ﾄ､ ::::ｨ´
／::;;:;< ' ',｀ヽ､＿＿//‐､
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
599 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:41:03 ID:???0
001という男と語る事、何一つないと知っていたが、やる夫は口を開いた。
「ああ、でも、 ＿＿__
ゲーテのファウストからとっているのか。 .／ ＼
／ ＼
ファウストは、 . ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
世界の真理や本質を極めたがっていた。 | ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
そういうファウストと自分とを重ねたのか？ | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
お前も、研究者なんだもんな」 ／＼ ヽ ヽ
未だ、全身が粟立っている。
時間停止という能力を身体が理解するまでに、もう少し時間が欲しかったのだ。
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ
// / { __｛
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ 「ム……？」
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ
＼ ＼:::::::::::::{
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨ 「…………フンッ。
＼'´_ブ なるほど。“時よ止まれ、お前は美しい”か。
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l. なかなか連想が達者だな。
. i ｀¨´￣ニ! 貴様こそ趣味で詩を嗜むのではないか？」
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
そんなやる夫の計算を悟れぬ訳も無いだろうに。
001は対峙する姿勢も見せぬまま、傲岸と笑う。
600 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:41:45 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼
「なわけねー！一般教養だお！」 | （__人__） u |
.＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼
━┓
┏┛ ⌒
・ ＿＿_⌒
／ ― 乂＿＿＿_ ━┓
「……って、 ／ノ (●／ ― ＼ ┏┛
. ｜ (●) | (●) ヽ＼ ・
ファウスト的なサムシングじゃないなら ｜ （__ﾉl （⌒ (●) |
世界を追い求めるってどういう意味だお？」 .│ 〉 ￣ヽ__） |
＼＿＿／´ _＿_／
/| ヽ
| | |
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ| 「そのままの意味よ。
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､ このDIOが、世界を支配する。
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ サイボーグの力とブラック・ゴーストの科学力を持って、
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､ 幻獣を倒し、既存の国家を打ち払い……
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ 新しい世界の支配者となるのだ！」
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
601 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:42:06 ID:???0
やる夫を通り越し、世界そのものに対し傲岸な001に、やる夫は目で呆れ、頬に汗を伝わせる。
＿＿__
／ノ ヽ､_＼
（●） （● ） ＼
「……一応聴いておいてあげるけど。 .／⌒（__人__）⌒ ＼
理由とかある？ .| ) ) u. |
＼ `ー'´ ／
込み入った事情とか、思想とか？」 .⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
ﾄ､__ト､/∨}ﾉiノ|
ノ ﾉ r一 '／´_／ 「……くだらんな。
{__ ＼{ /{＿fﾉハ
/￣｀ヽ_{-､ ]_/ ﾄi fスヽ 凡夫の理屈をこのDIOに向けるんじゃない009！」
＿ノ /}ヽ_ノゝノ/ﾉｬ'Vヽfｰヽ } }
｀¨¨¨/ /{ ≧ヽ{ ¨´ }､ハ} } | |i
ー‐､ﾍ ､} /_}__/ /＿_, ､ ＿_, --､-<Yﾌｭｭ
斤￣￣＞＼〒_/:::::::/ /ヽ ＼f´/ /}リ⌒⌒i)
./ ｀ヽ ｀ヽ___::::{＿_ノ)ｭ-￣｀ヽ |/ / !⌒¨´
/ .| }ユ}:::＼彡'ノ } }
./ ﾚ| ￣｀ヽ/￣ |＞､ ／
∨ }／￣￣ } / }V ／
.∨ ∧ / /:∧／
＿＿＿
／ ＼
／ _丿;;;;ヽ_ ＼
／ （○） ;; （○） ＼
「あ？」 | （__人__） u .|
＼ |i!|i!|| ／
／ ｀⌒´ ＼
602 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:42:35 ID:???0
中世の国王達が夢で描くような征服の思想に、今更取りつかれた異常者に見えた。
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
（ ( y' ,/从ヾj' _〕 「何かが欲しい。何かをしたい。
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ .そんなものに理由はいらんッ！
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/ 欲したから欲し、したいからする！」
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
∨ ‘, !:::::::‘,三彡个ミ三三' ,:´￣￣ﾉ::::::::ﾊ::::::.:.／ ノｲ｀ー､:::`，
∨/ ',_j::､:::::::｝三､..jﾐ､ヾ三ﾉ（::v‐´／／､::{ ゝ=､ 〃｀ヽ. }::;:::･
| / ヽ ／ ／ l ＼
,ｲ l ヽ l ／ ／ ／ /
/ | !,､ l l / ／ ノ ﾚ‐i
/ | / ｀'- l| /_,.‐ヽ ／ |
/ | / /ヽ／'''''‐､ |´ ヽ_／／ ヽ 〉
| | |ﾐ./ ＿ ｀! ﾚ l _ ﾐ l /
_,.-‐ヽ | /-l /_ﾐヽ,| __,.-､ レ-‐´ | l く
´￣＼｀''´ /三l | r''''''-'''ヽ! | /三彡-ク ）
ヽ L＿/'/￣ヽ l―＼:::::ノ-/ /―フi'´/ ／
| r‐､ ト､,_ |/ ヽ'i ｀´l / / ／／'| l／
ヽ| r-| ﾉ ､_ ､＼､ﾉ ﾚi l, / /_／＿,,. | l, 「勝利して支配する。
.lヽ 川 ヽ弋;ｯ､｀ヽ! l:| l_,.ィ;;ﾌノ 人 |
|. | |り､ ｀"´￣ヽ! |ヽ!￣｀´ | /ヽ| このDIOが満足する立ち振舞いを、
| y-| l, l | l |ﾉ ﾉﾉ .このDIOがしているに過ぎん！」
.| ,i､し! . l .| /. | r'´
| | ｀´! ヽ!___ﾚ .!.|
_,.-''i'´l l ､＿,.-ﾆ-､_,.- / .|ヽ-------､_
／／ | ヽ ヽ r｀'''''"´,. / ﾉ| ｀''―――-､ヽ
/ / | ＼ ＼ ｀"T"´ / ／ |--､_ ＼ヽ
/ / / ＼ ＼ ／／ | ＼ l.L
／/ / ｀''‐ヽ､,,,,,,,,,,ノ‐'´ l ヽ ヽ ＼_
しかしその異常者が、誇大妄想を現実にしかねない程の。
途方も無い力を持っていることを、やる夫の身体は理解していた。
603 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:42:45 ID:???0
＿＿＿
「話が独善的強過ぎて…… ／＼三三ノ'＼
／ （●）三（●） ＼ _＿
……006と話している方が、 .／ ） （__人__） | 〈〈〈 ヽ
やる夫にゃなんぼか理解できたお」 | u. |!!il|l| / / 〈⊃ }
＼ ﾞー ′ / | |
/⌒ヽ ー‐ ｨ＿＿＿/ !
/ _ノ
/ /i ┌─一'´
| l | |
. | | l |
＼ 人人人人人人人人人人人人人人 ／
/ | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉 ＜ ＞
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ! ＜ だから006と比べるな006と！ ＞
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ! .＜ ＞
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.', ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼人人人人人人人人人人人人人／
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l } ＜ ＞
／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ! ＜ 極刑に価するぞ貴様ッ！ ＞
| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ | ＜ ＞
└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.} ━━━／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼━━━
｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ __,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;＞￣ヾ;;;;;;､
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /:: ／ {;;( ￣ `''"へ j;;;;;,;i
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／:::: ,' ､;;〉,,＿ _}ｚﾍ Yヽj' ｿｳﾃﾞｽｶ？
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼ ｖ r‐ッ`､ fTゞｹ k.j;;ky
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´::::::::::::::::: { {､ ｀ j i r;;/ゞミ;;⌒;,,､
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;:: | ､ ヾ ‐ i , ｯj;/､ ヾ;;;;;;;;＼
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::. i _ゝ ‐-j／ｨ /ﾄj 〉＞＿`､;;;;;;;;;;､
/ヽ`ヽ ／j ',ﾌｲ j/ i ＞;;;;;;;}
ｨ/ } ` 彡 ﾍ / i! へ;;j
／ / _ﾑ ﾉ / i!:. ',
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
604 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:43:20 ID:???0
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ
// / { __｛
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ 「……009。私から、１つ提案がある」
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ
＼ ＼:::::::::::::{
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
／（●）三（●）) .＼
「ヤダ。超断るおー」 | （__人__） |
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
__
_＿/ ￣ヽ.__
.__∠ /／〉 /）ﾉ‐┐
l / ヽ { {／─<Ｔヽ
.／/／/＾＼ｒヘ,へ,__ |_| ト､
.|／ｌ ／{､_ {┴ ､_ノ､ﾉ ﾉﾐ}ヽl }､
.ﾚ'|}／小V､._i /ィ_フ,l | / l
.ヽ〈 }｀ｰｔ:ﾃミヽ 斤ｔﾃﾗｊﾉ / l
ｒ┴ﾄ､ ＾￣i |-、￣ l/＾!／ 「話も聞かず相手を打ち倒すのが、
lﾍ、| ヽヽ' 、│ｆ/ 貴様の趣味というならば……
.ヽ〈 l. ー ==イ !ｲ|
|｀ｰ! ヽ--‐' ! | 貴様こそ、独善的と形容されるべきではないか？」
│| ＼ _,. .,_ ／l l,l
| l 丶< _У l.リ､
.／l |_,..-─.:::::￣::::.‐-.､|:::::l ＼
／ ／´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::＼ ＼
＿＿＿_
／ ＼
「やる夫はもうお前の顔 ／ _ノ ヽ__ .＼
見てるの嫌なんだけど…… ／ （○）!i!i（○） ＼
| （__人__） u |
じゃあまあ…… .＼ ）t-ﾂ ／
話したらいいんじゃないか？」 ./ ⌒´ ＼
605 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:43:42 ID:???0
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'t-t_ｩ=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |くゞ'ﾌ/i/ 「わたしに仕えろ。
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ 今なら002や003も許してやろう」
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| ＿__,. -､
| | !､ .| | （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .| ｀''''フく ＿,. -ゝ┴-r-､
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿ ＿,.-''"´ ／￣,.／´ ゝ＿'ヲ
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ | ￣￣ / _,. く ／ ゝ_／￣|
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､_ / にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
＼＿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ / / .（_ヽ -'__,.⊥--t-⊥,,_
＼ ￣＼―-- ､ _::::::::::::::::::::＿＿::/ / ／ ￣ ） ﾉ__'-ﾉ
＿＿＿
／ ＼
／ _丿;;;;ヽ_ ＼
／ （○） ;; （○） ＼
「……受けると思って言ってんのか本当に」 | （__人__） u .|
＼ |i!|i!|| ／
／ ｀⌒´ ＼
ﾄ､__ト､/∨}ﾉiノ|
ノ ﾉ r一 '／´_／
{__ ＼{ /{＿fﾉハ 「受けぬ理由が、私にはわからんな」
/￣｀ヽ_{-､ ]_/ ﾄi fスヽ
＿ノ /}ヽ_ノゝノ/ﾉｬ'Vヽfｰヽ } }
｀¨¨¨/ /{ ≧ヽ{ ¨´ }､ハ} } | |i
ー‐､ﾍ ､} /_}__/ /＿_, ､ ＿_, --､-<Yﾌｭｭ
斤￣￣＞＼〒_/:::::::/ /ヽ ＼f´/ /}リ⌒⌒i)
./ ｀ヽ ｀ヽ___::::{＿_ノ)ｭ-￣｀ヽ |/ / !⌒¨´
/ .| }ユ}:::＼彡'ノ } }
./ ﾚ| ￣｀ヽ/￣ |＞､ ／
∨ }／￣￣ } / }V ／
.∨ ∧ / /:∧／
大口開けてしまったやる夫に対し、001はさも不思議そうな顔をして言葉を続けた。
606 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:44:04 ID:???0
ｘ-､
r‐く⌒7´ ∧／＼
|___{___| l /＼}-‐==〉-､
＿_/ ＼ﾉ l ｊﾊ ＿,ノ ＼
く <{ ｆ'⌒i⌒⌒匸￣} ￣＼ }_
/ ＼Ｎ⌒ヽ＿_,ﾉノ ｊ/／} ﾘ／ｌ|
ﾉ ＿∧V{ ノ/￣＿__,人{k' | / ノ
く 〈 / ｔぅソ //===--一 V} |ｌ∧＼ﾘ
＼,' ／ ｊ/八弋ラ ／／|'{ ｊﾄ､〉
Ｌ ヽノ i / /l| l |ﾊ { ﾉ 「邪魔なドクターワイリーは死んだ。
/､r‐ ､__ / /イ_ｊ川l| }∨
/ ｀ ｰ‐┴ / '" 二Y i{ ﾉ .これで我々以上の力を持つものは、
／￣￣＼. / ｀7 ー ' ,ｨノ ﾘ,ﾉ| ｊ/ 二度とこの世に現れぬ。
／￣／ ｀Y⌒ヽ ／＿_／| | |
. ／ ／￣ ＞ｘ∧: : : i＿ --‐≦ | | |ﾊ|ｌ } 我々だけが世界の中で、
. ／ ／ ／:::::::::_| ￣ ／ /ﾊ リ Ｖ 絶対の強者たりえるのだ」
／ ／::::::::／ | i ／ / }:ｌ|ﾄ､ｌ|/
. ／ ／::::::::／ ,ﾉ│ , ' ,ｊ::l:|､ ＼
￣￣￣j＼/ ／ ∨ _,ｘイｆ:::∧i }
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ 「人類の歴史では、地球に統一帝は現れなかった。
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´! よしんばそんなものが現れたとしても、所詮ただの人よ。
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
＼'´_ブ. 人である以上、不安や恐怖からは逃れられぬ。
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l. 何にも縛られぬ本物の自由など
. i ｀¨´￣ニ! 無限に生きようと味わえる事はあるまい。
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ これは人間を超越した、我々だけが持ちえる特権だ……」
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
607 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:44:20 ID:???0
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ|
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ 「歴史上誰も持ち得たことのない、
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､ .不安や恐怖から開放された世界。
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ 永遠の安心感を与えてやろうと言うのだ」
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_ 「このDIOに抗う以外は、どのような振る舞いも許そう。
（ ( y' ,/从ヾj' _〕
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{ 法だけではない。なんのしがらみにも囚われない、
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ 本物の自由を与えてやろう。
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､. ……どうだ。享受する気になったか009」
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
一演説ぶった後001は、再び世界を相手取る傲岸な笑みを浮かべながら、
やる夫に向かい手を伸ばした。
608 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:44:37 ID:???0
やる夫はその手に一瞥もくれず、大きく息を吐き出した。
強張っていた頬が緩んでいる。溜息ではない。
＿＿__
「やー。ありがとう001。 ／ ＼
正直な話をすると…… . ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
お前にまで悲痛な理由があったら、 .| ／ .ｲ '=・= =・= u|
ちょっとやる夫は苦しかったお。 /,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
現時点で相当、心のHP減りまくりなんだ」 .／＼ ヽ ヽ
詰まっていたものを吐き出すような、安堵の息だった。
／￣￣￣＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （＞） （＜） ＼
「だからお前が、 | ::::::⌒（__人__）⌒:::::l
エゴに塗れた悪い奴で助かったお！ ＼ |r┬-/ ／
. ｸﾞｯ /⌒/＾ヽ､`ー'´ ,ィヽ、
罪悪感ってものが欠片も湧いてこない！ ./ ,ゞ ,ノ , ＼
イエス！Oh～イエッス！」 l ／ / ト >
ヾ＿,/ |／ ／
| |／
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ
// / { __｛
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ 「断る理由を聞かせてもらおうか」
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ
＼ ＼:::::::::::::{
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
609 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:44:51 ID:???0
,､ ｢l /)
| !,ｌ |//.、
「あのな。お前は多分…… `、 (ﾞ)} ＿＿＿
l. ｨ''´ ／⌒ ⌒ ＼
世にいる人間が皆多かれ少なかれ、 | | ／(⌒) (⌒ ) ＼
ある程度は持ってる感情がスポーっと抜けてんだ。 | |／:::⌒(__人__.)⌒::: ＼
ヽ | |,┬‐ | |
きっとお前にゃサイボーグになる前から、 ＼.＼ ｀ー ´ ／
人間として大事な部分が足りてねーんだお」 ＼ ＿＿ ヽ
ヽ (＿＿＿_/
,.-、
＿＿＿_ ( ﾉﾞ＼
／ ＼ i′ ヽ_ ）
／ ― ― ＼ .〉 ,.く
／ （●） （●） ＼/ ハ ヽ
「要はとっくにお前は、人間止めてんだ。 | （__人__） | / ヾ
＼ ヽﾉ ／ ／ ！ ｉ
そういう化け物はブチのめすに限るって、 .＼_ ＜、 〃ﾉ
映画でも小説でも言ってたお！」 ／ ,.-､ _, -｀ く '"
/ | (` ￣ 〉
! <| ヽ､__,.― --―'
＼_ ヽ''＾ヽ ｜
｀ヽ､_ﾝ′ |
__
_＿/ ￣ヽ.__
.__∠ /／〉 /）ﾉ‐┐
l / ヽ { {／─<Ｔヽ
.／/／/＾＼ｒヘ,へ,__ |_| ト､
.|／ｌ ／{､_ {┴ ､_ノ､ﾉ ﾉﾐ}ヽl }､
.ﾚ'|}／小V､._i /ィ_フ,l | / l
.ヽ〈 }｀ｰｔ:ﾃミヽ 斤ｔﾃﾗｊﾉ / l
ｒ┴ﾄ､ ＾￣i |-、￣ l/＾!／ 「このDIOに足りないものか……
lﾍ、| ヽヽ' 、│ｆ/
.ヽ〈 l. ー ==イ !ｲ| 参考までに訊いてやろう」
|｀ｰ! ヽ--‐' ! |
│| ＼ _,. .,_ ／l l,l
| l 丶< _У l.リ､
.／l |_,..-─.:::::￣::::.‐-.､|:::::l ＼
／ ／´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::＼ ＼
610 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:45:03 ID:???0
＿ _ ＿＿＿
/ ) ) )／ ＼ ／＼
{ ⊂)（●） （●） ＼
＼ 人人人人人人人人 ／ .| / ///（__人__）/// ＼
＜ ＞ .! ! `Y⌒y'´ |
＜ 正義感ッ！！ ＞ l l ﾞー ′ ,／
＜ ＞ .| ヽ ー‐ ｨ
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ .| / |
| 〆ヽ/
| ヾ_ノ
001が、信じられないものを見たように眉を潜めた。
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
U .＼'´_ブ 「……正気か、貴様？」
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼
「相当恥ずかしいから、 （ｌ､__） /// |
マジレスはやめて欲しいんだけど」 .⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
その反応を予想していたやる夫ですらも、自分の言葉のむず痒さに、
照れを隠した曖昧な笑みを浮かべてしまう。
611 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:45:36 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
「でも普通にあると思うお？ .|. /// （__人__） /// .|
＼ ｀ ⌒´ ,／
やる夫だって別にまじめに /⌒ヽ ー‐ ｨヽ
生きてやしないんだけどさ」 ./ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
＿＿＿__ ,-=ﾍ ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ
／ ⊂二 > ））
/ ⊂ ｿ |
「サイボーグにされたみんなとか、 l | /
実験のために誘拐された人とか。 .（ ///. U |
＼ 〃_／
ルルーシュの妹さんとか、 >'⌒￣￣､,＼
そういうのを考えると……」 / ＼
/ ｨ ,ﾉ'ヾ ヽ
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
「お前の事、微塵も許せそうにないから」 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
612 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:46:35 ID:???0
曖昧な笑みを続けながら、ポツリ、ポツリとやる夫が紡ぎだした言葉を、001は鼻で笑った。
やる夫は、恥ずかしく、鼻で笑ってしまいそうな事を言っていると、自分でも思った。
ﾄ､__ト､/∨}ﾉiノ|
ノ ﾉ r一 '／´_／ ﾌﾝｯ
{__ ＼{ /{＿fﾉハ
/￣｀ヽ_{-､ ]_/ ﾄi fスヽ
＿ノ /}ヽ_ノゝノ/ﾉｬ'Vヽfｰヽ } }
｀¨¨¨/ /{ ≧ヽ{ ¨´ }､ハ} } | |i
ー‐､ﾍ ､} /_}__/ /＿_, ､ ＿_, --､-<Yﾌｭｭ
斤￣￣＞＼〒_/:::::::/ /ヽ ＼f´/ /}リ⌒⌒i)
./ ｀ヽ ｀ヽ___::::{＿_ノ)ｭ-￣｀ヽ |/ / !⌒¨´
/ .| }ユ}:::＼彡'ノ } }
./ ﾚ| ￣｀ヽ/￣ |＞､ ／
∨ }／￣￣ } / }V ／
.∨ ∧ / /:∧／
＿∩
/ 〉〉〉
{ ⊂〉 ＿＿＿_
「ああ……でも、許すつもりはないけど、 .| | ／⌒ ⌒ ＼
読書の邪魔をする気はなかったんだ。 | | ／(●) (● ) ＼
| |／:::⌒(__人__.)⌒::: ＼
良く良く考えてみたら、ジジイの死体の横で .ヽ | |,┬‐ | |
する読書も、中々乙なものかもしれない」 ＼.＼ ｀ー ´ ／
.＼ ＿＿ ヽ
ヽ (＿＿＿_/
＿＿__
「やる夫の事なんか気にしないで ／ノ ヽ､_＼
続けてくれて構わないお。 （●） （● ） ＼
／⌒（__人__）⌒::::::::＼
ああ、手前のソファーで読むのがオススメだ。 .| |r┬-| |
なんせやる夫に、背を向けてくれる」 ＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
613 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:46:56 ID:???0
| 三＿二 / ﾄ⊥-（(｀⌒)､_i | |
〉─_,. -‐='＼ '‐＜'´＼/´､ｦ _/､ |
|,.ノ_, '´,.-ﾆ三-_＼ヽ 川 〉ﾚ'＞/ ﾉ
〈´／／´| ｀'tt_ｩ‐=､i |:: :::,.-‐'''ﾉﾍ|
. r´｀ヽ / ｀"""｀j/ | |ゞ'"ﾌ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/
. ＼ヾ( l ヾ::::ﾉ |、 「……002とよく似た男だ。
j .>,、l _,-ニ-ﾆ､, |)）
! >ﾆ<:| ､;;;;;;;;;;;;;,. /| おめでたいオツムの中身も、
| | !､ .| | よく回るその舌も」
ヽ| | ヽ＼ _,..:::::::. / .|
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |＿
..| | | ＿;;;;;;;_￣￣ |
:.ヽ‐'''!-‐''"´:::::::::::::::::￣￣｀~''‐-､
＿＿＿_
／ ＼
「いやいやいや。いやいやいや。 ／_ノ ヽ､_ ＼
／（●）三（●）) .＼
だからね？それ銀にも言われたけど、 | （__人__） |
全然、全く、微塵も、毛程も、これっぽっちも――」 .＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
しかし、それを鼻で笑うような奴とは――戦うべきだとも、やる夫は思った。
614 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:47:08 ID:???0
｀"'― ..,,_ ｀'ｰ ､, `'-、 '!、 .| ./ ／ ._,, ‐''"゛ _,,,,.. -ｰ''''"´
｀ﾞﾞ'''ー ..,,_. ..｀''ｰ..,、 ﾞ''-、 ﾞ‐ .! / ,／゛ ._,, ｰ''"゛ . _,,,.. -ｰ'''''"ﾞ´
｀ﾞﾞ'''ー ..,,ﾞへ． ‘ . ‐二.. -ｰ''''"ﾞ´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_,, ｰ ´ﾞ"''― ..,,,_
_,,..-‐'''" _..． -＼ 人人人人人人人人人人人 ／
_,,.. -''''"゛ ._..-'"゛.、 .,- ｌ ｀'-、.、 ＜ ＞_.
_,.. -‐''"゛ _,,,,,,_ .-'"゛ ._／.／ / . ｌ ヽ ＼. ＜ 似てねえっつーの！ ＞ ｀ﾞﾞ''
.,, ｰ'''" ;/ ｀''ｰ､,,.'" ／ / > / ｌ .ヽ'､. .＜ ＞
,..- │ ﾞﾞ'-､ '" ./ / .、 .| ｌ .ヽヽ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
_..-'"゛ .ｌ、 . ｀'-､″ .lﾞ | .! .ｌ ヽ＼ ＼. ｀'-､ ｀''ｰ､,、
._..-'"゛ .,. ..ｌ, ｀-､ .lﾞ | .｝ .ｌ, ヽ.ヽ .＼ ﾞ'-､ ｀''‐
..-'"゛ ／ ｌ, ＼ | l .ｌ ヽ.ヽ ｀'､、 . ＼
,／゛ .,／ ヽ ｀'-、,! | ｌ ヽ ヽ ＼ ｀'-、
. ／ ／ .ヽ ｀'-, ! . ｌ ヽ ヽ. .＼. ｀'-､
_／゛ ,／ ../ .＼ ＼." ..ｌ .ヽ .ヽ. ｀'-, . ＼
. ／ . ／ ./ ヽ, ＼ .ｌ. ヽ ヽ .＼ ｀'-､
／ ./ ./ ＼ ＼ ｌ. ..ヽ ヽ ＼ ｀'-、
. ／ ／ ./ ＼ ＼ ..ｌ ヽ .ヽ ｀'､、
.,／ ／ / ＼ ヽ, .ｌ ヽ .ヽ ＼
／ / ＼ ヽ. ﾞL ヽ ＼ ＼
/ ./ ! .＼ ヽ ｌ .ヽ. ヽ
,./ ./ ,! .＼, ﾞ' ! ヽ .ヽ
/ / l ＼ ヽ ヽ ヽ
. / ./ ,! ,ﾞ'-､ ..ｌ ヽ ヽ,
/ / ! | .｀''-､ :.! ヽ .ヽ
.／ / ｌ | .｀''- ..,_ .../ .ｌ ヽ .ヽ
゛ / ｌ ! l ｀¨¨¨¨´ ｌ, ヽ ヽ
言葉と同時に抜き放たれたのは、001への挑戦状。クラッシュボム。
615 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:47:24 ID:???0
／￣￣￣￣￣￣￣￣ > |￣| |￣|
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／ ／ /￣￣/ |￣| |￣|
／ ／ / / ￣ ￣
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＿ く＿_＿_／ ＼ ＼＼ / / / / ＿＿＿＿＿
/Υ] 〈_] ＼＿_＼､> / / / / | |
!::::!< ＼ ､ ＼､ ＼ ､ / ＼、/、 / / ￣￣￣￣| /
ヽ／ く＞ ＼＼ ､ 、 ヾ;.、 ヽ＼￣ ）＼_)::､──< |￣| |／
: . ・ . ; : ; ＼: .＼):.、 }::..＼ } :.､ﾞー':;.:彡:三=::;.ヾ､ ＼、 | |
<7 ＿: . ' . 、 ＼ : :.､＼/:::.::...:＼/: : : :.／ミ:::.. ..:.:ミﾐ:､ ）＼ ):､ |／ □□┌┐
／ レ:ﾍ:. : . ＼ 〉: : : ::::＼:::.:.:: : : : : :;:'::...:.:.. ∵ ..::-=ﾐv二三ミﾐ:て ││
/ ／::::::ｌﾉ ＿＿_>､_)>': : ::.::: : :::::::.. : : : ::..::.:..::.::.. ； ...:.::-=ｿ:ﾉ:=:::.・. :.::三ﾐ:､ |_/
─ = 二 ｰ'──' ￣ . . : : : : : : : : : ::::::: : : : : ::..:::.:.. ・ .:.:-=彡;’=- ..:.:-=彡、
￣￣＿＿￣￣＿ ≡＝─ ／＼:::.:.. : :..:::ﾞ:､::;;.:.. ． ..:.::-=彡'=- ： ..:.:-=彡
＝二 ＿_￣￣ ・ ／ ＿_>、: :..:,: :..:ミ=:.. :.＿.:-::=彡'::ミ=-:.._ ..:.:::-=彡;
￣￣＿_二≡＝─ - ／＿_/:::::::::::::>: ,':=-:.:..::=::._.: ::三ﾐ:､:r ─── ､:=_:彡'::{､ ,.;r ─── ､
─ ＝ 二 ￣￣ く> レ'::::::::::::/ ￣. :.::{=-::. :. ＞'￣￣￣|::| |::￣￣￣￣￣￣|::| |::￣￣￣
◇ ￣￣ . . : : : :::.::ﾐへ／ |::| |:: |::| |::
─ ＝ ── ＝ 二＿_ . . . . : : : ::::::::::l:!＿＿＿＿＿＿!_| !::＿＿＿＿＿＿!_| !::＿＿＿
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. , ' . :,rへ、 , . ’ ' ＿＞: : : : : ::::::::::::__}／|￣￣￣￣￣￣|::| |::￣￣￣￣￣￣|::| |::￣￣￣
: . ' : .; /:| く＿_ ; ' ￣￣｀ヽ,へ:::::::::::／／.::: |＿＿＿＿＿＿|::| |::＿＿＿＿＿＿|::| |::＿＿＿
∠フ ; ' ヾ! _/ !:::::::）::__l／:::::::／／|:::::::::::::::::::::::: |::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::|::| |::::::::::::::::::
＿＿ ＼厂 | :: ／／.:::: ／／! :|:::::::::::::::::::::::: |::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::|::| |::::::::::::::::::
∧::::/く く> l／／:::::::／／;';';| ! :::::::::::::::::::::: |::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::|::| |::::::::::::::::::
時は止まらず、室内あっという間に爆炎に包まれて。
荒れ狂う爆風により、ブラックゴーストの本拠地が倒壊する――
616 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:47:43 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
618 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:50:11 ID:???0
初めから001の対抗存在として造られた004。
その004の武器が、時間停止の影響を受けては元も子もない。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
: ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; 'ﾟ ":;;;: : ; : ;:
:; . ;: ; ; '', ;' ' .;~' ', ;' 'ﾟ ". . ;; : ; : ; : ;: . ; :; ;~ ; :; ;~ ',
: ; .' : ; . ; . ; ' : ' ;~ ', . . . ' : '', ; ' ' ; '
＿＿＿
／ ＼
／ _丿;;;;ヽ_ ＼
／ （○） ;; （○） ＼
「オメー……何をした」 | （__人__） u .|
＼ |i!|i!|| ／
／ ｀⌒´ ＼
004の武器――クラッシュボムならば、001の作る、静止した世界を切り裂くだろう。
619 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:50:34 ID:???0
会話を続けながら考えぬいた、その予想は正しかった。
が、001は今自分の正面に立ち、倒壊する建物の様子を半ば笑いながら見上げている。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
: ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; 'ﾟ ":;;;: : ; : ;:
:; . ;: ; ; '', ;' ' .;~' ', ;' 'ﾟ ". . ;; : ; : ; : ;: . ; :; ;~ ; :; ;~ ',
: ; .' : ; . ; . ; ' : ' ;~ ', . . . ' : '', ; ' ' ; '
__
_＿/ ￣ヽ.__
__∠ /／〉 /）ﾉ‐┐
l / ヽ { {／─<Ｔヽ
／/／/＾＼ｒヘ,へ,__ |_| ト､
|／ｌ ／{､_ {┴ ､_ノ､ﾉ ﾉﾐ}ヽl }､ 「質問の意図がわからないな009。
ﾚ'|}／小V､._i /ィ_フ,l | / l
ヽ〈 }｀ｰｔ:ﾃミヽ 斤ｔﾃﾗｊﾉ / l 貴様、見えていただろう？」
ｒ┴ﾄ､ ＾￣i |-、￣ l/＾!／
lﾍ、| ヽヽ' 、│ｆ/
ヽ〈 l. ー ==イ !ｲ|
|｀ｰ! ヽ--‐' ! |
│| ＼ _,. .,_ ／l l,l
| l 丶< _У l.リ､ ノﾌ!
／l |_,..-─.:::::￣::::.‐-.､|:::::l ＼___ /、/ __
／ ／´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::＼ ＼￣/､ /￣ ＼
/ /／:/::::::::::::::::::::::::::::::::::::_L::::::::::ヽ / i ＼
,.イ {:::_:::::--─:::::‐-:::::::::;::'´:::::::::::::::::::| ﾉ -┴‐┬--,-ｒ‐ヮ
,.ィ´ ￣￣￣￣ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::::::::::::::::::|//´ ー'二￣二二ワ
／ / /⌒ ､ ∧::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::/ ／ '´＿L --一'
./ / ／//⌒ ＼⌒ヽヘ:::::::＿__:::::::::::::|:::::::::::::::::::::/ ／ / ＼
/ ／／´￣ ヽ::::|::::「:| ヽ／｀丶、__＿／ ／ / ）
620 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:50:50 ID:???0
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく ﾆｲｯ
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ| 「加速して、炎を避け、爆風を避け。
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`, 貴様が下品に蹴破ったドアから
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ ここまで歩いて来たのを、貴様見ていただろう？」
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
「現実って奴を直視したいと思わないんだ。 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
やる夫は綺麗なお花畑だけを見て生きていたい」 | |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
621 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:51:17 ID:???0
やる夫の表情は、軽口を叩きながらも引きつっていた。
＿＿＿_
／ ＼
／ ヽ、 _ノ ＼
／ （●） （●） ＼ ｎ
「加速装置、付いているのか」 | U （__人__） l^l.| | /）
＼ |i||||||i| ／| U ﾚ'/／)
γ⌒ ｀ ー'´ ﾉ ／
i j ｒニ ﾉ
ヽ､ l !ヽ､_,__／
「つけたのだ。再改造でな。
ﾄ､__ト､/∨}ﾉiノ|
ノ ﾉ r一 '／´_／ ……しかし、加速装置への適応性が、
{__ ＼{ /{＿fﾉハ 私の身体は高くないようだな。貴様より、かなり遅いようだ。
/￣｀ヽ_{-､ ]_/ ﾄi fスヽ
＿ノ /}ヽ_ノゝノ/ﾉｬ'Vヽfｰヽ } } いや、量産した加速装置がオリジナルに劣ると見るべきか……」
｀¨¨¨/ /{ ≧ヽ{ ¨´ }､ハ} } | |i
ー‐､ﾍ ､} /_}__/ /＿_, ､ ＿_, --､-<Yﾌｭｭ
斤￣￣＞＼〒_/:::::::/ /ヽ ＼f´/ /}リ⌒⌒i)
./ ｀ヽ ｀ヽ___::::{＿_ノ)ｭ-￣｀ヽ |/ / !⌒¨´
/ .| }ユ}:::＼彡'ノ } }
./ ﾚ| ￣｀ヽ/￣ |＞､ ／
∨ }／￣￣ } / }V ／
.∨ ∧ / /:∧／
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ 「まあ、良い。
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨ クラッシュボムを食らう程は、
＼'´_ブ 遅くないと証明はできた事。
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l ……試運転の成果は、それで良しとしよう」
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
001は、底意地の悪さが透けるような、歪な笑みを絶やさない。
622 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:51:32 ID:???0
やる夫が奥歯を噛み締めた。
カチリという音が脳に届くと同時に、世界がスローモーションで流れだす。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
────────────────────────────────────────────
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＼ 人人人人人人人人 ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＜ ＞ ＿＿＿＿＿＿＿ /￣／
＜ 加速装置ッ！ ＞ / / / ／
＜ ＞ ＿ / / /ﾚ/ /￣／
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼＿_ .／´ 二 ￣￣＿＿＿ /＿＿＿＿＿ / / ／
／´ ￣ ＼ , =＝''´ ＼ / / ｉＹ/
./ / V´ ., -ヽ -‐‐ヾ / /
| ./ ／ .{.| .}..} ﾘ ＿＿＿＿＿/ /
i､::::::/○ ） ＼ .｀ ￣ / /
.ヽ(入___） 二 ￣￣＿＿＿ . /＿＿＿＿＿＿_/
` ー".-‐ ＜........ 三＿＿＿＿＿＿ _从
{ ｲ＼:::::: 二 ＿＿＿＿￣￣￣ ./ / _从＿＿
| .!. ヽ::::::: ≡＝─────── /,.,// // ／
| .! 〉:::: ＼ ." /,､/'´ ／
| i . / ､ .三二＝───── ﾞ /／
| ! / .／`=､ .三≡＿＿￣￣￣
| ! / ::／ `=､ 二￣￣￣￣￣
/ ﾉ .{ ::≡＝─ `=､ 二 ￣
i r 〈 .＼ :::二─ .`=､ .＼
ゞヾjjj .＼ ::::''=,, `=､ ＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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623 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:51:45 ID:???0
001が拳を握りしめた。
その瞬間世界が止まり、彼の声だけが世界に響く。
＿ ┌ ｎ /7
| | ﾍ 「ト Ｌ|ﾑ/／) ＿
| |＿＿.く ゝ) ＿ へ人 ﾍ∠.＿＿ ┌┘└┐
| ＿＿| て彡 | ﾊ `┤フ⌒ﾍ⊃| _ . | ﾆﾆ! !ﾆﾆ
.＿ . | | .| ヘ .| ﾉ |-イ＿ - 不 ーーイ .| .|_|. |└‐┐┌┘.
.| | | | |＼ ⌒＼ .Y ／ √ ／イ ＼二 彡 .| _ . |i二二 二i.
.＿| |＿| |＿＿＿ ﾍ i⌒ ＜～ Y／/ / ﾍ ／ ﾉ .| .|_| .|┌､ .| |
|＿＿＿＿＿＿＿_| ーへ //⌒>イ.（ ﾍ 入 ／ | ......| ヽゝ」 .|
＼《 / / |ﾍ ﾉ ＜／ーイ ￣￣ ヽ＿|
＿ ヽﾍノ へ ﾍ√ | |
＿＿| |＿＿ .| |ーー| |へ ム┘
|＿＿ ＿＿| //ーー// √ ＼ 人人人人人人人人人人 ／
..┌─┘└─┐ √（⌒）□へ ww ＜ ＞
..└─┐┌─┘ i (^"^)＼ ゝ <ｲﾍ| ＜ ザ・ワールドッ！！ ＞
... , ─┘└- ､ |/ ヽイ⌒ -ｲﾍ ヽヲiﾍ ＜ ＞
..ｲ と‐┐┌- .,/ / /ヽヒ/ / ヽ ／ フ⌒( ﾍ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
ゝ, ￣ ノ / ん ）ﾍ （ <⌒ へ ト ﾉ
￣ / )／ ＼ヽ人 ⌒） ）イムi ） ＿
.＿ .ん / √ イイヘﾑイ | |
.＿| |__ ,.-‐.､ | ） （ n ／彳ｦ/ミヲ | ﾍ | └─┐
|＿ ./／ ｲ .| .ｲ（⌒） ヒ > / （ ＼ （彡ﾍ .| ┌─┘
/ ／ | | | イ Ｅイ イ | ﾍ ） mｍ7 | |
../ ／ | | .） （ < ｲ ヽﾍ ﾍ ゝ , ─┘└-､
..|__.....| | レｲ へｲ |ｱ~ﾍ く ﾍ人 ｲ と‐┐┌-./
.| | | / 入ﾉ ＼_/ﾍ ヽ|＿＼へ ゝ 二 ノ
.| | ゝ-イ /／ | ノ） へ ﾍii|
.￣ ∠_／ んゝ_＼
624 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:51:59 ID:???0
+
+ . ,､ <ﾌ ,､ ./ 7 / 7
┼ ＿＿ <二､ﾆ> ／ / /_/ /_/
-´ ｀ヽ . <二､ ﾆ> <二_／ <> <>
／ ＼ `┘
. ＿＿＿＿__.／ ＼ __ ヽ､ て +
{ { { { r / （ ◯） -‐ ¨ ヽ （
{_{_{_{_ﾚﾞ/-.|:::⌒（__ （ ◯） .|ゞ
└─'ﾞ .ヽ （__ﾉ ⌒:::: .|、 +
|¨<＼ /｀￣ゝ i ､ l､ .,ｨ ､
＼_ﾌﾉ ＿__,.-‐'ｰく¨X´ ,ヘ｀ヽ ., ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
+ .{ ヽﾆ7 ＿_,＞'ヽ∠, ﾊ .ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
{ ｀{ ／´ﾍ ￣ ／｀ヽ__| .（ ( y' ,/从ヾj' _〕 +
+ ､ ＼ ､i / '´／_},. -rﾍ.ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{
ヽ ｀ﾄ､＼ |／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ ﾆﾔｯ
丶 「｀ -.〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/ +
.{ ヽ . ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､
| .／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
,ゝ .{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
+ l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
+ | `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
┼ /"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
∨ ‘, !:::::::‘,三彡个ミ三三' ,:´￣￣ﾉ::::::::ﾊ::::::.:.／ ノｲ｀ー､:::`，
∨/ ',_j::､:::::::｝三､..jﾐ､ヾ三ﾉ（::v‐´／／､::{ ゝ=､ 〃｀ヽ. }::;:::･
} ＼ ヾ､:}::ﾚ'ﾐﾆﾆ=八ニ三} ﾑ::/ー､ ::} ｀ヽ. ,ｨ_, ﾉ'j:::::::!
マッハを超えるスピードにて、やる夫と001の距離は一瞬にしてゼロになる。
しかし今まさに、001に一撃加えようとした姿勢のまま、やる夫は世界に固定された。
625 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:52:19 ID:???0
001が振り返り、動かぬやる夫に拳を放つ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ト-ﾉヽ--､ﾉ､_）)
＿ ラ´ ミﾐﾉｦ､〉ヽく、
ﾐ/､ ヽ ノヽゝ￣ヽ| rY ﾐ) L
ﾐ ｀'i | ﾌ ﾐ＼ >」ﾉL'ヽ ﾐ
.,..-''''"´.￣ ￣￣"ﾞ''''― ..,_ .|＼__ﾉﾉﾐ,.く´ヽ ヽ､ミミ三r'´::::::::::|/:ヽ ＿ ＿＿
/ _,..,,,,..,,,__｀ﾞ''''ｰ ,,| ﾐ/ ｀iﾐ＿r=＝､ ﾐミ三ﾗi:::::::::::::::::::::ヽﾞ ／ ヽ、
./ ,／´ . ´゛'''ｰ .ヽ= ﾐ/ヽ__ﾐ/､ ヽ, r'''＼ ミr-､ ゝ､::::::::::::::::ヽ ＿_ ＿ヽ
lﾞ / .ﾐﾐ ﾐ/ ﾐ/ ｀'i ﾞiヽ／ ）ﾐ､r―‐ゝ､ヽ＼::::::::::::::ﾉ:´ >´ ヽ
! ! ﾐﾐ/ヽ ﾐ/ヽ､__ﾉ iﾐ｀'ｰ'´ﾐ |ﾐ ,.-｀'ー--::::::::::: / ヽ
! .| ﾐ〈 ﾐ|ヽ＿ ｜ﾐ、 ﾐ|ﾐ / ＼ _| |
.! ..ｌ, ﾐヽ ﾐ! ￣｜ ｀ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ ＼ ﾉ､￣ |
|, ヽ ﾐ ﾐ| |ﾐﾐ、 ﾐr'⌒ヽ ﾐﾐ､ ヽ ヽ,
. ｌ ヽ ﾐ|、 / ｀ﾐ､ﾐ/＼ ﾐ| ヽ ヽ
ヽ ヽ .━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.ヽ ヽ, ,イ,イ
ヽ ＼ ／i i:::i.ｌ::i
ヽ. .＼ i:::::i i:::i.ﾚﾞ
ヽ, ＼ i:::::ﾞ´:レﾞ
ヽ ＼ ／:::::::i'ﾞ
ヽ ＼ .／:／i::::i ﾄ､ i:ヽ. i:ヽ ,へ
ヽ ｀'-、 i／,ｨ .i::::i i::ヽ i:::ﾍ i::ﾍ /:::/
ヽ ｀'-、 /::i i::::i ヽ::ゝ ヽ::ﾉヽ:ﾉ/:::/
＼ ﾞ'-､ .レﾞ レﾞ ¨ ./／
＼ ｀'-、
＼ ､＼
＼ ＼、
＼ : ＼＼
＼ .､ ＼＼＼
＼ .＼ ＼ ＼ .､ ＼ ＼＼
｀ ＼ ＼. ＼＼＼ ＼＼、
゛ .＼ .＼ .＼ ＼
だが、拳がやる夫の身体を貫くより先に、やる夫の身体が目を覚ます。
即、やる夫は奥歯を噛み締め、再び加速した世界に戻る――
626 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:52:37 ID:???0
001からやや離れた位置に、やる夫が砂煙を上げながら地を滑った。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
: ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; 'ﾟ ":;;;: : ; : ;:
- - ── ＝ ニ 三三 三 ＿＿＿ ズサー！
三 ＼
─ ＝＝ ニ 三 三＼ ／ ＼
三（● ） （＜ ） ヽ
- ─ ＝ ＝ 二 三 三 三 （__人__） |
三 ｀⌒ ´ ／
─ ＝ ニ ニ _三 三 三 ､＼
≡ ! ／__｝
(⌒）ヽ ,-| . |ー-､/ ゞノヽ
─ ＝＝ ニ 三 .三 i､___,l 三 |
(⌒） .｡； ﾟ ,, ）ｿ(___i）--三 .|
廴}ヽ (⌒・⌒ ・ ＝ ニ≡ 三三三 ゝ-i--i´
_ノ ミメ、 '';:. ,､,,･：･ ､､,,＝＝ニニニニ三三三三｀-ﾞ
7＿_人_刈
´ -‐=彳′
ノ 乂|
Ｙ´ ノ
/l 从))ト _ ＿＿ ｨi( n
.ｲ==彡 / / 〉 } VＺ__
.′ 彡、 r‐ ｽ
/ |i { ´ ＼ )--y′
-‐=≦ ' ！ 〕iト≠ミ{
/ 人 ノ 〉
Y 乂__ 彡､ ＿ノ /
.乂 } ＼ --=≦.ｲ
＼ ≧== ﾉ ≧￢才’
) {
＿＿ ノ
627 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:52:54 ID:???0
小さく息を吐き出したやる夫と対照的に、DIOは頬に浮かんだ皺を深くする。
ｘ-､
r‐く⌒7´ ∧／＼
|___{___| l /＼}-‐==〉-､
＿_/ ＼ﾉ l ｊﾊ ＿,ノ ＼
く <{ ｆ'⌒i⌒⌒匸￣} ￣＼ }_
/ ＼Ｎ⌒ヽ＿_,ﾉノ ｊ/／} ﾘ／ｌ|
ﾉ ＿∧V{ ノ/￣＿__,人{k' | / ノ
く 〈 / ｔぅソ //===--一 V} |ｌ∧＼ﾘ
＼,' ／ ｊ/八弋ラ ／／|'{ ｊﾄ､〉
Ｌ ヽノ i / /l| l |ﾊ { ﾉ
/､r‐ ､__ / /イ_ｊ川l| }∨ 「……面白い」
/ ｀ ｰ‐┴ / '" 二Y i{ ﾉ
／￣￣＼. / ｀7 ー ' ,ｨノ ﾘ,ﾉ| ｊ/
／￣／ ｀Y⌒ヽ ／＿_／| | |
. ／ ／￣ ＞ｘ∧: : : i＿ --‐≦ | | |ﾊ|ｌ }
. ／ ／ ／:::::::::_| ￣ ／ /ﾊ リ Ｖ
／ ／::::::::／ | i ／ / }:ｌ|ﾄ､ｌ|/
. ／ ／::::::::／ ,ﾉ│ , ' ,ｊ::l:|､ ＼
r‐-､ ,ｨ7
＿ ） 入⌒く__ノ''⌒ゞ‐ｧ
ｆ' <{ ｀ヽﾉ ノ ／ー‐三ミﾐヽ
,ｨ- { ∨Y⌒ヽ￣「 ￣￣￣匸ミﾐﾍ
イ 厂 人__ノ￣ ﾚ´二二二二¨ヽト､
｛ ヽﾉ ソ::::::::: ノ 彡＞x─/ハ
｀ヽ 乂:::::::::::::i ,;zｘZ斗ﾐﾌ ヽ 厂ヽﾊ
ノ Ｎト、:::::}H{/弋 帝ﾗ .、 ∨ 》 .〉ﾊ 「今の攻防……
{ 八//ﾘ::::::::‐ｭ :::::::: i .ﾉ ﾉﾍﾊ
',:::::::::::≡-、.:::::: | |（９ ﾍﾊ 一体、何秒の間の出来事だったのだろうな009！
',:::::::::::ヽ ﾉ ::: | | ∧.ﾍﾊ 1秒か？2秒かかったか？」
.,fスf⌒i ',:::::::::rｬ=-‐'イ i! / ∧ﾍﾊ
fﾔ !. | ‘ ， ヽ-─‐'´ / ∨. ∧
|__',ﾉ',ノ‘， ‘， z７ ＿ У
.fﾍ|__ﾉ',__',__.‘f＾ヽr.-、 ‘，／/// ヽ／:::::::: ／//
', ） ', ', ｝. ＼ ＼ ヽ ////／ ﾉ ／/o//
{ ﾉ__＿}__}／f＾ヽ/.＼ ＼ .ノ//￣. ＿＿へ.／/Ο///
| ﾍ. ,ｨ＾ヽ ＼ .＼ ｀＞∠//////ﾆﾆﾆ二ヽヽ〇//／
| .ﾍ ／/＼ ＼/＼ノ＼ へ///｛三三三三 } ｝/／: :
〈 ｀ヽ| ＼ へ ＼ ＼ |. ﾉ///ヽ三三三__ﾉノ／: : : :
∠´ ＼ |＼ ＼ ｛. ﾍ | i! ∨////////////:／: : : :
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
「やる夫はお前が今のパンチで .／（●）三（●）) .＼
くたばってくれた方が面白かったお……」 | （__人__） U |
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
628 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:53:21 ID:???0
クラッシュボム。加速装置。切り札と考えていた手札を2枚凌がれたやる夫は、
001への攻め手を最初から考え直す必要に迫られていた。
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ 「そう言うな。
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨ 世界の覇者を決める戦いだ。
＼'´_ブ .趣があってしかるべきだと思わぬか？
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l ……尤も、勝つのは私と決まってはいるがな」
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
対する001は、手札に悩む必要がない。
001が持つのは、最強のカードのみである。故に001は悩まない。
＿＿__
／ ＼
「やる夫は単に悪党を . ／ ＼
ぶっ倒すだけのつもりだから…… .／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u|
お前の話に乗っけないで欲しいお」 /,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ 「フン……ではお前の話に乗ってやろう。
// / { __｛ せいぜい悪党を打倒する正義の自分に酔うがいい。
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ しかし私は、最近のハリウッドムービーに
＼ ＼:::::::::::::{ 飽々でな……」
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
ｰヘﾉ´＞-､}::::::::::::::::::::} } ﾄ､
｀^ー─'--- ､::::::::} }/ } ',
／ ≧'⌒ヽ￣}ﾉ
ただ単純に、札を出す。
彼が勝利のために行う事は、たったそれだけで良いのである。
629 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:53:35 ID:???0
001が札を切る。
} ＼ ,ｲ ＿＿___ イ
ﾉ `ｰ‐‐‐‐ ________ {′
） {_____ } `ｰｧ
/ ｒ= r= r=}_} /
{ 時 iﾆ} }} }i }‐, ′
.冫 よ } }}__Ⅸ.}” ザ {
{ 止 .{ 辷===. ・ .{
「悪党にぶっ倒されてバッドエンド。 } ま r`=====く. ワ {
,ｲ} , } れ .{ }=} }=} i l {
偶にはそういう話もいいだろう？」 /}/ｲ ﾉイ },ｲ .} ！ .イア r{ ト､.′ ル .}
〃/ ｉⅳ 〈 ﾉ八 } .く_.ノ i__.}`′ ド }
Ⅵ y.乂_K“｀ⅵ } {”'{____ } __ ,ﾍ
} ｿ`ⅸ,､/__./,′ .〉 廴_____} } /し/ .}
N{. ､_`_ .}r′ { rく} {II} /７ }＿ 〉 ゝｲ}
}八 __”゛.从 ./ ,ｨ'⌒''*ｘ `¨ .” /./ ，*''（￣Ⅸi冫 くノ
{{ .Ｘ: : .Ｘ {斗*㍉〃{ ／ﾄ､_____ {三彡ｲ ,，* { 〉ｉ:ｉ>'
/ ｒミxi}ｒ≦i:i:ｉ:,ｚｚｚくi:} .} .{I ′.ゝ′ ヽ. _/ /`ｰ{
_.,，*､／ /ｘ≦==くi:i彳i:i:i:i:i:i/ { .{I / .ｲ:v_ｿ} し ./
_／ ／{ｉ /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/ , .i} ⅳ＾{I ./ ／ , i}.ｉ/} ..::} ,."
. _ { 〃 i} .{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ / i} .ⅵｉ.′ / {／〃′ ..::} ／
て_ｱ/”ヽ { {i ,′i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧ｘi:i:{ / .} .Ⅵ / .〃 _/′ .／ _:_ﾉ／
{_う ゝ ′〉 ,.斗*''¨ .ⅵ {i/i:i:i:斗*''¨i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ/ / i{ .Ⅶ{__ｘく: : : *''
≧ｘ人_ ｲ／⌒ヽ {: : __ ⅶ/./i:i:i:i:i:i:i:i:イ{”“ミi:{ .{ ,.ヘ{__ :}/“⌒”''*､ ＿＿____ ,，*'
`ｰ㍉イi:iI} ＼-‐ｘ}: : “￣”“*Iｉ{ .{i:i:i:i:i:i:〃i:ｉ:乂_i:i:i:{_.／i:i:i:i:i⌒ヽ. i{
{I＼.ｲ ヽ. I}ヽ: ｘイ// {i:i:i:i:≠i:i:i:i:i:i:{i､i:ｉ:Ⅳi:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:iﾑ iﾄ､
`*==ｘ ＼ .ⅶ } // .{i:i／i:i:i:i:i:i:／i:i:`*ｰi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iノ.＼ ヽ
≧x､ ”¨ ｘ≦”ﾉv ∧i:i:i:i:i:i:''¨i:i:i:ｉ}ﾄ､／^Vi:i:i:i:i:i:i/ﾞ ）___）
`ｰ=ｘ_ ＿___.／ /x≦′}＞､i:i:i:i:i:／{I /＼斗*{ト､_..斗*''¨ ._
￣￣ .{ｉ{ ′: : Ⅵ〃 /.ｉ`ｰ=ｲ＼ .`*ミ____≧===ｘ }
乂___: : 斗*''¨}i乂/ /i:i:i:i:i:i:i:i}＼＿______________ノ
*''¨ ／ ／Vi:i:i:i:i:i:/ I} ／
初めの札は、フラッシュ・タイム。
抗うこと許されず、世界の時間が凍りつく。
630 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:53:57 ID:???0
ｲ
／/,ｨ ｨ / |ｲ
i､ノ |/ ∨ﾚ' | |ヽ_r-v､_
+ ,､___| / /／ / | /／,.-､ヽ ┼
| /ヽ､-/ / ∧/ ノ ／ /ゝ､｀'
+ / ／ / / ∨ ﾉ / |
. / i / / ノ ／ ／ /|_ノヽ
＿ r' ヽ / | / _,.-ﾍ i /,.‐､( 「そしてッ……！！」
/ ｀／｀ヽ､__ ＼ ヽ ｀ ｀_,.-''´ ,ﾍ | r､| |
(＝ r'__ ／ ＼＿_,,,,━┓‐''´ /ハヽ_!|）| !ヽ
_,ハ､__| ~~ | ヽ r'´'´ ヽ _,┃| _ノ_,ｨ ﾉr|､｀'ｰ
‐i´:! _｀ﾆヽ､ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ､_( ((_,.-r‐(;;)' ﾄ-ﾍ￣
:::l:::ヾ-､_r' ｀'''i‐ﾍ ヾ.ヽ・．┃：ゞで>,ゞ ￣ |: ,.::ﾍ
ヾヾ::＼ ヽ ! ＼,ノ：．┃・ヽ┃:l | / ﾍ ﾚ::;-'´ +
:::＼｀'-､;＞-､ _,.-'"´ ヽ ヽ! レ ,.ｲ /:/
:''-､,,ノ´ ￣ ヽ こ-‐彡ﾉ /:_;:!-‐'´
''フ´ ヾｰ'T"´ /／
'´ ヽ､＿ノ/
| ／￣ヽ _ ゝ､ V ! / ￣ ＿ ＿ ／ ｲ ﾉ
├ -､./ ／ ＼У { rｰ 彡 i ／ /
/ ヽ .ﾉ ,,;;;;; ／ `ｰ ヽ ,;;;｛彡" ノ r=≠ ＜
,;/ ／ ／≧/ ,;;;ヾ ;;;i i! i ｛ 彡! ,,,;;;;ノ
,,;/ （ i＼/,/ ,;;人 _Y⌒廴 _ _i;;,,, ＿ V/彡.// r＝;;/
,;;;/ `ヽ ;! i ヽ ;;{三jﾐ:i ）彡=)） Y彡／）,,;ノ
! _ __,, ﾊ j !ii 》.＼ V三 ＼_____,_<三 ／ ／￣ ｛ ﾉ
／ﾉ ii .}Y ,,,,） /;;,, ;; ..,,,..,;;::;;...／,_＿／_＿ z＜ rイ＜
/;;;;;;;;;;;;;;;;l人i! / 人≧;;｝ ノ;;;; ,,￣,,;;_zz彡{ミツ ｛ゝ
<;;;;;;;;;;;;;;;;;（( ﾉj ／ヽ`ｰ'ﾐi;,,,i,i,＜_-zz≠三ニ Уｲ/ /}
/ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;| .￣'´ﾉ⌒ ii:::ミ. `┴'´／ / ソ 人
ヾ;;;;;;;;;;;/i;;;|......::::: /::.. ::::::::￣.￣ ..:/ノ ..ｲ / 「加速装置ッ！！」
);;;;;/ !;;|::::: / :::....... .::::: "./)）< j! .i!
i;;;;/:::::::i;;|' ､_ ヽ::.._,,;;; _ /⌒i! i! .ﾘ
／:::::::::::::} ヽ;,,,,,,,_.. ,, ` / /il / /:::
／::::::::::::::::ハ `;;,,,,,￣` =-''" ｲ .／::::|iV /::::::
⌒V/::::::::::::::::::::/:::::i / ''''''"´ ＜...イ:::::::::::|! /:::::::::
//::::::::::::::::::::/::::: ヽ :::.... ...:'::´::イ:::::::::::::::::::::ﾚ::::::::::/
.／::::::::::::::::::::/::::::::::::::::`:::.＿ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::ノ:::
:::::::::::::::`ヽ::: {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ /:::::::
＿＿＿
／_ノ ヽ＼
／ （○） （○） ＼
／ u （__人__） ＼
| |i!i!i!i!| u |
＼ u |;;;;;;;;;| ／
／ ｀⌒´ ＼
二枚目の札、加速装置。
静止した時間の中、戦闘機すら凌駕する速度で001が襲い来る。
637 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:56:38 ID:sOWonOTo0
時を止めて加速装置だなんて、ポーカーでジョーカー２枚来たみたいだな。
631 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:54:13 ID:???0
001の拳が、やる夫をとらえた。
＿___
_.. -‐''"￣゛ ￣ﾞﾞ''ｰ､、
_..-'"゛ ._,,...... ..,,、 ﾞ''､
_ ／ ._..-''"゛ .｀'､ ＼
,／゛_ ／ ｌ, ヽ
／ _／´ l ｌ
／ ,／ │ ｌ
,／.／ l ｌ
,／,／ l __/￣/＿_ ./77 ＿/￣/_ ./￣/ ./''７
／,／ / /__ __ /.￣ /__ ＿/ ,ノ￣7 ￣ / /
／.／ /. _./ // / ./__ ＿_//￣ ／ ＿__ノ /
／,./ / |___ノ.|___,/. /＿/ 7＿/ /＿___,.／
.,ﾉ.／ ｌ l
.,ﾉン゛ ｌ ＼ |l|w/L ,r_／
,ﾉ／ ｌ ＼＼{ｗ└ ¨ ´ ／
.,ﾉ./ / ＼´ 彡x
..,i'／ / .> ； ’ ∠─
./ / ／ }|
/ ／´ヾ, r､r‐|＾`
/ /／ }´
/ /
/ /
/ ｌ
/ lﾞ
/ !
/ l
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/ ,!
/ l
鉄柱でも殴りつけたような、重量感のある金属音が響く。
632 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:54:34 ID:???0
┌──────┐
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└──────┘
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└───┘
633 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:54:48 ID:???0
腕組みした001が、つまらなそうに呟いた。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
: ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; 'ﾟ ":;;;: : ; : ;:
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ
// / { __｛
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ 「フン……厄介なものを。
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ
＼ ＼:::::::::::::{ まさかこのDIOの攻撃を、2度も防ぐとはな」
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
ｰヘﾉ´＞-､}::::::::::::::::::::} } ﾄ､
｀^ー─'--- ､::::::::} }/ } ',
／ ≧'⌒ヽ￣}ﾉ
イ ＼ ＼ ＼
} ! }
／ ﾄ､ {
≧x j V＼
＼ ／ ｊ /
＿＿/⌒＞──ｧ──一' ／
＼::::::::::::＼＼:::::::｀ヽ ／
＼::::::::::::::::::::::::::::::::＼/￣´
634 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:55:41 ID:???0
視線の先では羽のような、葉のような――
,／,ﾆ''ｯ‐
ﾉ::::′ l
'―ｰ''"
/ﾞ'l ﾉヽ
ヽ/ (::::::ヽ
ヽノ
「そりゃここに1人で来た訳じゃないから？
＿＿＿_
／ ＼ そんな簡単にゃ、負けられねーお」
,... .／ ― ―＼ ノ⌒)
／（ .／. （ ー） （ー） ＼ ~''''"
〈ヽ {:::::::） ..| u. （__人__） | ト、
´ ﾞ'''" .＼ ｀⌒ ´ ／ ﾌｰ lノ
/´⌒｀￣ ￣ ｀ 丶' ＼ -､
| ＿ﾞ＿ ､ ＼ （__丿 ,／,ﾆ''ｯ‐
ヽ イ´￣ / ヽて 〉 ﾉ::::′ l
l / ｒ ヽ彡' . '―ｰ''"
/ﾞ'l ヽ / ,ヽ ヽ _-‐､ ﾉヽ
ヽ/ ,ィヽ / Ｙ ゝ‐-､ ──´ │ .(::::::ヽ
r_-ィ__ﾉ_ヽ､＿＿ﾉ＿_「＿＿＿ﾉ__＿_＿＿」 ヽノ
植物の葉を模した形をしている銀の武器。
リーフシールドに包まれたやる夫が、地に腰を降ろした姿勢で、大きく息をついていた。
635 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:55:52 ID:???0
'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'
/ /〃 Vﾊ.:. .:. .:.:.＼
|/|/ } Vﾊ.:.:.:.:. .:.:.:ﾄ､＼
′ .i .:/ ./ i ﾄﾍ :}/}.:.:.:.:.:!:.:.:} ｀^`
l .:.｣/|:.厶 .:l､_.:.L_｣ i .ﾊ7.:.:.:.:.ﾊ:.厶
{ .:斗≦.._ﾍ .:|^ヽ匸] .:./}/ .:/./.:.:.:.:./ }′
'. .:.!.:.ﾄ､{心｢ ヽ、.:.｢竹亡T7 /.:.／V.:.:i:.:.:,′
ヽ.ﾄ､| ｀￣ / ＼} ゞ=タ /／} /./.:l:.:.{
{ 〈 ､､ ´ _ ィl/}.:.:|:.:.i ﾄﾞﾔｯ！
､ ＿___, /〈} ｲＴ.:.|::::|:.:八:.!
＼ { {／ |::l:.:.ｌ::::ﾚ′ ｀
_＞‐:ｒr≦} |、 厂＼.|::::|
,. -‐: : : : : : {/一 ∀. : : : ヾ､}
/. : : : : : : : : r'￢ } : : : : : : :丶、
'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'
＿＿＿_
「ほら、見えないか？ ／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
お前の攻撃防いだからって、 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
銀が得意そうな顔しているお？」 | |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿
／ ＼
／ ― ― .＼
／ （⌒） （⌒） ＼
「銀もいる。黒もいる。 | （__人__） |
兄貴もいるし、ダディもいる。 ＼ ｀⌒ ´ ／
／´￣ ｨヽ
お前にゃ解らないだろうけど…… 〈 ￣ ‐- 、 i
ホントにみんなで来てるんだお」 ｀ｰ,‐ -、_ ヽ | l
/ ヽ.て 〉 .| l
l | ､彡ｲ ヽ_⊥-‐ ､
l _,l ￣／ ｌ
γ ﾄ､＿ ／￣ `l_-‐ ´
（＿＿＿〉 ￣ヽ --‐'
636 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:56:14 ID:???0
'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:| ＋
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ´ﾄｪｪｪｲ｀ .::::::| +
＼ |,ｒ-ｒ-| .::::／ +
,,.....イ.ヽヽ、｀ﾆﾆ´ーノﾞ-､. /＾)
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ iヽ __ ‐┘（
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |´⌒ )二 ﾄ､
'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～
＿＿＿_
「みんなみんな言ってんだ。 ／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
お前を倒せ。ブラック・ゴーストを倒せ。 ／ （⌒） （⌒） ＼
| ::::::: ⌒（__人__）⌒::::.|
涼しいフリしてる001の高慢面を、 ＼ へ ｀⌒´ ／
メッタクソに歪めてやれって」 ／ / ./ ＼
＼_＿_/
そっと首筋に手をやりながら、立ち上がる。
声なき声に押されるように、やる夫は再び001と対峙した。
＿＿__
「あとやる夫は思うんだけど、 ／ノ ヽ､_＼
お前に脚本家の才能は無いと思うお？ （●） （● ） ＼
／⌒（__人__）⌒::::::::＼
ワンパターンと言われようが、 | |r┬-| |
みんなめでたしめでたしで終わる話が好きなんだ」 .＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
638 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:56:44 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／⌒ ⌒ .＼
「真っ当に生きている人間は、 ／ （●） （●） ＼
悪い奴が勝つのなんて望んでねって。 .| （__人__） |
r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／
腹が立つじゃないか。そんなのは」 .ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ
ﾍ lノ `'ｿ ｲ | |
/´ / ./ | | |
＿＿＿_
「お前には役者の方が向いてるお。 , ヘｰ‐- ､ ／ヽ ／ ＼
-‐ノ .ヘー‐-ｨ ／（●.） （● ）ヽ
悪事を企んだ側がボッコボコにされて ''"/／ヽｰ､ ﾉ .／:::⌒（__人__）⌒::::::ヽ
笑いを誘うっていうコメディあるだろう？ /／＾＼ ヾ-､.| |r┬-| |
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)＼ `ー'´ ／
ああいう役は、きっと向いてる」 / <＾_,.ｲ `r‐'ﾞ ::::ヽー‐-..､ ,..-‐|、
＼＿＿_,／| ! ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| ＼
639 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:57:07 ID:???0
＿＿＿_
「オメーは見るだけでぶん殴りたくなる位 ／⌒ ⌒＼ ｲェｱｯ！
腹立つ顔してるから…… ／ <・> <・> ＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
さぞかしスカっとすると思うんだ！」 .| ﾄｪｪｪｲ |
＼ ヽﾆﾆｿ ／
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
（ ( y' ,/从ヾj' _〕
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{ 「鏡を見てからほざくがいい三枚目ッ！」
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
640 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:58:00 ID:???0
001が動く――
正面からの強引な一撃。
＼ 人人人人人人人／
ト-ﾉヽ--､ﾉ､_）) ＜ ＞
＿ ラ´ ミﾐﾉｦ､〉ヽく、 ＜ WRYYYY！！ ＞
ﾐ/､ ヽ ノヽゝ￣ヽ| rY ﾐ) L ＜ ＞
ﾐ ｀'i | ﾌ ﾐ＼ >」ﾉL'ヽ ﾐ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
|＼__ﾉﾉﾐ,.く´ヽ ヽ､ミミ三r'´::::::::::|/:ヽ ＿ ＿＿
| ﾐ/ ｀iﾐ＿r=＝､ ﾐミ三ﾗi:::::::::::::::::::::ヽﾞ ／ ヽ、
ヽ= ﾐ/ヽ__ﾐ/､ ヽ, r'''＼ ミr-､ ゝ､::::::::::::::::ヽ ＿_ ＿ヽ
ﾐﾐ ﾐ/ ﾐ/ ｀'i ﾞiヽ／ ）ﾐ､r―‐ゝ､ヽ＼::::::::::::::ﾉ:´ >´ ヽ
ﾐﾐ/ヽ ﾐ/ヽ､__ﾉ iﾐ｀'ｰ'´ﾐ |ﾐ ,.-｀'ー--::::::::::: / ヽ
ﾐ〈 ﾐ|ヽ＿ ｜ﾐ、 ﾐ|ﾐ / ＼ _| |
ﾐヽ ﾐ! ￣｜ ｀ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ ＼ ﾉ､￣ |
ﾐ ﾐ| |ﾐﾐ、 ﾐr'⌒ヽ ﾐﾐ､ ヽ ヽ,
ﾐ|、 / ｀ﾐ､ﾐ/＼ ﾐ| ヽ ヽ
ﾐ￣‐ ｲ ﾐ/ヽ、 ﾐ/ |
＼＿ﾐﾐ/ヽ ｀´ｲ ∥ヽ,
ﾐ、 ﾐ/ ﾉ // ｀ヽ,
＼＿|／ //
｀'‐-＝=''"
正面からといっても加速装置を用いた一撃には必殺の速度があり、
やる夫はこの一撃をリーフシールドで慎重に受け止める。
641 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:58:21 ID:???0
再び炸裂する、重量感のある金属音。リーフシールドがビリビリと震える。
黒のクラッシュボムを受け止めた時に匹敵する衝撃に、やる夫の目が見開かれた。
,...
ﾄﾞｶﾞｯ！ ／（
〈ヽ ＼ ,,_人､ノヽ {:::::::）
´ .)ヽ （ ﾞ'''" ＿ノ
- ＜ ＞
) て ＿ノ
「な、なんだこのパンチ！重ッ！重ッ！！ .／^⌒`Y´^＼ ＿＿
リーフシールドが……揺れてっ！！」 .／_ノ ヽ＼ て
／ （○） （○） ＼ （
/ﾞ'l .／ u （__人__） ＼
ヽ/ | |i!i!i!i!| u |
＼ u |;;;;;;;;;| ／
／ ｀⌒´ ＼
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／/ 「ハッ！009、
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ 貴様随分と重要な事を聞き忘れたようだな！
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ 003は視聴覚特化型。004は全身機械型。
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／ では、このDIOは？
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ'''' このDIOは何なのだろうな009ッ！！」
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
642 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:58:46 ID:???0
_,、
.,i":::( _
.ﾞl.,／ i´ヽ
. ゛ ﾞ''ｖ'
＿＿＿_
〈ヽ .／ ＼
´ ／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼
「時間停止型じゃないのぉっ！？」 | （__人__） u |
.＼ ）t-ﾂ ／ ノ⌒)
/ ⌒´ ＼ ~''''"
ｨ ｨ
＿＿＿..,,,ｨ=- ､ ／{ ／/＿＿ ,, ｲ/ 「違うな！私は
/ r=''´￣ヽ .::ヽ i 人r''r／＝-ｖr＝-ヾ ＼_人人人人人人人人人人人人人_/
r>''´´{ ::. ', .::i ﾉ / ﾆ.Y ﾚ=イ ヾ､_＞-､''ー ｧ ） 近 距 離 パ ワ ー 型ァッ！！（
斗 { ', ', {彡r--､Vrilil> Y─-､ ＼ _ /^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼
i''´ ..:i { ゞ､_ ヽ ｲ/ /ﾐ /｀´⌒}::i ./;;;;;;;::::::＼ー{￣
ｲ .:i { ..::: ﾊ .} ﾄ/ .人ヾ_／｀i/≧ｲゞ＞x /ハ ダイヤモンドすら砕くこの拳がこのDIOの武器よッ！
/ ﾉ .| { :::: i | il / i≧-､ ／┴'''´ Ⅵ Yミﾐ
/ ,' ..:: .{ ..:: i ::::... ...::: } ﾊ ヽ ..ﾄ￣ﾉ Y / r::ﾉ人ﾐ､ゝ 故に009ッ！貴様が幾らそんなものの
..{ il ..: .{ ..:: ｀ :::......::: / ≧ﾐ＞=- ヽ '´ ｵｲﾊﾐﾐﾐ 影に隠れようと――ッ！！」
..ﾄ ｀ :: ｀ :::.. :::::. { i '-＝='´ |iY iミミ
..ヽ ヽ ヽ ::. iﾄヽ''￣￣￣＼ﾊ ''''''´ 人_ r────── ､
ヽ;;::... ヾ il::::i::＼_ ヽ＼}＿＿ イ──/ ＼
｀､:::. /::::/::::::il::T､ ヽ ＼ _, - -::､:/ ｲ
｀ー ､::.. ／::／:::::::/::/i ヽ V ＼ ＼ Y::.._ /
＞ ､_＿ ／:::::/:::::::／::/:::il } ヽ ﾄ､ ＼ V ヾ / |
/ /:::...:.:廴￣￣::::::／::::／::／::／=-､ ヽ } il } / |
i li::::::ｲ::::::ト- - ''´:::::／::／::／ ヽ i ﾊ } - イ .ﾉ
i li:::::/:::::::il､ ｀ー-''´／:::／ Y / . 人ﾉ V/ i .il /
イ.i il:::::::::／::::::＼ ￣ヾ ﾚ/ Y /i /
643 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:59:14 ID:???0
il il ili ilil i // //
il r＝=＝=､il il // ／⌒Y )// //
il イﾊ YlilililY ヽil // .／//／／ ＼// //
/ ｛ VilililililiV il } ///ニニミ/ /ヽ //
i il il il ｛ il ` VilililiV ﾉ // // // /三三ミ}}}}｝ ､_ .ﾉ/
i il /￣￣ } ilヽ _ ／三三V/ ／⌒/ ／/=-､ .／三三三ミ}}｝＿ノ // 人人人人人人人人人人人
ilil i i ,,, ,,ノ ilY三三三iliY / ///巛 ,, ,,}} / ヽ}}｝}}｝／￣// ノ
il il/ Y＝､_il_il （三三三三}} /＝.≠⌒V/;;;;Y⌒)）/;; レ"´／ .) . 無 無 無 無 無 無
..Y/;,,,,,,,/;;;,,,,il;,,,,i;.ヽ ili il/￣ilililili￣V ヒ―＝=ミ;,,￣ ;;彡 }｝ ./ _／ . ） 駄 駄 駄 駄 駄 駄
il {{ i! i;; } .il// il ili i. i三三三三ミ;;.＿／ // }} ／ .） ァ 無 無 無 無 無
V/ il ::;,, ;;,,/ / il i ilil il ﾉ三三三三Ⅶ￣/ / }}／ _ ) │ 駄 駄 駄 駄 駄
il } ;;,,Y ）;;,,/ ） / ,,; il iili /三三三三Y/ ,,; / / ） │ 無 無 無 無 無
ﾄミ三三三彡ｲ i il il ilil/Y⌒￣＼三K / /_ _ ＿{＿ . ´）. │ 駄 駄 駄 駄 駄
|三三三三三i ! i! ilili l/ /// /＞/ .{;,Y ´ ￣ _ フイｲ＞ー 7 .._) │ 無 無 無 無 無
ヽ三三三;ilil彡iil ili|il iili ili/ // // /// .Y " // }￣イ _ .ノ/i _ ／ 〃...） │ 駄 駄 駄 駄 駄
ili三三ili三三人;;, il / / /// // /ii! / / / / ノ 彡ｲ／ /_ ノ │ 無 無 無 無 無
/;;;＞三三＜ Y ili/ // // ji! /イ⌒V/ .ノ ≠ /./イ /. │ 駄 駄 駄 駄 駄
,il il il ilil il Vi/ // il;,＼＿ ,,／X..il ...::Y三彳ｲ..ノ.ｲ＿y7） │ 無 無 無 無 無
,,il;;, il ili il ,;;/ / i;;,, ｝:::::::/ i斗=,,;; ,,;;" ヾ三≡イ ） │ 駄 駄 駄 駄 駄
ili il iil ili il i lil i／ ,,;;; ,,;; V/ i::::::/ :::>/:ｲ,,zイ ＿,,,ィ/／≠. / ) │ 無 無 無 無 無
il ili il il i lilY ,,;;/ // ,,;;V/:::::i i,..:ｲ ikﾐ-ｭ,,≠ /,ｲ／＝ .） . │ 駄 駄 駄 駄 駄
il il il il il ,,;;/ ,,; ,,;; ;人 j/`ヽ ､＿ ､/ ｦイ///ｲ／:::::::） ッ 無 無 無 無 無
il ilil il // /// / ,,,,,;;;// /:::::;i `^ー '' ´ イ//:::/::::::::::::::::::) !!!! 駄 駄 駄 駄 駄
ili ,,,i人//// /// //// /,,,;;;// ,/:::::::::::`ー ─ ::::''´:;;イ:::::{::::::::::::::::::::）
）＼ il ilil il iil il il il//iil/iill/il/i ..Y ////:::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
Y⌒ ＼人 _i_il 人 ili // / ﾉ //ノ //＼:::::::::::::`ー::::::::::::::::::::::::::::::::／ ⌒ヽ ＼
＞ - （ 人 ﾉ ／ （ ＿ili il／ ＼ ..＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ;;, ヽ ヽ
⌒＞ `ー ヽ ﾉ / / ＼人 _ ＿ ;,＼ _⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i ;;;,, il }
＼ ^ //人 ` ー - -=-､ ￣＼）::::::::ヽ::::::::::::::::li ;;, /;;,＼ /
人 ,,,,;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,, （ ） ＼ ＞＝=--<＜ili:＞ ...;;/ ＞ イ＿
ノ人（ ,;;;;;"" ゛゛;;;;;;;,,, 人ノ（ ｨ ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒`ー＝ ､＿/ﾃﾃ≠/ / / /
人 人人 ;;;,, ;;;; ,,,;;;; i i | | | | | | | | | ||
644 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 22:59:36 ID:???0
＼WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW／
≫ 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 ≪
／MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM＼
,... ノ⌒)
／（ ~''''"
〈ヽ {:::::::） ト、
´ ﾞ'''" lノ
,／,ﾆ''ｯ‐ .、 1 ’
ﾉ::::′ l . ` ＼､ﾉし'／ ，'
| .'―ｰ''" ＿） て_
/.＼ | ’ つ、 (´
ヽ/ ＼、_ ﾉし'/／ (／＾Ｙ⌒＼
＿＿） て ヽ’ |
――＝二 ＝――一 i
ﾒ、 （_ |
Ｙ＾ ＼ ` .,r‐┐／) 、 | / ／
| ＼ .../ /／／／> .＼、ﾉし;/／
! .／ イ └'´／ ―－＝γ⌒ヾて＿_＿
,... ../ .＼_.ンニﾆス_（＼(ヽ ノ（´￣￣ ノ⌒)
／（ ../ ._＿...二つヽ､_(._'弋 ＼＼ .／⌒｀＼ ~''''"
〈ヽ {:::::::） ..（ /oﾟ(（ ●）) (＜）＼`┘ ヽ＼ ／ .ト、
´ ﾞ'''" . ヽ .ヽ、 .（__人┌─‐' ／ .ヽ、 lノ
.ちょｗｗｗおまっｗｗｗｗ＞ ＼ ヽ ﾉ （｀¨乙二..＿_／ ﾉ
| ｀ ⌒´ ｀ー‐- ィ' ,／,ﾆ''ｯ‐
ﾉ::::′ l
'―ｰ''"
/ﾞ'l ﾉヽ
ヽ/ (::::::ヽ
ヽノ
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
645 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:00:22 ID:HjGtCfPw0
この二人格が違いすぎるだろｗ
646 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:00:29 ID:???0
__,‐⌒ヽ､
/ '─ ＼
（ひどい……！ ひどすぎるっ……！ .ノ ノ-､ （○） ＼ ＜ぐにゃあっ
こんな話があるかっ……！ | ｡（○） ､ﾟ ヽ, ヽ
ヽ ヽ__,,,ﾄｰ'i ）
ミサイルですら受け止めるリーフシールドが……！ ﾉ ｀ ⌒'' ﾉ
パンチで悲鳴を上げているッ！！…… （ }
ヽ ／
どうしてっ……！？ ヽ ／
どうしてっ……！？） .／ｰ-.l`‐-‐＜￣｀`ヽ
（ ⌒⌒￣￣`r:ｭ〈
´`´ｰ-､_,. -‐'´／l .ﾄ''ヽ
きしむリーフシールドを眺めたやる夫の口端がヒクヒクと動き、
圧力に負けたやる夫は、加速装置を使って飛び退る。
_＿＿＿
─ ＝＝ ニ 三 /ｰ三―:::::＼
「い、一旦逃げるおっ！」 （〇）三（〇 ）u::ﾞｉ
.__ i （_人__） ::::::u:::|
＼人人人人人人人/ .／ ＼; }_＿(, ;;;;;;､,r'
） 加速装置ッ！（ 〈_／＼ , ＼／゛〉
/^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼. ――＝ﾆ二. ／＼__／
/ ＿ ／
＼ 人人人人人人人人人人 ／ - ─ ＝ ＝ 二 三 三 三 ／ __ ヽ
＜ ＞ ─ ＝ ニ ニ _三 三 ! /r .）
＜ ザ・ワールドッ！！ ＞ ヽヽ _／
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
648 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:00:58 ID:???0
その動きを待っていたかのように、三度世界が凍りつく。
+ _＿＿＿ +
,､ <ﾌ ,､ ./ 7 / 7 + /ｰ三―:::::＼
. <二､ﾆ> ／ / /_/ /_/ ┼ （〇）三（〇 ）u::ﾞｉ
<二､ ﾆ> <二_／ <> <> .__ i （_人__） ::::::u:::|
`┘ ／ ＼; }_＿(, ;;;;;;､,r'
+ 〈_／＼ , ＼／゛〉 +
+ ） ／＼__／
/ ＿ ／
+ + ／ __ ヽ ┼
! /r .）
+ ヽヽ _／
)￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_,,、 ＜￣ W R Y Y Y Y Y Y
_ /´／／ﾌ ＼
.|/ /／／__,,,、 ノ Y Y Y Y ―――ッ
. ／'´,,-‐'´∠二＿ ＿＿＿ .ii_,,i"!-,_,-
∠,__,,,,、 フ＿＿＿＿＿＿＿／,,,,,,,,, -‐'´--┐彡^''´｀'>
┌-‐''''´ _,-‐'''''''''‐-,,_ _,,,,,,,／ ／´ 弋!ヽ 彡∠
_ / i´ , -‐'"￣"''‐-,, -- ,,_,-‐´ -'i´ とヽvフ､,__三/ +
三彡ヽ, ,-‐'''''''''''´ i‐- ,,_ _ ヽヽ ｀''‐-,_!-- ､ヽ）ﾉ ﾄ'／ノ
三彡/ Y ／'''''‐-/ ｀'‐ ,_ ｀''''""''=-,__ ＼ ﾉ _,-''´-''´
三彡' / ／ / ｀'‐ ,_ ｀'- ,_￣／
/ / _,,-‐''/ ｀'‐ ,_ _,, _/｀- ,,_
---''´｀'‐- ,,i / ／' ／ ／ ＼
/ // ／./ '''''´ / ヽ
／_,-‐'''"/ i _,, -''´ /｀ヽ _,,| |
／ ／ ／.ヽ/i |__,,,, -‐''" / ｀´ i ,ﾉ /
/ .i i ||./ _ﾉ / >'´ ／
./ / ii /／＜ｴｱ / / / +
i /i ／i '=_-- ,,,,,,,,,, ＜/__ / /ﾌi ／ﾌi
7 〉i i / /＼_ヽ ＿／ ￣＼ / /-,/ /‐ / ／'i
i i i || !,---‐‐''''´ ＼ i i- / /‐ / ／ヽ/
/ __,-‐''¨＼ _| .|／ / ／ ／ ┼
'´ ＼ ／ ./／ ／_／ク
／-'´ _/
649 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:01:01 ID:tm/OIA5E0
ザ・ワールドやべえなこれ強い
650 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:01:21 ID:4DkRcM6M0
こんなのにどうやって勝つってんだ・・・
651 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:01:32 ID:???0
身体が動くようになると同時に、やる夫は地面に滑りこむ。
耳元でブンと、拳が空を切った音がした。
＼ 人人人人人人人人人人／
＜ ＞
＜ WRYYYYYYッ！！ ＞ ──＝＝＝＝＝＝ﾆ二;;'一.--.....,,
＜ ＞ ｀ﾞ'''､ ｀ﾞﾞ'''ｰ ､
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ _,, ‐゛ _, ）
_,,,.. -‐''"゛ _,,,,.. -‐'''"゛
__,---‐'''',ﾞ＿,,.. -―'''''^ﾞ´ ＼WWWWWWWWWW／
─────＝＝＝＝ﾆﾆﾆ―ｰ￢'''ﾞﾞﾞﾞ´;; ､, ≫ ≪
─ ＝ ニ ニ _三 三 ニ ニ ズザー！ ≫ 危ねェェ！ ≪
｀ (⌒ ､＿ ＿＿＿ ≫ ≪
- - ── ＝ ニ 三 ｀> ´｀ヽ ／ ＼ ／MMMMMMMMMM＼
(⌒）ヽ (⌒ -､./ ／ . ノ ヽ､ ＼
─ ＝＝ ニ 三 ヽ::::::: | :;;（ ○） （○）） |
(⌒） .｡； ﾟ ,, ＼ ｀''⌒)l|lii!::（__人_）. }'⌒)
(⌒・⌒ ・ ＝ ニ 三 三｀ -､ ､.:::::,,.ｒ':::::u; / / ;::::/,,.ｒ'
'';:. ,､,,･：･ ､､,,＝＝ニニニニ｀ ー三----`'' ｀⌒´ ‐'".....
652 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:01:46 ID:???0
地面を転げまわりながら、やる夫が001に向けて手を伸ばす。
＼ 人人人人人人人人人人／
＜ ＞
＜ おっ！おっ！おっ！ ＞
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ／ 三 o ＿＿＿＿_
／三ハ ﾟ Ｏ／ ⌒ ⌒＼
／／ ／ ｏ（ ●） （ ●）>ｏ
（ < ／二二二) ⌒ （__人__）⌒）二二二）
（ 三 ＼＼ ／／ 川川 /:::::::/ | 川川 ＼ 人人人人人人人人人人人／
＼三 ＼＼ ／／ /:::::::ｲ | .＜ ＞
＼＼ ） （_ （:::::::::| | ＜ く……喰らえコン畜生！ ＞
ヽ_二二二 二二二 ヽ |））:::ﾊ |二 ヽ ＜ ＞
人 ヽﾉ ＼ |イ⌒ti / ＼＼ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
川川 ／／ ＼ ＼. .＼ 三 ＼r--'~ﾌﾉ ヽ 三＼
(二二二／ > ） . .＼_ 三_ ￣￣ノ＼ ＼ 三_）
／／ ＼ |＼＿ ￣'フﾞ > ）
ミ／ | ＿|__ ﾞ''''ﾞﾞﾞ ／／
ミ／ ＼＿＿ ＼ ミ／
/ ／ ／ ミ／
────── ─ ────── ─ ─────── ─── ────── ─ ──────── ─ ──
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´ ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人／
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/ ＜ ＞
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/! ＜ 苦し紛れがこのDIOに通じるかっ！ ＞
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／/ ＜ ＞
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ ＼ 人人人人人人人人人／
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／ ＜ ＞
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi ＜ 終わりだ009ッ！！ ＞
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ'''' ＜ ＞
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::| ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
─── ─ ──────────── ──── ── ────── ─── ────── ─── ───
001はやる夫の動きを意に介さず、フラッシュタイムを発動させた。
653 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:02:03 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
654 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:02:33 ID:???0
/ | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ!
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ!
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.',
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l }
／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ
| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ |
└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.} 「チッ……」
｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /::
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／::::
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´:::::::::::::::::
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;::
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::
○ O 。
Ｏ 0 O 。
O Ｏ O O
○O 0 0 O
0 O ○ 0 O
○ ○ 0 O
○ 0 O 0
0 Ｏ 0 。 。
○ 0 O O ＿＿＿＿＿
○ 0 Ｏ .／ ＼
○ 0 Ｏ .／ ＼ .
○ O O ／ ,ｘ==ﾐ､ .,ｘ==ﾐ､＼ ﾆﾔﾆﾔ
○ 0 O 。 ／ 〃（|||） （|||） }! .＼
○O 。 ／ ､＿_ノ ､＿_ノ .＼
Ｏ O .| ￣ .￣ |
○ 。 | "⌒（_＿__人_＿__）⌒ﾞ |
○ O ＼ ＼≦二二≧／ .／
O ＼ ｀ ┴┴┴ ´ ／
○ O / 〈
忌々しげに舌打ちする001の表情を、今度はやる夫が笑いながら眺めやる。
655 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:02:57 ID:???0
転がり回りながら抜き打ったのはバブルリード。
構成要素に濃硫酸を含むこの泡は、例え時間が静止していたとしても触れるわけにはいかない。
○ O 。
Ｏ 0 O 。
O Ｏ O O
○O 0 0 O
0 O ○ 0 O
○ ○ 0 O
○ 0 O 0
0 Ｏ 0 。 / こ）. ＿＿＿_ ♪
○ 0 O O .| ⊂／ ＼ ♪
○ 0 Ｏ / | ´ ⌒ ー､ ＼
○ 0 Ｏ / | （●） （●） ＼ 「苦し紛れ……
○ O O .ii |::::⌒（__人__）⌒::::: | .通じるジャナーイ！」
○ 0 O 。 .|ii | |r┬-/ ' .／
○O 。 | /⌒）＼ `ー'´ ／
Ｏ O ゞ ≦ ＼
○ 。 / | ｨ ＼
○ O （_＿ノ | { > >
O （ ,ｰ' ／
○ O } ゞ√
やる夫はバブルリードで壁を作り、襲いかかる001の足止めに成功したのだった。
656 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:03:47 ID:???0
「バブルリードか
ﾄ､__ト､/∨}ﾉiノ| フンッ。考えたものだな。
ノ ﾉ r一 '／´_／
{__ ＼{ /{＿fﾉハ しかし、このように広範囲に
/￣｀ヽ_{-､ ]_/ ﾄi fスヽ. ばら撒ける武器ではなかったはずだが」
＿ノ /}ヽ_ノゝノ/ﾉｬ'Vヽfｰヽ } }
｀¨¨¨/ /{ ≧ヽ{ ¨´ }､ハ} } | |i
ー‐､ﾍ ､} /_}__/ /＿_, ､ ＿_, --､-<Yﾌｭｭ
斤￣￣＞＼〒_/:::::::/ /ヽ ＼f´/ /}リ⌒⌒i)
./ ｀ヽ ｀ヽ___::::{＿_ノ)ｭ-￣｀ヽ |/ / !⌒¨´
/ .| }ユ}:::＼彡'ノ } }
./ ﾚ| ￣｀ヽ/￣ |＞､ ／
∨ }／￣￣ } / }V ／
.∨ ∧ / /:∧／
(ヽ三/) ））
「007の技だお。 ＿＿ ( i)))
――チャージ・ショット。 ／⌒ ⌒＼ ＼ .
／（ ●） （●）＼ ）
抜き打つ前に溜めを作ることで、 .／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
武器の威力や特性を強化するんだ」 | (⌒)|r┬-| |
,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
＿＿＿__ ,-=ﾍ . ｀ｰ---‐一'￣
／ ⊂二 >
/ ⊂ ｿ | 彡
「……って、 l | / 彡
お前にゃいらねー解説だったか？」 （ Ｕ |
＼ 〃_／
>'⌒￣￣､,＼
/ ＼
/ ｨ ,ﾉ'ヾ ヽ
＿, --／ }ilil ､
ﾉ./{_/ :/ } 「いや、興味深いな。
{人_{__／___ノ}__
ﾉ{三(^^)三三/ヽﾐヽ 貴様が全てのチップを取り込める事は知っているが、
)ﾉ∧_{ :{_/rｧ Vﾉヽ } どこまで取り込めるかは解っていなかったのでな」
／ﾆ∧|_ |/ニ∨＞o｡
/ ﾆニ∧一' /ﾆ():/ ＞--､
//_r=くヽ.∧一 '））ﾆ/ ／ ハ
{/≦ミヽ }〉ニﾆﾆ／ ／ |
くﾆﾆヽ |ﾆニ／ / :|
／ }＿_{: |ニﾆ} {￣｀ヽ }
／ {三ﾐ}＼__ノﾉ＼{＿_ ／⌒ ／}
i ∨ /} {三ノノ ＼ ／__/
657 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:04:00 ID:4DkRcM6M0
みんなの力をフルに発揮させるんだな・・・
まさしくみんなまとめて・・・だな
658 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:04:00 ID:???0
r‐-､ ,ｨ7
＿ ） 入⌒く__ノ''⌒ゞ‐ｧ
ｆ' <{ ｀ヽﾉ ノ ／ー‐三ミﾐヽ
,ｨ- { ∨Y⌒ヽ￣「 ￣￣￣匸ミﾐﾍ
イ 厂 人__ノ￣ ﾚ´二二二二¨ヽト､
｛ ヽﾉ ソ::::::::: ノ 彡＞x─/ハ
｀ヽ 乂:::::::::::::i ,;zｘZ斗ﾐﾌ ヽ 厂ヽﾊ
ノ Ｎト、:::::}H{/弋 帝ﾗ .、 ∨ 》 .〉ﾊ
{ 八//ﾘ::::::::‐ｭ :::::::: i .ﾉ ﾉﾍﾊ 「臆病者の武器を良く使う。
',:::::::::::≡-、.:::::: | |（９ ﾍﾊ
',:::::::::::ヽ ﾉ ::: | | ∧.ﾍﾊ .チップも貴様に使われる方が
.,fスf⌒i ',:::::::::rｬ=-‐'イ i! / ∧ﾍﾊ 随分有効活用されるようだ」
fﾔ !. | ‘ ， ヽ-─‐'´ / ∨. ∧
|__',ﾉ',ノ‘， ‘， z７ ＿ У
.fﾍ|__ﾉ',__',__.‘f＾ヽr.-、 ‘，／/// ヽ／:::::::: ／//
', ） ', ', ｝. ＼ ＼ ヽ ////／ ﾉ ／/o//
{ ﾉ__＿}__}／f＾ヽ/.＼ ＼ .ノ//￣. ＿＿へ.／/Ο///
| ﾍ. ,ｨ＾ヽ ＼ .＼ ｀＞∠//////ﾆﾆﾆ二ヽヽ〇//／
| .ﾍ ／/＼ ＼/＼ノ＼ へ///｛三三三三 } ｝/／: :
〈 ｀ヽ| ＼ へ ＼ ＼ |. ﾉ///ヽ三三三__ﾉノ／: : : :
∠´ ＼ |＼ ＼ ｛. ﾍ | i! ∨////////////:／: : : : : :
/＿＿__＼ ヽ_＿///|￣ |￣ |//////////::／: : : : : : : :
∧. ／! | ヽ .＿//ノ| | |////////::／⌒ヽ: : : : : : :
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼
（ｌ､__） |
「臆病者の武器……」 ⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
001からの賞賛を受けたやる夫から、笑みが消えた。
聞き逃せない言葉であった。
659 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:04:21 ID:???0
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
／ （●） （●） ＼
「まだ解ってないみたいだな001。 | （__人__） |
＼ ` ⌒ ´ ,／
やる夫が上手く使っているんじゃない。 ノ ＼
チップが力をくれるんだお！」 ._i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
（ l l l l l
ヽ /
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼
「誠と劉鳳の力が、 | （__人__） |
お前の攻撃を止めたんだっ！！」 .＼ |r┬-| ,／
, -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i
￣`ヽ | l
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
＼'´_ブ 「………………ﾌｯ」
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
660 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:04:48 ID:???0
,.ィレﾍ
ｒ‐1＾ l、 ,.ィ
ﾉ ／ 二¨_ﾉ_,.ィ ,.i
,ﾚ／iﾚｉ ／ ＿ ム' ﾉ
／ ,ｒ L∠.＿＿ __／｀¨ﾌ
. ／ ／ _ 人¨＿ ＞＼
ｒﾍ ／〈 __ / i ＼￣ﾞヽ、7
,kゆト-‐''" 二 ¨￣i ノ ﾆブヽ ノ! /
,. -─ ､._ / ノ、 ｀¨´i'´ ｒｯヽ. ｊ i ｰ--‐ '"フ
／ /.〈 ｉ ノ ￣ ｀ーﾞ ｊ -=ﾆ、¨￣/
, ' / ｒ ､ｰ'"__ ﾉ l ｰ─…ラ 「フハッ！！
／ ./ ,ﾉﾆﾐヽ、 ヽ ＼ "´ ｊ/"二ヽ ＼ﾐ
ヽ、 ノ （:::｀ヽ_＼＼_ｉ l / ﾉ 刀 !､ l フハハハハハハハ！！！！」
./｀¨ ￣ヽ./ ｀'ー一¨´ i ｒノｨ/､ l┘
i /ヽ¨ ＼ / L ニノ ｉ ＼!
ｌ /:::::::::',: : : ＼ ／ /:::i l ｌ l
. ', /:::::::::::::ｌ＼: : : :ヽ,,,... --一'" ／::::::::l l l N
. ＿ヽ/::::::::::::::::::! ｀¨ ￣ / ／:::::::::::::::l ! lV
ノ::::::::::::::::::::::l:＼ / ／::::::::::::::::::::::l ﾄｖ
001が、哄笑する。
侮蔑の度が過ぎて、愉悦に変わったかのような目つきをやる夫に向けながら。
／ﾟ｡
.／/ ∧ /＼＿ ＿
／ / ∧／＼/ ＿ﾟ｡__／／
.／ / ,ｨ介ﾄ､__/__／￣＼∨ /
| ノ ／iﾉ ﾘ ｀￣} / / ∧
|＿ ＼ 〈{rｖ‐くjﾘ} ∧￣} / |＼／ ノ
.厂￣｢} 人___ノ 厶ｨ'___| ｊノ ∧ ∠｡.__,
.／ 乂＿_}H{ /r_虍ﾗ ＼＿／￣＼＿,ノ 「笑わせるなよ009！
.i / {_ノr 虍广∨ /ﾋ彡'⌒ヽ.〉 チップが力をくれるだと？
.| l{ ∟| ￣〈｀ヽ -┐ V /ﾊ }|
＼＿＼ | r __｀´-‐= ニ} 〈/,ﾉﾉ| 貴様が殺した奴らが、
.〉/ﾊ| Ｖ￣￣:: : :│ |r‐／∧ 貴様に力を与えると思うか！」
.//'⌒| }::::::::: r┬ j l |Ｏ） |＼ヽ
.／ ｆ | |＿__/_/_/ | ｌ| } |
.｀ﾟ 廴＿__,ノ ,ﾉ l ! | | |
i ＜ | l |_|＿＿__
|__, z7ﾌ,ヽ.__,｡ ´ ＿__∨＿＿ﾉ 人
＼/////＞‐=ﾆ二￣三三 ∧ ／ /ノ ）ィ7
}＞‘´三三三三三三三ﾆ／ ／ /
/三三ニ三ニ三ニ三ニ／ , ﾟ´ /
661 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:05:05 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （◯）三（◯） ＼
. | （__人__） u .|
＼. u ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
ｲ
／/,ｨ ｨ / |ｲ
i､ノ |/ ∨ﾚ' | |ヽ_r-v､_
,､___| / /／ / | /／,.-､ヽ
| /ヽ､-/ / ∧/ ノ ／ /ゝ､｀'
/ ／ / / ∨ ﾉ / |
. / i / / ノ ／ ／ /|_ノヽ
＿ r' ヽ / | / _,.-ﾍ i /,.‐､( 「貴様が脱走などしなければ。
/ ｀／｀ヽ､__ ＼ ヽ ｀ ｀_,.-''´ ,ﾍ | r､| | 貴様が007に殺されていればっ！
(＝ r'__ ／ ＼＿_,,,,━┓‐''´ /ハヽ_!|）| !ヽ
_,ハ､__| ~~ | ヽ r'´'´ ヽ _,┃| _ノ_,ｨ ﾉr|､｀'ｰ 奴らは皆生きていて、
‐i´:! _｀ﾆヽ､ノ r'ヽ、‐'''´┃ヾ､_( ((_,.-r‐(;;)' ﾄ-ﾍ￣ 今ここに立っていたやもしれぬのにな！」
:::l:::ヾ-､_r' ｀'''i‐ﾍ ヾ.ヽ・．┃：ゞで>,ゞ ￣ |: ,.::ﾍ
ヾヾ::＼ ヽ ! ＼,ノ：．┃・ヽ┃:l | / ﾍ ﾚ::;-'´
:::＼｀'-､;＞-､ _,.-'"´ ヽ ヽ! レ ,.ｲ /:/
:''-､,,ノ´ ￣ ヽ こ-‐彡ﾉ /:_;:!-‐'´
''フ´ ヾｰ'T"´ /／
'´ ヽ､＿ノ/
| ／￣ヽ _ ゝ､ V ! / ￣ ＿ ＿ ／ ｲ ﾉ
├ -､./ ／ ＼У { rｰ 彡 i ／ /
/ ヽ .ﾉ ,,;;;;; ／ `ｰ ヽ ,;;;｛彡" ノ r=≠ ＜
,;/ ／ ／≧/ ,;;;ヾ ;;;i i! i ｛ 彡! ,,,;;;;ノ
,,;/ （ i＼/,/ ,;;人 _Y⌒廴 _ _i;;,,, ＿ V/彡.// r＝;;/
,;;;/ `ヽ ;! i ヽ ;;{三jﾐ:i ）彡=)） Y彡／）,,;ノ
! _ __,, ﾊ j !ii 》.＼ V三 ＼_____,_<三 ／ ／￣ ｛ ﾉ
／ﾉ ii .}Y ,,,,） /;;,, ;; ..,,,..,;;::;;...／,_＿／_＿ z＜ rイ＜
/;;;;;;;;;;;;;;;;l人i! / 人≧;;｝ ノ;;;; ,,￣,,;;_zz彡{ミツ ｛ゝ
<;;;;;;;;;;;;;;;;;（( ﾉj ／ヽ`ｰ'ﾐi;,,,i,i,＜_-zz≠三ニ Уｲ/ /} 「その芽を摘み取ったのは
/ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;| .￣'´ﾉ⌒ ii:::ミ. `┴'´／ / ソ 人 他ならぬ貴様だろうが009！」
ヾ;;;;;;;;;;;/i;;;|......::::: /::.. ::::::::￣.￣ ..:/ノ ..ｲ /
);;;;;/ !;;|::::: / :::....... .::::: "./)）< j! .i!
i;;;;/:::::::i;;|' ､_ ヽ::.._,,;;; _ /⌒i! i! .ﾘ
／:::::::::::::} ヽ;,,,,,,,_.. ,, ` / /il / /:::
／::::::::::::::::ハ `;;,,,,,￣` =-''" ｲ .／::::|iV /::::::
⌒V/::::::::::::::::::::/:::::i / ''''''"´ ＜...イ:::::::::::|! /:::::::::
//::::::::::::::::::::/::::: ヽ :::.... ...:'::´::イ:::::::::::::::::::::ﾚ::::::::::/
.／::::::::::::::::::::/::::::::::::::::`:::.＿ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::ノ:::
:::::::::::::::`ヽ::: {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ /:::::::
662 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:05:22 ID:???0
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_ 「先程貴様はこの私に、エゴが強いとほざいたな！
（ ( y' ,/从ヾj' _〕 .その言葉、そっくり返させて貰おうか。
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ このDIOでさえも、
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/ 殺した奴らが力をくれるなどとは言えはせん！」
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
,.ィレﾍ
ｒ‐1＾ l、 ,.ィ
ﾉ ／ 二¨_ﾉ_,.ィ ,.i
,ﾚ／iﾚｉ ／ ＿ ム' ﾉ
／ ,ｒ L∠.＿＿ __／｀¨ﾌ
. ／ ／ _ 人¨＿ ＞＼
ｒﾍ ／〈 __ / i ＼￣ﾞヽ、7
,kゆト-‐''" 二 ¨￣i ノ ﾆブヽ ノ! / 「讃えてやるよ009！！
,. -─ ､._ / ノ、 ｀¨´i'´ ｒｯヽ. ｊ i ｰ--‐ '"フ
／ /.〈 ｉ ノ ￣ ｀ーﾞ ｊ -=ﾆ、¨￣/ 貴様は身勝手さという1点では、
, ' / ｒ ､ｰ'"__ ﾉ l ｰ─…ラ このDIOすら上回ったぞ！
／ ./ ,ﾉﾆﾐヽ、 ヽ ＼ "´ ｊ/"二ヽ ＼ﾐ
ヽ、 ノ （:::｀ヽ_＼＼_ｉ l / ﾉ 刀 !､ l フハハハハハハハ！！！！」
./｀¨ ￣ヽ./ ｀'ー一¨´ i ｒノｨ/､ l┘
i /ヽ¨ ＼ / L ニノ ｉ ＼!
ｌ /:::::::::',: : : ＼ ／ /:::i l ｌ l
. ', /:::::::::::::ｌ＼: : : :ヽ,,,... --一'" ／::::::::l l l N
. ＿ヽ/::::::::::::::::::! ｀¨ ￣ / ／:::::::::::::::l ! lV
ノ::::::::::::::::::::::l:＼ / ／::::::::::::::::::::::l ﾄｖ
663 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:06:08 ID:???0
001の哄笑が響く。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
: ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; 'ﾟ ":;;;: : ; : ;:
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （◯）三（◯） ＼
「…………」 | （__人__） u .|
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
否定をしたかった。
が、やる夫は001の哄笑を、どうしても否定する事ができなかった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （ー）三（ー） ＼
「…………」 | （__人__） u .|
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
でも――
664 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:06:46 ID:???0
例えばもし、記憶を全て引き継いだまま、もう1度この数日をやり直せるとする。
だとしても、他の選択肢を取る事は、多分無いだろう。
＿＿＿
／ ＼
「仕方なかった…… ／ ＼
なんていうつもりはないお。 .／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） |
それはお前の言う通り。 ＼ u. （__人__） ,／
やる夫の気持ちが産んだ結果だ」 .ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
ブラック・ゴーストに従い生きるか。2000人殺した実験を続けさせるか。
銀が悲しんでいる顔を見続けるか。――いずれも、Noだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| ＼ / / ／ / / ﾍ
. ヽ{ ヽ, ┤l ,' / ／/ ./ /| '.
. ／y‐| | | |,イ／／∠､| ,' l
. ヽ { {.´ | | | |∠∠／^￢i! l | |
＼ | | r| | | | 弋｀≧=〈l. | | | |
. .∧丶ﾉﾚ'l ﾄ､{ Vj::/ ｀、 | l /l !
. ゝ /＾｀┐ ﾍ | ＾`::::::::: ﾄ. |ノﾚ' }/
. j/ ヽ ＼ | :::::::::::::::::::::: Vヽ{
./∠ ヽ! >
::::::レﾍ ､ r '´
::::::::::::'弋rt ､ ￣ >┘
.─ ､::::::::::::::ﾚ´:i∠＞ /´
￣ヽ ヽ:::::::::::::::::::／ ｀ - '
:::::::: ヽ ヽ＿::／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／￣￣￣ ＼
「けど…… ／ . ＼
お前らはここで、悲しみを作り出していた。 ／ _ ノ ヽ、_ ＼
.| （ー） （ー） . |
やる夫に言わせりゃここは、悲劇の工場だお。 ＼ （__人__） . ／
そんな事を、続けさせる訳にはいかないんだ」 / ｀⌒´ ヽ
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
665 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:07:03 ID:???0
: : : : : : : : : : : : : : : : : ; ;_:_; : : : : : : : : : : : : : : : : : :._:.;;''".._:.::;;:':.:. .. ..:...:..:::.:::;;:;:;';:
: : : : : : : : : : : : : : :_ :,.,.;::.:.;:'':':';:''":"´: :: : : : : :_,..:''""`..:.;:;:':::.:.. . . ....:...:....:.';;..:.:'.';;:::.::
: : : : : : :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : :..,;,:.:ﾞ'"..:.:'.';;:.:;. :.. . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':'
: :_,.,.,;::;::.:::.:::;;:;:;:;:;':':':'"´: : : : : : : : : : : : :..,;,:.:ﾞ'"..:.:'.';;:.:;. :.. . . . ....:...:..:::.::;:;:;;';':':':'"´
"..:.:::;:;:::;';':::':'"´ : . : : . : : . : : . : : . : :...:.:'"..:.:;;:;.:. ..,._' ....:...:...:.:.:::.:::.:::;:;:;':':':'"´: :.._;_:,.; ._,:..
:'''´: : . : : : . : : . : : . : : . : : . : : .''""ﾞﾞ´_,.,.::;;;' : : .: : . :..:.:.:..::.::::::;;:;:;';:':':':'" : .__,.,;:"''':;';:::: .:::;'": : .
. : : . : : . : : . : : . : : . : : . : : . : :_.:_ _;::': . : :. ....::.:::;;;:';':'':'"´: : ｀_,.,...::.':'"...:.:::;;:;:;';:;':';;:''"´.. : : .. :
. . . . . . . . . . . . . .__,.,:::;':;';'"｀ .. . ..:.:.:;:;;':':'"´ . _.,..:''"､:.:::.:::;;:;:;';';':''':'"´. : . : . : . : . ::
. . . . . . . . ._..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".｀""''''"´ . . . . . . : : . :
. . . . . _,;::."'..:.:.:::.:::;;:;:;:;';::':':'"´ ｀´ . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . ,.,:::
._,. :.':"...:.:::;:;';':':::':'"´ ,, ,.,.;,;::::,:::::;''" ..:.::;':;
_.....:;;:;:;::';::':':'"´ .,_.,::;:':''"ﾞ"ﾞﾞ'..:::::.::;::;:::;:::;:;';';:::';'::'''"
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::'".,:::;:':;'' ┌へ、 ｀ﾞ"´ ´""''''""´ _,／ / ':..ﾍ `.＼､_
"´'" _,／.::/.:::::;＞‐''ﾞ￣￣ﾊ .r─r--::;:-.:.､_:: ,＜´_,::":/:':::::..`._..::;'".へ'´＼／^
_／｀yヽ√＼ﾍヘ:／ ..:::. ...::/ ,::' ..ｿ;:::;..i:. . ::...` "_／へ.`ー-v::､,_...:,:_,／:/.:::
─'ｰ─´ｰ─----‐'ー-─'´ー-=＝;;:;'＿_,:::".::;';';:;';;;;;;;;;;;_ヾ.∠;;,,＿:::＿_＼:".::／'';;';';:;';;;;;;;;;';';
rュ､. . . ..。. . .. .^
.. ＿＿＿_
／ ― -＼
. . ／ （●） （●）
／ （__人__） ＼
「……それは、別の不幸を作ったけど」 | ｀ ⌒´ |
. ＼ ／
. ノ ＼
／´ ヽ
同じ道を繰り返し、同じ過ちを繰り返すのだろう。そして、同じ後悔を抱えるだろう。
――だとするならば。これがやる夫の選択なのだ。
666 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:07:14 ID:???0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
: : : : : : : : : :/＼: : : : : : : : :.:|: ハ :| ＼: : : :ヽ: : : : : : :.ヽヽ:.＼
: :|: : : : : : :/ ／l: : : : : : : : ﾊ:l |:|二二､ヽ: : : l: : : : : : : : ヽ＼: ＼
: :|: : : : : :/／ |: :|: : : : : :j |:l |:| {::::｀ヽ＼: : :ﾄ､: :＼: : : : :l ＼|
: :|: : : : : :|' | .|: :!: : : : :./ .ﾘ ﾚ ヽ::::::::} 〉:.:.| ヽ: :ヽ: : : :|
: :|: : : : : :| .| ／´l: :|: : : : / ヽ ｀ｰ' ハ:.:j ﾄ|: :|ヽ:.:.:|
: :|: : : : : :|／-､ヽ|ll:: : : :/ 三 ．"￣ V ｌ ヽ| ヽ :j
: :|: : : : : :|{:::::::::ヽlハ: :./;; ＼ ゛' ｌ }| V ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
: :ヽ: : : : :| ＼::::::ﾉ／V ヽ |_/ｊ | 死んだな。何人も…… |
: :: ::ヽ :: : lｒ‐､_,／ " ． j |_ﾉ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
: :: :: ::ヽﾄ lT~ " , , j
: :: :: :: : | ＼l ;;; ,=＝ヾ、 /
: :: :: :: : | | | ;;; /_,-‐"^ヾ /
ｒ―― | | | ″ | | ｀ー-/
ヽ ￣ヽ l | | | | /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＼ ヽ ｡ ｀､ ’ / ::’ ト--─｀ニｰ:. ｀ヽー-､
/ ヽ ､ ､ ｀､ ’ / ． ．:ﾟ ＞‐'´:::::_ノ:::::..
｀ヽ､ ヽ ､｀､ ﾟ::｡｀､ ﾟ / / ,::´ ； / ,ィ个ｖ'´ｌ:::lﾍ::::､.:
｀ヽ､ ﾟ::｡ ’::｀､∴､ ::,ﾟ〃．ﾟ ’ |ハｌ r ﾍ |ﾊ| l:::::|:::::...!::.....
／￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ｀ﾟ ::；｀’::.､ ､ ::!∴.．’.:ﾟ /`ー--‐'_/ ﾟ _ l| ! |:l:ｌ|:::::!::i::::::::..
| 殺したよ。やる夫が | .．__ ::；｀::｡､∴ヽ* !;:；∴::ﾟ ﾉ _ - '´￣ ｀` l:|ハ::lｉ:ll::::!:::::
＼＿＿＿＿＿＿＿＿／ ‐‐；_.:::::* ‐ -;; .::；:｡:*;#；:.｡:{ '´ ｌl }ﾉl:ｌ|:::l::::i
__．:’-‐:: '::´-‐’*:#:∵*: ｀ヽ ｌ lハ个!l
．::’.｡；: ﾟ'´∵::’::；:｡’ 〈Y´ ,' ﾉ} l
_,;*::‐'´,:‐'´;;:*’∵ﾟ；｡.､ /,' /l / ,'
. ::｡／ ,.． , ・::：ﾟ.：｀､*::．{ ! / ｀ｰ'´ /l: .
メ､／ ｡;;ﾟ,' ． ! ．､::’．ヽ､__ _ -‐'´ ,.イ::l::
／.;;’／ / , ﾟ：’． ；’ ､ `､ ｀ヽー--一 ´ _,,.ィ´:ｌ:|:::|::
／ ＼ / /,’ l ｀､ ヽ ノ } _,,. -‐'´ |::::li:|:::l::
／ / ｀メ､ l _｀､ -ﾍ _」 -─ '´ ｌ:::|lﾊ个
/ ｀T ´ l ｀､ 「 l ハ___
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
667 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:07:29 ID:???0
＿＿__
／ ＼
「やる夫が決めた事で死んだんだ。 ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
理由の有り無しなんて関係ない。 .| ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
それが許されるだなんて思ちゃいない」 ./,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
「お前みたいな奴に、 . ／ ― ー ＼
エゴイスト呼ばわりされても…… .| （●） （●） |
. ＼ （__人__） ／
否定は、できないお」 .ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
668 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:07:44 ID:???0
だけどやる夫は忘れていない。
自分が決めたこの選択が、もう、自分だけの選択ではない事を。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/::::::::::::::::::::::::: ..::::: .::: ..:::::: .::. ハ
'::::::::::::::::::::::::::::::::::: .::::::::::::::::::::::. : ::.. . '.
|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::. :| ﾄ､:. . ::. } !
|::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::/:::/}:::: :j::}ハ:. ::. :.ﾊ|
l::::::::::::::::::i::::::::::;|::::::::.ｨ::,_|::/_」:::. /j:厂｀!:.ｉ::: ﾊ:!
l:ﾊ:::::::::::/|::::::::/l::::::.'_|/_」ﾑ !:: ﾑ'/'´「j:/}::! ﾘ
|ｌ }:::::::::/､!:::::/: '::::ﾒ､}__..レ |:: ｲ:〃￣ /ﾊ:{
j:/{::::{:ハ:::' : : ∨ j::,:' !: 小:|
/ !:::＼:ﾍ{:,: : . .／ '， .'::|
. j:ハ::＞圦 : . _ -’ /ﾍ{
}∧ﾊ: ヽ: : . __..， ∧
'／ハ: : ＼ : . ー-‐ ﾆ´ ｲハ_
_.ィ/ : : : } :、 : `: : : . .:':j: ハ＼_
ィ´:.:./: : : : :|: :'. : : : : :＞: .＿ :ィ |: ∧:. ＞ .._
. _.. ィ/´:.:.:.:.:.:.:{: : : : : '. : '. : : : : : : : : ; . :}: ∧:. ∧ ` ー-
-‐ ´: : : :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.| : : : : ∧: :ヽ: : : : : : : . : . :ﾉ ∧:. ∧
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| けど……そんなやる夫を支持してくれる人もいる |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（○） ,三三､（○）､.:| ＋
. | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | u ´ﾄｪｪｪｲ｀ .::::::| +
＼ .|,ｒ-ｒ-| .::::／ +
,,.....イ.ヽヽ、｀ﾆﾆ´ーノﾞ-､. /＾)
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ iヽ __ ‐┘（
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |´⌒ )二 ﾄ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
669 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:07:55 ID:???0
タスキのように、１人ずつ、繋がれていった選択である事を。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿,,,,-‐-,,,
,,-‐'''~::::~ :::::: ::::: :::ミ＼
／:::: ,,､::::／:::::λ:::ヽ:::::::: ::＼
/::: ::: /ﾉ ﾊ ::::: / ｖミ Ｖi、:::: ::ヽ
|ﾊ ﾄ| |_/つ :,. .,ﾊ :::::v/ :::;::::λ
ﾚ' ), ﾒ,,,‐"つ :: Λ::::λﾚ'":::::::;|
/ ;;;∠二~っ;;/ |ﾉ|/ π::::: /
/ ;;;;;;,ﾁ-‐'"´ﾚ' ﾉ | Λ|
/ ;;;;/'~ヽ,_,-‐'" ,,/ |/
/`ヾ､;;;;/―、_':, ,r" ,-iア|
／ ~ﾞヽ、. ,:' `‐ｲ''",,,-‐''" |
/ ::::::::／ `i 入| しへ、
/ ::::::::／ `i／ ノ＼
/ :::::::/ ／ .,:--‐‐i'"~::::::::＼
／ ::::::／|' /Ｏ‐-、 |'' `､ ::::::::＼
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| やる夫に期待してしてくれた人がいる。 |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
rｎr､.
ヾnゞヽ ,ゝ-―-､
ゞ｀ヽﾞヽ ,ｲ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ
ﾅ＾¨¨ﾍ. ,ゝ'`ﾞ);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾒr‐､
くi ｀＼. ／´,.-‐'´i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_ﾐﾊ.ノ
!､ ,ゞ=ヾ/;;;;;ムy'´ﾞﾞﾞ｀ヽ､;;_メ（,/´/'´!
ﾍｿﾉメ,'i!;;;;;;;i ﾞｰ=ミ､ ｀ヽ｀ヽ｀ノ ／
i,' ノ !､;;;;;ﾄ､ｰ==ゝ‐メﾍﾞ-ﾐヽ､´､
ﾍ/ i｀ヽ､｀ヽ'´ /´¨,-ヽヾヽ
i ,' /｀ヾ! / ／ｨ"メﾞ‐､ヾ､ ,ｨ.､
| i i /／'´ ´ｰ――ゝ‐‐‐ﾃ'￣ｉ_,! ）
ﾍ､､ i ﾍ､､､ / /i´ /!､ --,‐'￣,.｀ヽ＿_
ﾍ､､i ﾍ､､ く i i /〈 ヽ¨ ;.（-＝O=);ヽ.
ﾍ i ヾヾヽХ!ﾉ / |`､｀ヽ､ ､｀-.､"‐.､´ヽ.
ﾍ ﾍ ､ ／ iゝ ＯＯＯ,/ ｉ､.＿＿ヽ､_ ｀ヽ-､ヽ､｀ヽヽ.
ﾄ､） ヾヾ´ / ｀ヤ‐､-,, ,/_ !〆 ￣｀ヽ､ ヽ.ﾞ｀ヽヽ.ヽ
/ﾄ〈= , ,' i ゝ／_≠‐' ｀ヽ､ノ､ ヽ ﾞi'
／ ﾞヾ-=-'´ ! ,' ｀¨i 〈 ヽ._,〉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
670 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:08:08 ID:???0
＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） |
「だからやる夫はお前が言う、 ＼ （__人__） ,／
この身勝手を……」 ノ ` ⌒ ´ ＼
._i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
（ l l l l l
ヽ /
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼, ,／ ＼
＼ 人人人人人人人人人人人人人人 ／ ／ ／´ ｀ヽ /´ ｀ヽ ＼
＜ ＞ ／ （ ● l l ● ） ＼
＜ 自分のエゴを、信じるんだ！ ＞ | ヽ_ _ノ ヽ_ _ノ |
＜ ＞ | ''"⌒'（ i ）'⌒"' |
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ .＼ ｀┌,─'＾ー,,-┤ ／
＼ ｀ー -- -一' ／
／ ＼
／￣￣ヽ; ヽ
（｢ ｀rﾉ |
ヽ ノ i |
i´￣￣｀i l |
671 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:08:31 ID:???0
'´ ＿,. -‐'^ヽ i ヽ┐
＼ l ｒ'^ヽ ＼ﾉ / l＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
＼'´_ブ 「自己弁護は、それで終わりか009？」
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l
. i ｀¨´￣ニ! ﾆﾀｯ
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^!
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
ト､::::::::::::::::::::::::::::::|、
＿＿__
「だから終わんねって。 ／ ＼
多分これから先ずっと…… . ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
あの時はこれしか無かったとかって、 .| ／ .ｲ '=・= =・= u|
無様な言い訳し続けるんだ」 /,'才.ﾐ) （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
吠えたやる夫を001は、あからさまな蔑視で迎えたが、やる夫はさらりと受け流す。
口元にはいつもと同じ、薄っぺらい笑みが張り付いた。
672 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:09:17 ID:???0
＿＿＿_
「みんなには、 ／⌒ ー､＼
地獄に落ちてから土下座するお。 ／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
手土産にお前の首持ってったら…… | |r┬-/ ' |
まぁ、許してくれる気はすんだ」 ＼ `ー'´ ／
ｘ-､
r‐く⌒7´ ∧／＼
|___{___| l /＼}-‐==〉-､
＿_/ ＼ﾉ l ｊﾊ ＿,ノ ＼
く <{ ｆ'⌒i⌒⌒匸￣} ￣＼ }_
/ ＼Ｎ⌒ヽ＿_,ﾉノ ｊ/／} ﾘ／ｌ|
ﾉ ＿∧V{ ノ/￣＿__,人{k' | / ノ
く 〈 / ｔぅソ //===--一 V} |ｌ∧＼ﾘ
＼,' ／ ｊ/八弋ラ ／／|'{ ｊﾄ､〉
Ｌ ヽノ i / /l| l |ﾊ { ﾉ
/､r‐ ､__ / /イ_ｊ川l| }∨ 「その土産を用意するのは難しかろう。
/ ｀ ｰ‐┴ / '" 二Y i{ ﾉ
／￣￣＼. / ｀7 ー ' ,ｨノ ﾘ,ﾉ| ｊ/ 代わりに、後悔と不甲斐なさを
／￣／ ｀Y⌒ヽ ／＿_／| | | 手土産にするといい」
. ／ ／￣ ＞ｘ∧: : : i＿ --‐≦ | | |ﾊ|ｌ }
. ／ ／ ／:::::::::_| ￣ ／ /ﾊ リ Ｖ
／ ／::::::::／ | i ／ / }:ｌ|ﾄ､ｌ|/
. ／ ／::::::::／ ,ﾉ│ , ' ,ｊ::l:|､ ＼
￣￣￣j＼/ ／ ∨ _,ｘイｆ:::∧i }
ー──,､__} ヽ. ＼,__,ｚ-ｘ__,__,ノ´ ／::/:::::l ∧
ー ｊ }＼ ＼/ i ／::／::::::/ / ＼
--─ Ｔ¨¨} ', ー'⌒ =‐-､ ／::／::::::／ , ' 丶、
673 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:09:47 ID:???0
. ＿＿
-´ ｀｀ヽ
「難しくなんてないお。 ／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
先っちょだけ。 （（ / （●） ヽ
その体の先っちょだけでいいんだ。 |::⌒（__ （● ） }
ヽ 人__） ⌒::::. |
ああ、でも自分でやるのは .ヽ（__ン |
ちょっと怖いかもしれないな」 人. / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
ヘラっと笑ったやる夫は、001に対して身構える。
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （⌒） （⌒） ＼
「だったらやる夫に言ってくれ。 .| （__人__） |
＼( （ヽ(＼ ⌒´ ／
そんな楽しい事の手伝いなら、 γ⌒＼＼＼＼ ⌒ヽ
喜んでやらせて貰うから」 .i j ヽ _ ｀ヽｰ‐ i
ヽ､ l （￣ ヾ_＿＿＿_.ノ
/つゝ､,,! ￣￣ }
｛〈〈〈,ゞ,ｿ 〈
｀￣／ ＼
／ ／´`＼ ＼
! く´ ＼ ﾍ
＼ ＼ ヽ ﾍ
(´____＿___ノ ヽ ヘ
｀￣ ￣ ∨__＿___｀)
みんなが刺さった首元に、一度手をやってから。
674 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:09:59 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
675 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:10:18 ID:???0
やる夫が打ち放ったエアーシューターが、
バブルリードをシャボン玉のように巻き上げながら、001向けて突き進む。
! ヽ,,__,,,ﾉ ｌ. .,) .,i'゛ `､ ./
! ......、 ´ !､,_,ノ ヽ
/ lﾞ .! l´ﾞl ｀″
/ ／￣ﾞ''､ `''''" ´
'-､ _／゛ ! /
｀ﾞ'''''''''''''" ゝ....-'゛ ◯ ◯
_,,,, ｀゛ /
,..-―ｰ-､ ﾐ-、 .lﾞ . ｌ 。 ＼
/ ＼ .彡三._.. -‐'ﾞ/~.'ﾞ 。
/ . ｌ ..ll_./ ゛ .｀ﾞﾞﾞﾞ'''''￢ｭ,_ .◯ 。 ◯
.! l ! ,-''''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ!ﾐ￢ ,,、 ｀ﾞ'''ｰ､,、
.ヽ ./ .!_ !,,彡 三 .｀''-､ t'''!′ i'"'i
.｀'-..,,,,,,,.. -'゛ ／ﾞ..｀ﾞ"彡 彡 三三 ﾞ'､ .〉 ｀"
lﾞ .|..彡 二三 l゛ . l ◯
ﾞ'-....／ .彡彡 二三 ／
._ .彡、._,,,..-ｰ''"ﾞﾞ￣￣￣￣￣￣ﾆﾆﾆ==-､ ／'
.|ﾞ'"´ __,,,,,........ ......,,,,,_、 ｀ﾞﾞ''''ー ﾐ;; ｌ
.,,..ﾉ , ‐''"´ 三ﾞﾆ￢- ..,、 .｀ﾞ''て ,, .｀''
＼ . l,彡 彡 三三 .｀''ｰ..、 '(,ﾞﾞﾞﾞ´.、
,,-''"￣｀'''-、 ..＼i、 彡 彡 二三三三 .｀､ ｀'-,
/ ヽ ..."''' 彡 三 | /'┘
! | .彡 彡 二三三三 .ﾉ ,｣ ./
ｌ . ｌ 彡彡 三三 ,!'"
ーｰ ,,、 ＼ ／ .／l .彡彡_＿ ＿___,,、 三三
.｀'-, ｀''―ｰ'''″ .／ .―‐''"゛ ―ｰ'''''''''"ﾞﾞ￣￣ iﾆ,ﾞ＿__、 三三三.,
.ヽ ＿ヾ ￣￣ﾞ"''''―--ﾆﾆ==─
ｌ ｀'､ ,,-￢''''冖''―-- ..,,,,_ ￣''''―;=＿
.| .ヽ ＼ .彡彡彡 .｀ﾞ"''― ,,,_ ｀ﾞ''ｰ ,,、
.l ,,,..ゝ ｀''‐ 彡彡 ｀ﾞ"'ｰ-..,,,、
自らが阻まれた壁を貫いての攻撃に、001は反応が遅れた。
676 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:10:40 ID:???0
しかし豪風は001の胸元で動きを止める。
. ,､ <ﾌ ,､ ./ 7 / 7
<二､ﾆ> ／ / /_/ /_/
. <二､ ﾆ> <二_／ <> <>
+ `┘
_,,、 +
_ /´／／ﾌ ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
.|/ /／／__,,,、 ＜ ＞
. ／'´,,-‐'´ .ii_,,i"!-,_,- + ＜ 虚はつかれたが……悪手だ009ッ！！ ＞
∠,__,,,,、 ,,,,,,,,, -‐'´--┐彡^''´｀'> ＜ ＞
┌-‐''''´ _,-‐'''''''''‐-,,_ _,,,,,,,／ ／´ 弋!ヽ 彡∠ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
_ / i´ , -‐'"￣"''‐-,, -- ,,_,-‐´ -'i´ とヽvフ､,__三/
三彡ヽ, ,-‐'''''''''''´ i‐- ,,_ _ ヽヽ ｀''‐-,_!-- ､ヽ）ﾉ ﾄ'／ノ ┼
三彡/ Y ／'''''‐-/ ｀'‐ ,_ ｀''''""''=-,__ ＼ ﾉ _,-''´-''´
三彡' / ／ / ｀'‐ ,_ ｀'- ,_￣／
/ / _,,-‐''/ ｀'‐ ,_ _,, _/｀- ,,_ , ∴, '´ ＿-＿-_ ､` ､, +
---''´｀'‐- ,,i / ／' ／ ／ ＼ ,:. ,';: + -＝ニ-_三＿-`ヽ、、丶
/ // ／./ '''''´ / ヽ ┼ ` ､ ∴ ､`, - -_ヾヾ丶ヽ,ヾ,､
／_,-‐'''"/ i _,, -''´ /｀ヽ _,,| | ,､-'"／,､-'； ; ,_,． --一ー-- ,．, 'i, 'i, i! i i!i
／ ／ ／.ヽ/i |__,,,, -‐''" / ｀´ i ,ﾉ / 〃/',/'! ,､-'",,． -一ー-,､,ミ､, ! ,l l ,l',l!',l',./
/ .i i ||./ _ﾉ / >'´ ／ ./,〃,l'l, i ,r' 〃/ ( ) ﾉ〃,ﾉ /〃,/,／,ノ
./ / ii /／＜ｴｱ / / / l' ,l'i!i! i|i! ,ゝ, ,ゝゞ-__￣- ,,,_,､-'´ ／,／＝-´
i /i ／i '=_-- ,,,,,,,,,, ＜/__ / /ﾌi ／ﾌi i! i l| li !, `'ー---一''"~ `､''､ ,
7 〉i i / /＼_ヽ ＿／ ￣＼ / /-,/ /‐ / ／'i 'l, l' '､,ヾ丶､ -＿-__-＿'"″∴ ： ･ ' +
i i i || !,---‐‐''''´ ＼ i i- / /‐ / ／ヽ/ ヾ丶､`､`ゞ三_-三-_- ￣ニ- ,'`; ' :',.
/ __,-‐''¨＼ _| .|／ / ／ ／ .`'ー-三-￣--￣-￣
'´ ＼ ／ ./／ ／_／ク
／-'´ _/
001は静止した小型の竜巻を見、一つと笑うと、竜巻を跨いで、そのまま009に襲いかかる。
677 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:10:53 ID:???0
｀"'― ..,,_ ｀'ｰ ､, `'-、 '!、 .| ./ ／ ._,, ‐''"゛ _,,,,.. -ｰ''''"´
｀ﾞﾞ'''ー ..,,_. ..｀''ｰ..,、 ﾞ''-、 ﾞ‐ .! / ,／゛ ._,, ｰ''"゛ . _,,,.. -ｰ'''''"ﾞ´
｀ﾞﾞ'''ー ..,,ﾞへ． ‘ . ‐二.. -ｰ''''"ﾞ´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
_,, ｰ ´ﾞ"''― ..,,,_
_,,..-‐'''" _..． -..、 ｀ﾞﾞ''''― ..,,,_
_,,.. -''''"゛ ._..-'"゛.、 .,- ｌ ｀'-、.、 ｀''- ､、 ｀ﾞﾞ'''― ..,,,_.
_,.. -‐''"゛ _,,,,,,_ .-'"゛ ._／.／ / . ｌ ヽ ＼.＼, ｀''ｰ ,,_ ｀ﾞﾞ''
.,, ｰ'''" ;/ ｀''ｰ､,,.'" ／ / > / ｌ .ヽ'､ ＼.ﾞ''-、 ｀''ｰ ､、
,..- │ ﾞﾞ'-､ '" ./ / .、 .| ｌ .ヽヽ ＼. ﾞ''-、 ｀''ｰ .._
_..-'"゛ .ｌ、 . ｀'-､″ .lﾞ | .! .ｌ ヽ＼ ＼. ｀'-､ ｀''ｰ､,、
._..-'"゛ .,. ..ｌ, ｀-､ .lﾞ | .｝ .ｌ, ヽ.ヽ .＼ ﾞ'-､ ｀''‐
..-'"゛ ／ ｌ, ＼ | l .ｌ ヽ.ヽ ｀'､、 . ＼
,／゛ .,／ ヽ ｀'-、,! | ｌ ヽ ヽ ＼ 人人人人人人人 ／
. ／ ／ .ヽ ｀'-, ! . ｌ ヽ ヽ ＜ ＞
_／゛ ,／ ../ .＼ ＼." ..ｌ .ヽ ＜ 何ッ！！！ ＞
. ／ . ／ ./ ヽ, ＼ .ｌ. ヽ＜ ＞｀'-､
／ ./ ./ ＼ ＼ ｌ. ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ｀'-、
. ／ ／ ./ ＼ ＼ ..ｌ ヽ .ヽ ｀'､、
.,／ ／ / ＼ ヽ, .ｌ ヽ .ヽ ＼
／ / ＼ ヽ. ﾞL ヽ ＼ ＼
/ ./ ! .＼ ヽ ｌ .ヽ. ヽ
,./ ./ ,! .＼, ﾞ' ! ヽ .ヽ
/ / l ＼ ヽ ヽ ヽ
. / ./ ,! ,ﾞ'-､ ..ｌ ヽ ヽ,
/ / ! | .｀''-､ :.! ヽ .ヽ
.／ / ｌ | .｀''- ..,_ .../ .ｌ ヽ .ヽ
゛ / ｌ ! l ｀¨¨¨¨´ ｌ, ヽ ヽ
しかし次の瞬間、001の顔色が変わった。
エアーシューターと時間差で打ち込まれたクラッシュボムが001に向かい飛来した。
678 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:11:09 ID:???0
凍りついた時間の中で、DIOの笑顔が凍りつく。
+
┼
+
/ | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ!
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ! +
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.',
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l }
／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ ┼
| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ |
└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.} 「か……加速ッ！！」
｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /::
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／::::
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼ +
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´:::::::::::::::::
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;::
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::
679 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:11:37 ID:???0
┌─┐
┌─┐｜ ｜
ｒ───┤ ｜｜ ｜
｜ ｜ ｜｜ ｜
｜ ｜ ｜｜ ｜
｜ ├―┘｜ ｜
｜ ｜ └─┘
｜ └────┐
｜ ｜
｜ ┌────┘ ＿＿
｜ ｜ ／＼ ＼
_ ｜ ｜ く #:. ＼:_＿_〉
／:.∧ ｜ ｜ ＼＿∠＿／
〈＿/ .:〉 ｡ ｜ ｜ ┌┐┌┐
＼＿/ └──―′ ｜｜｜｜
┌─────┐｜｜｜｜
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｡ |￣＼〉 └───┐ ｜└┘
.＼〉 ￤ :. ∥ Ｌ_／ ┌───┘ |
￣＼｜ ､从_／ ﾟ ｜ ｜
∥:.⌒ .:⌒)､／ o └─────┘
|! .:|! .:⌒)∥ ｒく￣〉 ＿＿ [][]r┐
l!l .:∥从 : 从_ Ｌ／ ／: : :.,／￣＼ くノ
〈 i!l| .:,|l⌒:.､_从 ::⌒)､ ／￣￣＼ .:: :〉
..:┴: l!l| .:⌒≫―(⌒:. ,;:从:;:,....,wiﾚvv;,... .,, ;::...,wiﾚvv;,... .,くミ:; ::: :.,＞.／, ;::,;::...,wiﾚvv;,.;::...,wiﾚvv;,.
｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ﾞ'' ｀´ﾞﾞ´ﾞﾞﾞﾞ''｀ ＼＿＿∠／' ｀´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ´ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ
680 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:11:52 ID:???0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿
「よう。何があったんだ？ ／＾ ⌒ ＼
やる夫にゃ何があったか解らなかいが…… .（●） （● ） ＼
/⌒（__人＿）⌒:::::: ＼
クロスプレーで滑り込んだみたいに .| |-┬r| |
砂塗れだお？」 ＼ ｀'ー` ／
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
「ま、ブロックはかい潜ったみたいだな。 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' |
ハイタッチでもしてみるか？」 ＼ `ー'´ ／
やる夫の薄ら笑いを見た001は、
ハッキリと苛立ちが解る声音を口から吐いた。
r――' ノ／ | | /
／ r‐''´/ / ／ ／ ） |ヽ /｀ヽ
/ i / L |/ / / | |ﾆ--、|
| ヽ、 ヽ | // / / __ ﾉ
L_ |＼ ヽ ｜ ヽ| i / / / | V
＼/ ヽヽ | __＼ |/ / ／ | ヽ
/ ＼ |__/ | ｀|,.／ ,.-'´ﾐ-ゝ
/ r‐--i´｀'´ヽ） / /´ ／ 彡ﾐ
r' /| ｀'''-＼ /// /-'┃ﾐ彡//）| 「貴様……」
／ ヽ | ﾍ＼ ｀´ / / ,.-ﾆﾍヽ/）/ﾉヽ,_
／ | | ＼-､_（（( | /_,.=tラﾌ Y//ヽ＼＼
人 ヽ ヽ＼ゞゞ | | ｀''''''´┃ |J |川川
｀'ヽ | | :::::::| /|| ┃ |ｰﾍ川リ
ヽ | |､ ┃ //: : |川
ヽ !_-フ ┃/ /: : : :|
／: ヽ ｒ三ﾆ‐、 ／／: : : : ||
／: : : : : ヽ ー―┃ ／／: : : : : /: |
/: : : :: : : : : ヽ, ┃'´‐': : : : : : /: : :ヽ
/: : : : : : : : : :ヽ:￣￣: : : : : : : :／: : : : : :|
681 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:12:41 ID:???0
| ／￣ヽ _ ゝ､ V ! / ￣ ＿ ＿ ／ ｲ ﾉ
├ -､./ ／ ＼У { rｰ 彡 i ／ /
/ ヽ .ﾉ ,,;;;;; ／ `ｰ ヽ ,;;;｛彡" ノ r=≠ ＜
,;/ ／ ／≧/ ,;;;ヾ ;;;i i! i ｛ 彡! ,,,;;;;ノ
,,;/ （ i＼/,/ ,;;人 _Y⌒廴 _ _i;;,,, ＿ V/彡.// r＝;;/
,;;;/ `ヽ ;! i ヽ ;;{三jﾐ:i ）彡=)） Y彡／）,,;ノ
! _ __,, ﾊ j !ii 》.＼ V三 ＼_____,_<三 ／ ／￣ ｛ ﾉ
／ﾉ ii .}Y ,,,,） /;;,, ;; ..,,,..,;;::;;...／,_＿／_＿ z＜ rイ＜
/;;;;;;;;;;;;;;;;l人i! / 人≧;;｝ ノ;;;; ,,￣,,;;_zz彡{ミツ ｛ゝ
<;;;;;;;;;;;;;;;;;（( ﾉj ／ヽ`ｰ'ﾐi;,,,i,i,＜_-zz≠三ニ Уｲ/ /}
/ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;| .￣'´ﾉ⌒ ii:::ミ. `┴'´／ / ソ 人 「フン……
ヾ;;;;;;;;;;;/i;;;|......::::: /::.. ::::::::￣.￣ ..:/ノ ..ｲ / このDIOにかすり傷を負わせたこと。
);;;;;/ !;;|::::: / :::....... .::::: "./)）< j! .i! 生涯の喜びとするが良い。
i;;;;/:::::::i;;|' ､_ ヽ::.._,,;;; _ /⌒i! i! .ﾘ
／:::::::::::::} ヽ;,,,,,,,_.. ,, ` / /il / /::: 唯一の勝機を失った引き換えにな！」
／::::::::::::::::ハ `;;,,,,,￣` =-''" ｲ .／::::|iV /::::::
⌒V/::::::::::::::::::::/:::::i / ''''''"´ ＜...イ:::::::::::|! /:::::::::
//::::::::::::::::::::/::::: ヽ :::.... ...:'::´::イ:::::::::::::::::::::ﾚ::::::::::/
.／::::::::::::::::::::/::::::::::::::::`:::.＿ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::ノ:::
:::::::::::::::`ヽ::: {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ /::::::
001が立ち上がる。ギリギリの回避だったのだろう。
埃塗れになった001を、軽薄な笑みでやる夫が迎えた。
＿＿＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ,ｘ==ﾐ､ .,ｘ==ﾐ､＼
／ 〃（|||） （|||） }! .＼ ﾆﾔﾆﾔ
／ ､＿_ノ ､＿_ノ .＼
「強がりさんは嫌いじゃないお」 | ￣ .￣ |
| "⌒（_＿__人_＿__）⌒ﾞ |
＼ ＼≦二二≧／ .／
＼ ｀ ┴┴┴ ´ ／
/ 〈
683 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:12:52 ID:4DkRcM6M0
さぁ！ここからだ！
682 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:12:55 ID:???0
＿＿＿
「お前の攻撃は止めてみせた。 ／）／ノ ' ヽ､＼
お前に傷を与えてみせた。 ／ .ｲ '（●） .（●）＼
. /,'才.ﾐ). （__人__） ＼
お前は無敵に近ぇかもしれないけど、 .| ≧ｼ' ´ ⌒｀ |
絶対に倒せないって相手じゃないお」 ＼ ヽ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●）三（●） ＼
「やる夫なら、お前に勝てる可能性はある」 . | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ| 「どうやらそのようだな」
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
684 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:13:17 ID:???0
／￣￣￣＼
／ ＿, 、＿ ＼
／ （●） （●） ＼
「…………？」 | （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
まさか首肯されるとは思わず、怪訝な顔つきになるやる夫。
対して001は、わざとらしい拍手まで添えながら、素直にやる夫を褒め称えた。
r‐-､ ,ｨ7
＿ ） 入⌒く__ノ''⌒ゞ‐ｧ
ｆ' <{ ｀ヽﾉ ノ ／ー‐三ミﾐヽ
,ｨ- { ∨Y⌒ヽ￣「 ￣￣￣匸ミﾐﾍ
イ 厂 人__ノ￣ ﾚ´二二二二¨ヽト､
｛ ヽﾉ ソ::::::::: ノ 彡＞x─/ハ
｀ヽ 乂:::::::::::::i ,;zｘZ斗ﾐﾌ ヽ 厂ヽﾊ 「正しく貴様の脅威を認識したと言っている。
ノ Ｎト、:::::}H{/弋 帝ﾗ .、 ∨ 》 .〉ﾊ
{ 八//ﾘ::::::::‐ｭ :::::::: i .ﾉ ﾉﾍﾊ このDIOを倒す力を貴様は持っている。
ﾊﾟﾁ ﾊﾟﾁ ﾊﾟﾁ ',:::::::::::≡-、.:::::: | |（９ ﾍﾊ 認め、讃えよう。貴様は確かに強敵だ」
',:::::::::::ヽ ﾉ ::: | | ∧.ﾍﾊ
.,fスf⌒i ',:::::::::rｬ=-‐'イ i! / ∧ﾍﾊ
fﾔ !. | ‘ ， ヽ-─‐'´ / ∨. ∧
|__',ﾉ',ノ‘， ‘， z７ ＿ У
.fﾍ|__ﾉ',__',__.‘f＾ヽr.-、 ‘，／/// ヽ／:::::::: ／//
', ） ', ', ｝. ＼ ＼ ヽ ////／ ﾉ ／/o//
{ ﾉ__＿}__}／f＾ヽ/.＼ ＼ .ノ//￣. ＿＿へ.／/Ο///
| ﾍ. ,ｨ＾ヽ ＼ .＼ ｀＞∠//////ﾆﾆﾆ二ヽヽ〇//／
| .ﾍ ／/＼ ＼/＼ノ＼ へ///｛三三三三 } ｝/／: :
〈 ｀ヽ| ＼ へ ＼ ＼ |. ﾉ///ヽ三三三__ﾉノ／: : : :
∠´ ＼ |＼ ＼ ｛. ﾍ | i! ∨////////////:／: : : : : :
/＿＿__＼ ヽ_＿///|￣ |￣ |//////////::／: : : : : : : :
嫌な予感がふつふつと湧き上がり、
そんな機能は無いはずなのに、背筋に冷たいものが伝う。
685 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:13:45 ID:???0
自尊心のやたらと高い男が、相手を褒め称える時はどんな時かを考える。
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
（ ( y' ,/从ヾj' _〕 「故にここからのDIOに油断はない。
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{ 万が一にも負けない手段を取らせてもらおう。
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/ 時を止め、貴様が動けない間だけ殴り、
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､ 貴様が動き出す前に逃げさせて貰う。
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ それだけ、それのみを繰り返すッ……！」
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ
∨ ‘, !:::::::‘,三彡个ミ三三' ,:´￣￣ﾉ::::::::ﾊ::::::.:.／ ノｲ｀ー､:::`，
∨/ ',_j::､:::::::｝三､..jﾐ､ヾ三ﾉ（::v‐´／／､::{ ゝ=､ 〃｀ヽ. }::;:::･
／ﾟ｡
.／/ ∧ /＼＿ ＿
／ / ∧／＼/ ＿ﾟ｡__／／
.／ / ,ｨ介ﾄ､__/__／￣＼∨ /
| ノ ／iﾉ ﾘ ｀￣} / / ∧ 「リーフシールドは全サイボーグの武器中
|＿ ＼ 〈{rｖ‐くjﾘ} ∧￣} / |＼／ ノ .最も燃費の悪い武器……
.厂￣｢} 人___ノ 厶ｨ'___| ｊノ ∧ ∠｡.__,
.／ 乂＿_}H{ /r_虍ﾗ ＼＿／￣＼＿,ノ 先にエネルギーが尽きるのが
.i / {_ノr 虍广∨ /ﾋ彡'⌒ヽ.〉 どちらかの計算を、今終えた！！
.| l{ ∟| ￣〈｀ヽ -┐ V /ﾊ }|
＼＿＼ | r __｀´-‐= ニ} 〈/,ﾉﾉ| 10度も20度も試行する必要は無い……
.〉/ﾊ| Ｖ￣￣:: : :│ |r‐／∧
.//'⌒| }::::::::: r┬ j l |Ｏ） |＼ヽ どうやらリーフシールドのエネルギー、
.／ ｆ | |＿__/_/_/ | ｌ| } | 限界が近いようじゃないか009ッ！！」
.｀ﾟ 廴＿__,ノ ,ﾉ l ! | | |
i ＜ | l |_|＿＿__
|__, z7ﾌ,ヽ.__,｡ ´ ＿__∨＿＿ﾉ 人
＼/////＞‐=ﾆ二￣三三 ∧ ／ /ノ ）ィ7
}＞‘´三三三三三三三ﾆ／ ／ /
/三三ニ三ニ三ニ三ニ／ , ﾟ´ /
自分の絶対優位を確信した時だという解が、簡単に導きだされてきて。
展開された001の言葉はその解が、正しい解だと証明していた。
686 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:14:14 ID:???0
＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
＜ ＞
＜ きさまはチェスや将棋でいう ＞
＜ 『詰み（チェック・メイト）』にはまったのだッ！＞
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ,ｲ
ﾄ､ ｒ ､_／/ ＿ ノ｀ー‐-ﾐ､
ヽ l/ ,ノ'"´ _二ニﾆ==r'´ゝ､＿＿__
ﾚ ,ｲｲ} } く彡 ＼Y､｀ー―彡'"´ ｀
|＼, ／{ { ゞ ハ }彡'"´ゝ'_ﾆﾐー'´ ｀ヽ
rｭ |ﾆl||二| |ヽ, /ヽ! ｀ｰr､レ{｛ ' r/Y／ヽィrー=ﾆｌエｌ___ミ＞r ､
V》ﾐ |ﾆl||＿| |__| /＼/｀ヽ ,ﾄ{_ヽﾊ Yゝ〈ﾑ, l〈ﾑ |エ|lミl /ミ/
r ､ V》ﾐ |ﾆl||＿| |__l l___/ 〈/ , ﾄ､'''"´ﾄ､ ﾉ ﾉΛﾑーﾆ|エ|lミll /ミ/ ／ヽ
. r ､＼＼ V》ﾐ |ﾆl||＿| |__|/ l/ ,ハ ﾉﾄﾐｭ_ ｀Y｀ﾌ彡ｲ,7ﾏﾑ |エ|lミｌ/ミ/ ／ﾐ,／
＼＼ゞ,ヽ V》ﾐr|ﾆl||r 〉| 〉l/ ヽﾊﾄ､弋ｪｭｲ八{ｪｲ,/ミﾏﾑ |エ|ミ/ミ/／ミ／
＼＼ﾆ＼__ V,》 |ﾆl|| | | |/ 〈Yﾐ ｀ '"´,., ヾ'''l彡´ ﾏﾑ |￣|/ミ/ ミ,／￣｀ヽ
＼＼ｴニ V] |ﾆl|| | | | ＿__/lΛ 〈 〉 /ｰ―‐ﾏﾑ| /ﾐ_/ミ／ ＿＞'"´￣￣
＼_ﾐゝ､ゝ-!＿ｌｭ､|_|_/ //ｉ/////＼ ヽニ７//////Λ ｉ∨ /／ ｀ヽ;::: ／
＼ 丶／ ,;＿ｉ_ノ ／/ｉ////////＼__ゝ_/i///////￣l￣ﾐヽ、:: : ∨,
ヽ/ r'´ｌ | ｌ/ィ'´二ﾆ=‐'´/////ミニ=-///////{__,r'ー-､ ＼ ::: :}/ヽ
_,r'ー‐'―'―'､ {//////////////////////////r‐'´￣ｒ´ ヽ ヽ///Λ
／/ ＿_;;; 〉V/////////////////////////ト―― ､ ヽ :l///ﾊ :::
／￣｀Y / ィ'"´ ;;;｀Y ＼/////////////////////// ヽ＿__:::ｰ ﾐ ::'"´}////}
. _／ ::::::::〉/／ ;;;;; ,r―ｪ_ノ ヽ///////////////////////{＿ :: ;;;;;;,,,... l////;l :::
＿＿ , ィ´ ..:::,rr'ﾌ´ ノ ;;;;;￣;｀ヽ ..:::.＼/////////////////////ハr｀ｰ‐--―､ム三三l ::::
/ ／ ﾐ ,ィ///{ '"´;;:: ,,;;r―'､ ;ハ /,ｨ彡∨/////////////lエllエl/|ミllﾆ|} ::;; ::ミ￣￣｀ー―――
. / / ﾐ /{////Λ :::: } ｀ー' : /// ,' ヽ////////////;lエllエl/|ミllﾆ|l ミ:::: ﾐﾐ ｀ヽ ::: ;;;;
.. / / l//////ヽ､ ::: r'´ﾆ :: ::: :::, ', / ,' .::: ｀ヽﾏﾑ/ﾏﾑ////lエllエl/|ミllﾆ|l ＿＿ミ
/ / 彡ヽ//////ミr'{ ;::::....,,,,..ｲ / ;: : :: //ﾏﾑ/ﾏﾑ///lエllエl/|=lllｴ|ー'"´/_/::ﾄ､｀ヽ:: :::
. / / ... :::: ｀ヽ三三ﾉ/:: .:::::::::::::彡/ :＿＿＿ノV》 ﾏﾑ/ﾏﾑ//lエllエl/|￣|￣|///￣7´ ヽ ::: :
687 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:14:54 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
「やあやあ、待つお001。 ／_ノ ヽ､_ ＼
／ （●） （●） ＼
男と男の決戦だ。 | （__人__） u |
勝負はガチンコでいこうじゃないか！ .r､ r､＼ ｀ ⌒´ ,／
ヽヾ 三 |:l1 > ー‐ ヘ
お前も勝つ時は、気持ち良く勝ちたいお？ ＼>ヽ/ |｀ ｝ ヽ
ね！？ ねっ！？」 ﾍ lノ `'ｿ ｲ | |
/´ / ./ | | |
＼. ｨ_ノ .| | |
| | |
ちょっと待てよとやる夫が手を振り、待ったは無しだと001が首を横に振る。
指し手として優秀な2人の男には、この戦いの先がもう見えた。
__
_＿/ ￣ヽ.__
__∠ /／〉 /）ﾉ‐┐ 「過程や方法なぞどうでもよいッ！！
l / ヽ { {／─<Ｔヽ
／/／/＾＼ｒヘ,へ,__ |_| ト､ ……フッ。
|／ｌ ／{､_ {┴ ､_ノ､ﾉ ﾉﾐ}ヽl }､
ﾚ'|}／小V､._i /ィ_フ,l | / l そんな言葉を吐く様子を見るに、
ヽ〈 }｀ｰｔ:ﾃミヽ 斤ｔﾃﾗｊﾉ / l .貴様にも、自分の運命が見えたのか？」
ｒ┴ﾄ､ ＾￣i |-、￣ l/＾!／
lﾍ、| ヽヽ' 、│ｆ/
ヽ〈 l. ー ==イ !ｲ|
|｀ｰ! ヽ--‐' ! |
│| ＼ _,. .,_ ／l l,l
| l 丶< _У l.リ､ ノﾌ!
／l |_,..-─.:::::￣::::.‐-.､|:::::l ＼___ /、/ __
／ ／´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::＼ ＼￣/､ /￣ ＼
/ /／:/::::::::::::::::::::::::::::::::::::_L::::::::::ヽ / i ＼
,.イ {:::_:::::--─:::::‐-:::::::::;::'´:::::::::::::::::::| ﾉ -┴‐┬--,-ｒ‐ヮ
,.ィ´ ￣￣￣￣ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::::::::::::::::::::::::::|//´ ー'二￣二二ワ
／ / /⌒ ､ ∧::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::/ ／ '´＿L --一'
./ / ／//⌒ ＼⌒ヽヘ:::::::＿__:::::::::::::|:::::::::::::::::::::/ ／ / ＼
/ ／／´￣ ヽ::::|::::「:| ヽ／｀丶、__＿／ ／ / ）
688 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:15:32 ID:???0
／ ￣￣ ＼
／ノ ヽ__ ＼
／（―） （― ） ＼
「限りなく見えちゃってるかもしれないけど？ .|. （_人＿） u |
＼ ｀⌒ ´ ,／ .
でも、サイの目は見る気がしないお」 ./ ヽ
./ l ,/ / i
(＿) (__ ノ l
＿＿__
「見ないから足掻けて…… ／ノ ヽ､_＼
見ないから、勝ちを拾える。 （●） （● ） ＼
／⌒（__人__）⌒::::::::＼
そういうことも、結構あるもんだ」 .| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
ｘ-､
r‐く⌒7´ ∧／＼
|___{___| l /＼}-‐==〉-､
＿_/ ＼ﾉ l ｊﾊ ＿,ノ ＼
く <{ ｆ'⌒i⌒⌒匸￣} ￣＼ }_
/ ＼Ｎ⌒ヽ＿_,ﾉノ ｊ/／} ﾘ／ｌ|
ﾉ ＿∧V{ ノ/￣＿__,人{k' | / ノ
く 〈 / ｔぅソ //===--一 V} |ｌ∧＼ﾘ
＼,' ／ ｊ/八弋ラ ／／|'{ ｊﾄ､〉 「札が残っている時に限るな。
Ｌ ヽノ i / /l| l |ﾊ { ﾉ
/､r‐ ､__ / /イ_ｊ川l| }∨ 大抵の武器は試したはずだ。
/ ｀ ｰ‐┴ / '" 二Y i{ ﾉ クイックブーメランは私には効かぬ。
／￣￣＼. / ｀7 ー ' ,ｨノ ﾘ,ﾉ| ｊ/
／￣／ ｀Y⌒ヽ ／＿_／| | | さて、お前には後何がある？」
. ／ ／￣ ＞ｘ∧: : : i＿ --‐≦ | | |ﾊ|ｌ }
. ／ ／ ／:::::::::_| ￣ ／ /ﾊ リ Ｖ
／ ／::::::::／ | i ／ / }:ｌ|ﾄ､ｌ|/
. ／ ／::::::::／ ,ﾉ│ , ' ,ｊ::l:|､ ＼
￣￣￣j＼/ ／ ∨ _,ｘイｆ:::∧i }
ー──,､__} ヽ. ＼,__,ｚ-ｘ__,__,ノ´ ／::/:::::l ∧
勝利を確信した001。その傲岸な笑顔に対して、やる夫は――
689 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:16:32 ID:???0
＿＿＿__ ,-=ﾍ ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ
／ ⊂二 > ））
/ ⊂ ｿ |
l | /
（ Ｕ |
「後は…………」 ＼ 〃_／
>'⌒￣￣､,＼
/ ＼
/ ｨ ,ﾉ'ヾ ヽ
殊更軽薄に、ヘラリとした笑顔を浮かべてみせた。
. . . . . . . . . . . . . .__,.,:::;':;';'"｀ .. . ..:.:.:;:;;':':'"´ . _.,..:''"､:.:::.:::;;:;:;';';':''':'"´. : . : . : . : . ::
. . . . . . . . ._..,...;'"´...:.:.:::.:::;;:;:';':':':'"´. . . . .,.,.;'::':"".｀""''''"´ . . . . . . : : . :
. . . . . _,;::."'..:.:.:::.:::;;:;:;:;';::':':'"´ ｀´ . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . ,.,:::
._,. :.':"...:.:::;:;';':':::':'"´ ,, ,.,.;,;::::,:::::;''" ..:.::;':;
_.....:;;:;:;::';::':':'"´ .,_.,::;:':''"ﾞ"ﾞﾞ'..:::::.::;::;:::;:::;:;';';:::';'::'''"
｀ ´ ...:.,.._ .., . . .,;:;':"...:::::.;:;:';'"'''｀ .;:;'r-=´へ、;':'":'" . .
::'".,:::;:':;'' ┌へ、 ｀ﾞ"´ ´""''''""´ _,／ / ':..ﾍ `.＼､_
"´'" _,／.::/.:::::;＞‐''ﾞ￣￣ﾊ .r─r--::;:-.:.､_:: ,＜´_,::":/:':::::..`._..::;'".へ'´＼／^
_／｀yヽ√＼ﾍヘ:／ ..:::. ...::/ ,::' ..ｿ;:::;..i:. . ::...` "_／へ.`ー-v::､,_...:,:_,／:/.:::
─'ｰ─´ｰ─----‐'ー-─'´ー-=＝;;:;'＿_,:::".::;';';:;';;;;;;;;;;;_ヾ.∠;;,,＿:::＿_＼:".::／'';;';';:;';;;;;;;;;';';
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
「勇気だけだ」 | |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
690 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:16:45 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
691 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:17:05 ID:???0
宣言通り、DIOは時を止め、その後やる夫に襲いかかった。
＋
i ､ l､ .,ｨ ､
, ,ｲ ﾊ.j∨} _,_ﾊ ＋
.ノ!' ﾚ'ィj' }ﾊヽ(ｲ｛_
（ ( y' ,/从ヾj' _〕
ノ丁} !`i〉iｿ_ﾉﾘ}〉）{ 「リーフシールド。確かに厄介だ。
／｀ヽ ゞ､ {{V`ｰv',.'ィノ!/ノ しかし、それもこのDIOの前では……」
〃 : : : :{ィ＝―＜{}ﾐ〈. ﾑ`v´)ｨ彡/
ノ' ）: ´ i.:i∠j:{|`iｫくヽイ,,ｨﾊﾉ＞､ ┼
／ 〃,′ r， :.l:ｨﾃﾍ!､ﾉノﾞ7'炙´ﾊ: :!:､:＞=､_＿,-― ､
{: ! / / ／ j:ノﾆﾆﾊ´､_v_, ノﾆ}､:∧ ,' ）／ ,ｲ
∨__ 〃′／ィニニ=-ﾐ､､A､ ﾆ ／ﾉﾆ}:V:;ヘj､〃 ／. }
}::/,ｲ /{三三ﾆﾆミヾ.､三三彡',.=j:.:/´.ﾉ / .／ﾍ:::::|
! {^! !:ﾊ三三二ﾆ≧≦二三三ｦ:;′/ /:. . .〃´ ﾞ::::ﾄ､
l､_ V! l::{::}三三三三圭三三三/´ ,:. {::::.:.:.,′ ';:::〉:）
| `ﾞ｀ }! l:::::{ﾆﾆﾆ=‐ ､圭ニ三三/ .::::.:.';::.:.: { ｨ ,./::i:＼
/"⌒ ﾍ |:::::ﾍﾐ三彡=‐=ﾐ三三ノ,.:::::::::::::::::::ヽ::::ヽイ/.:j" :/ :::::.ヽ +
∨ ‘, !:::::::‘,三彡个ミ三三' ,:´￣￣ﾉ::::::::ﾊ::::::.:.／ ノｲ｀ー､:::`， +
∨/ ',_j::､:::::::｝三､..jﾐ､ヾ三ﾉ（::v‐´／／､::{ ゝ=､ 〃｀ヽ. }::;:::･ ┼
} ＼ ヾ､:}::ﾚ'ﾐﾆﾆ=八ニ三} ﾑ::/ー､ ::} ｀ヽ. ,ｨ_, ﾉ'j:::::::!
| ￣丶::::::ヾ}三､三ﾆ（三三＼}三ｳﾐ入＿_:j ヽ'=-､_ 〃::::::}
,...
┼ ／（
〈ヽ {:::::::） +
´ ﾞ'''" ＿ノ
＿＿＿_ +
+ ／ ＼ ノ⌒)
／ ヽ、 _ノ ＼ ~''''"
/ﾞ'l ／ （●） （●） ＼ ｎ ト、
ヽ/ .| U （__人__） l^l.| | /） lノ
＼ |i||||||i| ／| U ﾚ'/／) ＿ノ
+ γ⌒ ｀ ー'´ ﾉ ／
i j ｒニ ﾉ +
ヽ､ l !ヽ､_,__／
692 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:17:15 ID:???0
＋
ト-ﾉヽ--､ﾉ､_）) ＼ 人人人人人人人 ／
＿ ラ´ ミﾐﾉｦ､〉ヽく、 ＋ ＜ ＞
ﾐ/､ ヽ ノヽゝ￣ヽ| rY ﾐ) L ＜ 無駄ァッ！ ＞
ﾐ ｀'i | ﾌ ﾐ＼ >」ﾉL'ヽ ﾐ ＜ ＞
|＼__ﾉﾉﾐ,.く´ヽ ヽ､ミミ三r'´::::::::::|/:ヽ ＿ ＿＿ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
| ﾐ/ ｀iﾐ＿r=＝､ ﾐミ三ﾗi:::::::::::::::::::::ヽﾞ ／ ヽ、
ヽ= ﾐ/ヽ__ﾐ/､ ヽ, r'''＼ ミr-､ ゝ､::::::::::::::::ヽ ＿_ ＿ヽ
ﾐﾐ ﾐ/ ﾐ/ ｀'i ﾞiヽ／ ）ﾐ､r―‐ゝ､ヽ＼::::::::::::::ﾉ:´ >´ ヽ ┼
ﾐﾐ/ヽ ﾐ/ヽ､__ﾉ iﾐ｀'ｰ'´ﾐ |ﾐ ,.-｀'ー--::::::::::: / ヽ
ﾐ〈 ﾐ|ヽ＿ ｜ﾐ、 ﾐ|ﾐ / ＼ _| | +
ﾐヽ ﾐ! ￣｜ ｀ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ ＼ ﾉ､￣ |
ﾐ ﾐ| |ﾐﾐ、 ﾐr'⌒ヽ ﾐﾐ､ ヽ ヽ,
ﾐ|、 / ｀ﾐ､ﾐ/＼ ﾐ| ヽ ヽ
ﾐ￣‐ ｲ ﾐ/ヽ、 ﾐ/ |
＼＿ﾐﾐ/ヽ ｀´ｲ ∥ヽ,
ﾐ、 ﾐ/ ﾉ // ｀ヽ,
＼＿|／ //
｀'‐-＝=''"
,...
ﾄﾞｶﾞｯ！ ／（ +
〈ヽ ＼ ,,_人､ノヽ ::::::）
´ .)ヽ （ ﾞ'''" ＿ノ
- ＜ ＞
+ ) て ＿＿＿_
.／^⌒`Y´^＼ ／ ＼ + ノ⌒)
／ ヽ、 _ノ ＼ ~''''"
/ﾞ'l ／ （●） （●） ＼ ｎ
ヽ/ .| U （__人__） l^l.| | /）
┼ ＼ |i||||||i| ／| U ﾚ'/／) ＿ノ
γ⌒ ｀ ー'´ ﾉ ／
i j ｒニ ﾉ
ヽ､ l !ヽ､_,__／
693 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:17:38 ID:???0
..,＿__ ／ _ l | / / ,,,,,,x ,,,,,,,,,,,ｨ
士ﾄl士 (. ／!／;;j ／ ／〃/ | | l /／Vヾ" rイ" #,,,,,
..' ' `` ゝ .／;;//;;;;;;j 〈￣ゝ,;;人 ／ ::.人 | .| l／/ __j_ 彡.ﾊ ミ-i′彡,,,,,
..馬太 / ∧/;;;;/ .|;;;;;ノ_ 〃 .::::::::::: ::Y::.... ノ '>| .| ' ﾉ'´::: ｀彡 じ' j:ｰ-《 彡
..,＿__ /. ...|;;;;;;;;;/ レ'/;;ノ,ゞ''''r''''''''ヾ~ヾ／ヽ,／ .| | ,，=7{..:::::::彡 -廴ヽ,j:: /ｰi:"'''〃
士ﾄl士 {. ..};;;;;;;;;| └ 〃∧ ゝ.:::::/::: "''''''j,.. .| ´ _,,,/ハ 彡､.......｀ヽ';::::::/ /ゝ彡__,,
..' ' `` 八.. ..|;;;;;;;;;| _,,,;;;7i; ／ゞ〃、 〃,、 ノ ヾ | i´...../_ ヽ `≠≠く:::r､;;;;;ノ;;;;;7 /;;;;l
..馬太 { |;;;;;;;└';;;;;;ノ } :: ／::＞':::／'ゝ /;;; | |,,二 ｀ヾ ＼,,;;;;;;;;;;;＞ゝ,;;ｧ´/;;;;//;;;;;/
..,＿__ { |;;;;;;;;;;;＞'// ∧、 //::::::::::／ : / |／ム_ヾゞ 彡'｀ヾ::::::::): /´;;;/ /;;;;;l l;;／
士ﾄl士 ヽ...|;;;;;;;;;|. ,.、 /￣ヾ、::::::... 彡 ／: 廴j ﾉi´￣彡彡ｰ ' /;;;;;;/ l;;／
..' ' `` / |;;;;;;;;｣ ／ ∨ ヾ、::::::::..ノ{ ﾐ ミ 廴 ~ヽゝ-/⌒彡, l;;;;;;;;l. ／/ / 7
..馬太 i .￣ ／ ヽ .::::::::"''''''ﾉ／ゞ,;ﾐ i ミ l .|:: ゞzイヾj;;;;;;;;l ,,,,-イ../ / / /
..,＿__ j . ／ ヽ:::::::::::;;;;／ ／三ﾐ_,,..⊥...ﾉ;;....|:: .j:: l:､j|;;;;;;;;´;;;;;;;;/./ / /イ~7
士ﾄl士 .l . ／ ヾ''"´_ ::／ ;:::{ヽ ｀ゞ-人;;;;;ﾑ::::人ﾉ!;;;;;;＞＜´./ /_,´､└
..' ' `` .{ . ＼、 ヽ ∧廴__::/.. ''"≒z、:: 》:::::::::::::｀´｀': l;;;;;/＿,,=z/ .'´ / ￣
..馬太 ',. ＼丶 、＿＿＿＿､|∨＞､_ , . .::::::::::)=＝'''"""" .l;;;;;l三￣∨ /三￣ =ﾆ二
..,＿__.. ./￣ヽ 厂＼ ヾ. .._..ヽi∨ | ヽ::::::::::::::／ ,z / '´三__,,,/ /ノ三_ _ ﾆ
士ﾄl士.. 八=-イ{ |`ｲヽ. ‐=ﾆﾟｲ｀_,ゞ∨./ }ヽ／´′°_三´￣｀Z ﾆ -ヾ 三 三￣彡z ￣
..' ' ``. .ﾉ V. }／弋ゝ≧ー､‐‐ '､ノﾞｲ}ミx..ノ ! _ﾆ 三'"_____ ﾆ ﾆﾆ⌒ ヾ廴,,,三 __彡 ﾆ二
..馬太 八 /∨_.. 弋ｰ'＼＿丶_二ヘノ ヽ ハ 三￣三￣ヾ 三 ﾆ}}ー:: 三 = 三´ _彡 三
..,＿__ ＼i::': .::::::＼......ヽ.￣￣/{...:{ :'|_ﾆ":: ___ﾆ___,,,,,,z=三ーﾆ∨/ 三zz三_,z'´三 三
士ﾄl士. ／::_;＞-z＝=zー- ､:_::::/:: ／ .: ﾆ==x z='"三Z_ 三三／ﾆ/￣∨ﾆ、 三_z三 ﾆ三
..' ' ``. ゝ7 '' / " / '' /~｀ヽ、 ..::_ﾆ'二、ゞ___z廴z=='' ／ /ﾆ/ / ゝz三ﾆ´ ＿ 三
..馬太 / / ./ /_z=ﾆ二＝ーﾆ=ゞ"三 ′_j 三￣三ー / /ﾆ/, -ｧ⌒i ＿ ￣二三
..,＿__. ..(.∧ 、ヾ、ヽ三廴ゞ 三_,,,,,ゝ三｀ヽ三 ,z ﾆ 廴zくー' / /=≠ /／＝=二￣三_ 三
士ﾄl士. ／三ヾ｀ヽ 三{｀ゞﾞ⌒ヾ ノ》ゞヾ 三廴jﾞ 三 三/ /_,，-┐三 三-‐‐ﾆ_ 三
..' ' ``. .てゝ三::..... 》z7ﾞ`ヾ廴_三廴,ノ`ｰ∠丶 二ﾆﾆ二二/ ´ _,,,,⊥ ,ﾆ~ﾆ´ 三 _,x三 ＿
..馬太. ./ヽ三三三三Ａ (｀ヽヾ《 = 三 _z' 三z ￣ 三 ./ ／三三_ム=､ゝ__ﾆ｀ヾ 三 三
静止した時間の中で、リーフシールドを叩く、叩く叩く。
葉が散り、ひしゃげ、シールドが姿を変えていく。
694 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:17:54 ID:???0
やる夫が気が付くと、みすぼらしく姿を変えたリーフシールドと、001の拳が目の前にあった。
＼ 人人人人人人人人人人人人人 ／
＜ ＞
＜ わおっ！！おっ！おっ！！ ＞
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
.ｷ人_,/ 、 1 ’
. ） て ノ⌒) ` ＼､ﾉし'／ ，' . ＿ノ
./´⌒Y,. . ~''''" ＿） て_
〈ヽ ＼ ＿＿＿ つ、 (´
´ ､ﾊ, ／ .u ＼ ...／＾Ｙ⌒＼.＿ノ
..^ < て ／(（○）) (（○）)＼ ’ |
. ./'Y''~ヾ../⌒)⌒)⌒).:::: （__人__） l_j :::＼ /⌒).i )⌒)
. ` ...| / / / |r┬-| | (⌒)/ / ..|./／
./ﾞ'l .| :::::::::::(⌒) U .| | | ／ ゝ...、 | / ／
ヽ/ .| ノ | | | ＼ / .＼、ﾉし;/／
ヽ / └ー.┘ ヽ .―－＝γ⌒ヾて＿_＿
ノ（´￣￣
／⌒｀＼
／
＼ 人人人人人人人人人人人人人人人 ／
＜ ＞
＜ これ心臓に悪ッ！心臓に悪ッ！ ＞
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼ _/ ,.-､/ ﾍ､ /／ l
,三.l i-‐‐,! ,!ﾐｒ‐v‐<＾ｉ ハ
ｰｧ' /__.二／-弋 ､ ,ﾊ¨ｉ l l
＜＿ノ｀ﾞﾆ_‐-x )｀ヾV ! /
'´／i _ヽ.＼でｱミ､.､ﾉ _,.ｫ'"ノ
ト-'i" ｌ ｀￣ /-‐ｷｲｦ'´!
ﾐ ,' '､ ｌ ∨
＼'´_ブ
ﾊ. ｉ. r' ,. _｀',.l 「シールドのパワーが目に見えて弱ってきたぞ！
i. ', 弋ﾆ´-‐‐〈!l どうやら予想以上にエネルギーは無いようだ。
. i ｀¨´￣ニ!
ヽ、 ヽ ｀¨"´Ｔ^! ならばこのまま決着と行こうか！」
ﾉ 丶､ '､_,,.. 二ノ
─----...,,､_｀´: :＞''´
:::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､!
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
695 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:18:30 ID:???0
やる夫は、すぐさま加速装置を機動させた。
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼
「か……加速ッ！！」 | （__人__） u | ＜ｶﾁﾘ
.＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼
」ヽr‐-ゞ｀`vｉレヽ∧
､-ミ' 人 ｀ﾞ‐-' ''､ ´V__7
__ゝ__,､-,z |二二ﾆ､__ヽ､ﾆく
,ヘ_-‐ヾ〈 (､:´ //ヾl/ _/ノ､_‐-ゝ7
f へ「llﾉ＼ヽ/';／';‐=二-7 ヾ,､l'´ヽ
( （_:::ﾌ-ヾｉ :): :{/､_ ﾉ /rュ/ ; V lヽ| 「加速装置ッ！！」
ヽっ（::ﾚ=トゝ､」ヾ-'､`￣,,_ ﾞ, 了_l､
/ ,J ｉ::））:::::::::::|'__ ヾ,'´´ ; V､`,
ゝ_7､ヾ､l:::::::::::::ヽ､7 _ ; !)」 ヽ
_ ´ 丶ゝ､:::::::::::::,:_-‐ﾆﾌ' : /::､ ＼｀'､
} ヽ lゝ､:::::::､｀‐￣__;; /:: ; V､
| l .ｶﾁﾘ＞ ヾ､ﾊ:::::::｀:::´;; __ /:::: ; ; ; ヾ
! ノ､ lｉﾍ::::::. ,´////>':::::: _ -‐フ`
ｉ : } l」｀､＼:.' ///／:::::::;;／.....o..//
ｉ､:´ ｉ ＿__┌‐-､ ヾ:::｀:::::´:::::_:／....0.......// ,'
l､: V }} 」.＿ | ｉ:ヽ:;;;┌l「l................../／
ゝ ､/ へ」l_ ｀ｉﾉ､ l_:::::::::| | L......／::/
>'´,, '/ }}ヽ=´ 7 「V-'＼ヽ..／:::::://
) _ ,,-‐へ ＼ .l [l|...o.....／:::::::::://
ヽ´ ￣ }}＼l .| ／/'ゞ‐'´:::::::::::::::://
が、予想していたように001も加速装置を機動させ、やる夫の前に立ち塞がる。
ﾉヽ
(::::::ヽ
,r‐┐／) ヽノ
〈ヽ / /／／／> ノ⌒)
´ ／ イ └'´／ ~''''"
./ .＼_.ンニﾆス_（＼(ヽ
/ ._＿...二つヽ､_(._'弋 ＼＼
「――ッ！！」 （ /oﾟ(（ ●）) (＜）＼`┘ ヽ＼ ＿ノ
ヽ .ヽ、 .（__人┌─‐' ／ .ヽ、
/ﾞ'l ＼ ヽ ﾉ （｀¨乙二..＿_／ ﾉ
ヽ/ . | ｀ ⌒´ ｀ー‐- ィ'
696 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:18:40 ID:???0
_,.. ----=ﾆ_''''ｰ-､_,.._-
,.-'´'""'''''‐-､::::::::;:-'''´ /_,.-7
/ ,. ,.-'-' ／/ '´ -'´
__-‐ﾆ7ﾞ ,.-'ﾞl/ ／/／/／/
,.-'´ / | ﾍ／ / __ _,.-ｧ/!
_,._-ﾆ--‐: : : ﾞ : : :i: : ／ ／ / r‐'´/／／/ ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
‐'´'´ ﾉ | ／ |／/ノ ノ/ _,-ﾌ /ﾌ／ ＜ ＞
'´／ /_,.-'i'ﾉ i:| / ,.、／7"´／/レ‐ﾌ以 ＜ 逃がさん！これで終わりだ009ッ！！ ＞
く : : :::|::::::::://||:|ﾉ / ﾉ ´-‐フ'´/_／／／ .＜ ＞
l : ::_,ｲ::::::/ l,(l,ﾘ ﾉ／ __ ﾌ,.-'7 ／ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
｜ _,.-''´ _|:::/ >!//>＿__,.-ﾆ- ／''／,ﾞi
｜ヾ:. _,.. -‐'´'"'''''"´ |::| , /／,-ヾ=t;ﾃテ'''´ ﾃr‐'ﾞ/ ﾞ''''
）'´ ﾞ|∧と_ﾞ／ ￣ ／ﾃ'ﾞ::::::::|
ノﾉ .| ヾミｰ- ／／:::::::::::::::|
_,,、
_ /´／／ﾌ
.|/ /／／__,,,、
. ／'´,,-‐'´ .ii_,,i"!-,_,-
∠,__,,,,、 ,,,,,,,,, -‐'´--┐彡^''´｀'>
┌-‐''''´ _,-‐'''''''''‐-,,_ _,,,,,,,／ ／´ 弋!ヽ 彡∠
_ / i´ , -‐'"￣"''‐-,, -- ,,_,-‐´ -'i´ とヽvフ､,__三/
三彡ヽ, ,-‐'''''''''''´ i‐- ,,_ _ ヽヽ ｀''‐-,_!-- ､ヽ）ﾉ ﾄ'／ノ
三彡/ Y ／'''''‐-/ ｀'‐ ,_ ｀''''""''=-,__ ＼ ﾉ _,-''´-''´ 「貴様の思いも、抵抗も！
三彡' / ／ / ｀'‐ ,_ ｀'- ,_￣／
/ / _,,-‐''/ ｀'‐ ,_ _,, _/｀- ,,_ 小人の勇気などもッ！全て――」
---''´｀'‐- ,,i / ／' ／ ／ ＼
/ // ／./ '''''´ / ヽ
／_,-‐'''"/ i _,, -''´ /｀ヽ _,,| |
／ ／ ／.ヽ/i |__,,,, -‐''" / ｀´ i ,ﾉ /
/ .i i ||./ _ﾉ / >'´ ／
./ / ii /／＜ｴｱ / / /
i /i ／i '=_-- ,,,,,,,,,, ＜/__ / /ﾌi ／ﾌi
7 〉i i / /＼_ヽ ＿／ ￣＼ / /-,/ /‐ / ／'i
i i i || !,---‐‐''''´ ＼ i i- / /‐ / ／ヽ/
/ __,-‐''¨＼ _| .|／ / ／ ／
'´ ＼ ／ ./／ ／_／ク
／-'´ _/
697 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:18:55 ID:???0
il il ili ilil i // //
il r＝=＝=､il il // ／⌒Y )// //
il イﾊ YlilililY ヽil // .／//／／ ＼// //
/ ｛ VilililililiV il } ///ニニミ/ /ヽ //
i il il il ｛ il ` VilililiV ﾉ // // // /三三ミ}}}}｝ ､_ .ﾉ/
i il /￣￣ } ilヽ _ ／三三V/ ／⌒/ ／/=-､ .／三三三ミ}}｝＿ノ // 人人人人人人人人人人人
ilil i i ,,, ,,ノ ilY三三三iliY / ///巛 ,, ,,}} / ヽ}}｝}}｝／￣// ノ
il il/ Y＝､_il_il （三三三三}} /＝.≠⌒V/;;;;Y⌒)）/;; レ"´／ .) . 無 無 無 無 無 無
..Y/;,,,,,,,/;;;,,,,il;,,,,i;.ヽ ili il/￣ilililili￣V ヒ―＝=ミ;,,￣ ;;彡 }｝ ./ _／ . ） 駄 駄 駄 駄 駄 駄
il {{ i! i;; } .il// il ili i. i三三三三ミ;;.＿／ // }} ／ .） ァ 無 無 無 無 無
V/ il ::;,, ;;,,/ / il i ilil il ﾉ三三三三Ⅶ￣/ / }}／ _ ) │ 駄 駄 駄 駄 駄
il } ;;,,Y ）;;,,/ ） / ,,; il iili /三三三三Y/ ,,; / / ） │ 無 無 無 無 無
ﾄミ三三三彡ｲ i il il ilil/Y⌒￣＼三K / /_ _ ＿{＿ . ´）. │ 駄 駄 駄 駄 駄
|三三三三三i ! i! ilili l/ /// /＞/ .{;,Y ´ ￣ _ フイｲ＞ー 7 .._) │ 無 無 無 無 無
ヽ三三三;ilil彡iil ili|il iili ili/ // // /// .Y " // }￣イ _ .ノ/i _ ／ 〃...） │ 駄 駄 駄 駄 駄
ili三三ili三三人;;, il / / /// // /ii! / / / / ノ 彡ｲ／ /_ ノ │ 無 無 無 無 無
/;;;＞三三＜ Y ili/ // // ji! /イ⌒V/ .ノ ≠ /./イ /. │ 駄 駄 駄 駄 駄
,il il il ilil il Vi/ // il;,＼＿ ,,／X..il ...::Y三彳ｲ..ノ.ｲ＿y7） │ 無 無 無 無 無
,,il;;, il ili il ,;;/ / i;;,, ｝:::::::/ i斗=,,;; ,,;;" ヾ三≡イ ） │ 駄 駄 駄 駄 駄
ili il iil ili il i lil i／ ,,;;; ,,;; V/ i::::::/ :::>/:ｲ,,zイ ＿,,,ィ/／≠. / ) │ 無 無 無 無 無
il ili il il i lilY ,,;;/ // ,,;;V/:::::i i,..:ｲ ikﾐ-ｭ,,≠ /,ｲ／＝ .） . │ 駄 駄 駄 駄 駄
il il il il il ,,;;/ ,,; ,,;; ;人 j/`ヽ ､＿ ､/ ｦイ///ｲ／:::::::） ッ 無 無 無 無 無
il ilil il // /// / ,,,,,;;;// /:::::;i `^ー '' ´ イ//:::/::::::::::::::::::) !!!! 駄 駄 駄 駄 駄
ili ,,,i人//// /// //// /,,,;;;// ,/:::::::::::`ー ─ ::::''´:;;イ:::::{::::::::::::::::::::）
）＼ il ilil il iil il il il//iil/iill/il/i ..Y ////:::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
Y⌒ ＼人 _i_il 人 ili // / ﾉ //ノ //＼:::::::::::::`ー::::::::::::::::::::::::::::::::／ ⌒ヽ ＼
＞ - （ 人 ﾉ ／ （ ＿ili il／ ＼ ..＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ;;, ヽ ヽ
⌒＞ `ー ヽ ﾉ / / ＼人 _ ＿ ;,＼ _⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i ;;;,, il }
＼ ^ //人 ` ー - -=-､ ￣＼）::::::::ヽ::::::::::::::::li ;;, /;;,＼ /
人 ,,,,;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,, （ ） ＼ ＞＝=--<＜ili:＞ ...;;/ ＞ イ＿
ノ人（ ,;;;;;"" ゛゛;;;;;;;,,, 人ノ（ ｨ ,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/⌒`ー＝ ､＿/ﾃﾃ≠/ / / /
人 人人 ;;;,, ;;;; ,,,;;;; i i | | | | | | | | | ||
001が吠えた。
リーフシールドが千切られて、1枚1枚と、力なく地面に落ちていく。
698 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:19:24 ID:???0
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
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:; . ;: ; ; '', ;' ' .;~' ', ;' 'ﾟ ". . ;; : ; : ; : ;: . ; :; ;~ ; :; ;~ ',
／￣￣￣ ＼
／ . ＼
／ _ ノ ヽ、_ ＼
.| （ー） （ー） . | 「いいや、
＼ （__人__） . ／ 何一つ無駄じゃなかったお」
/ ｀⌒´ ヽ
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
699 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:19:39 ID:???0
最期の1枚が落ちるとほぼ同時に、泡で出来た牢獄が、001を取り囲む。
＿
, ´ ｀.ヽ
,' ヽ __
.! .! , ´ ｀ヽ ＼ 人人人人人人人人 ／
.ヽ , ′ ! .} ＜ ＞
｀ .､ ___ ´ 、 . ,' ＜ 何っ！！？？ ＞
ヽ __ ´ ＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
- ‐‐ - 、
フワッ / | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉 , ´ ｀
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ! .,' ',
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ! .! !
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.', ヽ、 , ′
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l } ｀ - ´
. _ _ ／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ
. , ´ ｀ヽ .| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ |
! .! .└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.} , ´ ｀ヽ
ヽ、__ , .′ .｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ ! !
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /:: ｀ .- .´
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／::: _
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼ , ´ ｀ヽ
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´::::::::::::::::: ! !
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;:: .ヽ、__,.ノ
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::
700 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:20:08 ID:???0
緊張から解き放たれたやる夫が、大きく大きく息を付き――
＿＿＿_
／ ＼
「エネルギー。 ／ _ノ ヽへ＼
確かに少なかったから…… ／ （ ―） （―） ヽ
.l .u ⌒（__人__）⌒ |
結構勇気が必要だったお」 .＼ ｀ ⌒r'.二ヽ<
／ ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
/ , ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
{ { ＼｀7ｰ┘!
――ヘラっと笑った。
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
「お前のサンドバックになりながら、 ／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
バブルリードが降りてくるのを待ってるのは」 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ
// / { .u __｛ 「バブルリードは貴様が吹き散らしたはずッ！！
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ こんな都合よく、
＼ ＼:::::::::::::{ この場に落ちてくるはずが――」
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
ｰヘﾉ´＞-､}::::::::::::::::::::} } ﾄ､
｀^ー─'--- ､::::::::} }/ } ',
701 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:20:19 ID:???0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
「まぁ普通ないんじゃねー？ ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| |r┬-| |
けどお前……やる夫がダディを取り込んでいて、 .＼ `ー'´ (⌒)
ダディが何型のサイボーグだったか、知ってんだろ」 ＞ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
/ ノ__ | .| | |
| 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
| ￣｀ー┬--‐‐´
'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'
/＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| 「自己紹介が遅れたな。
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| 俺の名前は005。
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
,,.....イ.ヽヽ、ﾆ__ ーーノﾞ-､. 通称、“エアーマン”。
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i .大気圧操作型サイボーグだ」
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'～'⌒'
/ | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ!
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ!
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.',
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l }
／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ
| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ | 「大気圧操作型ッ……！！！？？？
└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.} そんな、そんなチンケな能力で！！」
｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /::
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／::::
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´:::::::::::::::::
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;::
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::
702 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:20:43 ID:???0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
「確かにこれ、ダディが使う分なら兎も角…… (ヽ ／（ ●） （●）＼ /)
(((i ):::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ ( i)))
やる夫が使う分にゃ殆ど意味ないお。 ／∠ | |r┬-| |＿ゝ＼
扇風機代わりにもならない感じ？」 (＿＿＿ `ー'´ ＿＿＿＿ ）
| /
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
「けどな。 | （__人__） |
気流を作ってシャボン玉を運ぶ位は、できるんだ」 ＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
＿, --／ }ilil ､
ﾉ./{_/ :/ }
{人_{__／___ノ}__ 「……バブルリードは、
ﾉ{三(^^)三三/ヽﾐヽ 持続性のある武器ではない」
)ﾉ∧_{ :{_/rｧ Vﾉヽ }
／ﾆ∧|_ u .|/ニ∨＞o｡
/ ﾆニ∧一' /ﾆ():/ ＞--､
//_r=くヽ.∧一 '））ﾆ/ ／ ハ
{/≦ミヽ }〉ニﾆﾆ／ ／ |
くﾆﾆヽ |ﾆニ／ / :|
／ }＿_{: |ニﾆ} {￣｀ヽ }
／ {三ﾐ}＼__ノﾉ＼{＿_ ／⌒ ／}
i ∨ /} {三ノノ ＼ ／__/
703 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:21:01 ID:???0
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
「チャージショットを使ってるって ／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
いうのもあるけれど…… ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' |
お前が自分で言ってたじゃねーか」 ＼ `ー'´ ／
＿＿__
／ ＼
「今の攻防…… . ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
一体、何秒の間の出来事だったのだろうな009。 .| ／ .ｲ '（●） （●） |
1秒か？2秒かかったか？……だったっけ？」 . /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
「まー、めちゃくちゃ疲れてるし、 ／⌒ ⌒＼ ＼
すんげー濃い時間に思えたけど？ .／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
加速して時間止めてばっかだから、 .| (⌒)|r┬-| |
大して時間たってないんだなこれが！」 ,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
706 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:24:04 ID:???0
やる夫の言葉を聞きながらも、激しく動きまわっていた001の視線が、ようやく落ち着いた。
';'::'''" ;､.x,,;..v､ , -─'ﾞ7´￣￣ﾊ─r‐
､v,..v､ :w爻爻爻彡v､.／ /.:: .::.／....::/ ,::'.ｿ;:::
─'ｰ;;ﾐﾞ'爻爻ﾐ;..─'ｰ ｯ淼k ｰ─---xw‐ーー;､x,v､;爻ミﾐ爻炎彡ﾐx;: -─: ｯ淼w ｰ ywv、‐ー
ﾞ':;ゞ;爻彡炎炎;ゞ;∠二ヽ,....:;~'' ,;: ; :; ::..::::y爻爻ﾐﾞ'爻ゞ炎炎彡ﾐﾒﾞ';ヾ: ;:; ';: ;:; 'ヾ淡炎ﾐﾐx:;'
'' ;~ ;＾::;”v:";y;''ﾟ ; ::;y ; ::; : ;:; '',;: ;:; ;~''＾"''＾”v:";v ; ::; : ;:; ;~ ;y ::; : ;:; 'ﾐﾞ': ;: ',;:; ;~'',;'':; ;
";: ;: ;: ;: ; ::; : ;:; :; : :: :; : ;:; ;~'',;' ' : ;:; ;~ ; ::; ;~'',;'' ; : ; ::; :;~'',;:; ,”v:": ;:; ';v:'';'' ;~'',;'
: ;:; ;~ ; :; ;~ ',;'' ; : ; :: :; ~'' ,;: ; : ;: ; : ;:; ; ~'',;' ;:; 'ﾟ ":;;;: : ; : ;:
:; . ;: ; ; '', ;' ' .;~' ', ;' 'ﾟ ". . ;; : ; : ; : ;: . ; :; ;~ ; :; ;~ ',
__ノ＼＿_
-=/⌒ｰ ∨ }-､
／⌒ヽ＼ } }／｀ヽ＼‐┐
/ｲ７７⌒Yニﾆ{ ﾄ / /-､}
/ /:{ く {三ﾉﾉrｲ{ﾄ(ﾉ,ｲ }/
, ' /⌒ｰ/ ﾍむ7_ノノ
// / { .u __｛
⌒ヽ￣￣￣＼ ｰ‐ｊ 「…………」
＼ ＼:::::::::::::::＼__ﾌ
＼ ＼:::::::::::::{
} }::::::::::::＼-､
_＿__j ∨:::::::::::::＼＼-､
ｰヘﾉ´＞-､}::::::::::::::::::::} } ﾄ､
｀^ー─'--- ､::::::::} }/ } ',
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
バブルリードの包囲に穴は無い。
やる夫は逆転の目の薄さを悟った001に笑いかけると、最期の言葉をかけていく。
707 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:24:26 ID:???0
＿＿__
「チャージショット。 ／ ＼
バブルリード。 . ／ ＼
エアーシューター。 . ／ ― ー ＼
| （●） （●） |
お前の動きを止めるために、必要だった」 . ＼ （__人__） ／
. ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ ヽ
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
「加速装置、リーフシールド。 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
無かったらお前の相手、5秒も持たなかった」 | |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿＿＿
「そしてクラッシュボム。 ／ ＼
／ ＼
時間停止の影響を受けないコイツがなかったら、 ／ ノ ヽ､_ ＼
ここまで追い詰めていても…… | （ ●） （● ）. |
＼ ｌ^l^lｎ__人__) ／
多分、お前を倒す事はできないんだろうな」 ／ヽ L⌒ ´
ゝ ﾉ
708 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:24:41 ID:???0
━━━━━━━━━━━━━━━━
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼ ＿＿＿＿＿__
| 最後にもう一度言う | | |:: ┌┐ l |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／ | |:: ｜｜ l |
| |:: └┘ l |
, -‐ ´￣｀ ‐- . | ￣￣￣ . ｜
,. ‐´ ｀ヽ､ | |￣￣￣ | |
／: : : : : : : : : : : : : : : : : 'ﾊ | | | |
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ | | | |
./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ | | | |
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ | | | |
.ｉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ ￣￣￣￣￣
| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .}. ━━━━━━━━━━━━━━━━
ｉ : : : : : : : : : : : : : : : ､. : : : : /
,.-'´￣￣｀''' : : : : : : : : : : : ｀￣ ￣｀'ヽ'
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ,
/: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
,ｉ: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : ﾊ | みんなで来たお。本当に、みんなで来たんだ |
／´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ﾊ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
/: : : : : : : : ｉ': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : ヽ､: : : ｉ､
/': : : : : : : ｉ: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : : ﾍ: : : : ﾊ
/ : : : : : : ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ : : : : ﾊ
ノ' : : : : : : ／ｉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ: : : : : : ﾊ
709 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:24:56 ID:???0
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
「だからやる夫は、お前に勝つお。 | |r┬-| |
.＼ `ー'´ (⌒)
お前がいくら強くたって――」 ＞ ﾉ ~.ﾚ-r┐､
/ ノ__ | .| | |
| 〈￣ ｀-Lλ_ﾚﾚ
| ￣｀ー┬--‐‐´
.、
スッ /ﾉ
＿＿＿ / ゝ.-┤
／ ＼ , :' __ﾉ
／ ＼ ,／ ＼ ／ ノ^´
「一人じゃ、勝てないって！」 ／ ( ⌒) ( ⌒) ヽ／
| （__人__） |
,､_＿＼ ｀⌒´ ／
｛ ￣￣￣￣￣￣￣`ー ヽ
`～"￣￣￣ヽ￣￣￣ﾐ ',
',
i |
/ | { |/ /｀ｰ‐ヘﾉ/,.‐/} 〉
ヽ-┴─､│/ ,.-､ |／‐Ｈﾉ!
＼ ＼!-くｒ、} ノ／‐-ハ!
-->ｰ─-､ {⌒´⌒i.）./／.:L__| ﾊ.',
-‐＼ー‐ァへ、 ,ノｌ { _/::ﾉ, ヽ! l }
／￣ ｆ:＼__ ソ ｆ__,》ィｔﾗﾉ リ,ﾊ
| ｒ'⌒i｀ヽ‐ｔぅ､〉ヽ::ﾉ'¨´ J / lﾊ､ | 「ザ・ワールドッ！！！」
└-￣ﾊ ｀￣::/i i } Vヽ.}
｀)ﾊ､ ヽ! l_/ ｊ ﾘヽ
ヽﾍ 弋ﾌ_／ﾌ} / /::
. ﾊ ﾄ- ─'／ / ／::::
／／＼. ヽ二´ィ´ /／::::::::＼
／／::::::|:::::ヽ. 〈 _/´:::::::::::::::::
_ /／:::::::／:!::::::::｀￣::::::::::::::::::::::__;;::
￣//::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::／￣::::::::::
712 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:25:55 ID:???0
001が時間を止める。世界が彼に支配される。
しかし001が、バブルリードの牢獄を抜け出すより先に。
_____,,,,,,,............---
＿__,,,,,,,,............--――'''''''''''"ﾞﾞﾞ￣ﾞ＿,,,,,,.... --―'''''''″
＿__,,,,,,,............-;;ｯ;;―￢'''''''"ﾞﾞﾞ￣￣ . ＿,,,,,,.... --―'''''''"ﾞ￣゛ _,,,.. -ｰ'
........... --――'''''''''''"ﾞﾞﾞ￣￣ _ /二二二二''''､ ,,.... --ｰ￢'''^ﾞ￣´ _,,,.. -ｰ'''''"´
___,. ／ .／ ｰ''''''''ﾞ" .｀- ﾐ;;-､ .....──丶'"ﾞﾞ´ . _,,, ｰ''"゛
＿,,,,,,.... --―''''''''ﾞﾞ￣´ ／. ／ ｀ハ ,,.. -ｰ'''''"´ ￣´ﾞ'i / ._,,.. -''''"゛ _,, -‐
'''''ﾞﾞ￣´ / .／ ._,, ｰ''''''ﾞﾞﾞ￣￣ﾞ"''ｰ ､ │.| : -ｰ''"゛ _.. -''"゛
l,ﾞ .〈..、,,.. -ｰ'''二￣゛ ｀'- ,,, ｰ''". ｌ.! ._,, -''"゛ . _..-''
_,,,,.. -ｰ''' ﾞ''､. ヽ .,..-'´ ヽ .| ｌ ,.. -'''″ ._..-'".,..-'″
_,,,.. -ｰ'''''"´ ヽ.!.'゛ ﾞl, _,, - l ! _..-'".._..-'´ ,..‐
｀´ ／ l ﾞl !″ /,! _..-'" ,..-'" . ／
／ ..! ! ＿_＿,;;;;;ｉｼ┘,..-'"゛ .,..-'″ ,..‐″
／ .ヾ.゛ ／ﾞ￣゛ ! ._..-'" .,..-'´ ,..‐″ ._．
_,,.. / ゞ /.-'"゛ _ ／ .,／゛ . ／
._,, -''''"゛ ,i′ / ._ ／ ,..-'゛ ,／
... -''''"゛ / " ‐″ ._／゛ . ／ .／
/ ,ﾞ''-,ﾞ''-..、 ,..-'゛ ／ .／
lﾞ / ｀'i !.゛ . ／ ,./
._， l ／ ／ lﾞ│ ／ .／
_,, -''"゛ l ／ . ／ !､.ヽ .,／ .／
. ‐'" ｌ --- ｉ,ﾞ゛ ／ .,! ／ .／ /
.,i ヽ , _／ _￣ﾞ'ヽ ｀'-､,／ ／ ／ ／ /
,! .＼ ,i/ _..-'".,..‐″ .ヽ ／ ／ .／ /
'!､、 _..- .〃...,_ _,,,.. -'''″.,／゛ ヽ./ . ／ .／ /
つｰﾆ,,＿,/〉 ,､￣ﾞﾞﾞ￣´ ,..-'゛ ,／ .／ /
_..-'" ｀'-, ...-彡‐´ ,／゛ ,／ ／ /
._..-'" .,＞″ .,／゛ ／ . ／ /
唯一彼に逆らうもの――クラッシュボムが、001を撃ちぬいた。
713 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:26:12 ID:???0
自分だけの時間の中で、001は崩れ落ちる。
＋
+
ﾉV ｜｜ /| /:::/／ヽ､／∠/:::::／/::::::／ ／::/
/|/ | ＼ ｜ /:::|／:/／ ／::::::::::::::/／::::::::/ ／::／ ＼ 人人人人人人人人人 ／
/ | ＼ ＼ |:::::::::::/ ／:::::::::::／／＿::::::ﾚ:::／ ＜ ＞
i ｜i ＼ |::::::/ :::／ /::::::::::＿:::::::::::／｜ + ＜ このDIOが……！ ＞
|~ヽ |ヽ __ ヽ::|／ :::::::::::/／::::／ | | .＜ ＞
+ ｜ ｜ /::＼＿＿＿ ＼/ ::::::::／:::／ /´ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
| ｜ |:|⌒ｰ‐===ヽヽ |/ ::::::::::／＿,,, ｜
| ヾ! /´_rｭ_ヾ >| ヾ/ ::::／,二､~ヾ! | . ＼ 人人人人人人人人人人人人 ／
| ｀´ ／（ ﾚ-､￣| :/ --rｭ_! / ＜ ＞
ヽ /,! i;〉 ( | ／ ｜ ＜ このDIOがああぁっ！！ ＞
〉-､ ヽ ｀'‐'＿_| ::/ / ＋ ＜ ＞
/ ｒ､ ', ／二´‐〈 :/ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
|｜ヽ ', /∠-‐'"""） :|ヽ ｜
＼ヽ| ', '´ !-'"´￣( へ|i ｜
+ ｜rヽri', ＿__| :::/ ＼!
| |::| '-', ／ / :::| ｲ +
/ |:::| ヽ / | :| /｜
+ | |､:＼ ＼ | / :| ／ ﾚ､
|／|:::＼::＼ ＼＿＿/| :::|-''´ ／:ﾉ|
／:::::::|:::::::::＼:::｀'‐ ､ | :ヽ ／::／:::|
その落命を見届けるものは、世界に1人もいなかった。
714 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:26:23 ID:???0
花も木も、空も土も。誰も。
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
/ヽ、,､
_人/ヽ'´ゝ､_,､__ _ _ _ _ __,､,､／｀yヽﾉ＼,ﾍヘ'ゝ/ゝУヾуヽへ'´Vゝ'^ヽ､,_,､__ _ _
ーー─'────────'ｰｰ────'ー──'ー──'ー──'ｰｰ个~^ｨ~⌒ｨ~~^~~ヾ^~
_ _, _ __,, ,,,, ,, ,,,, ＿,, ,,, ﾞ"个彳个^~ｨ~ ^^~
＿,, , ,,_ _ _,, ､＿,, _, ﾞ"~イｱ~ ^^~ ~
_,, _,, __,, _, _ _,,, 个チ ~~ ﾞ
_,, _,, _,,_,, _,, _ _ _,, ､,＿,, ｀ﾞ"~彳`"
_ __,, _,, ,, _,, __ _, _ _,,, ､,, _ __,,, ﾞ~^
_ _,, _ __,, ,,,, ,, _,, __
､,, , ,, ､_,, _ _,, _,,_,, ,,_ , ＠
, ,, ､, ,,,, _ _ ,, ,,ψ_,
717 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:27:27 ID:Ocb0CV3Y0
勝った！第九話完！
715 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:26:34 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
716 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:27:20 ID:???0
. . . . . _,;::."'..:.:.:::.:::;;:;:;:;';::':':'"´ ｀´ . . . . . . .
._,. :.':"...:.:::;:;';':':::':'"´
_.....:;;:;:;::';::':':'"´ .,_.,::;:':''
｀ ´ ...:.,.._ .., . . .,;:;':"...:::::.;:;:';'"'''
::'".,:::;:':;'' ┌へ、 ｀ﾞ"´ ´""''''""´ _
"´'" _,／.::/.:::::;＞‐''ﾞ￣￣ﾊ .r─r--::;:-.:.､_:: ,＜´_,
-､;:::::::::::::＼＼:::＼ _／｀yヽ√＼ﾍヘ:／ ..:::. ...::/ ,::' ..ｿ;:::;..i:. . ::...` "_
,;=:ヽ､::::::::::､＼＼:::＼ ─'ｰ─´ｰ─----‐'ー-─'´ー-=＝;;:;'＿_,:::".::;';';:;';;;;;;;;;;;_ヾ.∠;;,,＿
^｀ｌ:::::ヽ,..,:::::::__,ゝ_::::::jﾞ,. rュ､. . . ..。.
‐‐-- ､,_／ﾞ､:::r'lr !::::/‐‐-､｀ヽ,ﾉ
､ l ヽi ヽ'l::;" ヽ-､ヾ,ri",
::＼ ! ﾞ､l. ﾘ ﾞ''ﾟ r´ ヾ,ﾞ, 「なあ……
｀ﾞﾞ`ヽ ,ゝ! ,‐-.,_,,､! ';;l ちょっとやる夫遅すぎるんじゃないか？」
:.:.:.:.:.:ヽ ／ ,/l ﾞ'i"!:'､｀ ﾘ
:.:.:.:;:-'" ､/‐''" `'‐'' /､::.l ： r-､
‐'" l:l 'i"´￣｀ﾞ'':.:..）' ： rr‐'､ ：
､_ / l '､ / ,イ ,.., rヾ=i
｀ﾞ''‐‐-ｧ' ! ', / .l l r' /､,;ﾞ'ｧ‐｀} ：
/ l oﾉ´ :l l l '_,r'" /
〈 ! ,ｨ' i l l l､ i' /
｀ゝlr''l ､ .l l r'{ヾ ﾉ
＿ _,
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ |（三） （三） / / ,/ﾚ′
`| ヽ u 「)'/|/ （また始まった……）
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
'ｲ／ヽ::::｀l┘
クーガーが口を開くのを見ただけで、銀の表情に影が刺す。
彼女は今、オレンジを欲していた。
多分、クーガーの口に突っ込むのに、手頃な大きさだと思うから。
718 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:28:00 ID:???0
残念な事にオレンジは無く、手頃な大きさの石が見つかった。
｀ヽﾄ,
｀'ｰ-､..::::...:':､..､. ﾚ1 ______
^''ｰ-､ ｀'ｰ|`''ｰ-､;_`ヽ:.. -‐''",. -‐''"｀
｀'''ｰ-､,_:::::{ ｀ﾞ''ーr､￣＼. 「相当苦戦しているのかもしれないし、
i :::::::;;;＞′_,.へ. { ＼ ｀､ もしかしたら傷ついて逃げているのかもしれない。
r'⌒'| ::i"´ ￣｀''ｰヽ､j ﾚ'′ ＼ ｀､
| i´ヽ| ::| `､￣ﾟ` (ｿ .＼. `､ 俺たちが助けに行くべきなんじゃないのか？
ヽヽ^'l. ::| ￣ ｀i ＼ ',
ｰ-＜｀ﾌ''ヽ. :| l ヽi 俺達に戦闘能力はもう殆どないが、
￣｀''''ヽ､:;| ｰ-′ l スーパーガンで気を逸らす位の事はできるだろう？」
￣｀7 ,.. ‐''"j＼
/､ {: ヽ
/ ｀＞､ { ／ ､_ ＿
/ ／l ｀''ｰ‐'／ .ｨ-‐ ` Y ＜＿＿
＿≦―'´＿＿ _二z<＿
＞ヾ ￣, -‐ ´￣｀┴＜
＜戈､ Y / ＼
>{ / l, ､ , ,l_ ､ ヽ
| ゝ{ l｀寸寸T ハT7 } ,､ l
∨ヾﾊ ∨ゝ （●） （●）|ハ| 「落ち着いてクーガー。
ヾi∨| u ,,, ' ,, |´ その問答はこれで4回め」
ヽT､,_ ⊂⊃_ ノ
| lヽ::ニヨ7l
└l´:::／ヽ |`
これは流石に酷いかしらと一考する辺り銀も疲れきっていたが、
クーガーの口は疲れを知らず、勤勉に銀のストレスを貯め続けていく。
ﾉｲヽ」＼ 〃/ /
{）ﾄ､i ヽ_,,.ｲ /
,ｨ'Yiヽ‐＝==ｰ､ﾚ′ 「回数の問答じゃないだろう！？
ハ!/ ｀ 个､_ ノ ヽ やる夫が大丈夫かそうじゃないかの話だよ！
∠ ＼ r==ｮ ﾊ i
,ｨ´ ｀ヽ､ ＼￣,ｲ/ 銀！こうなったら言わせてもらうがお前、
// ＼ ﾚ' /ｰ--､ よくそんな涼しい顔してられるな！
.// Y 〈 ｀ヽ＼ /⌒!
/〈 -=＝‐ !./ , -―y/ ﾄ､ 顔が冷たいヤツは心が冷たいのか！クールか！？
,' } ｀ヽ 〉 / `￣´ } L クールビューティーの心はダーティーかぁ！？」
.| / / | ／ 〕
V＿＿ /o ,' /| ＿ _,
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
/ , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ::::T寸寸 | }ノ |
|ハ |《;･;》::::::《;･;》 / / ,/ﾚ′ ﾌﾟﾂｰﾝ
`| ヽ 「)'/|/
ヽ､_ ―' _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
'ｲ／ヽ::::｀l┘
721 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:28:18 ID:???0
＿＿__
／:::::::::::::::７ ＿＿ ＿＿
|:::::::::::::::::::/ |::::::::/:::::::／
|::::::::::::::::/ |:::::/ |／ ＼ 人人人人人人人人人人人人 ／
|:::::::::::::/ ￣＿＿ ＜ ＞
|::::::::::/_...．-‐::::￣:::::::::/ ＜ ギャアアアアアアッ！！ ＞
｝::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ＜ ＞
|:.:.:.:.｛￣ ‐-．::_::::／ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y＼
|:.:.:..:.|
| :.:. :.| ＼ ,,_人､ノヽ
|:. :. / )ヽ （
|: :/ - ＜ ＞
´ ) て ／:＼
／^⌒`Y´^＼ │::::::::/
／￣ ‐-┘::::::/
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＼_:::．-ｧ:::::::,-―-ｧ::::::::／
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|__:::/ /:::::／
|:／
722 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:28:34 ID:???0
／{／
/:/: . :/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :ヽ: . :}: .| ﾉ ／￢／
/:/|: . /:┛┗ . : . : . :/: . : . : . : . : . : . : . : .:',:.:|:∧ ＿__
.|/ :|: /: .┓┏ : . : . :{: . : . : . : . : . : . : . : . : ', |' `７└―
j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : . : /: . ｨ: . }: . : . : . Ｎ. ￣￣
|:|: .:.:|: . : /ｌ: .:.∧: . : .:,': ./ |: . ﾊ: }: . : . | ＼ ､
|:|: .:.:|: . /‐|: ./-､',: . :.|: ﾑ-|: /‐}:.|: . ://. ＜く
r ､ .l:ﾊ: . {:.:ム⊥/二 ',:.::.|/.二L' .⊥ｊ: .://. ＼
| } ∧: ∨{代辻ﾘ ' ヽ:j 代辻リノ/:./ｲ
| | /: ∧:_＼ :::::::::::::::::::::: ∠:イ::.|
| | !:/;;/|:∧ ; /: |ヽｊ 「クーガー。
| |, - ｖ⌒};ｌ |' /;＼ ＿ _ ｲヽ:| 〉〉 私も飛び出したい気持ちを必死に抑えてるの。
|／ , ヽ l!;L./;ム};;＞ .. .. イ;∧ニﾆノ
{ - ―-､〉!-‐; ; ; ; {;ミ;＼＞-＜ ／; ﾉ; ;` ; ､ だからお願い、落ち着いて」
/ - ―-､〉 ; ; ; ; ; ; ヽ; ;ヾ;ミ; ; ; ; ; 彡; ; ; ; ; ; ;＼
{ -r‐ｫ }}; ; ; ＼; ; ; ;.ヽﾆr＝'´￣￣ ヽ; ; ; ; ; ; ; ヽ
＿,＝=-､
／:::::ニー_-_-～=--
/／:::::,-''" ___
/::::／" ノ | ,--､___
,／ヽ|::::/7--､;;;=ニ" '-､,,,-､__,,--､ ノ ヽ、_
／:::::::::::|/ ::: i ､::::ヽヾ:::: |::| | / /,_＿＿＿
|:::::::::::::::::| ::: | |::::::|.L vi, / // _____
.|:::::::::::::::::::| ノ i::::i | i i /`二ニ} |::::::::::::
「フォイ……」 |::::::::::::::::::::| ::::::: |::i /'i |i,|;; / i~ _ ヽ:::::::::::::
|::::::::::::::::::::ヽ,,,,,Λ |:| ﾉ::::l j_|-' .| i::::::ヽ、__|::::::::::::::::
|,::::::::::::::::::::/ ./::ゝ-||-'";;;-〈"( ノi | |:::::::::::::::::::::::::::::::
.|::::::::::::::::::::|～|::::::::／ニ=_ -'::::::~:ノ / /:::::::::::::::::::::::::::::
|:::::::::::::::::::| |:::::::::`--'":::／:::::三ノ /::::::::::::::::::::::::::::
,-‐.:'´￣￣｀ヽ､
.／:::／"::｀ヾ::ヽ:::::::＼ .ｶﾞｸｶﾞｸ
//;:'/::::/:::::i!::∧::ﾊ:::､:::ヽ {
.； 〃:{_{＼ﾊ:::::ﾙ／ﾘ|:ｌ::::|::::::| ；
.ﾙ!小ｌ● iﾙ' ● 从:::!､:::{ （傷口を躊躇なく蹴り飛ばした……
从|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃:::|人:ゝ; 鬼嫁の誕生だぞやる夫ぉっ！！）
.ﾙ人ゞU { } ≦彡::|:::;从
；: ﾘlr'⌒)､._￣_ (´ j:://:ｉ {
ｶﾞｸ … /ヾ三}:::}i::{i:::::{彡'´}:::i ；
; ｌ:::::::::ﾉ=':::::ヽ=|::::::::::l:;ｲ
; ゝｰ'i:}i::::::::::::::::ﾄ､＿j/:l ;
723 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:29:00 ID:???0
沈黙がしばらく流れた後、ルルーシュがぽつりと呟いた。
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:. :. :.:.:＼:.`ニﾆ=ｰ
/.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽ ヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
/.:.:./ .:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./| ＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿ 「この時間は心に悪いな。
ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.| ∠弌ヽl .:.|:.:| ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| ￣
／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i| やる夫も心配だし、やる夫がやられれば僕らも危ない。
l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､ |.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ だというのに、何もできない。
|:,' ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､ /イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_
{l ヽ{ヽ ヽ¨´| ´ ／/ / ヽヽ￣ クーガーさんの気持ちも解る。
ヽ、 ヽ.{:.:.|ヽヽi! ＿ ,＿_ ∠ ／／', ……身が焼かれるよ」
|{ヽ{ |:.｀＞ ､ ／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
｀ }ノ ｿ ﾝ ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
_ - ‐´──=＝￣冫||: : : : : : ||: （(升〉〉 :＼
独り言のような言葉だったが、銀が受け取る。
.へ､ ､ ,,
＼} V ( ＿ _
.iﾐk. ,＞' ´￣／ ｀＞､
.从ミ} イ /: : ､ ＼
.∨ : : :,': : {: : :} ＼: : : : ',
从＿ : : :.|: : |: : ﾘ'ﾞ￣ﾊ,: :i､: :}
.: :, ﾄﾐ､ ` ‐-:._,{: : : :人:.〔r弋ﾔ'j从〉/
.ﾉ ﾄﾐ､: : : : :.{{`ﾍj: : :∧,j ヽ‐' ` -,
. .彡 /}}＼＼ : : ゞ､_ﾍ: :{ { 「貴方は無理に付き合うこと、
.ｲ/| ﾄ､: :ヽ: ヽ､: :〉＞-ﾐ､ ,ｨ なかったでしょうに」
./': :| ||/＼: : : :,Ｘ ゝ {
. ,': : :.| || ＞rくrﾍ_ ` _ ﾉ
.: :| |ﾊ 〕: : :.¨`ｰi_ r' ￣
: /| | || | ／: : ＞､ : : ￣}
. / ,ﾘi || |／: : : : : ｀＼＼:./
銀は初対面の人間との会話を苦手にしていたけれど、
この長い時間が少しでも早く感じられるのならば、苦手など、些細な事だった。
.':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ ヽ:.:.:.:.:.
l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧ ＼:.:.
|.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ ｝:.:
,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.: l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l |.:.:.| |:.:
/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.| {:.::.| |/
. /:./|:.:.| l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/ ヽ_l
/／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ ヽ, ,}＼ ヽ
／´ .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼ ｛_￣￣￣ヽ ', .「それは違う。
/:/ }:.:|ＦT〕､:.＼ ヽ￣ヽ l 戦いが終わった後こそ僕の出番さ。
// /|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _ / .| | ',
/´ l:.|}:|f i:|. ＼ ___ ¨ヽ { l ', ブラック・ゴーストの事を、
/´l:ﾊヽヽ､ ＼ ¨ ｀才:.ﾊ 徹底的に暴かなければな！」
ﾉ _}:.:|＼＼ ＼ , ' ´/:.:./ /,ヽ
}二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´ ＼
/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ ＿〉_＿＿
/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/ __|＿＿＿＿
724 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:29:13 ID:???0
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.,
／/:.:./: .:./:.:.:. /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
／:.:/:.:./: .:./ :.:./ .:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|::..:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./ :.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
／ / :.//:/ :.:./ :.:/ .:.:../:| ＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
,／ / :.//:/ :.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
´ / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´l_.=≠才l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|
,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //ノ¨|ﾌ:}／//.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
|:,' / l :.:./_＿,|:.l／,イ/´ ／´ //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:! 「……ま。
|{ l |:./l r-|{ ／ノ //:./:.:.:.／./ / /.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:| 全て、やる夫が勝ったらの話だけどね」
ヽ､ ヽ | | r:.:./＼ //:./:.:.／:.:ｲ ,. /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{
／ﾞ } | |∠＿_＼_＿ //イ:／/／／ // ||:.:|:.:,'|| `ｰ
/ / {-------ヽ ／´ ´‐ ´ /´ |l:.:|l:' l|
/ く￣￣￣／￣))_.. イ |ヽ|| ｀
/ `イ￣ ／ ＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
／ ／ {￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
/ ／ l : : : | |,-､ 〈〉 ,- ､: : : : : : :l
/ _ ' ´ |: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
| |￣ ＿＿＿＿／|: : : | |: : :》||《: : : -─＝￣ ヽ
/ . ／ . ／ ヽ
. / / , '{, ' .
ｉ / ' /∨ i
j,/ i /i,/ . l
/ ,ノ . | ' ′ / l, | ｌ . ｉ |
. /／'{ i |{ i ｉｲ'i jﾊ i ,1 |_| i | |
. ノ' ‘, l .l ｉ ｣.|_l _厶j l ./ | 厶| | ,ﾊ|
‘, l i| ｉ i/| 从{ l__,厂!| jﾊ _厶rl /i} i} | .′
､| ,ﾊ l ｌ |ｉ,|_.厶斗j/i厂jハ ﾉ }八ぅ'少'ノi ｜ /
.′ j/从 ｜ 弋|人_う'少′ }／ ｉ ¨¨´ l /}/
. / / //,八＼l、 '＼ ｀¨¨¨´ | j./ ′
/ j j///ｉ }>､_＼ 、 ＼ } /
/ ／ｉ l///| |/,|77介､{｀¨⌒ , ′ 「そうね…………」
ノ'´ ､l///| |/,|//|ｉ川＼ __, ， ／
､ {///i__,ﾉ/,|//||i´{ 丶、 ´ ,∠..._
＼l＼/{////|//ﾘヽ.＼ ｀ ／ ｀ヽ
｀ ｀７⌒7//,′ ＼丶. -rく .
ノｨi ,/// ｀ ミー‐‐ ､,｣ .ハ i
.ノ'∨//{, ￣￣｝}ﾘ′ } l
/// ＼_ { {iｈ j |
{// {爪,|rっ { |
725 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:29:24 ID:HjGtCfPw0
こっからさきどうなんのかなぁ…
726 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:30:03 ID:???0
_＿＿＿// /
／⌒ ⌒＼./ /
／（ ●） （●）＼ / / /
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼/ // / /
「ま、勝ったんだけどね？」 | |r┬-| | // / //
___＼ ｀ ー'´ _＿／ ⌒`''──,――;;ヽ､
／ / ___＿＿,＿＿＿,ソ
〈 ￣￣￣） ／
ｰ-------′ /
／⌒ ヽ /
/ ヽ /
/ /i /
,,-‐< / ヽ＿/ ﾉ
(, ＿＿ _ノ / /
/ /
/ /
/ Ｙ
( ヽ: ／ ｿ丿 ﾍ｀ ;
´ ＼.从_（__ ＿_／)人／ ;｀
/ l | ＼ ∨// | | │l ヽゝ
. /./ | | | │ ヽ. ヽ. | '/ | { │| | ）
/./ / | | |､ ﾄ. │ | | l /ヽ. _＞l│ | | /
| | | ﾄ. | Ｌ≧ |‐＼| | | |./ / l ::| |│ | { ｛
| | | | |ヽ l＼|￢ `'＿_ | ｲ | | Ｙ/ ｲ::::| |/j/ ヽヽ
| | ', | |ﾉ─ヽ | ﾁ斤万:}ﾉ l /l ﾊj l },ｲ::|::::| ト.ゝ 「やる夫ッ！！」
}人ヽ ', lr≦云＼ | .ゞ--≠ |/ }ノ ﾉ// l:::|::::| l ﾉ}ﾉ
' ヽヽ ヽﾄ⊥斗' l｀ r‐'､y│|:::|::::| | .ﾉ /
丶ﾊ .≧ '､ ﾉ lゝi |:::|::::| | ｲ /
},ｲ∧ ｀ _＿ , ' /∨::|| |:::|::::| |. ﾚ
ﾚ' ＼ ｀ ニ´ ∠/ヽ': : : ::lﾚ|::::Τ＼Ⅳ
｀ 、 ∠/Ｙ: : : :／／/＼::| ｀
｀ ＜∨: : : : : ／／: /: : : ＼
>二二'_´／: : : : : : : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',:
突風のように現れたやる夫に銀が駆け寄りった。
クーガーも、満面の笑みで体を起こし、ルルーシュが慌ててそれを止める。
728 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:30:43 ID:4DkRcM6M0
感動の再会！
727 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:30:18 ID:???0
＿＿＿_
「銀のチップ取り込んだお陰で ／⌒ ー､＼
かなり耳が良くなったんだけど…… .／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
これは中々困ったもんだお！ | |r┬-/ ' |
兄貴の無駄口までよく聞こえてしまう」 ＼ `ー'´ ／
3人の無事を見てホッとしたような表情を浮かべると、
やる夫はすぐさま笑顔を浮かべ、軽口を叩き始めるが、銀がやる夫を即撃退する。
!/ / .ヘヽＶ｣∠ヽ. ＼＼＼
_＿ノ／ ..- ､￣≠‐- :.:｀ヽへ ＼＼}
ﾌ ／ ｀ヽ:.:Ｖ| ! Ｖ{
//／ Ⅵリ :、
. i// | ∨ﾊ ｉ ､ ＼ 「そうそう。私の気持ち解った？
/ ./ / ! ! ﾄ､ ∨｝ } 厂｀ 実際相当困るのよね。
| /メ｣ノ{ i !ヽ/ // ｊ/ ｊ! ﾄ､
! i {.ｰｒｧ┐、 ｢`士=イ_.ｲ/ ﾊ / Ｖ⌒ヽ 碌でもない音も拾ってしまうし、
ﾚヘ| ｀i.__ﾉ ＼{ ´iノ ｊ/V / ! ! | 大きな音に凄く驚いてしまうし……
7 /// ､ ゝ--' ノイ !ﾉ｜{
人 ｀Y￣｀ヽ ///ﾉﾊ｢:|::l ∧ゝ 隠れてコソコソやっていた
. ＞ .. ゝ. ﾉ ..イ∧|::ｊ::ｊノ 自分への告白とかも聴いてしまうし？」
,...≧=ｒ {--､::八{リ
／!:::{ ｏｏ／ /:::>､
━━┓┃┃
┃ ━━━━━━━━
＿＿＿_ ┃ ┃┃┃
／ ＼ ┛
／ u ＼≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
／ ＼ 三 ＝=-
| u | ≧=- 。
＼ ／ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､
729 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:30:47 ID:???0
＼_人人人人_/
） ﾌｧｯ！？（ ＿＿＿_ ＼_人人人人人_/
/^Y^Y^Y^Y^＼ ／ノ ヽ､_＼ ） ﾌｧｳｯ！？（
(⌒ヽ （○）}liil{（○） ＼ _/^Y^Y^Y^Y^Y＼
＼_人人人人人人人人人人人/ ＼ ＼／ （__人__） ＼
） ﾌｧｰﾌｧﾌｧﾌｧﾌｧｰﾌｧｰ！！（ ＼ | ヽ |!!il|!|!l| / |
/^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼ ＼ |ｪｪｪｪ| ／
(⌒￣￣￣￣￣ く
￣￣￣￣￣￣ ヽ
いきなりなご挨拶に取り乱すやる夫を、銀はニコニコと眺めやる。
/: :/ : : :// : : : :/:j: : { : : : {: : : : : : :} : : : : : : :ヽ ＼: {
{: //: : :.':' : : : :/ /}: : '.: : : :i: : {ヽ: : :|､: :ヽ : : : : ': ヽヾゝ
. Ⅳ{{: : : {:{: : : : {/_/ ∠h: : : ',: ヽ,_}: :j_ヽ: :} : : : : }: : }: }
ﾍ : : l ', : : : | /／⌒ ヽ、:ヾ､{ j / ｀ Ⅵ: :j : /: :/j/
ヽ: ﾍ:ヽ: : :'{{孑守ｱ' ＼{ 孑守ｱ}}': :/ :/: :/
} } ﾍ:}＼:ﾍ゛`一" ヽ `一"/: :/ :/: :/ 「勘弁してくれ？しないわよ。
/ｲ: i j!＼ヽ{. *** i *** .厶ｲ／: /{
Ⅵ, : : :∧ {^ヽ /^} /{: ;}: }ヾ .貴方私達にどれだけ
ヾヽ}://{＼ ', ' ー- 一 .' .', ｲ}::Ⅳj/ .心配かけたと思ってるの？
ノｨf: :}::::|^} | { { |::|,|::|'
|:{Ⅵ::::| { f^ヽｰf^くl ,},|::|:|::| しばらく苛め抜いてやるから覚悟しなさい。
|:ﾍ,j／^ｊ／⌒ヽ/⌒＼|^＼::ｊ ねえクーガー？」
_..x＜´ / -ｰ￢{ }￢ｰ '. ＞x..._
／´ j ー}{一 i ｀＼
＿ _,
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′
`| ヽ 「)'/|/
ヽ､_ ― _,.ィT/ 「…………クーガー？」
／ Eニ::ｨ -､ |
/::::;／ ヽ:::/:::/'::
730 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:31:10 ID:s42.ntRY0
これでバッドエンドに繋がる展開が思い浮かばん。
731 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:31:18 ID:???0
｀ヽﾄ,
｀'ｰ-､..::::...:':､..､. ﾚ1 ______
^''ｰ-､ ｀'ｰ|`''ｰ-､;_`ヽ:.. -‐''",. -‐''"｀
｀'''ｰ-､,_:::::{ ｀ﾞ''ーr､￣＼
i :::::::;;;＞′_,.へ. { ＼ ｀､
r'⌒'| ::i"´ ￣｀''ｰヽ､j ﾚ'′ ＼ ｀､
| i´ヽ| ::| `､￣ﾟ` (ｿ .＼. `､
ヽヽ^'l. ::| ￣ ｀i ＼ ',
ｰ-＜｀ﾌ''ヽ. :| l ヽi 「……ん、あぁ」
￣｀''''ヽ､:;| ｰ-′ l
￣｀7 ,.. ‐''"j＼
/､ {: ヽ
/ ｀＞､ { ／
/ ／l ｀''ｰ‐'／
( _＿＿＿＿__
≧=-…＝≧ミゞ≧=…- ‐三三三圦厶
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_..≧=--’: :八{
: : : : :＿＿＿: : : ＿__: :三‐: : ､ : : : : : 人_
: : : : : : : : ￣￣￣≧=-: : 、: : : : : :.／⌒Y}
≧=- __: : : : :､＿＿_≧＿__..≫ミ、:＼
-=≦ ≧=-{ :; - .:::≫､:.丶
: : : : : : : : : : : : -=≦〉 }≧=‐‐-ゞ ｨ豸 Ⅵﾊ 「……悪い。聞いていなかった。
: : : : : : : : : : ≧ミ:＜ ／⌒斗ｯ≦ Y＾i Ｙ:}
≧z: : : : : : 〈 ん寸: { ￣￣/′ V }.:i そいつの面見たら、
≧ｘ: : : 八{⌒ﾊ八､ .:{ ,＿_〉 }.:i なんか力が抜けちまってなぁ……」
γ⌒Y＼__≧＼ ｨｉ ｌ/
{:（| l ｰ‐=彡｜___ ／
x≦i| 廴..._ ￣ :.}//≫ 、
///くl ≧==‐z -‐く／///ﾊ
//////≫ｘ 、 ﾆ////≫=--ｧi}
イ/////////≫x＼ /:ﾄ､/////o/八
／／八////////////≫ｘ 拔 ∧///Ⅳ/0∧
/／//// ＼/////////////≫ｘ'ﾞ⌒＼Ⅳ////∧
クーガーは言葉通り、呆けたように、ただただやる夫を眺めていた。
732 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:31:28 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ_ ＼
／ （ー） （ー） ＼
「…………」 | /// .（__人__） /// .|
＿ _, ＼ ｀⌒´ ,／
＿__,＞ Ｙ´'ー-､ ／ ー‐ ＼
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′ 「…………」
`|.xx ヽ xxx 「)'/|/
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
'ｲ／ヽ::::｀l┘
,_ ＿
､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
_＿≦ー`__＿ _二ｚ<＿
＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
＜之′Ｙ´／ ＼
>{ ,' |､ , ,. ,.l , ﾞｉ
| !､{ | 寸寸T ハT７} ｨ, ｌ
′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ （●） （●）| ハ| 「もうちょっと早く抜けてくれてれば、
ﾞｉ|ﾞｉ'(1 , | 私も楽で良かったんだけど」
ﾞｉTィ.,_ ― _ノ
│「ィ::∩ ノ ⊃
／´:,r/:ヽ__ノ ＿＿＿_
（::::::V::::::／ ｀i:i ／ ＼
＼:::／-‐::::::/ ／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼
「ごめん…… | （__人__） u |
やっぱクーガーと一緒って辛かった？」 .＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼
＼ 人人人人人人人人人人人人人 ／
＜ ＞
＜ お前らも十分煩ぇよッ！！ ＞
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
733 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:31:50 ID:???0
ルルーシュが立ち上がり、やる夫に握手を求めた。
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
/.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
.ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／ !.:! ..:|.:.:|
.|, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/ ィｆj升V.:.:∧ ヽ
|l.:.｀ヽ.:.', { ｀¨¨７.:.:./ 「おめでとうというべきなのかな。
|ｲ/.:.::ド ､ ′ , ′:/ ありがとうというべきなのかな。
从/ﾄ'､ > ´ イ:.:／
／ ヽ辷 ≧-＜リﾊ{ その両方の気分だ」
. , -―――‐〈｀Y ﾍ // /// {__ __
／ ﾅ K // // {ﾄ､ ｀
やる夫は握手に応じながらも、もう片方の手をパタパタと横に振る。
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼
「いやいや、まだ早いって。 | （__人__） |
これから、だお？」 ＼ ｀ ⌒´ ,／
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
//::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/ |::::::l:::::::::::::::;'
/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／ '"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':|
l' |l::::! ! ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{ 「これから……？」
|::ﾘヽ _ ／/:／/::l::/
l;' |:;ヽ ｀ _,. /'´ _/::::l:l
!' ｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'
_,|l￣|| _,=_: : :| `
,.. -‐'''''""´ !l: : |l "}{｀: : :＼
/:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`-
734 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:32:12 ID:???0
(ヽ三/) ））
＿＿ ( i)))
「ルルーシュの妹さんを含めた、 ／⌒ ⌒＼ ＼
連れ去られた人達…… ／（ ●） （●）＼ ）
.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼
喜ぶのは、 | (⌒)|r┬-| |
その人達を救い出した後だお！」 ,┌､-､!.~〈`ー´/ ＿/
| | | | __ヽ、 /
ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉 |
｀ｰ---‐一'￣
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
/::::::::::::::::／::::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
. /:::::::::::/::/:/:::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
,ｲ::/:::::::/::/:/://::::::::::／|::::l::::::::l::::::::::/ ::::::::::::|
l,ｲ:::::::/://ﾒ､/::::::::∠―|::::|:::::::|:::::::/:::::::::::::l::ﾄ､
/ |:::/::ﾚ'＝､/:::::;ｲ r― ＼|::::::|:::::/:::::::::::::::ﾄ:| ｀
|::|::::::| / ／/ z＝=-､|::::/::::/´l::::::::::::::| l
|!|:::::::| /,ｲ y:::::/７/:::::::::ハ| 「そうだな。
|::l:|ﾍ 〈 ､ ,/:::/､／:::::::|/ ｀ ……ありがとう」
ﾚﾚﾍヽ ヽ- ､＿_ /／/::l::::::::::::|!
|::ﾍ ｀￣ _/∠./ﾉl:|:::ﾊ:|:|｀
ﾚﾚ'ﾍ__, -＜ , -"´!|/ .ﾍ|
├―┬‐'"ｲ:::::::::ト､
_||￣|.|￣~:::::::::::::|:::::＼
,. -―‐''´::::||:::::|.|:::::::::::::::::::::::::::::::::｀: ､
ルルーシュの口元の皺がグっと深まり、握手にもお互い、力が入った。
736 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:32:50 ID:???0
握手を離したやる夫は、その手をそのままこめかみに持っていく。
＿＿__
「つかホントにこれからなんだお。 ／ ＼
確かに001とワイリーは倒したんだけど…… .／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
ブラック・ゴーストには上位組織がいるって .| ／ .ｲ '=・= =・= u|
黒が言っていたんだ。 /,'才.ﾐ) （__人__） ／
| ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
北斗七星をシンボルにした組織だって」 ／＼ ヽ ヽ
. ／￣￣￣＼
「連れ去られた人達はここにいなくても、 .／ ＿, 、＿ ＼
そっちに引き渡されているかもしれない。 .／ （●） （●） ＼
| （__人__） |
北斗七星の方が、今回のような実験を .＼ ｀ ⌒´ ,／
繰り返しているかもしれない。 /⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
どっちにしろそいつらは、許しちゃいけないお」 / ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
740 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:33:43 ID:86Ff9B6.0
セプテントリオンか
738 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:33:04 ID:???0
＿＿＿__ ,-=ﾍ ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ
／ ⊂二 > ））
/ ⊂ ｿ |
l | /
「……一息つける所でこんな事言い出して、 .（ Ｕ |
悪いんだけど」 ＼ 〃_／
>'⌒￣￣､,＼
/ ＼
/ ｨ ,ﾉ'ヾ ヽ
さらにその手で頭をかき、いかにも話し辛そうに前置きをすると、
2人に向かい頭を下げた。
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
「クーガー、銀。力を貸して欲しいんだ。 ／ （●） （●） ＼
ブラックゴーストの元締めを、叩き潰したい。 .| （__人__） |
＼ ` ⌒ ´ ,／
やる夫1人じゃ、手に余るかもしれないお。 ノ ＼
2人の力が借りたい」 ._i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
（ l l l l l
ヽ /
! ,/／::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ／:::::::/:::ﾉ
l|〃::::｀ヽ､ ::::::::::::::::::::／ ／::::::::::く::/⌒
l|∠＿::::::::＼:::,,. -‐''"´￣￣｀`ー-､:::::＞-､
,. ‐''"´￣＿＿＿￣＞''´ ,. -‐＜￣:{rヽ::::::::ア
,. ‐'´,. -‐'''"´ヽ｀ヽ､ ／ r､ ／,. -‐‐ ヽ:::lゝl|::::,.ﾍ
-‐''´ ＼／ | ヽ､／／ _ｨｯ７ l:::l_ﾉ／ l
| ＿」 ﾉ ｨ ｰ- ' |:／ l 「勿論だ。
lr‐､‐''二ﾆrﾃ / |r‐‐-
l lヽ ｀ ｰ'´ l ､ / l お前が言い出さなきゃ
| l ＼ ､_ r‐ _ノﾉ/ / 俺が言おうと思っていたよ」
| | /ヽ. ､_,-‐'´'´〈 /
,.‐-､＿ ,.--､ﾉ ｜ __/ __＼ ヽ‐=＝''＼ /
〈 ､ ＼｀ヽ `| l'´／／ ﾉ ｀ヽ､ ヽ /
ヽ ヽしj l ﾉ ヽ‐' ／ l`ｰ-‐'´ ＼
| lr‐lヲ´ ／ヽ、 ､l:::::::::::::::::::::〉 ／
j `‐' /::::::::::::`ｰ┬-､ ヽ::::::::::::::;/ ／::::::
/ ﾉ ／::::::::::::::::::::/ ＼l:::::::／/ l::::::::::
739 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:33:21 ID:???0
/:/: . :/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :ヽ: . :}: .| ﾉ
/:/|: . /: . : . : . : . : . :/: . : . : . : . : . : . : . : .:',:.:|:∧
|/ :|: /: . : .:/: . : . : . :{: . : . : . : . : . : . : . : . : ', |'
j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : . : /: . ｨ: . }: . : . : . Ｎ
|:|: .:.:|: . : /ｌ: .:.∧: . : .:,': ./ |: . ﾊ: }: . : . |
|:|: .:.:|: . /‐|: ./-､',: . :.|: ﾑ-|: /‐}:.|: . ://
r ､ .l:ﾊ: . {:.:ム⊥/二 ',:.::.|/.二L' .⊥ｊ: .://
| } ∧: ∨{代辻ﾘ ' ヽ:j 代辻リノ/:./ｲ
| | /: ∧:_＼ ∠:イ::.| 「私も手伝う。
| | !:/;;/|:∧ ; /: |ヽｊ もう、私達みたいな人を増やしてはいけない。
| |, - ｖ⌒};ｌ |' /;＼ ＿ _ ｲヽ:| 〉〉
|／ , ヽ l!;L./;ム};;＞ .. .. イ;∧ニﾆノ ……絶対に」
{ - ―-､〉!-‐; ; ; ; {;ミ;＼＞-＜ ／; ﾉ; ;` ; ､
/ - ―-､〉 ; ; ; ; ; ; ヽ; ;ヾ;ミ; ; ; ; ; 彡; ; ; ; ; ; ;＼
{ -r‐ｫ }}; ; ; ＼; ; ; ;.ヽﾆr＝'´￣￣ ヽ; ; ; ; ; ; ; ヽ
l ; し'l ; ; ; ; ; ヽ ; ﾆ三`ーｧイ V; ; ; ; ; ; ; ',
. l ヽ .ﾉ; ; ; ; ; ; ; ; ＼; ; ; ;〈 /{ V; ; ; ; ; ; ; ',
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
「…………ありがとう」 | |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
742 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:34:31 ID:???0
. |::::::::::::::::::/.::::::/.::::::／.:::/.::::/:::/ｉ:::://.ハ:::::|::::|::::::::::l|::::::::!|
. j::::::::::::::::::|::::::/.::::://. ::/.::;:ｲ.:://.::/// i :::|::::|::::::::::l|::::::::!|
ﾘ::::::::::::::::::|.::/:＿//イ/／:/.://.::/// ヽ:!ヽ! .:::::::l|::::::::!|
. /ｲ:::::::::::::::::|/.::: / ￣/ ￢/､//.:://〃´￣￣ヽ_ヽ:::::::ﾘ .::::八
. !:::::::::::::::::!::::,ｲ ￣ ヽ // i// / ／￣ 寸 }::::/.:::/i:| ヽ
. j:ﾄ:::r==､ﾄ､爪 (ツ 〉/' /'／ ｲ (ツ ﾘｲ:/.:::/ :|:!
. /jヽ|∨∧::ﾄ､ ー‐ ′ / |! ｰ─ ' //.:::/ ﾘ
/ / |:.∨∧＼ |! //.:::/ ′
. / / :|::::.∨∧:{＼ |! ノ/.:::/
. / /／￣￣￣ ﾌ＼ ,ｲ.::/ 「ちょっとまった！
! / ｨ ､￣.::∨∧::}｀ _∠二二ヽ_ ／/.::/ 超自然にハブらないでくれっ！！」
| | ! ∧::::::::∨∧! ＼ ー‐ ／}:::ﾊ:/
|,丿 | ! ∨ ::::∨∧ ` ／ |'ヽ }
/ |／ ￣￣￣ ﾌﾆ=──` 、 ／‐=＜二i|
. / ´ /￣￣￣ ﾌ三三三||三三三||三三i|
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （●） （●） ＼
「や、でもお前一般人だし？」 l ⌒（__人__）⌒ ｌ
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ | （●） （●）/ / ,/ﾚ′ 「次もついてくる言ったら
`| ヽ 「)'/|/ 普通に締めるわよ？首を」
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
|￣￣￣￣￣￣￣￣ |
_（,,) キュッ！ (,,）_
／ | .| ＼
／ |＿＿＿＿＿＿＿＿_| ＼
743 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:34:50 ID:???0
::::::::::::::,:イfkァ.:::∠ミ 、V.:::／ ／.::::.:::: イ_＿__,／.::::／-‐ ￢.::
.:::::::／ff ／∠ vﾊ}イ ／.:::ィ7 /／.::::::／.:::::／-──‐ｧ.:::i
:::::/ {L/／{{℃ik}} vﾊ／.:::／ { ﾚ'/⌒`ｲ.::::::／_ ー──ｧ.:::/| ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
.::/ ＼メ、 ｀¨¨¨´ ｖ.:::イ ゝ一ァ' /.::／ _xkｧ=＝ｲ::::ﾑミ ＜ ＞
:/ ｀ ｀三≡＝=一ｚl.:／ / /／ ＞'"´ _ _｣:/ ＜ なんでお前らは僕の首締めたがんだよ！！ ＞
′ ‐ =＝ｧ斗 ´ /L_ イ {{℃fL}{} .＜ ＞
| / ヽ、ヽ、 ｀¨¨¨|l ,ｨ/ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
、 { ＼ ｀≧xz＝{彡ｲ:
::ヽ | ､ ｀ ｀≧´.::::
＼l ー=＝ニ二:::__::,:::::
/` ‐- ＿ ／.::::::
ハ、 ｀丶、 ／.::::::::::::
', ∧_｣三三ニ＝‐ .､ ハ ／.::::::::::::::::::
∧ /三三三三三＝=三L｣ ／／.::::::::::::/.::
/∧ /三三三三／ l ／イ.:::::::::::::／.:::::
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
,_ ＿ ブハハハハ | |r┬-/ |
､-ー'｀Ｙ ＜,__＿ ＼ `￣'´ ／
_＿≦ー`__＿ _二ｚ<＿
＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
＜之′Ｙ(ヽ三/) ）） ＼三/) ））
>{ ,' |( i))),. ,.l , ﾞｉ )))
| !､{ |' |::::|寸T ハT７} ｨ, ｌ
′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞ.|::::|⌒） （⌒）| ハ| フフッ
ﾞｉ|ﾞｉ' |::::| , |::/
ﾞｉTィ|::::| ― _ノ/
│|::::|::ニE7,:::::/
└K:::ﾞ,r'＼ﾄ:::/
l::::,´ ￣｀Y
i:/ |
744 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:35:10 ID:???0
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
「ﾊﾊ……」 | |r┬-/ |
＼ `￣'´ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （ー）三（ー） ＼
「…………」 . | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
,_ ＿
､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
_＿≦ー`__＿ _二ｚ<＿
＞ .,,_ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
＜之′Ｙ ＼
>{ ,' /, ,. ,.l , ﾞｉ
| ヽ,{ l |i’寸寸TハT７}ｌ
ヽﾚⅣ __ハ （ ●）ハ|
V ﾄ' (__1 ゝ
Vィ 丶, ‐,.ノ 「……？」
| l /:::ニヨ'
745 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:35:23 ID:???0
､_ ＿
ｨ-‐ ` Y ＜＿＿
＿≦―'´＿＿ _二z<＿
＞ヾ ￣, -‐ ´￣｀┴＜
＜戈､ Y / ＼
>{ / l, ､ , ,l_ ､ ヽ
| ゝ{ l｀寸寸T ハT7 } ,､ l
∨ヾﾊ ∨ゝ （●） （●）|ハ|
ヾi∨| , |´ 「どうかしたの？やる夫」
ヽT､,_ ― _ ノ
| lヽ::ニヨ7l
└l´:::／ヽ |`
＿＿__
／ノ ヽ､_＼ て
（●） （● ） ＼ （
／⌒（__人__）⌒ ＼
「や。別に？」 | ) ) u. |
＼ `ー'´ ／
⊂⌒ヽ 〉 ＜´/⌒つ
＼ ヽ ヽ /
＼_,,ノ| ､＿ノ
/ | ',
. ｀ｰ-､_ | ! / ノ/ / , ﾊ
丶 _|{ | / ／／//| / i }!
＼/r'ぃ | | /／∠＝i | /}ハ
. ＼ | {∧ﾄ､ | | / ｀k T:ｆヽ､ |/ ﾉ
丶八 ゝ､{∧ ﾄ!' ヽiｿ |ハ
. ｀ >､_ ＼{ ｀ ＼ 「話して。何があったの。
... ｀ｭ､,/ ', ｀ / 私に、隠し事は無しにして」
. i/rY!ﾞ 丶 -r′
' |三,ﾍ ｀ ,´
.ノ､三三ｲ廴､ /｀rｰ ---′
.／＼＼三三三≦ ／
三三ﾆミ二二ﾆ--ソ＼
_-─―─- ､._
,-"´ ＼
/ ヽ
/ ＿／::::::＼_ヽ
| :::::::::::::: ヽ
l u （ ●)::::::::::( ●)
「ホントになんでもないって」 ` ､ （__人_） /
`ｰ,､_ ／
／ `''ｰ─‐─''"´＼
746 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:35:30 ID:???0
/ l | ＼ ∨// | | │l ヽゝ
. /./ | | | │ ヽ. ヽ. | '/ | { │| | ）
/./ / | | |､ ﾄ. │ | | l /ヽ. _＞l│ | | /
| | | ﾄ. | Ｌ≧ |‐＼| | | |./ / l ::| |│ | { ｛
| | | | |ヽ l＼|￢ `'＿_ | ｲ | | Ｙ/ ｲ::::| |/j/ ヽヽ
| | ', | |ﾉ─ヽ | ﾁ斤万:}ﾉ l /l ﾊj l },ｲ::|::::| ト.ゝ
}人ヽ ', lr≦云＼ | .ゞ--≠ |/ }ノ ﾉ// l:::|::::| l ﾉ}ﾉ
' ヽヽ ヽﾄ⊥斗' l｀ r‐'､y│|:::|::::| | .ﾉ /
丶ﾊ .≧ '､ ﾉ lゝi |:::|::::| | ｲ /
},ｲ∧ ｀ _＿ , ' /∨::|| |:::|::::| |. ﾚ 「話さないと、噛むわよ。
ﾚ' ＼ ｀ ニ´ ∠/ヽ': : : ::lﾚ|::::Τ＼Ⅳ 兄さんもすごく痛がるんだから」
｀ 、 ∠/Ｙ: : : :／／/＼::| ｀
｀ ＜∨: : : : : ／／: /: : : ＼
>二二'_´／: : : : : : : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',:
／: :.∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,
/: : :∠___i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
「やめて下さい。 ／ （●） （●） ＼
悶死してしまいます」 | /// （__人__） /// |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u|
「…………」. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
やる夫はしばらく無言で押し黙った後、観念したかのように、銀に向き直る。
747 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:36:05 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼
「結局、助けられなかったな……って」 （ｌ､__） |
⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
､_ ＿
ｨ-‐ ` Y ＜＿＿
＿≦―'´＿＿ _二z<＿
＞ヾ ￣, -‐ ´￣｀┴＜ ,
＜戈､ Y / ＼ -
>{ / l, ､ , ,l_ ､ ヽ ｀
| ゝ{ l｀寸寸T ハT7 } ,､ l
∨ヾﾊ ∨ゝ （●） （●）|ハ|
ヾi∨| , |´ 「えっ？」
ヽT､,_ ― _ ノ
| lヽ::ニヨ7l
└l´:::／ヽ |`
／￣￣￣ ＼
／ . ＼
「生き残ったのは、やる夫達だけ。 ／ _ ノ ヽ、_ ＼
.| （ー） （ー） . |
黒だけじゃない。ダディも、誠も、 ＼ （__人__） . ／
みんな、みんな――……死んでしまった」 ./ ｀⌒´ ヽ
ヽ、二⌒) (⌒ニノ
言葉は、普段の明るさに似つかわしくないような、重い言葉だった。
748 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:38:22 ID:???0
「001に言われたんだ。 ／￣￣￣＼
やる夫が脱走なんてしなければ。 γ⌒) (⌒ヽ
.／ _ノ ノ ＼ ＼ `､
みんな生きてただろうって。 （ < （○） （○） | ）
やる夫は、否定できなかった」 ＼ ヽ （__人__） ／ ／
／.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
{.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:∧
. |.:.:.:.:.:/.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ .:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.｝
,'.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:イ／／.:.:.:/ ヽ.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.ﾘ
.!:.:.:.:.:.:|:.:.:／ﾉ' ／ ｊハ从 斗七爪}.::.:.:.:.:.:.:i
. 〃i.:.:.:.:∨ ￣廾ト､ ﾉﾙ' ィﾃ示ヽ!:.:.:.:.:.:.:.:|
. / 八.:.:.:ハ〃「丕ﾗ } `´￣ /.:.:.:.:.:.:.:.:| 「それは考えすぎだ。
. / ヽ:.:.:∧ ´ :! /:.:.:.:从}八{ やる夫が悪い訳ないじゃない。
. }:.:.:.:∧ ` /.:.:.:.:イ/ヽｊ
∨ヽ.:介 ´こ丶 / 从:/ﾉ' 悪いのは、ブラック・ゴーストだ」
}从.:.:＞ ／}:.:/
ヽｊヾi:.:| ≧ ､ イ :|/
r‐＝＝＝＝＝＝7
||:::::://:::::::::::::| |:::::{
ルルーシュがすぐにとりなした。
銀も言葉が出なかったが、代わりに何度も首を縦に振る。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （ー）三（ー） ＼
「でもみんな、助けられなかった。 | （__人__） u .|
……助けたかったのに」 ＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
けれどやる夫の表情は、陰を含んだままだった。
やる夫は、自分が迎えた結末に、納得がいっていないようであった。
749 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:38:46 ID:???0
__＿＿
／ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ （●）i!i!（●） ＼
「だから、助けたいんだ。 | u , （__人__） |
＼ .｀⌒´ 〆ヽ
……今度こそ」 / ヾ_ノ
/rｰ､ |
/,ﾉヾ ,> | /
ヽヽ〆| .|
／ ヽ
/レ′ ヽﾊ
|V i /|
ﾐヾヽ ﾉノ ／ ,'
ﾄ､ヽヽ i!〃 ｨ′ /し!
ﾄ､l|＼ __∧」Ｌ '´ | / /
rV/ / 7´ レ' //
ﾚﾍー-､l / _,,. -一メｲlj 「……ああ、そうだな」
{ﾋゝ￣`| |ー=＝ｒ ィ'´ /ｌﾝ
ﾍl＼. | |_ハ___」斗イﾚ′
| ｀ll| |, lﾊ
〈ﾄ ﾘヽ‐' ,'ﾚ|
. ｲ ＼ ￣￣` / ト､
＿ , ｨ' ´ | ヽ ／ / ｀ヾ ｰ- ､_
:::::::::::::/ ト--ィ′ ヽ::::::::::::￣
:::::::::::::＼ | / /:::::::::::::::::::
:::::::::::::／＼ 〉y/ ／::::::::::::::::::::::
やる夫が、いつになく真剣に発した言葉に、クーガーが呼応する。
＿ _,
＿__,＞ Ｙ´'ー-､ て
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_ （
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ | 「クーガー！？」
|ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′
`| ヽ 「)'/|/
ヽ､_ ロ _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
'ｲ／ヽ::::｀l┘
750 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:38:59 ID:???0
|､/! l､l､j,:/:l , .:: '" "´..:: '"´ .
l '::| ヽヽ/::／:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -
|:::::',／〃,.､---――''''''''ｰ‐‐-‐ｧ‐'''"
|:／.::／ / _,,. -''"
／.:／ｰ- ､＿ _,,,..-ﾆﾐ､ 〈ｰ‐'''"::::::::::;;
／.:／| r-､ ￣`''ｰ┬r-,- ､,_ヾ::::｀ヽ:::彡´
/.:／ l＼./ ', | | ll ￣二r‐-､::､. 「理想など無く、死にたくなくって逃げ出した。
/.:/ ＿_j / l＿＿＿_|_l-┴‐''7´::i r ､ ｀|::ミ 結果はそれと近いモノになっちまってる。
__,,. -/:/ ￣／ V /〃/ ) /, /::;:'"
r'"´:::::::://:::::／ __／',`ｰ''''‐ '´l/'ヽ‐'／!､:::／ それじゃぁ、死んでいった奴らに顔向けができん」
|::::::::::::::/'::::::/ 〈 l`ｰ‐-､,＿ ,､ r‐''´ ﾉ／ ,
. |::::::::::::/:::::::::| l＿_,j ｀ヽ､ ￣´ / ／ |
l::::::::::::::::::::::::;l /￣ ｀ヽ、 _,,.‐''ﾞ,,. '´ !
ﾉ:::::::::r―'''"´／ ,-‐'''7‐-‐' _,,.ィ-‐''"￣ /
／:::::::::::| ／ ／'"´＼`''--r-‐＜ l ／
!::::::::::::ノ .| r''"´ ,､ 入.フ｜ ､/ ／
〉:::::::〈 | -‐''´￣ ﾍ ｜ /
. /::::::::::/ | _,.-‐'⌒ヽ, | / ,,. -‐''"´ ／
彼もまた、、望んだ結末と遠い結末を迎えてしまった。
故にやる夫の気持ちが解るのだろう、2人して暗い顔して頷き合っている。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u |
,_ ＿ 「ウン。その通りだお」 ＼ （__人__） ,／
､-ー'｀Ｙ ＜,__＿ ／ ｀⌒´ ＼
_＿≦ー`__＿ _二ｚ<＿
＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
＜之′Ｙ´／ ヽ
>{ ,' |､ , ,. ,.l , ﾞｉ
| !､{ | 寸寸T ハT７} ｨ,ｌ
′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ u（ー） （ー）| ﾊ| 「その通りじゃないわ。全然違う」
ﾞｉTィ.,_ ∩ /777ノ川
│「（丶_//// l
└l´::ヽ ／ ¨ ＼ -､
|::::/::::/ ｀i （__丿
そんな明るい男どもを見ながら、根暗な銀が溜息一つ。
なんだかあべこべになっている気もするし、自分が少し、変わったような気がしてくる。
751 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:39:18 ID:???0
銀は、やる夫の掌をギュっと握る。
──────────────────────────────────────────────
,.-‐-､,. --―,ｧ '"｀)
／ ｀''ｯ‐'" ,. ゛
,./ ,r<｀.／ ／
／ | j′∨ /ヽ
,.ィ゛ │ ,ﾉr"｀ヽ ,/ ｀､
／ | ,i´'ｰ'゛λ､ `ぐ、 ｀､
r'゛ _ﾉＬ.ノ / ヽ、 ヾ:、 ｀、
ﾞァ'ﾌ i′ ′ 'ﾞﾄ､ ｀＞‐-､!
j′ j′ヽ、／ '´.ノ !
| | ／ ／ i.
| し'′ ,/ i.
| '′ / i
│ / ﾞ、
/ ハ ヽ
_, - '゛ , ′ ヽ、 ｀、
_,. -‐'"´ _／ヽ、 丶
_,.. -‐ ''" _,.-'" ｀ヽ、 ｀ ､
,. ‐'" ヽ ｀ヽ、
／ ヽ、 丶､
_,. - '" ＼ ｀丶、
_,. ‐'" ＼ ｀ヽ､
_,. ‐'" ＼
_,. ‐'" ＼
_,. - " ヽ
──────────────────────────────────────────────
752 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:39:44 ID:caOBIV8o0
なんで現代で銀生きてないんだ・・・、めっちゃ不安
753 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:39:52 ID:???0
繋いだ手はそのままに微笑むと、やる夫の頬がでれりと落ちた。
／ ／ /=ミ､ヽ_／/厶 ｀ヽ、
/_／ 厶≦二二ミく.:｀ヽ. ､_ ',
. ､__／ ／ , ￢…'"´ ｀`丶､ヽ､.:', ､ ',｀ヽ}
｀￣/ ／ ヽ.ﾍ:} .ﾉ ヽ}
/ , ' ソ.ィ.:. . ヽ.
/ /〃 Vﾊ.:. .:. .:.:.＼
|/|/ } Vﾊ.:.:.:.:. .:.:.:ﾄ､＼
′ .i .:/ ./ i ﾄﾍ :}/}.:.:.:.:.:!:.:.:} ｀^`
l .:.｣/|:.厶 .:l､_.:.L_｣ i .ﾊ7.:.:.:.:.ﾊ:.厶
{ .:斗≦.._ﾍ .:|^ヽ匸] .:./}/ .:/./.:.:.:.:./ }′
'. .:.!.:.ﾄ､{心｢ ヽ、.:.｢竹亡T7 /.:.／V.:.:i:.:.:,′
ヽ.ﾄ､| ｀￣ / ＼} ゞ=タ /／} /./.:l:.:.{ 「私を助けたでしょう。やる夫は」
{ 〈 ､､ ´ _ ィl/}.:.:|:.:.i
､ ＿___, /〈} ｲＴ.:.|::::|:.:八:.!
＼ { {／ |::l:.:.ｌ::::ﾚ′ ｀
_＞‐:ｒr≦} |、 厂＼.|::::|
,. -‐: : : : : : {/一 ∀. : : : ヾ､}
/. : : : : : : : : r'￢ } : : : : : : :丶、
/. : : : : : : : : : 凵 /. : : : : : : : : : :ヽ
{: : : : : : : : : : : : l {: : : : : : : : : : : : : :',
. |: : :ｉ: : : : : : : ∠{ 〉、: : : : : :/ : : : : : }
. |: : :| : : : : ／ r‐ﾍ._／ rﾍ: : : : :/. : : : : : :l
元気を取り戻したやる夫を見て、銀はウン、と満足するが、
銀の予定と異なって、やる夫がちっとも手を離さない。
＿＿＿_
／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼
／ /// （__人__） ///.＼
「そっか……ありがとう。銀」 | |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
＿ _,
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′ 「あべこべじゃない？
`|.xx ヽ xxx 「)'/|/ 何で私がお礼言われているのよ」
ヽ､_ ― _,.ィT/
l 7Eニ::ィ1│
'ｲ／ヽ::::｀l┘
銀は熱くなってくる顔が見られぬよう、慌てて顔を背けたけれど、
真っ赤になった首元が、かえってやる夫にはよく見えた。
754 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:40:24 ID:???0
,_ ＿
､-ー'｀Ｙ ＜,__＿
_＿≦ー`__＿ _二ｚ<＿
＞ ７ ￣､-‐ ´￣｀'┴＜
＜之′Ｙ´／ ＼
>{ ,' |､ , ,. ,.l , ﾞｉ
| !､{ | 寸寸T ハT７} ｨ, ｌ
′Ｊﾞｉ, ﾞｉ ﾞｉ （●） （●）| ハ| 「やる夫は多分疲れてる。
ﾞｉ|ﾞｉ'(1xxx , xxx .だから悪いこと考えちゃうのよ。
ﾞｉTィ.,_ ― _ノ -⌒)
│「ィ::ニE7 l _rｯ ちょっと休みましょう？」
｀/´::::,r'＼ﾄ
/::rｰｭ´ ￣｀ix'ヽ
./::;ﾊﾞ } |ﾞ_,ﾉ
.|:: ヽx ' X:l
＿＿＿_
「……ま、確かに疲れてるお。 .／⌒ ー､＼
／（ ●） （●）＼ ﾍﾗｯ
エネルギーも完全に尽きてるから、 ／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
もう動ける気がしねーし」 .| |r┬-/ ' |
＼ `ー'´ ／
悟られているとも知らぬ銀は、気丈にやる夫を気遣って。
なされるがままにやる夫は地面に座る。
＿ _,
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ |
|ハ |（●） （●） / / ,/ﾚ′ 「じゃあ休憩ね。
`|'''' ヽ '''' 「)'/|/
グッ！ ヽ､_ ▽ _,.ィT/ ﾆｺｯ そのためにもクーガー、
ｎ＿＿＿l 7Eニ::ィ1│ ちょっと離れた所に行ってくれる？」
ミ__:::::::::::::::'ｲ／ヽ:::::｀l┘
￣￣￣i´￣ ｀|:::::|
|::::＼ ＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
ヽ::::::＼ ＼、: : : : : ミ､ゞヽ＼: : : : :Ｎ Ｍ/）: }
＼ﾊ:::::::＼ ｀ー-、: : : : : : : : :ヽ: : : : ＿,-,-{ﾉ
:.:.:＼i::::::::::::｀-、 ミ ￣ﾄー-----､...ヽー､ ⌒ヽ、
:.:.:.:.:ヽ:::::::::::::::::::ー､__ヾ、 7'ー-､ ｀ﾆヽ; :｀ヽ、
:.:.:.:.:.:.:ヽ::::::::::::::::::::::::.:.｀,ﾌ /／´＼＼_/ﾉ ､ｙ'ｒ） ＼: :.ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:::::::::::::::::::.:.:ｲ /´ ｡y´ 〈ﾉ,j ＼:.ヽ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;;;（￣｀}:::..:l ｀ー' .:: ヽヽ ＼i
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ }ヽ ｌヽ:.:{ .:::::::: |/ 「どういう意味だそれは！！
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|;;＼ヽ__>-ヽー､ _ ､_ _|ｰ-, 俺がいると休憩に ／￣￣￣￣￣＼
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|;;;;;;;;;ヽ::::::::::: ｌ ／(二ヽ,-' / | ならねーお ＞
、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;;|::::::::::: | {;;;;;;;;;;;;;;;;;;| /｀ー---､＿ ＼＿＿＿＿＿／
;;;＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;;;;;;;;;|:::::::::: } |;;;;;;;;;;;;;;;;;;| {;;;;;;;;;;;;;;;;;,ｌ;;;;;;｀ー-,＿ ああそうですかさいでっか。
;;;;;;;;;＼:.:.:.:.:.:.:.:.:＼;;;;＼:::::: | l;;;;:,r'^ヽ;;;ｌ |;;;;;;;／:.:.:.|::;;;;;/ _,r-';;;: お前がこんなに冷たい奴だとは
;;;;;;;;;;;;;;;{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼;;;;;＼ !、ヽ､,===ノﾘl ハく:.:.:.:.:.:.:.:.V／;;;;;;;;;;;; 知らなかったぞさる夫――ッ！！」
;;;;;;;;;;;;;;;;|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼;;;;;＼ ト、 ￣ -ｲ´:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:};;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼;;;;;＼ l ヽ､_.ｨ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
755 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:41:12 ID:???0
. -‐:.:.´￣:.:.:｀:.丶 、
-:.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
_ -‐￣:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.,
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／:.:/:.:./: .:./ :.:./ .:.:.!ヽ:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|::..:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
／/ :/:.:./ :.:.:/ .:./ :.:..l|ヽヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
／ / :.//:/ :.:./ :.:/ .:.:../:| ＼＼:.:.|:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.l:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
,／ / :.//:/ :.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
´ / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´l_.=≠才l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|
,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //ノ¨|ﾌ:}／//.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
|:,' / l :.:./_＿,|:.l／,イ/´ ／´ //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:! 「…………」
|{ l |:./l r-|{ ／ノ //:./:.:.:.／./ / /.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
ヽ､ ヽ | | r:.:./＼ //:./:.:.／:.:ｲ ,. /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{
／ﾞ } | |∠＿_＼_＿ //イ:／/／／ // ||:.:|:.:,'|| `ｰ
/ / {-------ヽ ／´ ´‐ ´ /´ |l:.:|l:' l|
/ く￣￣￣／￣))_.. イ |ヽ|| ｀
/ `イ￣ ／ ＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
／ ／ {￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
/ ／ l : : : | |,-､ 〈〉 ,- ､: : : : : : :l
756 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:41:29 ID:???0
_......-─::...._
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀::......_
_..-'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::｀:...､
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/:.／:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.i:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.i: | -_-. ､
／イ:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.:.::/:.:.:ﾊ:.:.::斗:. :.:.:.|:.| `i 丶
／／/:./:.:.:.:.:.:.::/:.:.:.:.:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.::ｲ:.:./ ﾚｲ:.:|:.:.:.:.:.ﾊ| _ ,ノ ) ）
／∠_ /イi:.:.:.:.:.::./i:.:.:.:.:.:.:.: //:.:.:.:.:.:.:/:i:.:/／,,V:.:ｲ/:.:./:.:.i! - --－´, ´
- ´ ノ´ ヾ Y|:.:.:.. ::/:.:l:.:.:.:.:.:イ:/:.:.:.:.:.:.:/:.:.|//_／ｲi｝/:.:./:.:i:.:i＼ -－=＝''''' "´
/::. i｝iﾊーﾌ￣ミ ､://:./i:.:.:.: ://:.:.:/,,ｨ/tﾘ ｿ/:.:./:.:.:ﾊ:.ﾋ:.:.ゞ
i:::::... i/:::::V/ ｧ/>､:i:.i!:.:.:.//:.／il /-=彡ｲ:::..ｲi:.:.:iハi＼＿＿＿＿＿＿,- ､
ヾ:::::::..../＿// // ﾄ＼-､:// .::|iﾊ´￣ /／i:.ﾊ:.:.i:| | ヾ￣￣／ ／-=─" ＼
｀ー-≦､ ./:::.. ./ .i!＼.＼＼_..:::| ｲハ:.:.|ﾊ .||::::| ／ ／/￣ ..:::::i!::|
ﾉ::.. .i:::::::::.. ｲ/:. i ヽ＼ ｝ ＼＼ / |//ﾊ:| .||::/ ,/ _／─＝-─ ､:::::::::::|
＿ ｲ::..- ､ .|:::::::::::::/:::::::::.....ﾊ ｝| |:::... .＼＼,ｲー// || .|/／￣＞'´ ::::i:::::: |
r -─ '´ ..:::::/:::人:::/::::::::::://:::::::::::/:::::::::::ﾊ|.|::::::::ﾉﾉハ ＼-/──v─＜'..´ .....::::::ﾊ:::: |
i::... ....::::::/-＜=/:::::::::::::ﾊ::::::::::::/ｲ:::::::/:: //:::::://:::::ﾊ! > ＼-､ﾄ-､─ ､ .......:::::::::/:::::: /
｀ ー──' ´ V:::-:::_:::/:::::-:::_/:::::::-:/:://:::::::｝｝::::::::/ // ＼＼:::ヾ:::.. ::::::::::::::::::ｲ/::: i
/::::::::::::/::::::::::::ｲ:::::::／::://:::::::: | |::::::/ /.ｲ ヽ::::: ...｝:::.....::::::::::::::::::/:::::...:/
,':::::::::: /::::::::／ ｀-´:::::::::| |::::::::://:::::/ /:::ﾉ:::... :...:::::::i::/:::::::::::::::::: /:::::::／
i::::::::::::ﾊ::／ ＼::::::::::::::::::| |:::::://:::::｛::::::::::::::::::.... .....::::::::ゞ:/:::::::::::::::／::::／
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ヽ '´ /i ＼::::::| |.// ::::: |＼:::::::: ..:::::::::::::::イ/:::,..-＜::::ィノ
| | / ＼.| | / .ﾊ ｀ - _ - /./'´:::::::: /
// .:/ .Ⅶミ＿＿＿＼ ￣/｀ー '´:::::::::i:i::: .／
| | || ／:::::::￣￣￣￣ヽ :/:::::::::::::::::::::::::il::::／
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ﾉﾉ ://::::...... ／／＼＼::::: /j
//::::=-─＝::::::.... / / .＼|......:::::: ／
758 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:42:08 ID:???0
＿ー ､ }V _
｀ー--≧ V ﾚ´{
_,フ' __｀ヽ.
_ -‐≦＝=､､_, -､ ＼｀ヽ
､__-'´ ｀丶. ｀ヽ.､ } ｀フ
／ ,ｲ .／{ Y ｀| | ｀ヽ
. ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿フ /ﾝ／__｀ﾄ、,i l }人{ヽ. ＼ヾ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣乂,ﾀ |_ｼゝﾘ| / ﾘ:| ﾉ ヽ._ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,' ﾉ／~）.ｨ.|:| {´￣
ﾊ. 丶 ､,.ィ.1:ﾚ'/ ,ｲ 人
. ヽ.__ ..､ {ﾐ::|ｨ|:|´ /.ﾉ'
YYYYY乂 L!从
／ヽ-シ´::::｀ヽ.
,.:':::::::::￣::::::::::::::::::ヽ.
760 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:04 ID:tm/OIA5E0
え？
761 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:19 ID:7G4twCZI0
なに…
762 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:23 ID:???0
＿ _,
. ＿__,＞ Ｙ´'ー-､
. ＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
. ＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
＼ 人人人人人人 ／ .／ ヽ ｀Ｙ′之＞ . ＿＿＿__
＜ ＞ ./ , l、 、 , ､ | ヽ }< ／ノ ＼. ＼ えっ？
＜ やる夫！ ＞. .ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ | .（●) （●） ＼
＜ ＞ |ハ |（○） （○） / / ,/ﾚ′.∪（__人__） ＼
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ .`| ヽ .u 「)'/|/ | ｀⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ|
. ヽ､_ コ _,.ィT/.|. ＼ ヽ ヽ ヽ |
. ,..ノ:::l 7Eニ::ィ::/ /:::ー...､∩ .(⌒)::::::::::: |
. _ ,､r‐":::::､: 'ｲ ' ヽﾚ:::::::::::::::::::| |-,／) ..! |
. r-r;''´:::::::::::::::`､::/ `、:;;;..-.,,_ 丿}ノ /ノ) .ヽ ﾉ
. (,_{::::_::;;::--''-‐ / ｌ:::/⊂ﾆ '" ニ⊃
. |i ./ ノ′ `'=>'''"´
lｉ|i .ﾉ ／ |i
i| ./′ /′ lｉ|i
. ／′ │ i|
763 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:30 ID:9TH2jF.20
おいまてやめろ
764 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:41 ID:???0
.ｌ;;i′ / .!;;/ .ｲ、;;;;;;;;;;;;;;./ |;;;;;; / .r' ／ ,イﾞ .,〃 ..／; ／
.|/ ﾉ .ｌ;;; ! l;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ !;;./ ,,ilｒ'" ,i'./ ,./ ,／ .,.
:lﾞ | ! /;;;;;;;;;;;; / /./ '″ .,l./ ,,ﾉン" .ﾌ;;
_,, !ﾞ.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'／ .,..ｒ'";;;;;
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// .／;;;;;;;;;iﾚﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / .,. |/‐ンン'∠ﾞ‐'ﾞ´;;;;;;;;;;;;,i;;ｉＵﾞ‐'''^ﾞﾞ''″ _..i
/ｒ'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞'";;ﾞ´,iﾃ '´;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ" _,,,...i;;;;iv＝ゞ´
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,./ '´ _..- ._,,./ ;;;;_,,./ .ﾞ'''ﾞﾞﾞ´ ,,-''"
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iiijj⊇....--‐',ﾞ,ﾞ,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,..r‐ '"￣゛ . _..yrｰ''“''''" . _,,.. -;;ﾆﾆコﾆ;;r‐
眩しさを感じたと思ったら、視界が真っ赤に染まった。
765 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:52 ID:???0
＿＿＿__
／ノ ＼. ＼
.::（◯)三（◯） ＼
(⌒(⌒(⌒ヽ ／::::::::（__人__） ＼
「…………えっ？」 ＼:ヽ::ヽ::::::(⌒) |::::::::... ｀⌒ (⌒(⌒(⌒ヽ|
ヽ:::::::::::::::::::: |. ＼:::::::.:.. ヽ ヽ ヽ |
ヽ:::::::::（:::::ヽ ／::::::::::: (⌒)::::::::::: |
＼ ::::::::::::: V:::::::::::::::::: ! |
ヽ ﾉ
繋いでいた手から力が抜け、目の前で銀が崩れ行く。
766 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:43:48 ID:4DkRcM6M0
まさかっ！
767 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:44:01 ID:KHiqWPj.0
え、ルル？
768 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:44:01 ID:???0
/::/::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
i::/::/:::: ;'::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l::::::＼
|:|:::|:::::::l:::::/::::::::/:::::::/:::::::::/:::::::::|::::::ヽ ＼
|:|:::|:::::::|::/::::::::/:::::::/:::::::::∧:::::: ;'::::::::∧｀ヾ:､
|ハ:､:::::|;':::::∠::／/:::::::∠ ⊥:: ;'::::l::: i:::|
|: ∧:::: |/Z二ヽ /::::／二＞,ｨ/:: /:::::|ﾊ!
八! ﾍ:::::笈戔ミﾒ:／ ,.孑爻.7:: /:::::: ﾘﾘ
. /⌒}ﾄ､_>:ヽ'￣`／ ! ￣`,.:イ|:::/ //
ﾘ 川∧ / /://:/ 〃
ノｲ::|::::}::>､ - ―- .,ｲ}:/:／ 「さすがは視聴覚特化型。
/:ノ::/二二:>､ __ ／｛:|:｛/
,.ヘ ＿＿＿／⌒ヽミ＝/｀ヽ}=}:ｌ::::|::У 音は消したつもりだったが、
ー――く: : : ＼: : : : }｀ヽ: : |: : Y: : : :.|: |:|｀ヽ どうやら察知されたようだな」
: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : :| |:.:.:|: : :|: : : : |: |:|77入
: : : : : : : : : : : : : :}:.:.:.Lrﾉ: : ∨∧: : : :凶:|/く⌒ヽ
身動ぎ一つせず。動きを止めた銀が地面に倒れた音を、やる夫は聞いた。
銀のチップを刺してから、異様に良くなったその耳で。
＿＿＿_
／:::. ＼
／::::─ ─ ＼
／:::::::（◯） （◯） ＼
. |::::::::::::::::（__人__） |
＼::::::::::::: ｀⌒´ ,／
／::::::::::::: ー‐ ＼
ﾉｲヽ」＼ 〃/ /
{）ﾄ､i ヽ_,,.ｲ /
,ｨ'Yiヽ‐＝==ｰ､ﾚ′
ハ!/ ｀ 个､_ ノ ヽ 「指先から、レーザー？……
∠ ＼ r==ｮ ﾊ i
,ｨ´ ｀ヽ､ ＼￣,ｲ/ お、お前ッ！！サイボーグかっ！！」
// ＼ ﾚ' /ｰ--､
// Y 〈 ｀ヽ＼ /⌒!
/〈 -=＝‐ !./ , -―y/ ﾄ､
,' } ｀ヽ 〉 / `￣´ } L
| / / | ／ 〕
V＿＿ /o ,' /|
/￣ ｀ー----‐'フ/ /
/ /ノ ノ
/ l.} ／
＼ ＼ ／
｀ヽ､ `ー--ィ'´
｀ヽ､ ,, . ---─――┘
769 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:44:06 ID:PPThGwDk0
ルルが裏切るとは・・・このリハクの目をもってしても！
770 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:44:46 ID:caOBIV8o0
まじかー
771 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:45:30 ID:???0
／::.::.::.::.:/::.::.::.:／:/::.::.::.::.::.::.:/!::.::.::.::.::ヽ::.::.::.::.::.＼
/.::.::.::.::.::.:/::.::.::〃::./::.::.::.::.::.::./!::!::.::.::.::.::.::.:i::.::.::.::.::.:∧
i::.::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.::.／::.:／ 八:ヽ::.::.::.::.: |::.::.::.::.::.::.∧
|::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.:〃:::∠-=≦壬ﾊ::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.∧
イ::.:i::. /::.::.::/／/::.:/::／/ﾃ‐_＿__ ＼::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::∧
/::/i: : |:: i::.::.::/＞ {::./::/／ ,ｨ戈::::タ ＞ У::.::.::.::.::.::.::.::.::..: : 〉
/イ::.|::.::|:: |::.::/_＿,」:/{/ ´￣￣￣` /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. /
./ !:/!::. |:: |::.:{代ツ/ ／::.::.::.::.::.::.::／ 〉::.:::｛ 「いいや、人間だよ。
.| |::.:ﾊ: ﾄ从 ￣〈 ／/::.::.::.::.::.: ／ ,'::.::. ｲ!
!.八::!.ﾊ::.::.ﾄ.､ ｀ ／ ,ｲ:::／::.::.／ ./::. : /八 第五世代と呼ばれている、
＼∧:∧ ､__＿ ／.／:／／ __／::. /// ｝ 幻獣の味方をする人間だがな」
ヽ/ .∧ !::...........｀ヽ ー=ﾆ彡 '´ //::.::.::.::;′
/ .ヽ ／ , ． /::.::.::.:: { ＼ 人人人人人人人人人人人 ／
}ﾄ． _,,...＜ ./::.::.::.i::.::i ＜ ＞
|:::ﾊ __ ．.＜ .//.ｲ::.::|::.:ﾊ ＜ 人類の裏切り者！？ ＞
|/ j:〉.≦!_＿＿__＿＿＿∠⊿!__ !:: 八 ＜ ＞
i / 川┌──┐├─≠──|:|从 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
|j/:::::::::::: ││ｨ=v:fj:::::::: |ハ
|{:::::::::::: : ││⌒}川{⌒: |
トンネルの中にでも入ったかのように、ルルーシュとクーガーの問答が遠くに聞こえた。
現実を拒否するかのように、目に見えるものもぼやけている。
/:. :. : : : : :./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
.//: : : : : : :/: : : : /: : : : /: : : : : : : |: : : : : : : |: : :ﾍ
//: : : : : : : |:.:r‐､r‐､: : :/: :/: : : : : :.|: : : : : : : |: :|: :|
./: !: !:. : : : :.r‐､! .| |:.:/: :/: : : /: : /!: : : ! : : :.|: :|: :|
/: : |: |.: |: : : :| i | |/: :/: : : /: :.:/ .i: : : |:.: : :.|: :|: :|
./: /: |: |.: |: : : :| | ! !:.:/: : : /: : :/ ＼:. ! : : :.|: :|: :ヽ、
/／: /|: |.: |: : : :| | | |/: : : /|: : / , ィ≦!:.:.:.:. !:. !｀ ー｀‐
／ /: / ヽヽ:ヽ: : ｲ i | |: : : /./／ イj } .} .|: : : /:.:.| 「サイボーグ計画とは、
./／ |＼: ／ l. ! ! !: :./／／夂ｪシノ |: : /: :.:.| なかなか恐ろしい事を考えたものだ。
.／ .|:.／ .／! | | |: / ! ￣￣ ﾉ／:.: :|:ﾍ
|ヽ ヽ ! | | |/ | ／: : :|:.: |: :.ヽ、 特に001は驚異的だったな。
ﾉノﾍ. ∨. ! ヽ , -‐‐､/:. :.: !: :.!｀ ー ｀-
／ | ヽﾆ二ン´ , ' ´|: /|:. !:.: ! 我々を持ってしても、
| ／ !/. !:∧: | 奴に対抗する手段が一つもなかった」
| ／ .＿!））/ ヽ|
| /ニニニ.|─‐' |
| ／: : : : : : | |: : : : |
/ ／: : : : : : : : .| |: : : : |
--─==ﾆﾆ/ ／| |: : : : : : : : : | |: : : : |｀ﾆﾆ=- ､＿
775 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:46:15 ID:4DkRcM6M0
まさかの５世代
776 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:46:24 ID:???0
｀ヽﾄ,
｀'ｰ-､..::::...:':､..､. ﾚ1 ______
^''ｰ-､ ｀'ｰ|`''ｰ-､;_`ヽ:.. -‐''",. -‐''"｀
｀'''ｰ-､,_:::::{ ｀ﾞ''ーr､￣＼
i :::::::;;;＞′_,.へ. { ＼ ｀､
r'⌒'| ::i"´ ￣｀''ｰヽ､j ﾚ'′ ＼ ｀､
| i´ヽ| ::| `､￣ﾟ` (ｿ .＼. `､
ヽヽ^'l. ::| ￣ ｀i ＼ ',
ｰ-＜｀ﾌ''ヽ. :| u l ヽi 「001を仕留めるのが目的だったか……」
￣｀''''ヽ､:;| ｰ-′ l
￣｀7 ,.. ‐''"j＼
/､ {: ヽ
/ ｀＞､ { ／
/ ／l ｀''ｰ‐'／
.':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ ヽ:.:.:.:.:.
l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧ ＼:.:.
|.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ ｝:.:
,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.: l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l |.:.:.| |:.:
/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.| {:.::.| |/
. /:./|:.:.| l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/ ヽ_l 「そうだ。
/／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ ヽ, ,}＼ ヽ
／´ .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼ ｛_￣￣￣ヽ ', 探りのつもりだったが、
/:/ }:.:|ＦT〕､:.＼ ヽ￣ヽ l 幸運にも001を殺せるなんて話を聞いたのでな。
// /|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _ / .| | ',
/´ l:.|}:|f i:|. ＼ ___ ¨ヽ { l ', その行末を見守ったわけだが……
/´l:ﾊヽヽ､ ＼ ¨ ｀才:.ﾊ
ﾉ _}:.:|＼＼ ＼ , ' ´/:.:./ /,ヽ まさか全てのサイボーグを
}二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´ ＼ 始末できる事になるとは思わなかった」
/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ ＿〉_＿＿
/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/ __|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l { : : : : { {＾}} }{}ヽ＿ |＿＿＿＿＿
＿＿＿_
／:::. ＼ て
／::::─ ─ ＼ (
／:::::::（◯） （◯） ＼
. |::::::::::::::::（__人__） |
＼::::::::::::: ｀⌒´ ,／
／::::::::::::: ー‐ ＼
ルルーシュが口にした始末という言葉で、やる夫の顔が弾かれたように上がる。
777 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:46:47 ID:???0
言葉を吐こうとして、ようやくやる夫は、震えていたのだという事に気がついた。
＿＿＿_
／ ∪ ＼
γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､
「い……い……」 （ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ）
＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
//::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/ |::::::l:::::::::::::::;'
/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／ '"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':|
l' |l::::! ! ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{ 「ん？」
|::ﾘヽ _ ／/:／/::l::/
l;' |:;ヽ ｀ _,. /'´ _/::::l:l
!' ｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'
_,|l￣|| _,=_: : :| `
,.. -‐'''''""´ !l: : |l "}{｀: : :＼
/:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
やる夫は両腕で体を抱くようにして、震えを押さえつけながら、
なんとか、言葉を捻り出す。
メ ,, -──- ､._＼
「妹さんに対する気持ちは…… メ／ u ﾟ 。 ＼＼
嘘だったのかお？ ／ ／ ノ ヽ､ ＼＼
! | oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo |
やる夫には、お前が嘘を ＼＼ （__人__） ／く<
言っているように見えなかった！」 .ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ
778 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:47:12 ID:???0
しかし後から考えれば、やる夫は口を動かすべきではなかった。
_ - ‐───---､__
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:.:.:.:..＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:＼:＼
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:. :. :.:.:＼:.`ニﾆ=ｰ
/.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽ ヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣
/.:.:./ .:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./| ＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿
ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.| ∠弌ヽl .:.|:.:| ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| ￣
／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i| 「ああ……本当だよ。
l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､ |.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ
|:,' ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､ /イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_ 人間に連れ去られて、もう10年になる。
{l ヽ{ヽ ヽ¨´| ´ ／/ / ヽヽ￣ .もう、生きてはいまい」
ヽ、 ヽ.{:.:.|ヽヽi! ＿ ,＿_ ∠ ／／',
|{ヽ{ |:.｀＞ ､ ／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
｀ }ノ ｿ ﾝ ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
_ - ‐´──=＝￣冫||: : : : : : ||: （(升〉〉 :＼
/: : : : : : : : : : : : : : :托: ||: : : : : : ||: : 〈卅〉: : : :｀丶
／::.::.::.::.:/::.::.::.:／:/::.::.::.::.::.::.:/!::.::.::.::.::ヽ::.::.::.::.::.＼
/.::.::.::.::.::.:/::.::.::〃::./::.::.::.::.::.::./!::!::.::.::.::.::.::.:i::.::.::.::.::.:∧
i::.::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.::.／::.:／ 八:ヽ::.::.::.::.: |::.::.::.::.::.::.∧
|::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.:〃:::∠-=≦壬ﾊ::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.∧
イ::.:i::. /::.::.::/／/::.:/::／/ﾃ‐_＿__ ＼::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::∧
/::/i: : |:: i::.::.::/＞ {::./::/／ ,ｨ戈::::タ ＞ У::.::.::.::.::.::.::.::.::..: : 〉
./イ::.|::.::|:: |::.::/_＿,」:/{/ ´￣￣￣` /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. /
./ !:/!::. |:: |::.:{代ツ/ ／::.::.::.::.::.::.::／ 〉::.:::｛ 「ナナリーは優しい子だったんだ。
.| |::.:ﾊ: ﾄ从 ￣〈 ／/::.::.::.::.::.: ／ ,'::.::. ｲ!
!.八::!.ﾊ::.::.ﾄ.､ ｀ ／ ,ｲ:::／::.::.／ ./::. : /八 .第五世代として生まれたが、
＼∧:∧ ､__＿ ／.／:／／ __／::. /// ｝ 人間を憎むことはしなかった。
ヽ/ .∧ !::...........｀ヽ ー=ﾆ彡 '´ //::.::.::.::;′
/ .ヽ ／ , ． /::.::.::.:: { .人間との、和解の道を探していた。
}ﾄ． _,,...＜ ./::.::.::.i::.::i そんな子を、人間は殺したんだ」
|:::ﾊ __ ．.＜ .//.ｲ::.::|::.:ﾊ
|/ j:〉.≦!_＿＿__＿＿＿∠⊿!__ !:: 八
i / 川┌──┐├─≠──|:|从
|j/:::::::::::: ││ｨ=v:fj:::::::: |ハ
|{:::::::::::: : ││⌒}川{⌒: |
782 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:48:24 ID:???0
／.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
/: .:.:.:./ ..:.:.:.:.:./:.:.:.:.: .i:. :.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
':.: .:.:./ .:./.:.:/:.:.: .:.l .:.l:.: .:',:.:.:.:.:.:.:.l
,'.:.| :.:.l. :.:.//:/:.:.,':.: .:|:.:.:!:.:. .|:..:.:.:.:.:.:|
/:.: l:.:.:.|:.:.//:/:.:./.:.:. //∧'.:. !:.:.:.:.:.|:.l
/ｲ.: .|:.:.:.l://l//:./.:.:.:./// _ヽ:l:.:.|:.:.:|'.!
/ /:.:.:.r':.:.|ド㍉､'/}.:.:.///_,∠zﾐ.|:.:l.:.!:{ ヽ 「だから俺は、人間を滅ぼす。
/´|:.,:.ヽﾊゞｆｪ'ｲﾄ.|:.//廾ゝｭ'ｲﾌ:./ }:.lヽ､
|:.{ヽヽ:ヽ ￣i!´ﾘ ,' ￣ //ｲ:.l'.! お前達がブラック・ゴーストを滅ぼすと
ヽ! ヽ:.l:ヽ. i! /':.:.ﾊ:.| ヽ .誓ったように……
l:.|:.:.＼ !ニニ! ／l:.:.| ',{
ﾘ.ｿ}Fr＞､｀＝´イ／ｦ.:.{ ｀ 俺も、人間を滅ぼすと誓ったのだ！」
ﾉl｀＝r ≧≦ｦ／ｆ |｀ヽ
／ 艸 | |: : : : | | 圸｀ｰ---‐´
_ -‐ー‐ ´: : : 丱 | |: : : : | |: :卉: : : : -─
； ＿＿＿_；
；／ ＼；
「やる夫は…… ；／ ／ ＼＼；
；／ oﾟ(（○） (（○）ﾟo
お前の事を、いい奴だと……」 .；l （__人__） |；
；＼ ｀ ⌒´ ／；
；／ ヽ；
, イ::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::i::::::;::::::::',::::::::::::::＼
j::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::::::',::::::::::::::::::ﾍ
j::::::::::/:::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾍ
7::::::::/:::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::|
7:::::::7:::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::::::i::::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::i
7:i:::::::i:::::::::::::::::::7::7ﾊ::::::::::::::::7:::::i::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::!
,ィi:i.i::::::i:::::::::::::::::7_/i-‐',:i､:::::::7:::::/:::::::::::/⌒',::::::::::::::::iﾔ
.|:ij::::::i:::::::::::::///./ __',iA:::7::::/::::::::::/ヽ ﾉ/::::::::::7:ﾊ.ﾍ
.|:i !:::::i',::::::::7 i| ﾃ弋;;;ｿィ〉:::/:::::::::::/ノ::::/::::::::::::,'.i| ヽ `
ヾ',:::i|ﾍ:::::7 i! ￣ /:::/:::::::::::/ ,--'::::::::::::::::i ﾘ
.ヾ:iヽ .､′ /:::/:::::::::／ ./ j:::::::::::::::::| 「…………」
ヽ ｲ／/／/ / 7::::::::::::::::::i
j:ﾊ` ‐-､ ｲ'" , イ ﾉ7:::::::::::::::::',
′ﾘi', , .＜ _7:/ i:iﾆi::::::::i
ヽ- '::::ﾉ! __, ...-‐'ニ〃‐'i:iﾍ::::::::ﾍ
ﾘﾊ----=i i:::::::::::::::::::::::::::ﾍヾ､:ﾍ
＿_ __!::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::＞､ヾ､
／::::::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
784 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:48:54 ID:???0
/::/::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
i::/::/:::: ;'::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::l::::::＼
|:|:::|:::::::l:::::/::::::::/:::::::/:::::::::/:::::::::|::::::ヽ ＼
|:|:::|:::::::|::/::::::::/:::::::/:::::::::∧:::::: ;'::::::::∧｀ヾ:､
|ハ:､:::::|;':::::∠::／/:::::::∠ ⊥:: ;'::::l::: i:::|
|: ∧:::: |/Z二ヽ /::::／二＞,ｨ/:: /:::::|ﾊ!
八! ﾍ:::::笈戔ミﾒ:／ ,.孑爻.7:: /:::::: ﾘﾘ 「手を下すつもりは無かったよ。
. /⌒}ﾄ､_>:ヽ'￣`／ ! ￣`,.:イ|:::/ //
ﾘ 川∧ / /://:/ 〃 サイボーグの力は脅威的だ。
ノｲ::|::::}::>､ - ―- .,ｲ}:/:／ 俺では恐らく勝てなかった。
/:ノ::/二二:>､ __ ／｛:|:｛/
,.ヘ ＿＿＿／⌒ヽミ＝/｀ヽ}=}:ｌ::::|::У だからこのまま、友人として別れようとしていた。
ー――く: : : ＼: : : : }｀ヽ: : |: : Y: : : :.|: |:|｀ヽ ……いずれ、相まみえるとしてもな」
: : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : :| |:.:.:|: : :|: : : : |: |:|77入
: : : : : : : : : : : : : :}:.:.:.Lrﾉ: : ∨∧: : : :凶:|/く⌒ヽ
|::.::.::|::.::.::.::.::.::/::.::./::.::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.ヽ::.::.:|::.::|::.::ﾄ､
|::.::.::|::.::./::.: /::.::./::.:/::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::i::.::|::.::|::.::|八
/!::. : |::.::i::.: /::.:::/::.:/::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.::.ヽ: : |::. |::.::|::.:ﾑ .＼
. /イ::.::.:|::.::|::.:i::.:::/::.:/::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.:/∧::.::.::.::i::.:|::. |::.::|::.i八
/／!::.::.ﾊ : |::.:|::.::i:: /::/::/i::.::.::.::.::./:／/ ヽ::.:::.|:: |::.::!::.::!:ﾘ
. / 从::::::.Ⅵ:: |:::.::./::/!:/ .!::.::.::.::/:/ / ／ ヾ:::Ⅳ:::/::.://,!
/:人::.::.::∨ :!::.::iｨ㍉ X_」::.::.::://ｨ´,ｨ≦ニ,スｫⅣ::/::.://:/
. / ∧::.::.:∨Ⅳﾑ戈:歹≧!::.//〈く壬ｨ≦戈:歹ｲ::/::.:/〉!/ 「エネルギーが完全に尽きたと言ったな。
. / ヽ::.:: ∨{/´￣￣彡ｨ/ｨ⌒ミ=-ミ ￣￣ /:/:.:://:/ ……言ってしまったな。やる夫。
{ ヽ::.:Ⅵ＼ / .::| -=彡イ::/::.｛
）八ト.､ヽ ::| イ::.::.:/!::.| 逃す訳にはいかぬ、千載一遇の好機を、
／/ |::.::.:::＼ _`,＿ ／::.:::i:::{爪:| お前が俺に与えたんだ。やる夫！」
. |:::ｲ::.::.::}ﾄ､ ／ , --.､ ヽ ／!ﾊ:::::::|: |八j!
. |/ !::.:イ ! ヽ .,ｲ //∧: |八
/ . ﾚ' /＼＼ ＞-＜ ／ｲ/ .∧＼
. ／ / .＼＞== ==＜／ ∧ ＼
. ／ !{ / / | ヽ 〉 ＼
メ ,, -──- ､._＼
メ／ u ﾟ 。 ＼＼
／ ／ ノ ヽ､ ＼＼
! | oﾟ(（◯）) (（◯）)ﾟo |
＼＼ （__人__） ／く<
ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ
ルルーシュから向けられた極寒の言葉でもって、
やる夫の震えは止まらぬものと化す。
785 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:50:13 ID:???0
ルルーシュが、手首を擦りながら終わりを告げる。
/:.:.:.l .:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
/:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .: .:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
l:.:.: /l| :.:.:/ l| ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:. :. :.:|
{:. /:.:l :.:/､ ﾘ ∠＼ 丶}:.:. :. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ ）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝ ,イレ}/ |:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:| 「さて、全て話したぞ。
|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ }／ ,':.:.:.:.// __ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|
|:.:|l:.{ヽ:./ ´ //:.:.// l |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|. 一時だけとはいえ友人だったお前に、
ヾヽ／ //／ ｝ |:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ 義理は果したつもりだ。
＼ / |:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
|ヽrｰ-- _, |:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|. それでは二人共、死んで貰うぞ。
|/|ﾉ r ／ }ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
l ' ﾍ < _-ニニ─‐|/￣￣: : { ……ああ、３人が３人とも、嫌いではなかった」
｀´ ,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
＿--‐-､＿ <∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/ ＿__､＿ ノ､ ∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
／ / ／））─ｰ' ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
｛ ﾍ ／ /￣｀l _-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
l l/ / ヽ |￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
するとやる夫とルルーシュの間に、クーガーが割り込んだ。
001に負わされた傷は少しも癒えておらず、その足元はふらふらと頼りない。
;:::＼. l ／::::;:へﾍｿ'" |／::::::::::::::::,::
ﾞ､:::::::ヽ､,〉 ／:::::／ _,,. ＼::::::::::::,:'::::
ヾ､::::::::::/./::::::;:'ﾞ _,,.=＝ヽ､ l:::::::;r‐､::
＼::::::;ﾞ/:::::,:'ﾞ,,_ / ,,.z''"´_,,,,.´￣ |::::::|'"ヽl:
'yヾ/::::;/''‐-ヽ､.,__ヽ l､_,,. ‐',.-'''"´ ﾟ / !::::l! 〉 /:
l !/:::;/ヽ￣｀`・‐｀" ヽ. ´`'‐--‐‐'ﾞ |:::/!/,/:::
. Y::::/l ｀'‐-‐''" | |/' /ﾞ:::::: 「……待ちな。
,'::::/､ﾞ、 ｜ !‐'ﾞヽ:-､
. l:::/ k,ヽ, l l ノ,.､‐ まだ俺が残ってるぜ」
|::;' 〈ヽ, ヽ ! | ／
|:l. ﾞ､ ＼.|'､ ヽ､,__,／ ,,./ _,'.-'"
|! ／! ヽ,､ ‐----‐‐''''''''''"´ r''"
!-‐''ﾞ ', l｀ヽ. ｀''''''''"" | /
'"´ ﾞ､ .|. ﾞ､ ／! /
786 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:50:31 ID:???0
/::lﾍl:.ｊⅣ/ﾚ:.:l/|:::::.:.:.:|Ⅵ∨:::.: /:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
／'/i::::::::::ｊ/::::::.:.:.:.!:::::::::::!/:l/::::. /／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
〃|::::.:::::::::::::.:.:.ｒ'{::.::.:.::.ｊ':.:l:.:::〃:.:.:/:.:;.-‐ /:.:.:.:.:.:.:.!
/ ｊｲ::.::::::.::::::.:.:.! ｌ:.:.::.:.:.:.:.:.::;ｨ:.:__:ｨ/X_／／:.:.:.:.:.,ｊ
/ ｊ:.:.:.::::.:.:::.:.:.ﾑヽ:.:.:.:.:.:l:.|:.!|「 ｨ冬‐彡ﾝｨ:.:.:／〃
. |:.:.:.::.:.:.::.:.:.′｀ﾊ:.:.:|:.l:.|:.!ﾘ ﾍ伀ﾄ｀／:／:./
ｊ:.:.:.::.://:.:.l { ﾍ:.:|:.l､ﾄﾐ ｀ _彡:.ｧ:.:./
ｒｙ'/:.:.:.//:.:.:.l ､ヽゝ! ´￣ V:.:.:/
_l'ｨ／:.:ﾙi:!､:l:| 丶 ＿_ 〉/ 「弟分を庇うか、やめてほしいな。
/ ´￣´/＾ﾞ{=ｷ!= ､ ヽ ￣､｀ｙ- ''´l/
. / l い‐- ､/ ＼ ／ ……少し、嫌な気持ちになる」
/ l l | 》､ 、´
_／ ＿ ｌ l | 〃 ＼＼
￣＼ ＼ ‐ 、 ｊ ｊ | 〃 丶ヽ
その姿を痛ましく思い、クーガーから視線を外したルルーシュを尻目に、
クーガーは背後のやる夫に声を掛ける。
／ ヽ
/レ′ ヽﾊ
|V i /|
ﾐヾヽ ﾉノ ／ ,'
ﾄ､ヽヽ i!〃 ｨ′ /し!
ﾄ､l|＼ __∧」Ｌ '´ | / /
rV/ / 7´ レ' // 「勝手な事を……
ﾚﾍー-､l / _,,. -一メｲlj
{ﾋゝ￣`| |ー=＝ｒ ィ'´ /ｌﾝ やる夫、リーフシールドだ！
ﾍl＼. | |_ハ___」斗イﾚ 残りのエネルギーをかき集めろ！
| ｀ll| |, lﾊ
〈ﾄ ﾘヽ‐' ,'ﾚ|′ 少しの間でいい！奴との間に壁を作れ！」
. ｲ ＼ ￣￣` / ト､
＿ , ｨ' ´ | ヽ ／ / ｀ヾ ｰ- ､_
:::::::::::::/ ト--ィ′ ヽ::::::::::::￣
:::::::::::::＼ | / /:::::::::::::::::::
:::::::::::::／＼ 〉y/ ／::::::::::::::::::::::
メ ,, -──- ､._＼
メ／ u ﾟ 。 ＼＼
／ ／ ノ ヽ､ ＼＼
「…………」 ! | oﾟ(（◯）) (（◯）)ﾟo |
＼＼ （__人__） ／く<
ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ
787 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:50:43 ID:???0
やる夫からの反応がないとわかると、クーガーは。
少し逡巡した後、残酷な言葉を用いた。
|､/! l､l､j,:/:l , .:: '" "´..:: '"´ ...
l '::| ヽヽ/::／:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -
|:::::',／〃,.､---――''''''''ｰ‐‐-‐ｧ‐'''"
|:／.::／ / _,,. -''":
／.:／ｰ- ､＿ _,,,..-ﾆﾐ､ 〈ｰ‐'''"::::::::::;;〃
／.:／| r-､ ￣`''ｰ┬r-,- ､,_ヾ::::｀ヽ:::彡´::
/.:／ l＼./ ', | | ll ￣二r‐-､::､ヽ
/.:/ ＿_j / l＿＿＿_|_l-┴‐''7´::i r ､ ｀|::ミ､ 「やる夫…………
__,,. -/:/ ￣／ V /〃/ ) /, /::;:'" ……銀は誰を庇った。
r'"´:::::::://:::::／ __／',`ｰ''''‐ '´l/'ヽ‐'／!､:::／
|::::::::::::::/'::::::/ 〈 l`ｰ‐-､,＿ ,､ r‐''´ ﾉ／ ,' ここでお前が死んだら、
. |::::::::::::/:::::::::| l＿_,j ｀ヽ､ ￣´ / ／ | 銀は無駄死にだぞ」
l::::::::::::::::::::::::;l /￣ ｀ヽ、 _,,.‐''ﾞ,,. '´ !
ﾉ:::::::::r―'''"´／ ,-‐'''7‐-‐' _,,.ィ-‐''"￣ /
／:::::::::::| ／ ／'"´＼`''--r-‐＜ l ／
!::::::::::::ノ .| r''"´ ,､ 入.フ｜ ､/ ／
〉:::::::〈 | -‐''´￣ ﾍ ｜ /
. /::::::::::/ | _,.-‐'⌒ヽ, | / ,,. -‐''"´ ／:
＿＿＿_
／ ∪ ＼
γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
／ _ノ （◯）三（◯） ＼ `､
「！……！……」 （ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ）
＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
やる夫の視線がチラリと動き、地に落ちる。
788 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:51:06 ID:???0
音が無い事はわかっていた。だから、目で確認するまでもない事だった。
＿__,＞ Ｙ´'ー-､
＿>ｚ二_ ＿__`ー≧＿_
＞┴'´￣｀ ‐-､￣ ７ ＜
／ ヽ ｀Ｙ′之＞
. / , l、 、 , ､ | ヽ }<
ｌ ,ｨ {７Tハ T寸寸 | }ノ
;;;;;;;;;;;;;|ハ |:::::::::::::::::::::::::::::/ / ,/ﾚ′ ／`:、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾍ ヽ 「)'/|/ゞ＿＿／:::::::::::i、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＿＿rヽ､_ ―r, _,.ィT/:::::::::::::::::::::::::::::::::i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ＿＿￣￣￣￣￣ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣
＿＿_＿_
／ ノ' ＾ヽ_＼
ﾟ ／ ｡;'⌒） （⌒ヽ＼°
＼ 人人人人人人人人人人人人人 ／ .／ o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜
＜ ＞ .| ﾟ |/⌒ヽ| ﾟ |
＜ …………うわあああああ！ ＞ .＼ ｀ ⌒ ´ ／
＜ ＞ .／` ´＼
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ / ｀`"´ ヽ
.| Ｙ Y |
.| | | |
けれど、血塗れで突っ伏す彼女の姿が目に映ると、やる夫は。
声を上げずにはいられなかった。
789 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:51:01 ID:9TH2jF.20
ああ・・・
791 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:51:51 ID:???0
やる夫の慟哭とともにリーフシールドが展開されるのと、
ルルーシュが手の先から生体レーザーを発するのはほぼ同時。
,... ノ⌒)
／（ ~''''"
. 〈ヽ {:::::::） ト、
. ´ ﾞ'''" |.ｌ lノ
l .| /
＼ ! ｝ //
...､ ＼＼ .,, / │ .,i / /
..｀`.-=.､ ＼ ＼ i､ 巛 ! , '/./ / ＿＿＿_
./ﾞ.｀`.-=.､ ＼ ｀.-、 ｌ｀､| !／ 〃 ,/ ﾉヽ .／ ∪ ＼
ヽ/ .｀`.-=.､＼ ｀'-.ゝ ./ ／/ ...(::::::ヽ .γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
｀`.-=.､. ／ / .ヽノ .／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､
｀`.-=.､. ￣'''―--z＿＿ （ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ）
r────────.ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
,.r.'"´ ,,,,、 ＼
,.r.'7´ ＼¨''ｰﾆ;;､、
,.r.'"´ / ., .ﾞ!l>､. ＼
.,.r.'"´ ./.,v /! .i'i.|.', l ｀'-､. ｀'-, ノ⌒)
.,.r.'"´ .i./ |./ ,! lﾞ ﾘ ヽ l . ｀'-､＼ ~''''"
. 〈ヽ .,.r.'"´ 〃 i}′| ｌ ..ヽ | ｀'''ゝ ト、
. ´ ...,.r.'"´ ,i″ ! ,! ヽ,| lノ
.l′ │ / ﾍ
|/ ,／,ﾆ''ｯ‐
|′ ﾉ::::′ l
'―ｰ''"
生体レーザーがリーフシールドにぶち当たり、瞬く間に葉は散っていく。
792 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:52:17 ID:???0
.':.:.:.:.:.:.|: .:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ ヽ:.:.:.:.:.
l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧ ＼:.:.
|.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ ｝:.:
,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.: l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l |.:.:.| |:.:
/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.| {:.::.| |/
. /:./|:.:.| l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/ ヽ_l
/／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ ヽ, ,}＼ ヽ 「それで、どうするつもりだ？
／´ .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼ ｛_￣￣￣ヽ ',
/:/ }:.:|ＦT〕､:.＼ ヽ￣ヽ l エネルギーの尽きたやる夫では……
// /|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _ / .| | ',
/´ l:.|}:|f i:|. ＼ ___ ¨ヽ { l ', ここから逃げ出すことも
/´l:ﾊヽヽ､ ＼ ¨ ｀才:.ﾊ リーフシールドを続けることもできまい。
ﾉ _}:.:|＼＼ ＼ , ' ´/:.:./ /,ヽ
}二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´ ＼ 時間を稼いで、
/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ ＿〉_＿＿ お前達の状況が良くなるとは思えんが」
/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/ __|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l { : : : : { {＾}} }{}ヽ＿ |＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : | |: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :
眩い光景をルルーシュは、冷めた目で見やる。
, イ::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::i::::::;::::::::',::::::::::::::＼
j::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::::::',::::::::::::::::::ﾍ
j::::::::::/:::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾍ
7::::::::/:::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::|
7:::::::7:::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::::::i::::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::i
7:i:::::::i:::::::::::::::::::7::7ﾊ::::::::::::::::7:::::i::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::!
,ィi:i.i::::::i:::::::::::::::::7_/i-‐',:i､:::::::7:::::/:::::::::::/⌒',::::::::::::::::iﾔ
.|:ij::::::i:::::::::::::///./ __',iA:::7::::/::::::::::/ヽ ﾉ/::::::::::7:ﾊ.ﾍ
.|:i !:::::i',::::::::7 i| ﾃ弋;;;ｿィ〉:::/:::::::::::/ノ::::/::::::::::::,'.i| ヽ `
ヾ',:::i|ﾍ:::::7 i! ￣ /:::/:::::::::::/ ,--'::::::::::::::::i ﾘ
.ヾ:iヽ .､′ /:::/:::::::::／ ./ j:::::::::::::::::| 「苦しまぬよう一瞬で送ってやるつもりだ。
ヽ ｲ／/／/ / 7::::::::::::::::::i
j:ﾊ` ‐-､ ｲ'" , イ ﾉ7:::::::::::::::::', 抵抗すると、苦しみが増えるぞ」
′ﾘi', , .＜ _7:/ i:iﾆi::::::::i
ヽ- '::::ﾉ! __, ...-‐'ニ〃‐'i:iﾍ::::::::ﾍ
ﾘﾊ----=i i:::::::::::::::::::::::::::ﾍヾ､:ﾍ
＿_ __!::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::＞､ヾ､
／::::::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
793 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:52:26 ID:???0
| ヽ ヽ ＼ヽ､ ヽ ヽ l ｀ヽ、
l ヽ ヽ ＼｀ヽ､ ヽ l / | V|
ヽ ヽ ＼ ｀ヽ､｀ヽ､ ﾉ ノ／´ ﾉイ j /
ヽ､_ ヽ ＼ ＼ ミ´￣￣｀`ヽ､ ヽ､ ﾊ从〃ノ∠
＼＼､ ミ ヾ ヽ､ ｀ヽ､ ＼彡ノ´
〉､ハ＼三ミ ﾐ／ ヽ､ ＼
/〃 ゝr‐､＼ ミ ,.zrニ≡ー--‐' ,z-‐＼ヽ 「だから勝手な事言うなって。
/／ｲYl|しjﾄ､ヽ､l ,.rｯ-､ r ｨ｡‐､ /＼ヽ
'´＿ﾉミﾍ! l ヽヽヾ. `ー-' l ｰ ' | ヽﾞ､ お前さんは１つだけ、
｀ヽ､__ゝ＼ｰゝ､ヽ l .l ＼ デッケエ事を見落としているぜ？」
７／ﾆ`r‐,｀＼ ﾉ , '
／l l'⌒| ､ ､ _ ｨ/
| ＼ ! ヽ､ ｀ヾニﾆ二ｿ/､
l ＼_ ｀ヽ､ / ｀ヽ､
／ ｀`ヽ､_ ＼ ,' ヽ､
_,,..､-‐''´ 〉 ＼_ _ﾉ ｀ヽ、
｀ヽ､ / /￣ヽ、 /ー‐-､
/ ' lヽ /
クーガーだけがニヤリと笑って、
泣き咽ぶやる夫を、そっと両手で抱き上げた。
l. :.:.:.:./:.:.:./: :.// :/:.:. :.:.:./:.///l:.:.:.:.| :.:.: .:.:.:.l
': .:.:.:/:.:.:./ .:.// :/|:.:. :.:./:.////|:.:.:.:.| :.: .|:.:.:.|
ﾉ:l:.l:./ :.:.:/: // :/| l:. :.:./:.//// |i:.:.:.| : .:.|:.:|:l
//|.|:.| :.:.l:./A|:./l:| |: .:/:.////_..-|l:.:.:l :.:.:.l:.:.|:|
. ノ´ l:|:.| :.:.:.|ｒ=ｒz|l､ﾘ､| ./:.////_,r=＝ﾐ} .:.:.ﾉ:.:.|:|
|l|:.lri.:.:.',仆-´ｨ ﾐ.l:,':///_,イｼ-イ ﾌ:.:./.l:..:.:lヽ
i!|:.|',|.:.:.ヽ｀￢ '´ ﾘ i}/´ ｀ ＝‐７:.:.//:|:.:.l|
ヽl|{ヽヽヽ i! /／l´|:.lヽl
ヽ l:.l＼ _｀＿ ／ｲ:|:.l:l|:.l ｀ 「……何？」
}/|:.:.|＼ ─- ｀ ,イ:.|:./l:.||l `ｰ
/ l /_| ｀丶、 , ' |/|l| |:{ ｀
/´ {ニニrﾆニﾆﾆ}ニニ} `ｰ
|∧: :| |: : : : | |: ∧:|
__ノ）)(,-.| |: : : : | |,-)( |
＿ -─＝￣. : : 孑劜.| |: : : : | |（卅)＼
＿-─´: : : : : : : : : : : : : : :卞: : :| |: : : : | |: 干: : : ￣: :｀:丶 、
794 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:52:41 ID:???0
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨/ ∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ ｜、
x=ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨ 八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼ﾄiﾊ
〃⌒^Y:.:.:.:.:.:.:.:.:__＼ ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| i
＿＿＿＿_|i__|:.:.:.:.:.r＜ ヽ:.＼ ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ |l
////////从^}:.:.:.:.:.ｌｉ⌒ヽ ﾄ､:.:.＼ /＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ:|
/////／ ヾミ辷:.:.:|| ノ/:l|＼__У ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ
///／ ／ / ｀Y八V{ ｲ:.:.:V: :＼＼ﾉ＼ ｀ヽ、.:.:.:.:.:＿彡イ
/／ / / l|⌒ヾ, }:.:.八: : : :＼＼::ヽ ｰ＜:.:.:.:.≪
/ / ｌ| / Y{ ＼: : : :＼}:::} { / /^ヽ、:.:.＼ 「サイボーグ002は飛行型サイボーグ。
{ |l ! ,ｨ ＼: / /:≧=-仏斗 ＼:.:.:.:＼ 唯一の、飛行能力を持つサイボーグ」
_ || ､ ∧( ＼／⌒7: : ／､ ＼:.:.:.:.
∧ 八 ヽ ﾄ､ ＝= _、 /ア////〉 ヽ:.:.!
/∧ ∧ ﾊ ｀ー＝==≧＞-'//////廴__ |::|
//∧ ｉ / /∧ ー‐ ／/////////八//}_ |::|
￣￣＼ { /／＞-ﾍ /｀丶、////／//////＼ ｌ::|
: : : : : : ＼ ＼.ｲ斗 ¨¨￣＞- ′: : : :＼／//////////{{≧x!:|
: : : : : : : : ＼／ ｌ 〈: : : : : : : : : ／: ｰ┐/////////＼ '|＼
: : : : : : : : ／ | ＼.: : : : :／: : : : : :＼//////////＼_／＼
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. j::::::::::::::::::|::::::/.::::://. ::/.::;:ｲ.:://.::/// i :::|::::|::::::::::l|::::::::!|
ﾘ::::::::::::::::::|.::/:＿//イ/／:/.://.::/// ヽ:!ヽ! .:::::::l|::::::::!|
. /ｲ:::::::::::::::::|/.::: / ￣/ ￢/､//.:://〃´￣￣ヽ_ヽ:::::::ﾘ .::::八
. !:::::::::::::::::!::::,ｲ ￣ ヽ // i// / ／￣ 寸 }::::/.:::/i:| ヽ
. j:ﾄ:::r==､ﾄ､爪 (ツ 〉/' /'／ ｲ (ツ ﾘｲ:/.:::/ :|:!
. /jヽ|∨∧::ﾄ､ ー‐ ′ / |! ｰ─ ' //.:::/ ﾘ 「なんだとっ！？」
/ / |:.∨∧＼ |! //.:::/ ′
. / / :|::::.∨∧:{＼ |! ノ/.:::/
. / /／￣￣￣ ﾌ＼ ,ｲ.::/
! / ｨ ､￣.::∨∧::}｀ _∠二二ヽ_ ／/.::/
| | ! ∧::::::::∨∧! ＼ ー‐ ／}:::ﾊ:/
|,丿 | ! ∨ ::::∨∧ ` ／ |'ヽ }
/ |／ ￣￣￣ ﾌﾆ=──` 、 ／‐=＜二i|
. / ´ /￣￣￣ ﾌ三三三||三三三||三三i|
795 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:52:51 ID:???0
クーガーがトンと、地を蹴った。
ゞ.:.:/.:.://;;/;:;:;:;／⌒ヽ
ヾ;::::j;;;|;:;|;:;:;:/:. .:.:|
',:::!;;|;:;|;:;:;:|:.:. . ..:.:.:|
｀ｲ;:;|;:;「￣ ￣ T
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ヾ:;:;:ﾄ､;:;:;:;:;:;:/;:;:;:;＼
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ヽ､;:;:;:;:;:／
（_／ ﾀｯ
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初めはただの跳躍のように。
796 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:53:07 ID:???0
途端、クーガーの足裏から、ガスバーナーのように高温が噴き出して、
噴流の反作用により、彼は推進する。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
! ,/／::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ ／:::::::/:::ﾉ
l|〃::::｀ヽ､ ::::::::::::::::::::／ ／::::::::::く::/⌒
l|∠＿::::::::＼:::,,. -‐''"´￣￣｀`ー-､:::::＞-､
,. ‐''"´￣＿＿＿￣＞''´ ,. -‐＜￣:{rヽ::::::::ア
,. ‐'´,. -‐'''"´ヽ｀ヽ､ ／ r､ ／,. -‐‐ ヽ:::lゝl|::::,.ﾍ
-‐''´ ＼／ | ヽ､／／ _ｨｯ７ l:::l_ﾉ／ l
| ＿」 ﾉ ｨ ｰ- ' |:／ l
lr‐､‐''二ﾆrﾃ / |r‐‐-
l lヽ ｀ ｰ'´ l ､ / l 「空中でなら、俺は加速装置無しでも
| l ＼ ､_ r‐ _ノﾉ/ / マッハ５程度まで出せるんだが……
| | /ヽ. ､_,-‐'´'´〈 /
,.‐-､＿ ,.--､ﾉ ｜ __/ __＼ ヽ‐=＝''＼ / さて、お前さんはどのくらいの速さで
〈 ､ ＼｀ヽ `| l'´／／ ﾉ ｀ヽ､ ヽ / 俺達を追えるんだい？」
ヽ ヽしj l ﾉ ヽ‐' ／ l`ｰ-‐'´ ＼
| lr‐lヲ´ ／ヽ、 ､l:::::::::::::::::::::〉 ／
j `‐' /::::::::::::`ｰ┬-､ ヽ::::::::::::::;/ ／::::::
/ ﾉ ／::::::::::::::::::::/ ＼l:::::::／/ l::::::::::
/ ／::::::::::::::::::::::::/o l::/ / l:::::::::
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
l / / ／::::/ ／ /
| ./ / / ／:::::::/ ／:: / / /
| l / /xヘ ／ ／ :::::/ /:/ /
| │ ./ ＜/ Ｘ ／: :::::::./ /:/ /
| | /〃え≧仆く／＼ ::::::../ /:/ /
| | :Ⅳ /圦;;;;;;;;;必＼ ＼:/ /:::ｌ. /
| | lY fう;::ゝ;;;（⌒＼＼::/x'::::│/ /! !
| | |{ 弋ﾍ:::::::::ヽ ﾊ､//::::＼l/ /│ | │ 「くそ！ここまで来て逃がすだとっ！！」
| | 小、 夊三三:ゝ'′/∧ ::::::::〉∧│ | │
∧. ll l ヾ､. //::;ヾ､:::/∧∧! :| │
ｌ ∧ |l | `ｰ=＝≡≠≦. ∨/ ﾍ ∨ |l |
ｌ ∧ | l │ __ ﾆ二三V;三ﾆミ/∧:ミﾐヾ∨./ ＼!
l ∧ | l | V.::::::::::ヾﾐ=l l三彡
∧. l ＼ | ヾマリ三彡
797 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:53:17 ID:???0
両の手にやる夫を抱えたまま、クーガーは一直線に、空へと飛び出した。
／: : : ,;::::::::::::'ﾞ;, i/ j:::::::::::::::::::::::::::::::::i!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ｲ i─‐-,..,/: : :ﾞ;, : : : ヽ
/: : : : ,;:::::::::::::::::::l |i! /::::::::::::: Z=-,､::::: l|::::/{:::::ﾉ::／:::::_,. ::::::::::::i l--‐'´j : : : : ﾞ;, : : : : ﾞ; ,
. /: : : : ,;:::::::::::::::::::::::i! l 〈::::::::::'￣`'''＿:::ヾ:::V::i|::/％-v‐＜v､._:::::::l .l─'" l: : :.::. : ﾞ;,: : : : :ﾞ;´
/ : : : ,;::::::::∧::::::::::::: l |. ￣~ﾞf￣￣ ￣~`‐--<''^~''ﾍ￣`⌒'１-､ﾉ l l: :,;:::::::. : ﾞ;,: : : : :ﾞ;,_,
: : : : ,;:::::::/ ﾞ;::::::::::::: iﾄ, _,.〉,､＿＿ ヽ:::::::::ﾞ,. _,. .| / j: ;::::::::::ﾍ : ﾞ;,: : : : :ﾞ;,
: : : ;:::::::::{ _,.l:::::::::::: :.l｀ｰ'^~/,/_,.-─''"´￣￣￣｀ヽ::::::::lzﾆ_ヽヾ､,_ノj ￣/: ;:::::::::::∧: ::ﾞ;,＿＿_,ﾞ;,
: : : ;:::::::::l"´ ',:::::::::. .l:::::::/／ i | ||| /''Tﾞ; ﾍ::::::::l: :i`ヾﾐi::::::/ ./, : ;:::::::::/ / : /:::::::::::::::/
＿,;:::::::::::ヽ ',:::::::::::,j|::::::/ l | ||l / | ﾞ; ﾍ::::::l: | .l ヽ::/ /i､ヽ＿_ノi / /:::::::::::::::/,
::::::::::::::::::::::ヽ-‐ﾍ=zz=-|::::l ,-────'´ .! ーﾍ::::ト=t_ ｌ::ﾚ__l `ー‐''// : /:::::::::::::::/､
::::::::::::::::::::::::::ヽ､>─''"´l:::|,イ / ヽ ﾞ:::| 1ヽ/ ｀ﾞ''‐-vｲ :/:::::::::::::::/
＼:::::::::::::::::::::::i }ヽ,､ '〉f l r──────z､i!| .l:::/, /i | : /:::::::::::::::/
＼::::::::::::::::/ / } ヽ {_,ﾍﾍ .|_,-────‐-､,.| .i| l::/. l : :. ／/ヽ､/:::::::::::::::/ヽ、 「やる夫は殺させねェよ！
/ミﾆ二彡" | l ヽ ヽ::l |::::,-─--‐⌒ヽ::::::| | j:/ ﾉ :::::::Y i ヽ＝=彡/::::::. ｀'
,.イ ＼ /´/ / ヽ__i!. ﾄ/ ヽ,ｲ / /: : : : : l ヽ ,ｲ: ::::::::::. じゃあな糞野郎っ！」
,/ ヽ、-─'"彡´ //,-'"´ﾍl ヽ, // /~"'''‐-.､: : ヽ ヽ.,＿,..／/: : : : :::::
j! ー-＜_,..ノ.／ ﾍ、 ﾐz＝＝＝=彡 / ヽ: : ｀ヽ,.＿_,.／ : : : : : : :
{ j､ ﾍへ -,＿＿_,.. r''/ /: : : : : : : . : : : ' : : : :
j i.ﾍ .ﾍ ヽ ｀ー ´ .／ / /: : : : : : : : : :. : : : : :
| l lﾍ ﾍ ヽ ./ ./ /: : : : : : : : : : : :. : : : ::
i { {.ﾍ ﾍ ヽ,＿_,....ノ ./ /: : : : : : : : : : : : : :. : : :::::
-──_,z────-- ..,_z .ﾍ .| / /_,..＿＿z────- - . ...,,_
::::::::ﾞ;´ ヽ ﾍ j / / ｀~^ー--..,_ : :::::::::::::::
::::::::::ヽ ヽ ﾍ / /, ~^`> ::::::::
::::::::::::::＼ ＼ ﾍ / ／ /::::::::::::
802 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:55:33 ID:sOWonOTo0
サイボーグの設定、見事に活かしてるなあ。
799 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:53:28 ID:???0
800 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:55:00 ID:???0
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801 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:55:24 ID:???0
空にジェット音が轟いて、鳥達が喧しそうに首をもたげた。
ｺﾞｵｵｵ
_人_ ..............................
｀Ｙ´......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
'´ ⌒｀`ヽ、 _r'⌒(
ヽ ノ｀...:.:::::ヽ
::: ） ｒ‐‐‐--､ r' .: ｀ヽ
｀:::::::::::: ﾉ -‐''''''´ ヽ_. ).::.:. .:.:.:::::::::)
ヽ, ／ ｀`-､. く.:. .:.:.:::::: ⌒
--､ ,:´ ::::::::::::::. ...::::::::::::::::::: ヽ .:.:.:::::::.:. .:.:.::::::
｀ヽ､ l ｀:::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ).:.:.....
..::: ヽ j ｀;:::::::::::::: _r'⌒ .:.:.:::::::::.
..:: ...::::::::.... ｝ !／ .............::::::::::: _r‐-､! .... .:.::::::::::...:.:
...::::: ::::::::::::::::::::::::::::::＜. ／ ......::::::::::::::::::::::: _ﾉ .:::..... .:.:.:.:. .:.:::::::.:.:..
.:´ ｀ :::::::::::::::::::::: ヽ. { .....:::::::::::::::::::.. _,.-‐'.:.:.::::::::::::::.. ... ..:.:.:::::::.:.:.:
｀;::::::::::::::::...........:｀ヽ_. ＞ｰ ::::::::::::::::::::_rヾ⌒Y´ .:.::::::::::::::... :.:.::::::
....... ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::.. __r' .:.::.:.:. .:.:.::::::.... .:. .:.:.:..... .:.:
ジェット音を轟かせ、鳥達の領空を犯しているのは、ストレイト・クーガーとやる夫の2人。
なかでもやる夫は、ジェット音に負けじと声を張り上げて、クーガーに怒鳴り続けていた。
803 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:55:43 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ__ .＼
／ （○）!i!i（○） ＼
「兄貴！落としてくれ！兄貴ッ！！」 | （__人__） u |
.＼ ）t-ﾂ ／
/ ⌒´ ＼
y､-'"ﾞ"ﾞ-､ l'ﾞ､
,r":::::::::::::::::::::`'::::':vi
lV::::::::":::::::::::::::::::ﾞ,::::〉/
ﾞiﾞ､ﾞ､:::r‐‐-------､//:l 「騒ぐなよーやる夫。
j ヽv" /~'i l/:::l" 001にブチ抜かれた傷口が痛む。
ﾞ!:::/,.-‐‐//ﾞ''‐--､_j::::::l
ﾞri:{ ",ﾆ/､ -''ﾆ､'' },､/ そう、遠くまで飛べそうにないんだ。
,i､':ﾞ, / i ´ ｀ ｌ）l 暴れないでくれ」
,.,r､ r､ {（ヽv /､ ､l, _, l_/)、 ,.,
ﾞ､ヽヽ, ﾞi ﾞi l ｀ヽ!,/ .i｀ﾞ''''' i" /／/ r"/ ,.-､,..,
ﾞ､ヽ '､ ﾞi ﾞi-‐'''ﾌ"~ヽ ヽ,ﾞ､;;;;;;/ ,.'" / `ヽ-､.,_/ / ／,r"／
r-､ ヽ, ﾞ､'､_i ﾞl ,-" ` ﾞ､ヽ.,_,.r'i ﾞ､:::/ / / ,/ /
｀ヽヽ､_l ヽ, ,.-''") ﾞi...,,___j (~ヽ ﾞ/ ﾞ‐",." /ヽ
lヽ, Ｖ ,r'" ﾞ'､,.ノ ﾞ､ ヽ／ (,.､-''"´)
{;;;;ﾞ､ ヽ､ i"‐､ ／/ __,,,..} _,. ,.r‐i"´
j;;;;;;} ヽ j::::/￣｀｀ﾞﾞ`>' { ＜:::::::::ﾞi r" /:::::/
/;;/i{ ,-"／ ／ ﾞ､ ヽ,::::::ヽ､ /｀)/
／;丿 `ヽ､ / / ／ __,,.> ＼:::/ﾞ､ ,j,r"l`i
/ ／ ..:ﾞ'‐''"ｱ. ○ ／ ,,.､-="--､,,､-‐''''‐-;}`''‐--‐" ﾞi::ﾞi
r" ..::::::::::::／::ﾞi ／,.､‐''" ○ |ヽ､ ﾞ,::ヽ,
804 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:56:00 ID:???0
飛び立って直ぐからやる夫はもがき、クーガーの手から逃れようとしていたが、
ガッチリとやる夫を掴んだクーガーの手が、決してやる夫を離さない。
＿＿＿_
「見えてるんだお！ ／ ∪ ＼
その傷口から、血がヤバイ位流れてるのが！ γ⌒) ノ三三三ゞ(⌒ヽ
／ _ノ （＞）三（＜） ＼ `､
やる夫を抱えてるせいだ！ （ <:::∪:::::（__人__）:::::∪| ）
落としてくれ！」 ＼ ヽ ::∪::::｀ ⌒´∪::／／
_,. -‐'´:::::::::::::::::::::::ヽ、
ヽ、/l'__,.．‐‐-v<ﾆ二ﾆﾆ､'~`ｰ-ｧ
_,. -‐‐`ｰ'_,.．‐ﾆﾆヽ､`､::::::::::::`ｰ､＜＿
／_,.．‐:r-v' V／ ___ ヽヽヽ:::::::::::::::::::`‐:／
r-_',‐'´‐､/|/_,.ｒ' ´ｨ_''o／ 〉::`;ｨﾒ＾l:::::::::::::::>
ﾍ ヽ ヽ }ヽ>,.ｒ' .l/〉/ i) /|:::::::::::（
Y .} ,ｨi _l／ノヽ _,.-‐ｒ'ヽ '´ ｒ' <,v‐､,ｒ'ヽ 「馬鹿言うな。
`'lﾌ ,lフ`/ ＼‐,='-‐'´ __,.⊥‐'´￣￣l そんな事できるわけないだろう」
ノ ___ノ ヽ"~￣ ,.-‐'´ |
ヽ ' ／ 〉 | |
`'＝'| `'ｰ-<´| _,．‐'´`‐､
_／ ＿_〈￣"~lヽ| _,.．‐'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;
_／ _,.．‐'´;;;;;;;;;>｀＼_/| ／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
＿＿＿
／_ノ ヽ、＼
＼ 人人人人人人人人 ／ oﾟ（＞） （＜）ﾟo.､
＜ ＞ .／ （__人__） ...＼
＜ クーガー！！ ＞ | ﾉ ヽ, |
＜ ＞ .＼ （/⌒ﾉ´ﾌ .／
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ > .￣￣´ <.
805 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:56:16 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
「……やる夫は失敗した。 ／ _ノ ヽ､_ ＼
ルルーシュを連れて行くって決めたのは、 ／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
やる夫なんだお！ | （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
やる夫のせいで銀は死んだ！ > / ）ヽ <
クーガーもこんな無理をする必要はなかった」 ( ＼ ／ __ﾊ ） ／ )
＼ ﾞ ／ヽ ﾞ ／
＼_／ ＼_／
_＿＿＿
／ _ノ ヽ_＼
／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
「だから落としてくれクーガー！ ／ 。ヽ ∥ ﾉ ＼
やる夫のミスにクーガーを巻き込みたくない！」 | ／ 人 ｌ |
＼ ／ /|ii!i!|＼ ＼／
. | /. |;;;;;;| ＼ |
｀ｰ´
,.. -ｲｨ'-――-z._
,.-′ .' . ' ｀'ｰ､
rｲ '. / ／ ..:::::::;;::-へ､.ｨ
_. -‐'''"´￣＼j|〃 _,,.. -‐‐ｧ'": : : :;; : :｀ｰイ
-‐ ''''""´￣ﾐﾞﾞ7￣``''"´´ ﾉ__,.-‐'"::::｀ﾞ'''ﾞ /
Ｖ-ｰ-､ _,._-_ー=､ヽ::::::::::::::::::::::::ﾑｨ
ﾚ'"￣`: __￣`':::ヽ:::::::::::::::::::::::ﾉ
. } ｨ⌒uj: '´u ｀>::::::::}::::lへ;::::::::/
r| ￣/ .::. ￣ ::::|::/ﾍ::::l::::::了 「幾らお前の頼みでも、
l{ ヽ ::::::ﾚj^7:/:::::∠ そいつだけは聞けねーなぁ！」
l rｰ---‐―'''^l :::::::i､_,/:::::::r'"｀
l. 「￣,二二ﾆ´| ::::::::ﾄ､_;;;;;:く~
r.-ー‐l |::/ _,.l ..;;;:∠-┴`‐┐
|`i:::::::::l. `ニﾆニ-''´「: |l
|. |::::::::::〉 ー‐ .::|: ||
-‐''ﾌ |::::::::::`iｰ--‐‐''"|: ‐''^''ｰ-
故にやる夫は、必死にクーガーを説得しようとしていたが、
クーガーは、適当な受け答えばかりする癖に、決してやる夫の言葉を受け入れなかった。
806 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:56:52 ID:86Ff9B6.0
わかっちゃいたけど、消えていくんだなぁ
807 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:56:50 ID:???0
怒鳴る事にも疲れ果てたやる夫が、啜り上げながら、呟いた。
／ ￣￣￣ ＼：
：:／ j :::::＼:::／＼;ﾟ：
;： | ｡<一>:::::<ー>| ：
＼...::::::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj
「頼むよ…………」 r " ;゜.｀ ⌒´,;／゜
i::: |:::: |::|：
：|::: |::::. :|::|：
：_|::: |::::. :|.´：
：{::: ）::. :',.：
゛‐-.` i：
／ ／ _,. ‐''" ..:::::::
／ ／ ,.-‐''´ .: ....:::::::::::::
,ﾍ |!/ ,. -､/ ／ ..:::::::: ...::::::::::::::::::::::: ／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| :ﾄK ／＿_l＿_∠＿＿_／｀ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | 頼むよ、父さん…… ＞
_」__,,j.=＝''"´￣_,,. -‐'''"´l! :|/⌒ヽl::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
|〈 l l _ ｨ'´／ | .::|ﾋ ヽ l::::::::::::::::::::::::::::::::〈
! ＼l_レ'´| l:::lr'''7 l .l:..:::lﾘ7 ゝ/l､::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
| .l´ lj_/'ｲﾚ′ l!| ﾚ/ ヽ‐' 丿ヽ､::::::::::::::::::::::::ミヘ
| ::l l'´ ﾙ′ 〈 ﾉlWヽ､:::,. -‐''ﾍ
| :::| | ,/ヽ l ／ ヽ
l :::::! l ／/ / ／ 「…………」
!::::l '､_／-､ノr／ ／ ／
l ::! 〈 / ／
. |::| | / ／
!:! | ／／
|l '-‐／ 〈
l! ＼ ＼
| ＞-､ ＼ ,. -‐''´
,.-‐''"´￣｀`ｰｧ‐''´ ヽ /_,,. -‐'"´ ／
／:::::::::::::::::::::::::::::＼ Y´ ／::::::
808 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:57:18 ID:???0
＿＿＿_
／::: ＼
／:::::::::: ＼
／:::::::::: ＼
「自分のミスで自分の親父を .|::::::::::::::: |
殺したいと思うやつがどこにいるんだ！ ＼:::::::::::::: ／ヽ
/::::::::: くゝ ）
お願いだ……クーガー！」 ；|:::::::::::: ／ ；
；|:::::::::::::: イ ；
泣きじゃくるやる夫の背中を、クーガーが柔らかに叩く。
|､/! l､l､j,:/:l , .:: '" "´..:: '"´ .......:::
l '::| ヽヽ/::／:::::::-‐''":::::::::::::::::::::::::::::::_,,. -‐''"
|:::::',／〃,.､---――''''''''ｰ‐‐-‐ｧ‐'''" ,,.-
|:／.::／ / _,,. -''"::::::::
／.:／ｰ- ､＿ _,,,..-ﾆﾐ､ 〈ｰ‐'''"::::::::::;;〃‐''
／.:／| r-､ ￣`''ｰ┬r-,- ､,_ヾ::::｀ヽ:::彡´::::''"
/.:／ l＼./ ', | | ll ￣二r‐-､::､ヽ::::::
/.:/ ＿_j / l＿＿＿_|_l-┴‐''7´::i r ､ ｀|::ミ､:::≦
__,,. -/:/ ￣／ V /〃/ ) /, /::;:'"､ｰ‐ 「同じだよ。馬鹿野郎」
r'"´:::::::://:::::／ __／',`ｰ''''‐ '´l/'ヽ‐'／!､:::／!`
|::::::::::::::/'::::::/ 〈 l`ｰ‐-､,＿ ,､ r‐''´ ﾉ／ ,'`ｰ‐
. |::::::::::::/:::::::::| l＿_,j ｀ヽ､ ￣´ / ／ |
l::::::::::::::::::::::::;l /￣ ｀ヽ、 _,,.‐''ﾞ,,. '´ !
ﾉ:::::::::r―'''"´／ ,-‐'''7‐-‐' _,,.ィ-‐''"￣ /
／:::::::::::| ／ ／'"´＼`''--r-‐＜ l ／
!::::::::::::ノ .| r''"´ ,､ 入.フ｜ ､/ ／
〉:::::::〈 | -‐''´￣ ﾍ ｜ / ／:
. /::::::::::/ | _,.-‐'⌒ヽ, | / ,,. -‐''"´ ／::::::::
/::::::::::/ | ／/｜ / ／ ,. -‐'´￣｀ヽ
809 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:57:34 ID:sOWonOTo0
泣ける…
810 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:57:50 ID:???0
( _＿＿＿＿__
≧=-…＝≧ミゞ≧=…- ‐三三三圦厶
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_..≧=--’: :八{
: : : : :＿＿＿: : : ＿__: :三‐: : ､ : : : : : 人_
: : : : : : : : ￣￣￣≧=-: : 、: : : : : :.／⌒Y}
≧=- __: : : : :､＿＿_≧＿__..≫ミ、:＼
-=≦ ≧=-{ :; - .:::≫､:.丶
: : : : : : : : : : : : -=≦〉 }≧=‐‐-ゞ ｨ豸 Ⅵﾊ
: : : : : : : : : : ≧ミ:＜ ／⌒斗ｯ≦ Y＾i Ｙ:} 「自分の息子を見捨てて、
≧z: : : : : : 〈 ん寸: { ￣￣/′ V }.:i. 自分だけ生き残りたいと思う親父がどこにいるんだ。
≧ｘ: : : 八{⌒ﾊ八､ .:{ ,＿_〉 }.:i
γ⌒Y＼__≧＼ ｨｉ ｌ/ 聞けねえよ。息子の言う事でもな」
{:（| l ｰ‐=彡｜___ ／
x≦i| 廴..._ ￣ :.}//≫ 、
///くl ≧==‐z -‐く／///ﾊ
//////≫ｘ 、 ﾆ////≫=--ｧi}
イ/////////≫x＼ /:ﾄ､/////o/八
／／八////////////≫ｘ 拔 ∧///Ⅳ/0∧
/／//// ＼/////////////≫ｘ'ﾞ⌒＼Ⅳ////∧
らしくない、穏やかな笑みを湛えながら、クーガーはやる夫を抱きしめた。
＿＿_＿_
／ ノ' ＾ヽ_＼
ﾟ ／ ｡;'⌒） （⌒ヽ＼°
／ o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜
「……――！！」 | ﾟ |/⌒ヽ| ﾟ |
＼ ｀ ⌒ ´ ／
／` ´＼
/ ｀`"´ ヽ
.| Ｙ Y |
.| | | |
811 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:58:21 ID:???0
／ ／ _,. ‐''" ..::
／ ／ ,.-‐''´ .: ....::::::::
,ﾍ |!/ ,. -､/ ／ ..:::::::: ...::::::::::::::::::
| :ﾄK ／＿_l＿_∠＿＿_／｀ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::
_」__,,j.=＝''"´￣_,,. -‐'''"´l! :|/⌒ヽl:::::::::::::::::::::::::::::::
|〈 l l _ ｨ'´／ | .::|ﾋ ヽ l:::::::::::::::::::::::::::::::
! ＼l_レ'´| l:::lr'''7 l .l:..:::lﾘ7 ゝ/l､::::::::::::::::::::::::::::::
| .l´ lj_/'ｲﾚ′ l!| ﾚ/ ヽ‐' 丿ヽ､::::::::::::::::::::::::
| ::l l'´ ﾙ′ 〈 ﾉlWヽ､:::,. -‐'' 「だがマヌケな話だぜ。
| :::| | ,/ヽ l ／ 悪りいな、やる夫。
l :::::! l ／/ / ／
!::::l '､_／-､ノr／ ／ ／ 俺も……ここまでみたいだ」
l ::! 〈 / ／
. |::| | / ／
!:! | ／／
|l '-‐／ 〈
l! ＼ ＼
| ＞-､ ＼ ,. -‐''´
,.-‐''"´￣｀`ｰｧ‐''´ ヽ /_,,. -‐'"´
／:::::::::::::::::::::::::::::＼ Y´ ／
＿＿＿_
／ ＼ て
／ _ノ ヽ､_ ＼ （
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼
「！？」 | （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
しかし、それが最後とでも言うように。やる夫を包む腕から、力が抜ける。
812 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:58:54 ID:???0
:.:.:::.:::.:::.::.::(
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::::::::. | ……なあやる夫。お前は―― |
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`‐' ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.. ｀′ ｀゛｀
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ヽ___ノ´￣￣｀ｰ､
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:.:.:.:.:.:..:.. :.:.:.:.:.:.::..
813 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:59:04 ID:???0
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 何処に落ちたい？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
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(., .: ...'..::;,: .'''.;, .:; .''',..,;;::: ....::..;;,: .'''.;, .:;.... .. . ..
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ﾟ 。 。 ﾟ
814 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:59:18 ID:???0
816 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:00:12 ID:3jed6LRg0
ここでそのセリフかぁぁぁ！
815 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/17(月) 23:59:55 ID:???0
気がついたとき、やる夫は1人で浜辺に打ち上げられていた。
, '.´￣｀ヽ
,'´｀ヽ ヽ、＿,' ノ ,'
,ィ´￣..｀.:ヽ...、 ,' '::::,、＿ ｀ー = '´
ヽ、 （ , ' '.:::､
,.:'´￣ ）、 ,.::' , ,.:' (
.,,;_,_,_,_,_;_ ｀ヽ ,' i ':...､ ':...､
: : : ;_; ; : : ': :.:.:.: ., , , _ ＿ヽ ___＿＿＿＿＿＿,,;'＿＿,';;＿＿＿＿;'::.,＿＿＿＿;':.､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
:.:.,;'l; 弋二￣ ￣ 二ﾆ = -― :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,:, :, :, :, :, :, :, :,:, :, :, :,:, :, :, :,:, :, :,
戈江ﾆ戈 弌 ＿ :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
弋 ＼ ｀丶 、 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
', ',,, '一二三 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
' ,,, ｀丶 、:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : .. ｀ ー 二
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : ..
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : ..
無意識に砂を払おうとし、手から、何かがこぼれ落ちる。
手に握っていたのは服の切れ端と、銀色の金属片。
817 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:00:08 ID:???0
そこに。
縋る何かがあったように、やる夫は金属片を、固く。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
, - '´￣￣ ｀ヽ、
ヽ、 _, - '´ ヽ- ､
｀ヽ､_ , - ' l' .l' ｀ヽ、
`ー-―― '´ lｌ ll ｀ヽ、
:::::: ＼ ﾉ,ィヽ＿＿, - l
:::. く_⌒ ｀ヽ. /
.: ｀ ヽ ､＿__ ノ
::: ｀ヽ
＿＿ ::: _ ,.ｨ仁`ー ､＿ l
￣￣￣￣｀ヽ、 ー―ｚｚイ ヽ、 `ー―ｧ'´￣ ｀ー―― '
`ー―‐ '´￣`ー ､__ﾉ`ー‐
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
固く、握りしめていた。
818 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:00:26 ID:???0
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : .. ｀ ー 二
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : ..
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : ..
'ｒ､
,.､‐'" |
_,,.､-‐''" ! |
ｿﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'‐‐'''""´ll l | i"ﾞ
｀ﾞ`''‐-､_ll l __l_,,/
￣￣￣
―― クーガーは、いない。
819 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:00:45 ID:zrB7M4LA0
こたえるなぁ
820 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:00:50 ID:???0
次第にハッキリとしていく意識と共に、消えて欲しい記憶が再生される。
.
' ,,, ｀丶 、:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : .. ｀ ー 二
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : ..
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : ..
／￣￣￣＼
γ⌒) (⌒ヽ
／ _ノ ノ ＼ ＼ `､
（ < （○） （○） | ）
＼ ヽ （__人__） ／
822 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:01:23 ID:???0
すぐに気持ちが抑えきれなくなり、やる夫は泣き出した。
メ ,, -──- ､._＼
メ／ u ﾟ 。 ＼＼
／ ／ ノ ヽ､ ＼＼
! | oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo |
＼＼ （__人__） ／く<
ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ
嗚咽は止まる事を知らないかのように、次から次へと漏れてくる。
＿＿_＿_
／ ノ' ＾ヽ_＼
. ﾟ ／ ｡;'⌒） （⌒ヽ＼°
. ／ o'ﾟ~（___人___）~o°＼゜
. | ﾟ |/⌒ヽ| ﾟ |
＼ ｀ ⌒ ´ ／
兄貴の事を思って泣いた。銀の事を思って泣いた。
_＿＿＿
／ _ノ ヽ_＼
／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
／ 。ヽ ∥ ﾉ ＼
| ／ 人 ｌ |
＼ ／ /|ii!i!|＼ ＼／
. | /. |;;;;;;| ＼ |
｀ｰ´
満ち潮と呼応するように、後悔も、次から次へと嵩を増す。
823 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:01:52 ID:???0
この結果を導いたのは、やる夫以外の誰でもなかった。
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≧=-…＝≧ミゞ≧=…- ‐三三三圦厶
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_..≧=--’: :八{
: : : : :＿＿＿: : : ＿__: :三‐: : ､ : : : : : 人_
: : : : : : : : ￣￣￣≧=-: : 、: : : : : :.／⌒Y}
≧=- __: : : : :､＿＿_≧＿__..≫ミ、:＼
-=≦ ≧=-{ :; - .:::≫､:.丶
: : : : : : : : : : : : -=≦〉 }≧=‐‐-ゞ ｨ豸 Ⅵﾊ
: : : : : : : : : : ≧ミ:＜ ／⌒斗ｯ≦ Y＾i Ｙ:}
≧z: : : : : : 〈 ん寸: { ￣￣/′ V }.:i.
≧ｘ: : : 八{⌒ﾊ八､ .:{ ,＿_〉 }.:i
γ⌒Y＼__≧＼ ｨｉ ｌ/
{:（| l ｰ‐=彡｜___ ／
x≦i| 廴..._ ￣ :.}//≫ 、
///くl ≧==‐z -‐く／///ﾊ
//////≫ｘ 、 ﾆ////≫=--ｧi}
イ/////////≫x＼ /:ﾄ､/////o/八
／／八////////////≫ｘ 拔 ∧///Ⅳ/0∧
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やる夫が選択した結果、クーガーが死んだ。銀も死んだ。
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/ .′ ／ . ´_.彡'て⌒¨´ }ヽ.
i {.∠..__／,__＿___⌒ヽ、 ノ } ,
_ ___j,／ r‐ ､{ {三三三≧z,,_.＞ ´ __,.ノ _,ノ}
__彡‐ / ｉｌ三弐. ｀⌒¨¨¨¨ア´ ‘⌒¨´__,.ノ
／ / ,|ｉア´ ___. ′ ｀¨て.._ __＿__.,ノ
/ / i｣′ __,／ _ ｀弋⌒¨´
. ／ ' ｉ ｌi廴 _,／ . , 、 ｀丶. ｀ヽ、
ｉ /j/ | |｢ / / / i、 ヽ 、 ＼、＼
|,/ .′ｉ i ､八{｀¨7 /_,/_∧_|_＼ ヽ } ､ ＼ 弋ト-`
ｌ{ { | | l＼_ _j i ,/ _}.厶.斗{__ ヽi _,ﾊi ｌ、 ヽ.}｀
‘, l 、 l＼7^1､|、 ノ{ _人_jぅ_j厂｀ | 瓜j |､＼ ＼
‘, { ＼}〉, { r{ い. ∨ ｀¨¨` j.ノ迅} ,jハ ｀ト--`ｰ ､_
,}人 . i'∧ヽ.＼l八 ヽ、 | 〉|.ノi{ _j ノ }｀ヽ.
ヽi |//i＼＼__、ヽ、`ト| / 从弋 て´ ) }
l |//| ,ｉ'>､_{,＼ ＼} __， ′` ミ_ . '⌒¨´_,ノ'
,ノ ∨∧_}//,厶 ´ / ／ , '⌒´
／ ／} ＼{///{,//〉、 ｀ .._ ,i′ /i: ./
/ ./ ﾉ jバ¨⌒'<,//>、 ｀≧r‐‐〈ハ、 _,ノi:i:iﾉ
,{ ｉ{ { /i.ノ{ ､ ｛ヽ./∧ ／,ノ^} ヽ./>､ {i;i;i/´
ノ' 、弋__ 、弋{_,人 ＼}ヽ∨,ﾊ ／／ 厶 .__ ヽ./>､_ }/,{
｀¨て⌒ヽ. ＼_j＼ノ ｉ}//}/ ,/ .／ ｀¨¨⌒'く/,>､__,ノ/,ﾉ
.＞､{¨´ _ｊ》'/,爪{_ ヽ.厶.>'´
／ ｀¨}//}「¨´ ＼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一人たりとも、生き残らなかった。一人たりとも、救えなかった。
825 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:02:34 ID:???0
そんな自分を、自嘲して、自嘲して、自嘲して――
＿＿＿_
／::: ＼
／:::::::::: ＼ 「殺して、殺して――
／:::::::::: ＼ 最後は、失言で2人を殺したか……
|::::::::::::::: |
＼:::::::::::::: ／ヽ ﾊﾊッ……
/::::::::: くゝ ） 銀は、なんでこんな奴を庇ったんだ」
；|:::::::::::: ／ ；
；|:::::::::::::: イ ；
――気づく。
／ ￣￣￣ ＼：
：:／ ::::＼：
;： | :::::::| ：
＼.....::::::::: ::::, ／ （……庇う？そりゃ庇うだろうさ）
r " .r ／ﾟ。
：|::| ::::| :::i
：|::|: .::::| :::|：
：`.|: .::::| :::|_：
：.,': .::（ :::}：
：i `.-‐"
826 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:02:55 ID:???0
＿＿＿_
／::: ＼
／:::::::::: ＼
／:::::::::: ＼ （銀には、最強の盾がある。
|::::::::::::::: | 守れたんだ。普段の銀ならば――）
＼:::::::::::::: ／ヽ
/::::::::: くゝ ）
；|:::::::::::: ／ ；
；|:::::::::::::: イ ；
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|/ :|: /: . : .:/: . : . : . :{: . : . : . : . : . : . : . : . : ', |'
j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : . : /: . ｨ: . }: . : . : . Ｎ ノ⌒)
|:|: .:.:|: . : /ｌ: .:.∧: . : .:,': ./ |: . ﾊ: }: . : . | ~''''"
|:|: .:.:|: . /‐|: ./-､',: . :.|: ﾑ-|: /‐}:.|: . :// ト、
r ､ .l:ﾊ: . {:.:ム⊥/二 ',:.::.|/.二L' .⊥ｊ: .:// lノ
| } ∧: ∨{代辻ﾘ ' ヽ:j 代辻リノ/:./ｲ
| | /: ∧:_＼ ∠:イ::.| ,／,ﾆ''ｯ‐
| | !:/;;/|:∧ ; /: |ヽｊ .ﾉ::::′ l
| |, - ｖ⌒};ｌ |' /;＼ ＿ _ ｲヽ:| 〉〉 '―ｰ''"
|／ , ヽ l!;L./;ム};;＞ .. .. イ;∧ニﾆノ ﾉヽ
{ - ―-､〉!-‐; ; ; ; {;ミ;＼＞-＜ ／; ﾉ; ;` ; ､ (::::::ヽ
/ - ―-､〉 ; ; ; ; ; ; ヽ; ;ヾ;ミ; ; ; ; ; 彡; ; ; ; ; ; ;＼ ヽノ
{ -r‐ｫ }}; ; ; ＼; ; ; ;.ヽﾆr＝'´￣￣ ヽ; ; ; ; ; ; ; ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／ ￣￣￣ ＼：
：:／ j :::::＼:::／＼;ﾟ：
;： | ｡<一>:::::<ー>| ：
＼...::::::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj
r " ;゜.｀ ⌒´,;／゜ （やる夫が……
i::: |:::: |::|： 銀のチップを借りてさえいなければ）
：|::: |::::. :|::|：
：_|::: |::::. :|.´：
：{::: ）::. :',.：
゛‐-.` i：
／￣￣￣ ＼
／ :::::＼:::／＼
／ ｡<一>:::::<ー>。 （戻ってすぐに……
| .:::｡ﾟ~（__人__）~ﾟj 返してさえいれば――）
＼、 ゜ ｀ ⌒´,;／゜
／ ⌒ヽﾟ '"'"´(;ﾟ ｡
/ ,＿ ＼ ＼／＼ ＼
と_＿＿）_ヽ＿つ_;_ヾ_つ.;.
海の水と同じように、後悔は決して尽きる事は無く、
やる夫の過ちは、決して取り返せはしない事に。
827 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:03:32 ID:5J3dHAD20
せつない・・・
828 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:04:14 ID:???0
死にたいと思ったが、死ねないと思った。
', ',,, '一二三 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
' ,,, ｀丶 、:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : .. ｀ ー 二
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : ..
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : ..
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ _ノ ::::::: ゝ､ ＼
| （○） （○） u |
＼ （__人__） ,／
／ ｀⌒´ ＼
クーガーに言われた。やる夫が死んだら、銀は無駄死にだと。
そしてまた、クーガー ――父さんも。やる夫のために、死んだのだろう。
829 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:04:34 ID:???0
生きていたいと、微塵も思わなかった。
だけど、生きていかねばならなかった。
', ',,, '一二三 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
' ,,, ｀丶 、:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : .. ｀ ー 二
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: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : ..
メ ,, -──- ､._＼
メ／ u ﾟ 。 ＼＼
／ ／ ノ ヽ､ ＼＼
! | oﾟ(（◯）) (（◯）)ﾟo |
＼＼ （__人__） ／く<
ノ ﾒ/ ｀ ⌒´ ヽヽヾ
大好きな彼らの気持ちを、無駄にしたくはなかったから。
830 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:04:54 ID:???0
心臓よ、鼓動よ、早く止まれ。
事故でもよい、病気でも良い。天命よ、早く尽きてくれ。
', ',,, '一二三 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
' ,,, ｀丶 、:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
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＿＿＿
／ ＼
／ ＼
／ ＼ , , ／ ＼
| （ー） （ー） |
＼ u. （__人__） ,／
ノ ｀ ⌒´ ＼
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
そう念じながら、胸に手をやった。
831 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:05:48 ID:???0
――そして知る。
やる夫の心臓が、とうに鼓動を止めていた事に。
', ',,, '一二三 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
' ,,, ｀丶 、:, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
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／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （◯） （◯） ＼
. | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／
／ ー‐ ＼
それでも機械仕掛たるこの身体は、動きを止めてくれない事に。
832 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:07:20 ID:???0
その瞬間、何かが壊れて。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
`ｰi y' .
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_zXソゝ<y∠ﾉ .
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T{ _,,――-、
_,≦-'Ⅲ｀`ヽ ヽ
／Ⅱ Ⅳ '} i
／ 4 l l.
// Ⅰ Ⅴﾉ ./
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//ⅩⅡ Ⅳ/ /
ﾉ / . / ./
ｲiⅩⅠ Ⅶ／ .／
l { Ⅷ ／ ／
l t Ⅹ Ⅸ_,-'´ ／
ヽ、`ー--'´ ／
ヽ､＿＿,,--'´
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動き続けてきたやる夫の時間が、ピタリと止まる。
833 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:07:30 ID:???0
: : : : : : ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : .. ’'ー 、＿;, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : : : .. ’'ー二三二 :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, :,
: : : : : : : :: : : : : : : : .. ｀ ー= 三 二 = 、 :, :, :, :,
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～ やる夫の時間が止まるようです 終 ～
'ｒ､
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_,,.､-‐''" ! |
ｿﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'‐‐'''""´ll l | i"ﾞ
｀ﾞ`''‐-､_ll l __l_,,/
￣￣￣
834 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:07:52 ID:???0
本日の投下は以上になります。ご観覧ありがとうございました。
835 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:08:33 ID:3Gp6NLCg0
乙
なんかもう、叫びたくなる
836 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:08:49 ID:efUBCdoU0
おつー
そうか、ここから動き出すまでが
837 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:09:14 ID:5J3dHAD20
せつないな・・・
乙でした
838 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:09:34 ID:yKKxxI4g0
おつ
あああああああああああやっぱりそうだよなーＢＡＤだよなー
841 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:11:02 ID:o2xj8Lws0
おつー
こうなるとない夫と出会う前が気になるな
843 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:11:29 ID:.FGP83/.0
乙です
こうなるとわかってても辛い結末だな・・・
847 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:13:34 ID:zrB7M4LA0
おつーー
止まったっつーか凍った時計が強制再起動するわけだな
この後
852 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:27:21 ID:MrJP.K360
乙でした
こうなるのか、分かってはいたがたった一言分の結末が辛い
855 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:39:45 ID:gNhnJWqU0
乙でした！
ルルーシュの裏切りは予想できなかったな
858 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:56:46 ID:???0
>>855
今後何処にもでてこない割とどうでも良い裏設定
ルルーシュは、6話で006が襲った車両から登場。つまり……
｀ヽ､| ,＞''"´::,､-‐::::￣:;二＞" ｀ヽ;;;} ',/ ／
`''‐-､ . |＞;;;;;;;'"´::::::;-‐''￣ ｀ヾ, ', ／
｀`ヽ､;;;;_､-''て´ ::', ', .／
.||＞;;;;-'´;｢, /｀!-‐／
‐-､.._ . ||;;;;;;;;;;;::/;:{,,, /イ::'､‐ュ、 .第五世代の出現ですか？
｀`ヽ､._;;;/:{::::{ ,､‐- ､._ __,, （"'´:::::':,､-＝ｰ-､-ｰ'''"´ 勿論幻獣共生派である私の手引きです
∥ゝ;;;;;;;;/:::{ _,, -ｒｧ''テ､, ＼:::::::::l-､;;;;;;;;;;;;;;＼
∥ ヽ､;;､:::| ` '´／ ＼::::l;; ｀''ｈ-＝ニ二 第五世代が怪我をした？
二ニニ＝―./,‐ヾ;', ,ﾉ:::l;;;, | |;;;‐-;;.､､､
l へ) :>;::/;;;;;,/ |;;;;;＝ﾆ二 私に瞬殺される第五世代。
,､-‐''"ヽ、＝‐ ｒ ,.-'´ｲ:::l;;;;;;;l h:};;;;‐;-､;_ そんな奴には興味ありませんね！
-‐''"´ .∥ ／! T‐ｒ‐':､ ヾｰ=''"´‐'´ '":::::>;;;;{ |;;;;;;;／ .＼
. ∥／ l|;;;;;;;;{::::::ヽ､__ ｀´ ／＼;;'､＼/ ｏ ※006は共生派の仲間を通じて情報のリークと
／ ／!:／/ｰ-､＿_￣｀`''''''ー--イ l＼;:, 'ヽ、 手引をしましたが、ルルーシュの名前も顔も知りません。
／. ∥ ／ ／;;;/;;;;;;; ￣￣￣￣￣￣ ７ヽ{ ＼;;, ｀ヽ
／ ／;;;;/､;;;;;;;;;, hn､ / ∧',ヽ ヽ;;
/;;;;::（ ゞ!
};;;;;;;;;ﾉ -‐ ､ ､. l しかし、私のチップをインストールしていれば、
}/ V ゝヱf=､l r''ﾆﾆ' j 私の記憶が引き継がれ……
|´;:} ｢'ゞ'‐ .;'
. ﾄ l ..::;l 結果はまた、変わったかもしれませんね！
ﾉ;;｢! fr､_ ‐,::':::::::::/ ﾉ´｀i ,r‐ ,
/::;;;l ｌ、 ｀ヾﾆﾆ ==ｯ:::,:' /.:::::/ ／.:::/
/::;;;;ﾉ!: ﾄ､ ::::ｨ´ /.:::::/ ／.::::／ ／´)
／::;;:;< ' ',｀ヽ､＿＿//‐､/.:::::/ .／.::::／, -'"::::／
/:;､-'´ ＼ ヽ :::;;/:/::::／...;;;:ヽ'.:::::,-'／:::::::／、
,､-‐'''''' ´｀ヽ, ＼ ＼ｒ--､;::{:::/ :::_:;;;;ヽ `:､:::::／ ',
'､ ｀`‐--＼‐ヽ ::::`＜.:: /,´＞' ﾄ;:::::::::（,､-‐--‐‐┐
.:::ヽ ヽ｀ヽ､::::::::ﾄヽゞ--ソ|:::）､::::＼;;｡----<
.:／: } ￣｀! :::::::::｀ヽ--‐'":::::::::/｀`‐-､ '＼
::/::/ / ヽ._ ::::::;､-､:::-､_;;;ノ:ヽ
:::/:::/:. / ヽ￣ヽ ヽ、, ::::::::::::::＼:::...
859 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 01:00:26 ID:vatl13u.0
>>858
この野郎ｗｗｗ
860 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 01:00:50 ID:yKKxxI4g0
（割と重要な裏設定なんじゃね？）
００６のチップインストールした時にもしかしてやる夫分かったんかな
862 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 01:02:14 ID:4Q4Lh7eA0
>>858
うわぁぁぁぁぁ……なんというサディスティックな作者乙
863 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 01:03:56 ID:XprQaTEU0
こういう
後ちょっとだけ選択をずらしていればこんな悲劇にはならなかったってのをわざわざネタばらしとかｗｗｗｗｗ
現代だと銀ちゃんがその逆を巻き起こしてるだけに悲劇という他ないな
839 名前：名無しのやる夫だお[sage] 投稿日：2014/02/18(火) 00:11:02 ID:mRiubSmQ0
乙
やる夫実は不死身つーか不死？
967 名前：◆oLG9iWoh0E★[sage] 投稿日：2014/02/20(木) 23:13:39 ID:???0
>>839
心臓が壊れた程度では死なないというだけで、
耐久年数は作中で銀が述べている通り、15年から20年になります。
→本編第8.75話
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Comments
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2014.02.18 Tue 21:17
わかっちゃいたけど。くるものがあるな・・・
こんな目に合ってたらヒーローなんて信じられなくなるわ - ななしのやる夫 : URL
-
2014.02.18 Tue 21:28
001のチップは回収してんのかな
- ななしのやる夫 : URL
-
2014.02.18 Tue 22:24
共生派がどうやって黒の死体回収してたのか解ったな
本編でルルと再開はあるだろけど
もしやゾンビ銀も？ - ななしのやる夫 : URL
-
2014.02.19 Wed 02:17
最後の006のネタばらし、こういう皮肉利いたの大好きだわｗｗｗ
てか、え、本編のやる夫ってまだ相当能力セーブしてる？ - ななしのやる夫 : URL
-
2014.02.19 Wed 21:06
全てに絶望しながら、自殺することも許されない無敵のヒーローか
だからこそやる夫さんは傭兵として危険地帯まわってたのかね
もしかして、死ねるかもしれないし。
自分の命の危険が迫るくらいじゃ、メタルブレード使えなかったんじゃないかな - ななしのやる夫 : URL
-
2014.02.20 Thu 03:57
>>756のルルーシュが半端なく怖い。
やる夫ＡＡ作品はそれなりに色々読んだけど、
これほどゾッとするＡＡはなかなか無い。
「必殺技」ってのは「必ず殺す」から
「必殺」なんだな。 - ななしのやる夫 : URL
-
2014.03.11 Tue 22:50
全力を尽くした結果、守りたいものが守れなかった
予想外の顛末に手も足も出なかった
そんな苦い経験をしていて、自他を問わず全力を出そうとは思えないわな
特にやらない夫の前では絶対にないな。 どう考えてもルル側だし - ななしのやる夫 : URL
-
Edit 2014.04.05 Sat 03:32
うわぁ、あのチップが分水嶺とは……
